高速回転する方舟の片隅で。

勢いしかない駄弁り映画ブログ。

【お知らせ】映画ラジオ、始めました。

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ご無沙汰しております。

ここのところ更新が滞り気味で申し訳ありません。

 

それでも遊びに来てくださってる方々には感謝しかありません。

本当に心から、ありがとうございます。

 

更新が遅延気味なのは完全に俺の怠慢ですが

まぁそれは俺のブログなので好きにやらせてもらうとして!

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それでも一応初稿が完成している記事がいくつか。

銀魂2 掟は破るためにこそある

ミッション:インポッシブル フォールアウト』

イコライザー2』

デス・ウィッシュ

スカイライン -奪還-』

近々校了次第、アップ予定です。

 

 

それと並行して「RadioTalk」様にて映画ラジオを始めました。

映画語ってく枠 - Radiotalk(ラジオトーク)

ブログと変わらずぐだぐだ語っとるだけですが

是非ともお聴きくだされば幸いです。

 

「何の足しにもならない」がモットーの当ブログ&ラジオを今後とも宜しくお願い致します。

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同じく足しにならないTwitter

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter

臓器を食べたいだけなのに。『ヴェノム』感想。ネタバレあり。

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爆誕。最強×最凶の最恐タッグ。

最凶最悪チームアップ、大暴れ。

お前のものは、俺のもの。

だからお前の悩みも、俺のもの。

残虐?自己中?だから何?

 

アンチヒーロー

wikipediaによれば

アンチヒーロー(英: antihero)あるいは反英雄(はんえいゆう)は、フィクション作品における主人公または準主人公の分類のひとつ。常識的なヒーロー像である「優れた人格を持ち、社会が求める問題の解決にあたる」という部分から大きく逸脱していることが多い。典型的なヒーローの型とは異なるが、ヒーローとして扱われる。

とのこと。

類語に「ダークヒーロー」という存在もある。

当ブログにお越しの方々にはお馴染みだろうが

俺は普通のヒーローよりも上記のようなキャラが好きだ。

「正義の行いだろうが自警は許されるのか?」

「悪人でも命は平等だからこそ悩む」

もちろんこれらと向き合いながら正義のために突き進む姿はカッコいい。

しかし

「俺は俺のやりたいようにやる」

「やられたらやり返す」

「悪人に人権はない」

「というか殺そう!」

こういった類の、いわゆる竹を割ったように悪人の頭蓋も割っていく奴らには闘争心を掻き立てられてやまない。

天下のMARVELで言えば

・吸血鬼をカンフー、鉛弾、日本刀で屠っていく"最凶の番長"f:id:berserkun:20181203190210j:imageブレイド

・乗り物全てを地獄仕様に魔改造し、悪人を文字通り消し炭にしていく"孤高の走り屋"f:id:berserkun:20181203190230j:imageゴーストライダー

"悪人絶対皆殺しマン"f:id:berserkun:20181203190225j:imageパニッシャー

"宇宙一の完全自由人"f:id:berserkun:20181203190237j:imageデッドプール

…などがこれらに該当する。

どいつもこいつも優等生然としている現在のMARVELに「NO!」を叩きつける、まぁ言ってしまえば「腐ってもアベンジャーズには呼ばれない」連中。

メタ的なことを言えば、映画会社の事情でなかなか参戦はできないのだが

それを逆手にとって「俺らは好きなようにやるよ!」というMARVELきっての不良軍団でもある。

そんな中、来たる11/2.

そのアメコミ内の鈴蘭高校ともいえるクラスに一人の電撃転入生が現れた。

f:id:berserkun:20181203190537j:image「ヴェノム」

見ればわかる凶悪な面構え。

初見では絶対に「ヒーロー」とは思えないが

ダメ押しのようなその黒くてマッシブなわがままボディ。

俺の中学生マインドを捉えるには十分すぎた。

ざっと解説すれば

知る人ぞ知るスパイダーマンの好敵手」である。

一応「目の敵にしているのはスパイダーマンだけ」という設定上、場合によっては普通にヒーローになりうる漢でもあるが

能力はスパイダーマンと同等、なにより元の人間としての能力…主に筋力が段違いなために非常に厄介なライバルでもある。

たぶん最初に触れたのはマブカプだったと思う。

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パッと見ただけでわかるその暴力的なフォルム。

戦い方は主に殴る、蹴る、突き刺す、喰らいつくというシンプルさ。

一瞬で虜になったのを覚えている。

そんなヴェノム。

過去に一度、実写化されていたのも記憶に新しい。

不朽の名作、ライミ版スパイダーマン3にて銀幕初登場。

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詳細は省くが、まぁファンからは悲喜交々だった。

凶悪な面構えは最高だったが、作中でこいつが何をしたかは全く記憶にない。

そのせいかシリーズは終焉。

2度のリブートを経て、現在に至る。

しかし偶然か必然か、前述したMARVEL不良軍団は皆それぞれ何かしらの失態をやらかしているもの。

ゴーストライダーがアクセルを全開にしたのは2から

世界は、狂気を。待っている。『ゴーストライダー2』感想。バレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

パニッシャーは4回もリブートされているし

対悪人専用人型最終決戦兵器。『パニッシャー:ウォー・ゾーン』バレあり感想。 - 高速回転する方舟の片隅で。

デップーに至っては「世紀の黒歴史」がある。

最高。最高。最高。最高。『デッドプール2』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

むしろ準備万端といって差し支えない。

それを後押しするように

監督は傑作ゾンビコメディゾンビランドを撮ったルーベン・フライシャー

主演はハリウッドきってのホームランバッタートム・ハーディ」 

そして題材は「アベンジャーズ」とも「スパイダーマン」とも関連性が曖昧にされた『ヴェノム』

控えめに言って100点だった。

そして劇場へ駆け込んだ11/21.(大遅刻だ!)

俺は確信した。

本作は今年最高にして最凶最悪の「ヒーロー映画」だ、と!

そんな100000点なあらすじ。

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エディ・ブロックは優秀な記者。

毎度取材先と一悶着起こす問題児ながらもその腕と正義感は確か。

大手企業とも契約し、仕事は順風満帆。

美人弁護士な彼女ともラブラブ。

絵に描いたような幸せ街道まっしぐらだった。

そんな頼れるフリーランスにまわってきた次の仕事。

それは意識高い世界的企業「ライフ」への取材。

野生の勘から「あいつはいけ好かねぇ」と反発するエディだったが、こんな大仕事を逃す手はないのもまた事実。

それにまぁ無職だった自分を拾ってくれた恩もある。

ひとまずテレビカメラを引き連れてライフへ突撃取材に出向くエディ。

f:id:berserkun:20181203191600p:image相手は責任者「ドレイク」

一応上司からは「適当におだてて返ってきた意識高いワードでも並べておけ」とは言われていたが、そこは天下のトム・ハーディ

社会の言いなりになるつもりなど毛頭ないのか

「お前の会社、非道な人体実験してるよな?」独自の文春砲をアドリブでぶつけてみることにする。

上司への恩はあるが「それはそれ!これはこれ!」とばかりに

盗み見た彼女の仕事のメールに添付されていた極秘事項を物的証拠として論えるエディ。

彼からすれば「仕事」と自分の中の「正義感」との折衷案として最善の手を打ったつもりだった。

しかし社会はそう甘くなかった。

翌日には謎の圧力により、急転して無職になるエディ。

ついでになのか無職になる彼女。

「こうなったのは会社のせいでも社会のせいでもない、あんたのせいよ!」と正論と結婚指輪をぶつけられてしまう。

人気フリーランスから一転。

明日の電気代も払えない「無職」「彼女なし」「安アパート」生活へまっしぐらなエディであった。

こうなったら負のスパイラルは止まらない。

隣人は朝も夜も自称ロックな騒音を奏で

立ち寄ったコンビニには強盗が押し寄せ

仲良くなったホームレスは突然行方不明。

フラッと元カノをストーキングしてみれば

彼女はさっさと新しい恋人を見つけていた。

しかも相手は外科医。

もうわかりやすく人生行き詰まってしまった。

「こうなったら頼りになるのはスピリチュアルだ!」

そんなズタボロなトムハの元に一人の女性が接触してくる。

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聞くところによれば彼女はあの憎き財団「ライフ」の専属博士らしい。

彼が問い詰めた通りに「ライフは人道無視の人体実験をしている」らしい。

それを世間に公表してほしい、と。

普通なら鼻の下のひとつでも伸ばしそうなものだが、すっかり人生ドン底なエディは

「警察にでも行け。あと自分の身を案じろ」

となんとも投げやりな対応。

ひとまず分かれた2人だが

よく考えれば別段悪い話でもない。

もう守るものも失うものもない。

なにより金がない。

50%の正義感と50%の下心で厄介そうな仕事を請け負うことをビシッと決めたエディ。

そうと決まれば行動は早い。

早速コンビニに行く感覚で施設に潜入。

しかしそこには想像を絶する光景が広がっていた。

怪しげな装置の数々。

倒れている被験者の山。

しかもその中の生き残りに見覚えがあった。

友人のホームレス「マリア」であった。

ひとまず消化器で防弾ガラスをブチ破るエディだったが、それが悪手でもあった。

彼女は謎の「寄生生物」に寄生されていた。

そしてその生き物は次の宿主を探していた。

そんな折に目の前にトム・ハーディというご馳走。

なにもされないわけもない。

f:id:berserkun:20181203185621j:image「あああぁあああ!!?」

出会って5秒で合体してしまう両者であった。

そんな大騒動、財団も秒で気がつく。

物騒に武装した特殊部隊を仕向けてくる。

万事休すか、と思いきやなにやら身体能力が爆上がりしている。

鋼鉄の扉は紙切れ同然に引きちぎれ

走ってみれば脚が異常に速くなっている。

さらに気付けば10mほどの高さの樹の上にいる。

わかりやすく化け物になっていた。

f:id:berserkun:20181203191850j:imageビビりにビビるエディ。

「でもまぁ大概のことは寝れば治るだろ…」と思ったかどうかは定かではないが

一旦、家に電撃帰宅することにする。

しかし相手は天下の世界的企業。

そんなことはもちろんお見通しだった。

差し向けられる刺客。

再び万事休す…とはやっぱりならなかった。

寄生生物はエディの身体をわかりやすく乗っ取り

f:id:berserkun:20181203185656j:image大山倍達ばりの喧嘩道を披露!!

追加の刺客にも怖気づくことなく

自前のバイクを寄生で魔改造

f:id:berserkun:20181203185708j:image夜のサンフランシスコを疾走!!

やたらと被害額が嵩んでるっぽいが、そんなこと気にしていられる状況じゃなかった。

ひとまず海峡を一横断した後に落ち着いて話を聞いてみればヤツは"宇宙からきた寄生型エイリアン"「シンビオート」だと言う。

「地球へは人類を喰らい尽くしにきた」とも言う。

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どう考えてもマトモじゃない状況だが

常識など彼方へ消え去るほどのインパクトがあったのもまた事実。

加えてこれ以上失うものがない捨て鉢エディ。

身体を貸すことを渋々ながらも承諾。

しかしやっぱりこいつは一筋縄ではいかなかった。

「人間を喰いに来た」とは言いながらも

夜景を眺めれば「この星も悪くない」と言い切り

エディが元カノに未練があると見れば

「ちゃんと謝れ。後悔するぞ」と発破をかけてくる。

完全にわけがわからなかった。

そんな好き勝手に我慢ならなくなったエディが種族を超えたガチギレをしてみれば

「すまない。俺はここが好きだ

「俺はシンビオートでも落ちこぼれだった」

「だから同じ負け犬としてお前も好きだ

と狂気じみた告白をしてくる始末。

ここまで話が通じないとなるともうエディも開き直るしかなかった。

「もうわかった!!お前は何がしたいんだ!?」

「地球にいるもう一体のシンビオート「ライオット」を止めたい」

「この星を救いたい」

「あと、人が食べたい」

呆れ果てそうになるエディだった。

しかしちょっと待て、ライオットは誰に寄生してる?と聞いてみれば「ドレイクだ」と言う。

なに!?あのいけ好かない勝ち組野郎じゃないの!!

f:id:berserkun:20181203191007j:image「よし、殺そう!!」

「ついでに彼女もなんとかしよう!

こうして流れで「大いなる力には大いなる責任が伴う」ことをざっくり理解したエディ。

いよいよチームアップした負け犬一匹落ちこぼれ一体。

相手は「地球の勝ち組」と「シンビオートのエリート」の意識天元突破タッグ。

f:id:berserkun:20181203185900j:image「ライオット」

ヴェノムよりさらに凶悪な面構え。

学歴職歴年収で見れば完敗もいいところだが

こちらには失うものなど何もなし!!

果たして"最凶"は"最強"に勝てるのか?

職なし!金なし!彼女なし!

ご立派な寄生虫はあり!!

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「最凶の負け組」「最強の勝ち組」による手加減無用な場外乱闘の幕が上がるのであった…

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景気、良し!!

 

まず語らせてもらいたいのが本作の立ち位置だ。

最近は劇場へ赴けばMCU関連の何かがやっているようなアメコミバブル。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)とは? - 高速回転する方舟の片隅で。

本作の位置付けは

Sony’s Universe of Marvel Characters(SUMC)」内の一作目。

詳しくは上記の記事を参照していただければ幸いだが

元々「アベンジャーズ」と「スパイダーマン」は原作上ではかなりの繋がりがある。

しかしこと映画となると制作会社が違う。

アベンジャーズ「ディズニー」

スパイダーマンソニー

奇跡的に共演できた『シビル・ウォー』スパイダーマン/ホームカミング』は両社の協力があったからこそ。

f:id:berserkun:20181203200518j:image衝撃のデビュー。

そのうちスパイダーマンは独立してソニーの方で活躍することになっているが

その地盤を固めるためなのか出来たのが「SUMC」

「ひとまずスパイダーマン抜きで周りのキャラをバンバン実写化しよう」というもの。

これを受けて本作はファンの間では公開前からあれこれ憶測されていた。

「この世界は「アベンジャーズ」と繋がっているのか」

「それとも「スパイダーマン」側とだけ繋がっているのか」

「両方か、それともどちらでもないのか」

両社の責任者の発言もバラバラで混乱するばかりだった。

結論は「どちらとも取れるがわからない」

f:id:berserkun:20181203200625j:image今回はお休みトムホ君。

まぁおそらく「MCUには絡まないが、トムホはそのうち出てくる」くらいが一番の落とし所だろうが

本作の本質はそこじゃない。

 

「そんなことを吹き飛ばすくらい超面白い」

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そう、とにかく本作は面白い。

あれこれ考えるのも醍醐味となってきたアメコミ映画。

作品間の繋がりを見つけたときは無類の感動を覚えるもの。

しかし本作はその類の遊び心を一切排除。

「ヴェノムだけにフォーカスした」とは監督談だが

それが大いに成功している。

あちらこちらに意識が飛ぶことなく

トム・ハーディカッコいい」

「ヴェノム、ヤバい」

にひたすら一直線となっている。

なにもイースターエッグを否定するわけじゃない。

第一、俺も作品間の繋がりは大好きだ。

ただどうなるかわからない未来のためにあれこれ策を労するよりも、目の前のことにだけ集中する。

必然的にそれはエディの心情とも一致している。

なおかつ偶然的にMARVEL不良軍団とも一致している。

「周りに合わせるのは性に合わん」

「俺は俺のやりたいようにやる」

この徹底されたジャイアニズム

俺の心がこの上なく突き動かされるのもおわかりいただけるだろう。

それでいて別にアメコミ映画ファンを失望もさせていない。

「どちらの世界にも取れるように描いていないだけ」という落とし所はさすが、の一言だ。

 

ある意味、本作は昨今のヒーロー映画にすら「アンチ」を叩きつけている。

言ってしまえば「負け犬と落ちこぼれが手を組んでエリートをボコボコにする話」と総括される本作。

今回の主役は地球有数の金持ちやら世界大戦の英雄などでは断じてない。

主演はトム・ハーディという絶世のイイ男ではあるものの

職も彼女も失い、求人誌を片手にスピリチュアルに傾きかける。

隣人の騒音にも何も言えずに枕で耳を塞ぐ。

日々通うのはコンビニだけ、しかもそこが強盗に遭っても見て見ぬ振りしか出来ない。

仲良くなったホームレスは行方不明。

ここまでわかりやすくズタボロなトムハを俺は見たことがない。

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見たくなかった、とも言える。

憧れる要素はゼロ、むしろドン底具合でトムハに共感するという異常事態まで起きる。

それがたまたま寄生生命体と出会い、なんやかんやで共存。

とことんまで開き直った挙句に

これまでの鬱憤を「これでもか!」と叩き潰す。

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これをカタルシスと言わずになんというのか!

製作陣が「そっちがトムホならこっちはトムハだ!と考えたがどうかは定かではないが

思えばトム・ハーディにはかの名作ダークナイト ライジング』にて「ジョーカーを超える」宿敵ベインを演じた過去がある。

f:id:berserkun:20181203194112j:image賛否あっても俺は好き。トムハだし!

引き換え本作では一般人(一応)なトムハ。

しかしその彼に漆黒のはぐれメタル「ヴェノム」が取り憑き、殺しの経験値がたんまりと入る。

もう景気が回復する予感しかないが

f:id:berserkun:20181203194215j:image身体は正直なトムハ。

さらにそこにターミネーター2ばりの人間と人外が心を通わす友情ドラマが盛り込まれ

振り返れば廃車死体の山という底なしの無謀さ。

f:id:berserkun:20181203194231j:image特殊部隊に囲まれた時に言いたい台詞No.1。

それで世間が炎上するどころかラストには自爆覚悟でロケットを切り裂き自ら大炎上。

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最終的には漢気のストップ高状態になる。

どこを切っても惨虐性満点。

向こう見ずに走り切る様。

これだ!!まさしく!

俺の観たかった映画は!!

 

「豪華役者陣、集結!」が宣伝文句として謳われることも多くなってきた昨今。

しかし本作はそれにすら「NO!」を叩きつける清々しさがある。

「トムハがヴェノムを一本釣り」しただけ、と言われればまぁそうかもしれない。

なにせ内面を注視すればよくある大作アメコミ映画よりもラブコメの方が近いですからね。

事実、ヴェノムを美少女に置き換えればこれ以上ないほどのラノベ感はある。

「冴えない男の元に湧いて出た自分に好意を寄せる宇宙人の騒動に巻き込まれる」

こう書いてみればどこぞのToLOVEるブコメとほぼ姉妹作かもしれない。

違いといえば

・主人公は筋骨隆々、刺青がビシバシ入っている

・同居人は隙あらば人間を捕食しかねない最凶生命体

・ラストにはトラブルどころか未曾有の戦争が待ち構えている

くらいなものだ。

近年では『君の膵臓をたべたい』という名作が公開されたらしいが

計らずも膵臓どころか全部たべたい」傑作となった本作。

アメコミクラスタよりもそこらのインスタ女子に薦めたくなる異様な映画となっているが

ヴェノムの「可愛さ」Twitterでバズっている現実を見るにどうやら俺の感想もあながち見当違いではないらしい。

f:id:berserkun:20181203190622j:image見慣れれば「可愛い」と言えなくもない。

世間も映画同様に狂ってきた証拠だろうが

悪人が1ダース捕食される惨さを除けば女子会前の景気づけに最適な一本。

ダークヒーローを見にきたつもりが異星の生命体とのラブコメが展開されるという

ある意味「最狂」「最悪」な作品だが

それも含めて諸々「痛快!丸かじり!」とも言えるだろう。

問答無用でオススメだ!

喰らい尽くせ!!

ありとあらゆる鬱憤を!!

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エンドロール後。

アメコミ映画としての意地なのか、恒例となったおまけ映像が2つある。

1本は来年公開の傑作(予定)のアニメ映画『スパイダーバース』の特報。

そしてもう1本は…

 

 

とある刑務所に取材へと訪れるエディ。

その相手は最狂最悪の連続殺人鬼。

名は「クレタス・キャサディ」

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「これから…大殺戮(Carnage)が起こるぞ…」

 

"第3のスパイダーマン"「カーネイジ」が示唆されて映画は終わる。

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理性がほぼゼロなためにスパイダーマン、ヴェノムを超えうる超人性を誇る。

その力の全てを快楽に注ぎ込んでいるために非常に厄介極まりない最大重要危険人物。

しかも演じているのは

f:id:berserkun:20181203200240j:imageウディ・ハレルソン

(『ゾンビランドタラハシー役)

見逃せないなぁ!!

 

 

最後に。

2018年11月12日。

偉大なるアメコミの父が亡くなった。

「さよなら」は言いません。

これからも貴方の魂に触れ続けるから。

代わりに言います。

「ありがとう」と。

安らかにお眠りください。

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R.I.P. Stan Lee. 

 

 

満点な予告↓

映画『ヴェノム』予告 - YouTube

 

赤点なTwitter

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter

補習必須なラジオ↓

映画語ってく枠 - Radiotalk(ラジオトーク)

最強vs最恐vs最狂vs最凶。『ドラゴンボール超 ブロリー』感想。ネタバレあり。

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「最大の敵、サイヤ人。」

「地球には、悟空がいる。」

「知られざるサイヤ人の物語」

「3つの運命が激突する」

究極の頂上決戦、開幕。

この宇宙で一番強ェヤツ。

白黒、ハッキリつけようぜ。

 

ネタバレなし感想。

ドラゴンボール好きなら必見です。

「アニメオリジナルは…」な原作主義者の方でも、です。

強制的に中学生魂を呼び戻す世紀の傑作。

劇場で観ないと一生後悔しかねません。

あとネタバレは回避した方が楽しめます。

本記事は全バレしているので未見の方はブラバを。

試写会でご一緒した方々向け記事です。

 

11/28. 公開されたらまた鑑賞&加筆予定。

いつも以上にざっくりしてますが、ご容赦を。

 

本作はラジオでも語ってるので是非↓

#12『ドラゴンボール超 ブロリー』語ってく枠 - 映画語ってく枠 - Radiotalk(ラジオトーク)

 

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ドラゴンボール

説明不要な少年漫画の金字塔にして日本男児の義務教育ですな。

俺の人格を形成するひとつの文化でもあるのだが

ドラゴンボール好きにも派閥めいたものがある。

「原作しか受け付けない」派

「アニメは『Z』まで」派

「『GT』再評価」派

「『超』も含めて全部好き」派

「面白ければなんでもいい」派

…とまぁ細分化していくとキリがない。

超傑作漫画なだけに致し方ないだろうが

なにせ連載開始が1984年。

そりゃいろいろなファンもつくだろう。

というか未だに第一線でアニメにゲームと大活躍している時点で何かがおかしいが

それだけの魅力を放ってやまないということだ。

ちなみに俺は上記の派閥分けで言えば

「原作至上主義だがアニオリはアニオリで好き」

「まぁ面白ければなんでもいい」

という一番タチが悪い過激派に分類される。

思えば俺も「ドラゴンボール」と共に育ってきた自負がある。

連載当時はまだ生まれる前だが

中学生の頃、完全版刊行と共に初めて読み進める。

同時に『GT』の再放送にも立ち会った。

そして今現在では『超』の放送。

何度目かになるブームと一緒に青春時代を費やした。

人と言うのは意見が違えば論争したがるものだが

未だに男友達が3人も集まれば飲み会がまるまる潰れかねないほどの熱量はある。

 

そんなドラゴンボール

ここ数年は原作者監修のもと、正史の続編として

劇場アニメで再起していた。

f:id:berserkun:20181122155209j:image「この世界にはまだ、"最強"がいる」

f:id:berserkun:20181122155206j:image「まさかの復活、宇宙の帝王"F"」

どちらも賛否溢れたのは久しいが

個人的には「今の時代にドラゴンボールの新作を劇場で観せてくれただけで100点!」な出来だった。

さらに昨今。

そのまた続編となるこれまた賛否激しい新作アニメ

ドラゴンボール超が無事に放送を終えた。

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そして来月。

その締めくくりにして累計20作目となる新作劇場版が封切られる運びとなった。

f:id:berserkun:20181122155323j:imageドラゴンボール超 ブロリー

ご覧の通りに今度の敵はブロリー

「伝説の超サイヤ人」にして「最強の敵」

アニメでも群を抜いた人気を持つ歴戦の猛者にして

原作至上主義者すら黙らせるそのキャラクター性。

 

どうやら前情報を見る限り、過去の劇場版との繋がりは一切なさそうだが

それはすなわち「正史にブロリーが降臨する」ということ。

まぁここらへんはあまり言うと炎上しかねないので控えるが、兎にも角にも相手にとって不足はこれっぽっちもない。

そしてまたありがたいことに試写会のお誘い。

f:id:berserkun:20181122155418j:image2枚当たりましたが、1枚は額縁へ。

場所はまさに現代の天下一武道会日本武道館

さらにはなんと上映前に豪華声優陣の舞台挨拶もあるというじゃないの!!

もう不足はないどころの騒ぎじゃなくなった。

確実に俺の人生の1つのハイライトとなる。

仕事を全て放り投げて現場へ急行したのだった。

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会場は異様な熱気。

数々の試写会にお邪魔してきたが、間違いなく歴代でもトップクラスの観客数。

いよいよ始まった最初で最後のジャパンプレミア。

格闘技めいたアナウンス、そして震える一言と共に登場してくる

野沢雅子」「島田敏」「堀川りょう」「中尾隆聖」「久川綾」「古川登志夫」「宝亀克寿」「太田真一郎

役名で言えば孫悟空」「ブロリー」「ベジータ」「フリーザ」「ブルマ」「ピッコロ」「パラガス」「界王神という面々。

さらに主題歌を担当した三浦大知も登壇。

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もう失神寸前だった。

おそらく観客一同、皆そうだったろう。

そして和気藹々ながらも興奮が最高潮に達した舞台挨拶の後の本編。

これは予想だが

何人かは失神していたはずだ。

そこには有象無象の派閥なんて吹き飛ばす、引くほど真正面からのドラゴンボールがあった。

原作に初めて触れたときと同じ感動が蘇ってきた。

映画で鳥肌が立つことはたまにあるが

冗談抜きで鳥肌が立ちっぱなしだった。

観客はそれこそ老若男女様々だったが

全員が全員、少年少女の目になっていたに違いない。

本作は紛れもない史上最高の『劇場版「ドラゴンボール」』だ。

誰がなんと言おうと!!

そんな塵芥を吹き飛ばす超大なあらすじ。

【40年前】「宇宙」

「惑星ベジータ」に新たな生命が3つ誕生した。

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1人は次期王となる王子ベジータ

もう1人は類稀なる天才ブロリー

そして1人は後の大天才カカロット

後の宇宙トップクラス3名が生まれたわけだが

それぞれの親は悲喜交々だった。

幼少期から高い戦闘力を叩き出していたベジータの父親「ベジータ王」は我が子を誇りに思っていた。

歴史上でも例を見ないほどの天才…のはずだった。

しかし部下によれば隣にいるブロリーの方が更に戦闘力が高いらしい。

それをよく思わないベジータ王はブロリー星流しすることを即決!

いろいろ御託を並べてはいるが、まぁわかりやすい嫉妬だった。

当然その父親「パラガス」はそれを良く思わない。

王に反逆し、我が子を追いかける。

なんとか息子を見つけたがそこは人間が住むにはあまりにも劣悪な環境。

通信手段も途絶えた絶望の淵でパラガスは決意する。

f:id:berserkun:20181127201911p:imageベジータ王、許すまじ!」と。

 

そのサイヤ人達を取り仕切っているのが「コルド」一味。

宇宙の不動産王にして戦闘民族のサイヤ人達を地上げ屋としてコキ使う絶好調の日々。

さらにめでたいことに息子も生まれた。

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彼こそが後に全宇宙を揺るがす絶対悪フリーザであった。

その不穏な空気を察知した雄が1人いた。

f:id:berserkun:20181127201937j:imageバーダック

生粋のサイヤ人

下級戦士ながら戦闘力と漢気は筋金入り。

コルドから一味を引き継いだフリーザが全サイヤ人を緊急招集したことを不審に思う。

その読みは当たっていることも確信していた。

フリーザは…サイヤ人を皆殺しにする気だ」

こうしちゃいられない、とばかりに生まれたばかりの次男坊カカロット」を脱出ポッドで逃すことを決意。

行き先は下級戦士でも生き延びられるであろう、宇宙最果ての惑星「地球」

もう1人の息子「ラディッツ」は既にベジータ、ナッパと共に宇宙へミッションへ飛び立っている。

かくして、強大なる運命に立ち向かうことを決意したバーダック

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たった1人の最終決戦の幕が静かに上がった…

 

【現代】「地球」

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成長した孫悟空ベジータは相変わらず修行をしていた。

破壊神でもあるビルス、その付き人ウイスの元に今日も飽きずに"最強"を目指す日々。

そんな平和な地球に忍び寄る影。

f:id:berserkun:20181127204736p:image宇宙の帝王「フリーザ

先日手を組んだが、それはそれ。

今日は別件で地球上空にいた。

狙いはドラゴンボール

既に六つ揃っている&ドラゴンレーダー確保のために「ブルマ」邸に部下を忍び込ませていた。

戦闘力の低さを逆手に取ってまんまと盗み出す部下達。

それを「トランクス」からの連絡で知るブルマ。

「周りに怪しまれないように5歳若返る」ために密かにドラゴンボールを集めていたブルマ。

「まだ成長期ということにして5cm身長を伸ばす」ために地球まで出張ってきたフリーザ

両者は最後の一個の在り処、氷の大陸に向かう。

 

それと前後した【宇宙のどこか】

永き間、ひたすら「復讐」を糧に耐えて生き抜いたブロリーとパラガスの元にたまたまフリーザ軍の兵士が救護に訪れる。

f:id:berserkun:20181127203108p:image「チライ」「レモ」

フリーザ軍ながらどこか抜けた空気を持つ2人。

それとなしにパラガスに事情を聞いてみれば

ドン引きするほどの過去があった。

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サイヤ人の憎しみを一手に引き受けた雄。

ともあれ2人は「サイヤ人」の生き残り。

上司であるフリーザに差し出せば特別ボーナスが出る。

ひとまず「情より金だ!」とばかりに上司へと差し出すことを即決!

そしていよいよ対面するフリーザ、パラガス&ブロリー

一目見てその戦闘力を読み取るフリーザ

なにより話を聞いてみればこいつらはベジータを憎んでる、とのこと。

悟空とベジータを憎んでやまない彼からしてみれば中々の渡りに船だった。

元来、サイヤ人を使う術は心得ていた。

地球へ向かう宇宙船に同行させる悪の帝王であった。

 

そしていよいよ【現在】

北の大地。氷の大陸で対峙する両陣営。

孫悟空」「ベジータ

フリーザ」「パラガス」「ブロリー

「最強」を目指すサイヤ人

「最恐」の宇宙の帝王。

「最狂」の復讐鬼。

「最凶」の戦闘マシーン。

役者は揃った。

文字通りいろいろあった面々。

激突するそれぞれの運命。

最後まで立っていられるのは、誰なのか。

連載開始から35年。

元号を1つ跨いだ最強の雄達。

全てにケリをつける、最終決戦の火蓋が切って落とされる。

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さぁ、いっちょやってみっか!!

 

本作を一言でいうならば

「非常に景気が良い」

上映時間は100分と短めだが

比喩抜きで後半50分はどこを切ってもアクションしかない。

アニメ版ではある種のお約束と時に揶揄される

「尺稼ぎ」や「出し惜しみ」は本作には一切ない。

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「これぞ "究極のドラゴンボール" だ!」と言わんばかりの精神。

それはもう極限まで無駄を削ぎ落として

vsブロリーまで一直線に駆け抜ける。

逆説的にドラゴンボールらしくないほどにテンポが良い。異常なほどに!!

しかしこれがファンがずっと望み続けていた「動くドラゴンボールであることは断言できる。

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それはもうめちゃくちゃに動く。

舞台挨拶で声優陣が「とにかく凄い」「作画に引く」「まぁヤバい」と三段オチばりに仰っていたのは冗談でもなんでもない。

そこには満腹を通り越したフルコースがある。

「焼肉を食べに行ったら出てきたのは10人前、おかずはハンバーグ、デザートにステーキ」のような底なしの景気の良さがある。

むしろ終始、ドラゴンボールらしくないほどに出来が良すぎてドン引きする。

ある意味では「勢い」と「インフレ」で成り立っている節がある原作。

こと「伏線」に関しては放り投げていることが多い。

後付けに次ぐ後付けだらけなのはファンなら誰でもわかっていることだろう

「まぁドラゴンボールだから」の一言で済まされるのが定番になりつつある昨今。

なのに本作は脚本の出来も群を抜いている。

主要キャラのエピソードゼロを同時進行させ

交わる運命を大々的に演出。

・エピソード・オブ・ブロリー

・エピソード・オブ・ベジータ

・エピソード・オブ・フリーザ

・エピソード・オブ・カカロット

もちろん過去作を観ているだけに思い出補正もあるだろうが

今まで数々後乗せされてきた設定を「これでもか!」と組み込み

全てをまとめ上げて最終決戦に臨む。

よもやここまでの完成度&極限度を見せつけられるとは思ってもみなかった。

もう本当にマジで凄い。

序盤のコメディシーンでは微笑ましく観ていた観客も中盤からはその熱量にガン引きしていた。

それと同時に誇らしくもあったはずだ。

これこそがドラゴンボールだと。

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ファンなら打ち震えるような場面が目白押し。

 

どうやら本作は通常の2D上映に加えてMX4D4DX、さらにIMAXでの上映も決定しているらしい。

もちろん公開されたら通うつもりだが

世の中にはお小遣いの影響で2Dが精一杯というお子様方もいらっしゃるだろう。

だがここに断言しておく。

本作は2Dでもなんら問題はない。

そりゃあ理屈で考えれば画面が大きかったりシートが揺れたりした方が楽しいに決まっている。

だが本作はそんな理屈を超えた「何か」に満ち溢れている。

画面越しの衝撃に心を打ち抜かれる。

シート以上に身体の芯が揺れる。

魂をブン殴られる。

俺が青春時代を費やしてひたすらに追いかけたあの圧倒的灼熱度がそこにはあった。

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ずっと輝いていた。

震えに震えっぱなしだった。

 

ここまで未見で読んでくださった方がいらっしゃるかはわかりませんが、以下さらなるネタバレ。

 

いよいよ開戦した頂上決戦。

手始めに一騎討ちを演じるのは

f:id:berserkun:20181127203546p:imageベジータ」vs「ブロリー

その育った環境からほとんど対人間を知らないブロリーはやはりサイヤ人のエリートには勝てない。

 

…かに思えた。

しかし彼はベジータ、さらには悟空を超えうるド級天才だった。

戦いの最中、尋常じゃない速度で成長していく。

一見して通常形態では分が悪いと判断したベジータ

超サイヤ人」へと変身を遂げる。

パラガスはそれを見て唖然とするが

フリーザは涼しい顔。

その程度で戦闘の天才が止まることはなかった。

「戦闘力を10倍にする大猿化を理性で押し留める」サイヤ人の奥義をなんなく会得していたブロリーはそれに喰らいつく。

それに呼応するように超サイヤ人神」になるベジータ

互角以上の攻撃の応酬となるが

そこで黙っているフリーザではなかった。

彼は過去のナメック星でのことを思い出していた。

そう、サイヤ人"怒り"で果てしなくパワーアップする。

そしてそれは、ブロリーも例外ではないはず。

潜在能力を引き出すためにパラガスを殺害。

その惨劇を目の当たりにしたブロリーはいよいよ覚醒する。

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「伝説の超サイヤ人へ、と。

こうなってしまっては手がつけられなかった。

超サイヤ人ブルー」ですら守りに徹するのがやっと。

悟空曰く「破壊神様より強ェ」その様にはもう四の五の言ってる場合じゃなくなった。

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急遽、助太刀する悟空だったが「ブルー」二人掛かりでも互角かどうかなレベルだった。

もうわかりやすくヤバかった。

「とある秘策」を行うことを決意する悟空だった。

ベジータと共に瞬間移動した先には…

 

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「ピッコロ」が待機していた。

 

「…フュージョンしかねぇ」

 

残されたブロリーの前にはフリーザがいた。

さすがに話してどうこうなる段階はとうに超えていた。

意を決して戦うことを秒で決意するフリーザ

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相手は宇宙最凶の戦闘マシーン。

ひと通りボコられた後にゴールデンフリーザに変身を遂げる。

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何の因果かフュージョンまでの時間稼ぎをする事態に陥ってしまう帝王であった。

 

一方。「悟空」&「ベジータ

ポタラがない現状ではこれしかない、となんとかベジータを説き伏せた後に

ピッコロ指導のもと、懐かしのフュージョン講座が行われる。

1回目。失敗。

2回目。失敗。

そして満を持したラストチャンスの3回目。

 

ピッコロ「…お前の名は?」

???「確かに名前がねぇと不便だな」

ポタラんときゃ"ベジット"だったから…」

 

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「"ゴジータ"ってとこかな…」

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かくして誕生した「最強×最強」の漢。

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相手取るは問答無用の宇宙「最凶」の男。

 

「最強×最強」vs「最凶」

電撃開幕!! 地球の果てで!!

 

以上、「とにかく観ろ!!」に尽きる本作。

というかどうやったって後半50分の衝撃は文章化するのは不可能なだけに

ある意味ブロガー泣かせな映画ではある。

そして別の意味でも様々な涙を禁じ得ない映画でもある。

まさか「ドラゴンボール」で泣く日が来ようとはなぁ!とは思うが

「それもまた悪くない」と思う自分がいるのも事実。

ここまでの男泣き必至な出来には

「ありがとう!!」と言う他ないだろう。

何度でも言おう!

ありがとう!ドラゴンボール!!

 

 

プレミア終了後。

通常、舞台挨拶は本編上映前だけなのだが

なんと「野沢雅子」「堀川りょう」がエンドロール後に再び登壇!

頭を下げてくださるご両人に対して万雷の拍手で夢のひと時は終わりを迎えた。

最高だった。ありがとう!!

 

余談。

どうやら当日は想定外の来場者数で会場に入れなかった方々もいらっしゃったらしい。

主催側からすれば空席が目立つと印象が良くないために多めに招待するのはよくあることなのだろうが

ドラゴンボールファンの熱量を測り間違えたことは仕方がないとはいえとても残念に思う。

 

ちなみに当日の11/14は試写会がダブルブッキング。

もう1つはジュラシック・ワールド/炎の王国

こちらのゲストはなんと松坂大輔だった。

ハシゴする予定だったが、こちらもこちらで満席で会場には入れず。

欲張った俺が悪いのかもしれないが

ぬか喜びさせるのだけはもう勘弁してくれ!!

 

 

震えざるを得ない予告↓

映画「ドラゴンボール超 ブロリー」FINAL予告 - YouTube

 

童心のままなTwitter

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成長しないラジオ↓

映画語ってく枠 - Radiotalk(ラジオトーク)

天"上"一武道会決勝戦、開幕。『スカイライン -奪還-』感想。ネタバレあり。

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宇宙からの侵略者vs地球の戦闘民族。

奪還せよ、我らの地を。

ギブアップ、なし。

負ける気、微塵もなし!!

生きるか、死ぬか。

DNAを超えた、その先で。

 

本作はラジオでも語ってるので是非↓

#10『スカイライン -奪還-』観てきたで - 映画語ってく枠 - Radiotalk(ラジオトーク)

 

いよいよ終わりも近付いてきた2018年。

今年も今年で何も成し得てない自信だけはあるが

ひとまず映画の当たり年ではあった。

なんかここ数年ずっと言ってるような気もするが

それでも特に今年は俺の大好物である「'80年代」感溢れるような作品が多かった。

f:id:berserkun:20181105213633j:imageパシフィック・リム:アップライジング

怪獣とロボの喧嘩祭り in TOKYO street. 

第二世怪獣大戦。『パシフィック・リム:アップライジング』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

 

f:id:berserkun:20181105205223j:imageイコライザー2』

完全"神"化を遂げたデンゼル無双。

 

f:id:berserkun:20181105205251j:imageデス・ウィッシュ

ウェルカムバック、Mr.ダイ・ハード

 

f:id:berserkun:20181105205331j:imageランペイジ 巨獣大乱闘

ロック様、怪獣プロレスに乱入。

猛獣、巨獣、怪獣、ロック様。『ランペイジ 巨獣大乱闘』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

 

f:id:berserkun:20181105205458j:imageMEG ザ・モンスター

ステイサムの人類卒業式。

ステイサム、人類やめるってよ。『MEG ザ・モンスター』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

 

f:id:berserkun:20181109123818j:imageザ・プレデター

残虐超人、またまた再臨。

 

この言ってしまえば「どうかしてる」作品群。

しかし見方を変えれば「景気の良い」映画たち。

当ブログにお越しの方々にはバレてるだろうが

まぁ俺はこの手の映画に非常に弱い。

「筋肉」「爆発」「漢気」という俺に足りないものを過剰摂取させてくれる。

様々な無理を道理で押し切るその様には痺れざるを得ない。

とりわけ上記の映画達にはオーバードーズしそうなほどの景気の良さがあった。

そして「それに続け!」とばかりに公開された本作。

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スカイライン -奪還-』

画像を見れば一目瞭然でどうかしてる

俺は密かにずっと日本公開を待ち望んでいた。

本作は2011年頃に公開されたスカイライン -征服-』の続編。

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当時の映画界では宇宙人侵略ものが流行っていた。

そんな中でも異彩を放っていたのをよく覚えている。

なによりキャッチコピーが「そこには、愛も英雄も存在しない」

王道SFではなく宇宙戦争』と『クローバー・フィールド』を足して2で割ったら1余った、みたいな映画だが

その手加減無用な惨さ圧倒的身近さには釘付けになった。

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この宇宙人は「脳」目当て。

吸うぞ!!容赦なく!!

まぁある種の一発屋的映画ではあった。

しかし含みのある終わり方…まぁ打ち切り漫画的と言えばそうだが

いくらでも続きをつくれそうな作風。

世間に望まれているのかどうかはサッパリわからんが、時は流れて数年後。

スカイライン、続編製作決定」

「主演はフランク・グリロ

「イコ・ウワイス、ヤヤン・ルヒアン参戦決定!!」

f:id:berserkun:20181105213842j:imageニュースを見たときの俺。

まぁ何にかはわからんが、何かに勝った気がした。

軽めに解説しておくと

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『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカでは

f:id:berserkun:20181105212831j:image「クロスボーンズ」

超人相手に素手喧嘩を挑む凡人の星。

ガチキル装備に髑髏を見事に落とし込んだファッション。

これでディズニーに乗り込みたいなぁ!!

 

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出世作"10年に一度のアクション映画"と謳われる傑作

f:id:berserkun:20181105212849j:imageザ・レイド

素手格闘の新たな希望を見せた超傑作。

人類史を塗り替えたような動きを魅せた両人。

ちなみに上記画像の状況は訳わからんだろうが

実際観たところで処理できる動きじゃないぞ!

 

この面々が主役を張る。

即ち、それは「宇宙人に素手で挑む」ということ。

そしてイコール「勝つ」ということ。

広い映画界と言えども人類は宇宙人には蹂躙されるもの、と相場が決まっている。

そりゃあ何億光年も離れた場所から訪れるだけの科学力を持つ相手は分が悪いだろう。普通なら。

しかしメンツを見る限りどうやらこの映画に普通のヤツはいない。

どう間違っても狂った名作になりうることはわかっていながらも、なかなか決まらない日本公開日にやきもきしていた。

しかしこの度、無事に全国上映決定! 急に!!

おまけに試写会も当たった!! 3枚も!!

f:id:berserkun:20181102153354j:imageありがたいなぁ!!

もはや行かない理由は見当たらない。

風邪気味の身体を引きずって参戦したのであった。

 

そして上映後。すっかり風邪は治っていた。

それはこの映画に「人間の強さ」を教えてもらったからに他ならなかった。

「この世で一番強いのは人間だな、うん!」

そう痛感させてくれるあらすじ。

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地球は侵略されていた。

空を仰げばド級の宇宙船。

月刊ムーがベストセラーになりそうなくらいにはヤバい事態だった。

そんな中、アメリカ。

マークは出来の悪い息子を警察署へ迎えに行っていた。

f:id:berserkun:20181105211650j:image「マーク」…というかフランク・グリロ

元警官にして、嫁さんは不在。

息子とは折り合いが良くない。

ひとまずアクション映画の教科書通りのキャラを見せつけたところで件の地球侵略。

「青い光を見ると問答無用で連れ去られる」という即死トラップを回避しながらも打開策を図るフランク。

しかし敵は何光年も離れた場所からの来訪者。

テクノロジーは地球の比ではなかった。

しかもその超テクを「宇宙船」「パワードスーツ」に転用されていては米軍すらも敵わない。

ひとまず「ハンドガン」「ガソリン」素手で暴れ回るも相手の数にはキリがなかった。

それは攫った地球人の脳を吸い出し、続々と兵隊を生み出しているからに他ならかった。

善戦も空しく数の利には勝てない。

あえなく船内に拉致られてしまうフランク一同。

しかし希望の灯りはまだ消えてなかった。

f:id:berserkun:20181109124215j:imageそこにはなかなか話のわかるエイリアンがいた。

それもそのはず、彼は前作にて脳をリサイクルされた主人公「ジャロッド」であった。

さらにそこには彼の子供を身篭った彼女「エレイン」もいた。

猫の手も借りたいフランクからしてみれば文字通りの渡りに船。

「お前の彼女と子供は俺が守る」

「だからこの宇宙船を不時着させろ」

割と一方通行気味に人類初となるエイリアンとの友好条約を締結させる

そんな言葉を受けてはジャロッドも迷ってる暇はなかった。

愛する彼女、なによりまだ見ぬ我が子のため。

宇宙船を爆破させることを即決!!

隠密とは掛け離れたミッションをこなすことに決めた二頭のオス。

叡智1、暴力9の作戦の末に宇宙船を堕とすことに成功する。

そして不時着した先はインドネシア

そこでフランクはまたもや神風を味方につけることになる。

f:id:berserkun:20181105211644j:image抵抗軍筆頭「イコ・ウワイス」

f:id:berserkun:20181105211639j:image政府軍筆頭「ヤヤン・ルヒアン」

猫の手どころか虎の手を誇る猛獣がそこにはいた。

各々事情は異なるようだが「殴り合えばダチ」理論で手を組むことをまたもや即決する面々。

なにより敵は全地球人の敵。

アメリカとインドネシアによる漢気交換留学が電撃決定した瞬間でもあった。

f:id:berserkun:20181105211105j:imageもう微塵も負ける気はしなかった。

確かにテクノロジーでは負けているかもしれない。

しかしこちらには宇宙の果てには存在しない物質「漢気」が満ち溢れている。

相手からすればダークマター並みに理解不能だろうが

試しにそのエネルギーを糧にナイフで攻撃してみると

なんと血が出るじゃないの!!

思えば、かの有名な宇宙戦争の第一人者は語っていた。

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かくして血で血を洗う、勝率99.9%第二次宇宙大戦の幕が上がるのであった…

f:id:berserkun:20181105211003j:imageインドネシアの山奥で!!

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殺せ!!!

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殺せ!!!!

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とにかく殺せ!!!

 

ざっとあらすじを紹介させてもらったが

まぁ見ての通りどうかしてる映画ではある。

先んじて断っておくとハートフルさ、コメディ、恋愛…その他諸々の要素は本作には一切ない。

間違っても気になるあの子と行くような映画ではない。

しかしむしろ本作ではそれらを雑念と言わんばかりの勢いで目標を「vsエイリアン、一本勝負」に絞り込んでいる。

もうそれはまっしぐらに突き進む。

「お前らはこれが観たいんだろ?!」とでも言いたげな監督の言葉が聞こえてくるようだ。

あぁ、大正解だよ!!

その真っ直ぐさは全くブレることがない。

なんと本作ではテクノロジーの類いが出てこない。

登場人物はパソコンどころかスマホすら使わない。

相手の宇宙人すらも超テクを武力に全振りしている有様。

「普通まずは情報収集じゃない?」

「もっといい侵略のやり方あるでしょ」

確かにそういう意見もあるかもしれない。

しかしここであえて問いたい。

「お前は未知の生命体を真っ向から素手で殴り殺せるのか?」と。

よく考えれば、いやよく考えなくても本作のヤバさはオープニングからブッ飛んでいる。

空には巨大な円盤。そこからは多数の宇宙人。

そんな折に都合よくパワードスーツを着た金持ち世界大戦の英雄が現れるわけもない。

そんな絶望としか言えない状況。

人間、追い詰められたときこそ本性が出るもの。

間違ってもソシャゲでログインボーナスを貯めている場合なんかじゃ断じてない。

テクノロジーよりも持つべきものがある。

そう、刃物と銃火器だ!!

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見よ!!この頼れる背中を!!

たまに思い出したようにエイリアン側がパワードスーツを纏ったかと思えば

こちらはこちらで前作主人公「ジャロッド」がドリフトする。

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それはもうパシフィック・リムばりにドリフトする。

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「これが地球人の意地だ!!」と言わんばかりに!!

 

結果的には全観客の予想通り全員、殴って切って撃って一等賞なオチなのだが

その景気の良さには徹底された人間讃歌が隠されている気がしてならない。

思えば人類史は「叡智」「暴力」によって積み重ねられた節がある。

並大抵のSF映画なら「叡智」側にハンドルを切りそうなところを本作ではノンブレーキで「暴力」側にハンドルを固定している。

馬鹿か馬鹿じゃないかで推し量れば、まぁ圧倒的に馬鹿かもしれない。

しかし景気の良し悪しで測ればこれほど景気の良いこともない。

本作を一言で表すならば「エイリアンvsプレデターvsシラット」という悪夢のスリーカードの様相を成している。

そのうちの一つ「シラット」がジョーカーカードレベルで強いためにバランスはとれていないが

それでも些細な問題を全てブン投げ、重箱の隅を突かせる暇もなく目的に一直線な様は観ていて非常に清々しい。

エイリアン側からしてみれば

「侵略した先が戦闘民族の巣窟だった」というある種のホラー映画でもあるが

観客は皆、人類側の味方なだけに何も問題はないだろう。

その無理問答のような境地は男同士の友情に収束するのだからこれまたたまらない。

本作を観れば再確認するだろう。

友情というものは国籍、肌の色、年齢はもちろん

ときには「種族」すら軽々と飛び越えるような力を持っていることを。

 

とにかく徹頭徹尾、「宇宙のゴミ」を「人類の掃除屋」がスッキリ大掃除する年末処分大セールのような映画といえる。

100人中98人は眉をひそめる出来かもしれないが

残り2人(俺含む)の心には消えない爪痕を残す大傑作。

必見だ!!観よう!!

地球人ならもちろん宇宙人でも!!

 

ちなみに本作ラスト。

ヤヤン・ルヒアンの四肢がもがれるハプニングがありながらも人類側が圧勝。

エレインが身籠っていた子供がエイリアンと人類のハーフとして救世主になったよ!

これからも戦うよ! 完!!

 

…というジャッキー映画ばりのまくし立てで終わる。

それを示すように本作のエンドロール中にはNGシーンもある。

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微笑ましさ満天のおまけ映像の数々。

こちらには本編とはまた違った宇宙平和がある。

この観客に息をつかせる暇もない終始鉄壁な様。

素晴らしいなぁ!!

 

今回の記事も本作同様、唐突に終わろうと思う。

完!!

 

最後に今現在の俺のスマホの待ち受けを。

 

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厄どころか全てを滅してくれそうなヤヤンさん。

 

人類の底意地を見せつける予告↓

映画『スカイライン-奪還-』予告編 - YouTube

 

意地などないTwitter

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プライドもないラジオ↓

映画語ってく枠 - Radiotalk(ラジオトーク)

トム、やる。『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』感想。ネタバレあり。

f:id:berserkun:20181015203039j:imagef:id:berserkun:20181016015625j:image

出来る出来ないじゃない、やるんだ!

抗え!!全てに!!

立ち向かえ!!無謀でも!!!

 

本作はラジオでも語ってるのでぜひご拝聴を↓

#06『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』とか - 映画語ってく枠 - Radiotalk(ラジオトーク)

 

20代になってからしばらく経った。

世間からすればまだまだ子供ではあるだろうが

近年やはり体力の衰えを感じることも多い。

同年代と再会するたびに、やれ「徹夜ができなくなった」だの「大盛りが食えなくなった」だの「性欲より睡眠欲優先」だの

なにかと景気の悪い話をする割合も増えてきた。

昔はそんな歳上を軽蔑していた嫌いすらあった。

「遠回しに大人になった自慢してんじゃねえぞ」

「斜に構えてればカッコつくと思ってんのか」

「俺はあんなつまらない大人にはならないようにしよう」

そう堅く誓った日のことは忘れていない。

それでも時の流れは残酷。

元来、瞳の奥が濁っていることに定評のある俺だが

ふとした瞬間には自分でもゾッとするほどに目が死んでいることも多くなってきた。

「みんなこうやってなりたくなかった大人になっていくのかもな…」

三連休を三連勤で潰すことにも慣れた帰り道にはそんなことすら考えるようになった。

翌日。

何もなくても朝起きる身体になっている自分に絶望しながらも

外に出てみるとそこには雲ひとつない青空。

このまま部屋で腐っていても仕方ない。

「映画でも観るか。平日で空いてるだろうし」

それにサービスデイ以外の映画もたまには悪くない。

3回無料鑑賞してもおつりがくるほどポイントが貯まっていた自分の暇さ加減に呆れながらも

ちょうど劇場に着いたタイミングで上映していた作品。

f:id:berserkun:20181015203307j:imageミッション:インポッシブル/フォールアウト』

すっかり疲れ果てていた俺は

「トム主演のハリウッドエンタメ映画」くらいの認識で席についた。

俺はこのとき忘れていた。

彼が右肩上がりに無茶をする、自らの命の尊さすらを無視できるド級の漢であることを。

本作は世界を股にかけるスパイ映画シリーズ最新作。

映画に疎い方でも「ミッション・インポッシブル」というタイトルとメインテーマは聞いたことがあるだろう。

今回で通算6作目になるが、これまでの作品群には紆余曲折があった。

f:id:berserkun:20181015204023j:imageミッション:インポッシブル

王道スパイサスペンスな1作目。

監督はブライアン・デ・パルマ

新たな時代の幕開けを感じさせる作品。

元々「スパイ大作戦」というテレビシリーズのリメイクだっただけに期待は大きかった。

原作ファンを失望させる展開もなくはないが

後世に残るような名シーンが目白押し。

 

f:id:berserkun:20181015204040j:image『M:i:II』

ケレン味全部乗せな2作目。

監督はジョン・ウー

まさかの香港映画界の至宝にバトンタッチ。

前作では一切使用しなかった銃火器に始まり

爆発、バイクチェイス、サングラス、ドロップキック…この世の男が震える要素を詰め込んだ傑作。

続編というよりはひたすらに叩きつけられるジョン・ウーにシビれるための作品。

否よりの賛否が溢れるが俺は好き。

f:id:berserkun:20181015204129j:imageラスボスに対してこの芸術的ドロップキック。

雲ひとつない青空が似合うなぁ!

 

f:id:berserkun:20181015204216j:imageM:i:III

骨太シリアスアクションな3作目。

監督はJ・J・エイブラムス

職人気質な続編ヒットメーカーでもあり

スピルバーグと作風と顔がソックリなエイブラムスへ。

これまた前作とガラッと変わり、王道スパイサスペンスアクションに生まれ変わった。

おそらく「ハリウッド大作」のイメージに最も近い。

良い意味でのテンプレをつくりあげた傑作。

 

f:id:berserkun:20181015205308j:imageミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

傑作チームものになった4作目。

監督はブラッド・バード

今まで「俺様、トム様!」だったシリーズを急遽方向転換。

流行りを取り入れてチームものに。

皆がそれぞれ長所を活かしてミッションに取り組む。

作品としてのまとまりが2ランクほど上になる。

ぐうの音も出ないほどにとにかく面白い。

誰が観ても楽しめるスパイエンタメ大作へ。

f:id:berserkun:20181015204241j:imageこの辺りからトムが死に近づいていく。

 

f:id:berserkun:20181015205120j:imageミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』

それらを全て内包した5作目。

監督はクリストファー・マッカリー

前作の流れを汲んだ傑作チームスパイアクション。

エンタメと骨太さ、王道を逆手に取ったような展開。

f:id:berserkun:20181015205036j:image『2』を彷彿とさせるケレン味も。

なによりラストバトルをヒロインに譲る暴挙。

代わりにオープニングで飛び立つ旅客機に素手で掴まったが!!

f:id:berserkun:20181015204310j:imageここで完全にジャッキー化する。

 

これらを受けた本作。

シリーズ初の監督&ヒロイン続投。

さらに全ての流れを踏襲し、キャラも総出演。

なにより身体の張りっぷりが異次元を超える。

シリーズの良さ全てを内包した前作を過剰なまでにアップグレードしたド級エンタメとなった。

そしてそれは疲れ切った大人たちを活性化する劇薬に仕上がっていた。

言ってしまえば本作はむしろワイルド・スピードシリーズに近い。

それぞれ異なった作風の「1」「2」「3」

それを受けて各キャラクターを集めた「4」があり

アクションを特盛にした「5」

それらを全てアップグレードした「6」

最新作では互いにジャンルを大幅にはみ出したお祭り騒ぎ。

というか現場の状況を見る限りは四捨五入すればほぼ同じとも言える。

そんなワイルドを超越したあらすじ。

毎度のことながら依頼を受けるトム。

f:id:berserkun:20181015213223j:image「イーサン・ハント」

四捨五入したらトム・クルーズ

オープニングで「当組織は一切関与しない」「まぁ頑張ってな」と言われるのもいい加減慣れてきた。

今回のインポッシブルなミッションは世界に3つあるお手軽核兵器製造アイテム「プルトニウム」を奪還せよ、というもの。

まぁ言ってしまえばいつもの仕事だった。

それでもいつもと違うことがあった。

毎度のことながら仕事は完遂するものの、納期がギリギリなことに定評のあるトム。

いよいよ各方面からブチ切れられ「実はこいつこそが裏切り者なんじゃないか」と疑われ始めてしまう。

一応反論してみるものの

「毎回組織に使い捨てられてる割には過酷なミッションをこなしすぎ」というブラック企業特有の難癖をつけられる。

しかし考えてみれば50代、無職なトム。

「俺にはこれしかないんや…」と思ったかどうかは定かではないが

ひとまず周りの反対を押し切り、ミッションへの参加を強引に引き受ける。

それでIMFは納得しても天下のCIAは無理だった。

条件として若手捜査官のオーガスト・ウォーカー」を監査役としてミッションに連れていけ、と言う。

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そこらの若手なら門前払いするところではあったが

漂うオーラ、眼光の鋭さは只者ではない。

有能すぎるスーパーマンっぽさがあった。

「明らかに裏切りそうだなこいつ」と観客、引いてはチームのメンバーも察するが、そこはトム。

「それで現場に出れるなら」とそれを承諾!

かくしてミッションの幕が上がるが

やはりウォーカーは只者ではなかった。

堅物かと思いきや、やたらと軽口を叩きながらも張り合ってくる。

口先だけかと思いきや、戦闘では敵なし。

「有能なのか?」と思ってみれば上空10000mで気絶。

完全にキャラが掴めなかった。

f:id:berserkun:20181015210437j:image飲みに誘うべきか迷う先輩と後輩の図。

やきもきしていたら前作から引き続き、MI6からの刺客「エルザ」が電撃参戦してくる。

f:id:berserkun:20181015204544j:imageひとまず怪しくない程度に車でアクセル全開気味に跳ね飛ばすトムであったが

彼女の狙いもプルトニウム

自らの濡れ衣を晴らすために必要なのだという。

いつもは目的のために一直線。

それでなんとかしてきた。

しかしここにきて IMF、CIA、MI6、影の武器商人、裏切り者…なんだか話がやたらややこしくなってきた。

最新スマホの説明を受けているおっさんばりに混乱してきたトム。

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ひとまず高層ビルの屋上からジャンプしてみるものの特に気は晴れない。

しかも今度の敵も前回から引き続いたf:id:berserkun:20181015212944j:image「ソロモン・レーン」

シリーズらしくないほど頭が切れる悪人だった。

間に入ってきた「ホワイト・ウィドウ」もどう考えても只者なわけもない。

f:id:berserkun:20181015213005j:imageちなみに1作目に出てきたマックスの一人娘。

f:id:berserkun:20181015213002j:imageシリーズあるある「女子がみんな強い」も魅せるぞ!

おまけにプルトニウムのひとつは元嫁の「ジュリア」の近くにあるらしい。

最近のトレンド悪夢でもある「元嫁との結婚式が台無しになる」はこれを暗示していたのか、と勝手に合点がいったトム。

こうなればもう完全にヤケだった。

f:id:berserkun:20181015210919j:image「横文字はなんだかわからん!」

「俺に出来ることは現場で身体を張ることだけだ!!」

50代にして自分の長所であり最大の武器を完全に理解した瞬間だった。

「作戦は?」と聞かれれば「今考えてる!!」と逆ギレするほど追い詰められたが 

ここまできたらもう引き下がれない。

f:id:berserkun:20181015210949j:image世界を救ってやる!!今回も!!

やるかやらないかで言えば完全にやり切る漢、トム。

残機が100あっても足りないほどの一世一代の極限ミッションへ猪突猛進するのであった…

f:id:berserkun:20181020021737j:image最前線で!!

 

シリーズが更新するほどに命をオールインするような破滅博打に挑んできたトム。

本作ではいよいよ異次元へ突入する。

 

・手始めに成層圏からスカイダイビング

f:id:berserkun:20181015213141j:image撮影のために120回飛んだらしい。

 

・ビル群をSASUKEファイナルステージばりの障害物競争し、着地時に右足を骨折。

完治に半年かかる大怪我を気合いで2週間で治す。

f:id:berserkun:20181015210658j:imageそして直後に全力疾走する。

 

・過去最高レベルのカミカゼバイクチェイス

f:id:berserkun:20181015210719j:image

渋滞だろうが車間距離は関係なし!

ラストは普通に車と追突して終わるぞ!!

f:id:berserkun:20181015213405p:image本当にただの事故映像でした。

 

・クライマックスのド派手アクションの連鎖っぷり。

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ぶっつけ本番でヘリを操縦 → 敵を止めるためにヘリにヘリで体当たり → 崖っぷちに墜落 → 目を覚ましたら崖上から敵機が転がってくる → 無情にも激突 → 崖にヘリごと挟まる → もう一度墜落

という映画5本分の大局面がまさに雪崩のように襲いかかる。

さらにこの後、立ち上がって崖上でタイマン。

それだけに留まらずオーバー・ザ・スタローンクリフハンガー決戦がまだ待ち構えている。

f:id:berserkun:20181015211439j:image地獄のサービス残業

この「ヤバい」などとうに超えた「ヤバさ」

キャッチコピーの「不可能が、連鎖する。」は伊達ではなかった。

それはもうぷよぷよばりに連鎖する。

今まで数多くのアクション映画を観てきたが

ここまでこちらの胃もたれをガン無視して食後にフルコースを提供してきた映画を俺は知らない。

マッドマックス 怒りのデス・ロード

マッドマックス2のクライマックスチェイスで一本撮れば面白いんじゃない?」という規模だったが

本作は「過去のクライマックスミッション繋げれば面白いんじゃない?」というレベルだった。

f:id:berserkun:20181015213548j:image舞台背景が違うだけの兄弟作。

 

というか今回のトム。

全編、一秒たりとも休まずになにかしらと真っ向から激突しまくっている。

「vsブラック企業」「vs核テロリスト」「vs交通事故」「vsスーパーマン」「vs重力」…

今回は加えて一番の敵でもある「vs加齢」も容赦なく襲いかかってくる。

トムも気がつけば56歳。

もちろんもう若いとは言い難い年齢。

それでも決して弱音を吐かず、ボロボロになりながらも消えそうな希望の光を追いかけ続ける。

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心が折れそうな怒涛の畳み掛けを最終的には意地と気合い、そして絆で乗り切る。

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これが泣かずにいられるか!というものだ!!

まぁそれに付き合わされるレギュラーメンバーたまったもんじゃないだろうが

リーダーが最前線で命を賭けまくっている以上、それを無下にはできない。

f:id:berserkun:20181015211617j:imageベンジー&ルーサー」

たとえ表情が死ぬしても、だ!!

 

本作はシリーズの御多分に洩れず、世界を股にかけるスパイアクション映画だが

その本質は非常に身近なところにある。

人間、苦境に立たされると弱気になりがちだ。

むしろ生きているうちの半数以上は苦境かもしれない。

皆それぞれ大なり小なりインポッシブルなミッションに立ち向かう日々だろう。

日々の勉強がツラい、仕事が終わらない、人間関係のストレス、恋愛のあれこれ、金銭問題…

人生そう上手くはいかないかもしれない。

それでも決して諦めずアドリブ満載でもひたすら前に突き進む。

そこをいじられようものなら

「笑わせるな」と笑ってみせる。

トムが何故若々しく第一線を走り続けていられるか、少しわかった気がする。

スパイを夢見る映画好きはもちろんだが

ブラック企業に勤めている方々にこそ観てほしい。

驚いたことに本作ではスパイの華々しさよりもむしろ現場の厳しさにフォーカスしている。

労働基準法が存在しない現場でしのぎを削っている点はほぼほぼイコールと言えるかもしれない。

加えて映画内の世界ではイーサンの活躍が大々的に報じられることもない。

それでもその「誰か」のため、伝わるかもわからんミッションに全力を捧げる。

老若男女問わず何かを気づかせられるはずだ。

とにかく「歳をとったな…」なんてうわごとは成層圏から三桁ダイブしてから言おう!

そう思わせてくれる素晴らしい映画でしたよ。

きっと!!

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腹八分目になりかねない予告↓

映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』日本版本予告 - YouTube

 

人知れずしのぎを削るTwitter

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名もなき誰かと共感したいラジオ↓

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期待は、超えるためにこそある。『銀魂2 掟は破るためにこそある』感想。ネタバレあり。

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ブチ破れ!!不安とジンクスを!

ブチ壊せ!!常識と予定調和を!

素直に笑って熱くなるエンタメ大作!!

見よう! 原作&役者ファンは!!

 

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…と驚いたのも早いもので2年ほど前。

あれよあれよという間に公開された前作。

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正しくも美しい、宇宙一のバカ映画。『銀魂(実写)』感想。バレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

そこには紛うことなき銀魂があった。

原作ファンの様々な不安、なにより原作者の揶揄を乗り越えて大ヒットしたのも記憶に新しい。

あれから1年。

愉快な面々が新たな要素を引っさげて帰ってきた。

意外に早く!!

…ということで観てきました。だいぶ前に!

どうやら原作も最終章に突入…どころか残り数回で完結するらしい。

俺の拙い青春時代を散々盛り上げてくれたことも手伝って感慨深いものがある。

アニメ初お披露目となった2005年のジャンプフェスタにお邪魔したのも今となっては懐かしい。

そんな若干しんみりとしかねない雰囲気。

その中「稼げるうちに稼いでおけ」とばかりに公開された本作。

そこには何一つ変わらない、それどころかある意味パワーアップした「銀魂」があった。

そんなわけで相変わらずなあらすじ。

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オープニングはもはやお得意の「BGオンリー」

日本アカデミー賞主演男優賞を獲った菅田将暉とかいう俳優に嫌味を吐く、いつも通りの日常が始まる。

f:id:berserkun:20181105191730j:image坂田銀時

伝説の侍にして現在は万屋屋のリーダー。

天パで死んだ目、甘党のダメ人間だがやる時はやる。

f:id:berserkun:20181105191738j:image「志村新八」

ツッコミメガネ。凡キャ。

f:id:berserkun:20181105191734j:image「神楽」

戦闘民族「夜兎族」にして大飯食らいのチャイナ娘。

そんな面々による万屋屋は今日も閑古鳥。

金もなければ仕事もない。

だらだらしながら愚痴るしかなかった。

言ってしまえば平常運転な「万屋屋」だった。

とはいえこのままでは明日の飯もままならない。

なにより大家による家賃の取立てもある。

f:id:berserkun:20181105192450j:imageお登勢万屋屋の大家。

そんなこんなでようやく見つけた仕事はキャバクラ嬢のヘルプ。

まんま佐藤二朗な店長とのぐだぐだ面接、ストーカー女忍者「猿飛あやめ」の猛アタックを躱しながらも平穏無事に済ませるつもりだった。

f:id:berserkun:20181105192454j:imageほぼ演技を放棄したいつもの佐藤二朗

f:id:berserkun:20181105192458j:image銀時に惚れ込んでいる女忍者。ドM。

しかしそこに訪れた客は予想をはるかに上回る大物だった。

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f:id:berserkun:20181105191345j:image「「将軍かよォォォォ!!」」

命からがらやりすごして床屋のヘルプに来てみれば

何故かそこにも将軍が訪れる。

f:id:berserkun:20181105202919j:image「「「やっぱり将軍かよォォォォォ!!!」」」

f:id:berserkun:20181105192015j:imageまぁロクでもない日常ではあった。

しかし警察組織真選組は違った。

いつものメンバーで今日も変わらぬ仕事、とはいかなかった。

新参者でもある「伊東鴨太郎」が組に出戻りしてきていた。

f:id:berserkun:20181105190124j:image只ならぬオーラを醸すこの男。

幼少期から神童と謳われ、文武両道を極めし強者だった。

剣の腕は免許皆伝、頭の切れは局長である「近藤勲」からも「先生」と呼ばれるほど。

f:id:berserkun:20181105190142j:image局長。ゴリラ。

その腕を見込まれ、入所1年目にして真選組参謀のポストに就いていた。

そんな出世頭、局内で疎まれないわけがない。

その筆頭が真選組鬼の副長「土方十四郎

f:id:berserkun:20181105190156j:image鬼の中間管理職。

ニコチン&マヨネーズ中毒者。

伊東とは自他共に認める犬猿の仲。

「嫌いどころか殺したい」ほどにいがみ合っていた。

f:id:berserkun:20181105190212j:image「「いずれ殺してやるよ…」」

それでも最も尊敬する近藤がたらし込まれていては歯痒い日々を過ごす他なかった。

そんなある日。

テロリストの「攘夷浪士」達に絡まれる。

一対多。数の利はあちらにあった。

それでも鬼の副長の名は伊達ではない。

むしろこの苛々を発散させるのに丁度良かった。

そう思いながら刀に手をかけたときだった。

首筋に違和感を覚える。

疑問に思う間もなく襲いかかる攘夷浪士達。

次の瞬間。

土方は土下座をしていた。

それどころか財布を差し出していた。

普段の土方ならありえない事態。

原因もわからないまま暴行を受けてしまう。

それでも刀は抜けない。

完全にどうかしてしまっていた。

しかもその窮地を救ってくれたのはよりにもよって宿敵の伊東だった。

f:id:berserkun:20181105191515j:image

一番見られたくない場面を一番見られたくない相手に見られた。

それでもヘタレた性格は治らない。

それどころか悪化する一方。

背に腹は変えられない、と部下でもある沖田総悟に相談してみても状況は進捗しない。

f:id:berserkun:20181105190240j:imageドSの若き天才。性格に難しかない。

それはむしろ好都合とばかりにパシリにされてしまう。

自身が定めた鉄の掟、局中法度も守れない。

組員達も異変に気付き始める。

このままでは処断されるのも時間の問題だった。

そんな現場の混乱はどこ吹く風の男。

f:id:berserkun:20181105190259j:imageキャバ狂いの「江戸の親父」

警察庁長官であり真選組の上司だが

今日もその立場を利用して時の征夷大将軍をキャバクラや床屋に連れ回す無茶をしでかしていた。

行く先々で某万事屋らしき面々に出くわしもするが、そんな細かいことは気にせず遊び呆ける日々。

しかし最近は怪しい噂があった。

「過激な攘夷浪士が将軍暗殺を企てている」と。

その筆頭が

f:id:berserkun:20181105190332j:image「河上万斉」

通称「千人斬りの万斉」と呼ばれる男。

 

そして自らを「攘夷志士」と名乗る絶対なる過激派。

f:id:berserkun:20181105191557j:image高杉晋助」その人だった。

しかしそんなシリアスさなど知ったこっちゃない万事屋筆頭、坂田銀時

それでもとある男が訪ねてくるまでだった。

f:id:berserkun:20181105190354j:image「トッシー」こと変わり果てた土方だった。

討論番組で新八とオタク論を熱く展開できるほどまでになってしまっていた。

一言で言えばヘタレたオタクに成り下がっていた。

そんな彼が絞り出した言葉は

「正気を保てるのもこれが最後」

「気が進まねぇが、お前らに頼むしかない」

真選組を…俺たちの仲間を守ってくれ」

その豹変ぶりに違和感しかない万事屋。

f:id:berserkun:20181105190415j:image「何言ってんだこいつ」と思いながらも

正気を取り戻させようとあれこれ手を尽くす。

しかし江戸一番の発明家「平賀源外」の力をもってしてもそれには及ばない。

f:id:berserkun:20181105190429j:imageスーパームロタイム。

八方塞がり気味になりながらも更に事態は悪化。

何故か仲間であったはずの真選組連中が土方を始末すべく迫ってくる。

ひとまず全員殴って一等賞にするが

すっかり違和感は確信に変わる。

f:id:berserkun:20181105194855j:image「なんかヤバくない?!」

ここまでくるともう腐れ縁でもなんでも見捨てるわけにはいかなくなってきた。

それにまぁ今なら派手に暴れても特にお咎めはなさそうだ。

f:id:berserkun:20181105190500j:image「「「やったんで!!!」」」

かくして国を揺るがす大騒動の幕が上がったのであった…

 

原作ファンならお馴染み真選組動乱篇」がベースとなっている本作。

序盤のキャラ紹介に「将軍ギャグ回」を挟みつつもしっかりと一本の映画になっている。

…というか脚本はファンから見てもほぼ満点。

9割原作に忠実に、1割オリジナル要素を入れつつも複数の話を同時進行する。

近年右肩上がりな漫画実写化映画でも頭ひとつ抜け出てた完璧さ。

もはや唸るしかなかった。

なにより声を大にして言いたいのはその再現度。

可能な限り原作と全く同じ台詞、画作りもそうだが

それを忘れるほどのクオリティが本作にはある。

 

【役者の怪演度】

前作の記事でも触れたが、基本的にハマリ役しかいない本シリーズ。

「新しくこの中に入っていくのは並大抵のことじゃないぞ」と無粋ながら心配していた。

それも観るまでの杞憂に終わった。

その筆頭が以下の2人。

f:id:berserkun:20181105191836j:image「伊東鴨太郎」as.三浦春馬

本作の影の主役にしてMVP。

凄すぎて驚くほどに「伊東」その人。

ビジュアル。声。冷徹で皮肉たっぷりな喋り方。存在感。新参者オーラ。身のこなし。

これ以上ないほどにぴったりとハマっていた。

本当にそのまますぎて軽く引いた。

役者陣の色に合わせた配役なのかもしれないが

それにしても底力を見た。マジで凄い。

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話の内容的にも影の主役ではあるが、それ以上。

ラストの「ありがとう…」には感涙必至。

正直、想像を遥かに超えてきた。120点。

 

f:id:berserkun:20181105200255j:image「河上万斉」as.窪田正孝

鑑賞前は「佐藤健」一択だった俺のイメージを一発で覆してくれた。

その折り紙つきの演技力はもちろん、妖しい雰囲気、存在感は「さすが」の一言。

f:id:berserkun:20181105200252j:imageなかなかレアな悪役も新鮮で最高。

なにより見所は終盤。

『HiGH&LOW』シリーズで開花した身体能力が大爆発する。

本作のオリジナル要素でもある江戸城に単騎で突入して有象無象を斬りまくるアクションシーンには見惚れる他なかった。

f:id:berserkun:20181105200327j:imageダンス万能説、ここに極まれり!

 

とにかく観終わった後にはこの2人の感想しか出てこないほどに映画を喰っている。

それも引くほどに!!

もちろんそれ以外の新キャラ。

堤真一は最高に飄々としつつもラストにはしっかりとした策略家としてシメてくれるし

将軍はこれ以上ないほどまでに将軍。

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紛うことなきハマリ役と言える。

じゃあ前作のレギュラー陣はおざなりにされているのか、と問われれば否。

レギュラーはレギュラーでもはや1クールドラマをやってきたかのような安定感がある。

f:id:berserkun:20181105200515j:image

万事屋はもはや彼ら以外ありえないし

コメディリリーフのお妙や桂、源外も堂々たるもの。

f:id:berserkun:20181105201838j:imageオープニングから全開だ!

本作の主役の真選組の面々に至っては完璧と思えた前作以上に地に足が着いている始末。

f:id:berserkun:20181105200608j:image真選組ver.ポスター。堂々たるもの!!

 

そしてまさかの堂本剛続投。

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最高だな!!

 

銀魂ならではのアクション】

前作記事でも書かせてもらったが

ガチ時代劇をやるにはノウハウ不足。

かといって派手さを組み込んだ『るろうに剣心』方式ではあちらに勝てない。

以上の問題点を

「集中線を入れたような特殊効果」

「剣筋をCG加工」

「さらにとにかく非現実的なまでにブッとぶ」

ことにより難なく克服。

新たに「漫画的殺陣」とも言える手法を編み出した。

これは本作でも共通している。

それどころか圧倒的に進化していた。

・電車内で沖田が大暴れする場面

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局内の裏切り者を多数相手取る珍しくシリアスな沖田が拝める名シーンだが

本作では無双をしつつも数の利に押され気味になる。

しかしそこへ急遽、神楽が助っ人にくるという夢のオリジナル展開。

かくして軽口や皮肉を叩きながらも人間やめてる超人タッグが電撃結成!!

それぞれお構いなしに、それでいて信頼しつつも

自分のスタイルを出して大立ち回りするのだが

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まさかこんな画が実写で観られるとは!!

ひとつひとつのアクションにキチンと犬猿の仲だけど相手を認めている」それぞれの感情が込められていてもう失神寸前だった。

最高だ!!

 

・終盤の万斉無双から引き続くvs銀時

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「CG」「ワイヤー」「スローモーション」を派手に駆使しながらお互いの戦い方を忠実に再現。

特に銀時の「酔っ払いの鼻唄」とも揶揄される我流喧嘩殺法はあまりにも素晴らしい。

飄々としながらある種の狂気を秘めた強さを終始魅せつける。

「やっぱり銀さんって強いな」というより

「いや、こんな強かったっけ?」と驚くほどに!!

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カッコよかったなぁ!!!

 

【原作そのままのギャグ】

ギャグを文字にするのも無粋なので軽めに。

これは見たまま、原作通り。

顔芸に始まり、台詞回し、そして躊躇ない下ネタ。

原作の持ち味を殺さずに実写化されている。

なにより一番の特長。

「危ない」ネタは本作でも健在だった。

「某モビルスーツ」や「某悪魔の実」が出てくる前作までとはいかないが

オープニングの「某映画泥棒」に始まり

「某無免許医師」「某動物バス」「某汎用人型決戦兵器」

エンディングは「某大捜査線」で〆るなど相変わらず各所に喧嘩を売りっぱなしのやりたい放題さ。

ここは本作オリジナルのネタもいくつかあるために賛否分かれるだろうが、とりあえず一定の期待には応えてはいる。

個人的には「これやっておけば満足でしょ?」感はあまり好きじゃないが、まぁそれが監督の持ち味でもあるし野暮な意見しれない。

 

とにかく予告であった「無駄遣いの極致」はある意味半分当たって半分間違ってもいる。

確かに無駄とも言える豪華キャスト、の数々。

しかしそれらがこれ以上なくピッタリとハマっている。

最高に贅沢、そして無駄がない。

もはや言うことはほぼない。

まさか『銀魂』の記事でここまで真面目に語ることになろうとは思ってもみなかったが

事実、最高だったから致し方ないな!!

不満点といえば

・せっかく菅田将暉使ってるんだからなにかしらのタイアップ曲がほしかった

山田孝之不在

くらいなもの。

それ以外は本当に完璧。

原作ファン、役者ファン、初見の方、笑いたい方…老若男女全てにオススメだ!!

本作も紛うことなき「銀魂」!

観よう!!誰とでも!!!

 

 

最後は原作スピンオフ『銀八先生』の一言で。

f:id:berserkun:20180907121908j:image「「エイリアン」って1と2は最高だけど3は微妙だったなアレ

「あ、あと「ターミネーター2」も良かったな」

「泣いたもんシュワちゃんが沈んでく時…3は覚えてねーけど

「大体世の中のことはな、3で失敗するようになってんだ

「『調子に乗るのも2まで』」

 

続編タイトルは決まったな!

期待してるぞ!!

 

予想を超えてくる予告↓

映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』本予告【HD】2018年8月17日(金)公開 - YouTube

 

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偏差値ゼロなラジオ↓

映画語ってく枠 - Radiotalk(ラジオトーク)

ステイサム、人類やめるってよ。『MEG ザ・モンスター』感想。ネタバレあり。

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食物連鎖、頂上決戦!!

古代の災害vs現代の人外!!

喰らってきた数はほぼほぼ互角!

両者、相手に不足は一切なし!!

真のモンスターはどちらなのか。

世界よ、これがステイサムだ。

 

ネタバレ記事となるので要注意を。

とにかく面白いので観ましょう!!

1人10回は!!

 

本作に限ったことではありませんが

BPHB様の記事がとてつもなく面白いのでオススメです。

超古代生物メガロドンVS超人類ステイサム!!生き残るのはどっちだ!?MEGザ・モンスター – Be Power Hard Boiled

元々影響されて始めた当ブログ。

直リンク許可してくださり、本当にありがとうございます!

勝手ながら「見習い」目指して頑張ります。

 

さて、夏もそろそろ終わりな昨今。

涼しい日も増えてきましたが

皆様いかがお過ごしでしょうか。

俺はというと平成最後の夏を大いに無駄使いしている最中ではありますが

世間的には「海」が持て囃される季節。

まぁ俺の人生には1mmも掠らない場所ではあるが

そんな意見を代弁してくれているかのような映画。

通称「サメ映画」のファンでもある俺。

ジョーズの二匹目のドジョウ…ならぬサメのおこぼれを得よう!」とばかりに景気良く連発されているアレですな。

最近では王道はやりつくされたのか

「巨大化する」「陸に出現する」「雪山にも出る」「幽霊化する」「タコと融合する」「頭が増える」「ネットの海を泳ぐ」「竜巻と共に天から降ってくる」

など文字通り世界各所で大暴れしている。

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そのうちカテゴリ設けて詳しく語りたいところだが

そんなサメ映画。

あれは数年前だろうか。

我が目を疑うようなニュースがある日、急に飛び込んできた。

ジェイソン・ステイサムの最新出演作、サメ映画。」

日付を確認してみても4月1日じゃない。

「どこかのサイトがフェイクニュースでも流してるのか?!」とも思ったが

ときたま現れる鋭意撮影中の続報。

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見様によってはただのバカンスにも見えたが

どうやらこれは現実の出来事らしい。

しかも詳しく見てみれば今回の敵はただのサメじゃない。

メガロドンだと。

いよいよ人間を相手取るのに飽きたばかりか

その相手は太古に絶滅した超巨大な「海の殺し屋」

完全にどうかしていた。

それと同時に嬉しくもあった。

思えばどちらも大量殺戮兵器としての実績がある。

言ってしまえば食物連鎖の頂点同士。

完全捕食者としての矜持を持つ二頭の獣。

それが正面からぶつかり合う。

そんなジョーカーカードvsワイルドカードを面白がる、俺と同じような考えの持ち主が海の向こうにもいた。

そして公開された予告。

映画『MEG ザ・モンスター』本予告【HD】2018年9月7日(金)公開 - YouTube

堂々と登場するメガロドン

それに一切動じないステイサム。

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「これステイサム勝つよなぁ…」

「いや、今度ばかりは難しいか?」

「むしろステイサムが秒で捕食されたらそれはとんでもない絶望なのでは?」

様々な意見が飛び交ったのも記憶に新しい。

それでも意見の大半はステイサムよりメガロドンの身を案じているものだった。

無論、この対決を見逃す手はない。

夏休み終わりの9月7日公開という強気さも最高だ。

全ての用事を放り投げて劇場へ駆け込んだ。

f:id:berserkun:20180912194255p:image「花金ならぬステ金(©︎BPHB様)」をキメた俺。

そして鑑賞中。

自然とガッツポーズが10回は出た。

そこには予想を遥かに上回る「漢」がいた。

全編、笑ってしまうほどの漢気が溢れ出ていた。

聞けばいち早く公開された米国では興行収入が右肩上がり。

なんと世紀の名作ジョーズすら抜いたらしい。

世界がステイサムに追いついた。

そんな漢をずっと追いかけてこれたことを心から誇らしく思えた。

そんな「YEAH!!!!」が止まらないあらすじ。

 

上海近郊の海。

調査隊が今日ものんびり海底探査をしていた。

どうやら今まで海底と思っていたものはただの境目。

その下には「新世界」が拡がっているという。

それを証明できれば研究者として鼻が高い。

なによりスポンサー的には金になる。

ウキウキ気分で新世界へ突入する調査ポッド。

しかしそこは常識が通用しない世界でもあった。

「何か」に襲われる調査団。

海底11000mに閉じ込められてしまう。

当然救助へ動くも、そこは未知の領域。

誰もが未経験の危機だった。

こんな窮地に頼れる人間はいない。

たった一人を除いては。

 

f:id:berserkun:20180912201505j:image「ジョナス・テイラー」

…というかステイサムロハスに暮らしていた。

そこへ訪れる調査団体の面々。

どうやら今回のステイサムの役どころは「凄腕の海の漢」らしい。

しかしその面々の顔を見るや否や

「金を積まれても俺はやらん」

「情に訴えても無駄だ」

「俺はもう引退した」

の一点張り。

それでも事情を聞いてみれば

「閉じ込められた調査員の中に元嫁がいる」らしい。

そうなっているのであれば話は別。

ステイサムあるあるのひとつ「オープニングで身内が不幸な目に合う」がクリアされたところで

一も二もなく現場に急行するステイサムであった。

とりあえずやいのやいの言いがかりをつけてくる現場の人間をオーラで黙らせた後に

「全てのエネルギーを動力変換する」という完全自己流操作テクで救助へ向かう。

ちなみに本作のステイサムだが、感じてから行動に移すまでが異常に早い。

そのフットワークの軽さでさっさと救おうと意気込むも

そこには想像を絶する怪物がいた。

f:id:berserkun:20180912201024j:image

古代に絶滅したはずの超巨大鮫が姿を見せる。

とりあえず乗組員2人を救出するも

どさくさ紛れに最後の1人、マシオカが死んでしまう。

船上に戻って報告をするが

寝起きのメガロドンは超元気だった。

ステイサムを追って海上付近へ出没。

船は転覆させられ乗組員たちも一人、また一人と喰われていく。

f:id:berserkun:20180912201748j:image有能と無能がくっきり分かれている面々。

こうなってしまっては完全に話は別だった。

実はステイサムには過去にメガロドンとの因縁があった。

深海調達中に遭遇し、仲間を2人失っていた。

その責任を現場を知らないお偉いさんに問われて

ブン殴った勢いそのままに隠居をしていたらまたもや件のメガロドン

現場に舞い戻ってみれば元嫁がいる。

足手まとい気味のクルーもいる。

さらに船は使い物にならない。

おまけにまた仲間を何人も失ってしまった。

放っておけば満員のビーチにも被害が出かねない。

ここまでくればステイサムの脳内もお祭り騒ぎ。

もうガチギレの役満状態だった。

ジョーズから40余年。

奴らに捕食される恐怖を叩き込む時がきた。

浮かぶは「殺るしかない」の一言。

他の誰でもない。この俺が。

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人間を辞めに辞めたステイサムの一人エクスペンダブルズの幕が上がるのであった…

 

Wikipediaによれば本作のジャンルは「SF・アクション・ホラー」とのこと。

なるほど、観ていて納得だ。

メガロドンSF(ステイサム・ファンタジー)アクションに変換してホラーレベル叩き込む。

しばしば話題に上がる「副題の"ザ・モンスター"はどちらを指しているか」問題。

本編を観れば嫌というほど理解させられる。

それは「ステイサム」の方だということが!

f:id:berserkun:20180912182813p:imageワイルド・スピード SKY MISSIONより)

結論を言ってしまえばステイサムがサメ公に完全勝利を果たす本作。

思えば今まで様々な相手を潰してきた。

やれ国際的人身売買組織だの

f:id:berserkun:20180912194636j:image『トランスポーター』シリーズ)

サイコな連続警官殺しだの

f:id:berserkun:20180912194648j:image『BLITZ』

暴力刑事vsエセサイコ野郎。『ブリッツ』バレあり。感想。 - 高速回転する方舟の片隅で。

ロシアンマフィア、チャイニーズマフィア、悪徳警官達の三つ巴戦線に単騎で乱入して壊滅させたこともある。

f:id:berserkun:20180912194705j:image『SAFE』

面倒だから全員殺せ!『SAFE』バレあり。感想。 - 高速回転する方舟の片隅で。

世界を股にかける最強ファミリーを「最凶の独り身」という全力のアンチテーゼで迎え討ったこともあった。

f:id:berserkun:20180912194721j:imageワイルド・スピードシリーズ)

そんなステイサムがいよいよ正真正銘の人外を殺しにかかる。

『メカニック』シリーズでは「用意周到な準備が成功を呼ぶ」と語っていたステイサム。

f:id:berserkun:20180912194737p:image腰にくる名言が乱発される傑作。

実際、続編でさらに強化された地獄のピタゴラスイッチばりのロジックは同時期公開のシン・ゴジラ」さえどうにかできそうな雰囲気を秘めていた。

f:id:berserkun:20180912200235j:image『メカニック:ワールドミッション』

 

しかし本作でステイサムは証明した。

「その場のアドリブでもなんとかなる」ことを。

今回はメガロドンというゴジラ並みに想定外な相手が唐突に出現するわけで

そりゃあ現場の対応は後手後手に回ってしまう。

おかげで被害も甚大になりつつあるが

ステイサムは一切動じない。

それどころか「殺そう」と即決した後の動きは狩りをこなす肉食動物なみに速い。

普通なら見て見ぬ振りをするしかない惨劇に向かって堂々と正面突破していく。

具体的には

・ハズレくじは自分から引きにいく

・生身で海に放り出されてもクロールで逃げ切る

・小型の潜水艦でハンソロばりに海中チェイスする

・潜水艦のローター、通称「ステイサムカッター(©︎BPHB様)メガロドンを切り刻む

・最後は生身でメガロドンを仕留める

そのどれもが完全アドリブだが

そんな中、最終的には比喩抜きの「漢、一本釣り!」かましてくれる本作。

f:id:berserkun:20180912194914p:image驚くなかれ、作中の8割は生身だ!!

 

以前に異色のアクションコメディ作SPY/スパイ』の記事にて

ステイサム、一般人に出会う。『SPY/スパイ』バレあり感想。 - 高速回転する方舟の片隅で。

余談だが、そんなステイサム。

待望の次回作はなんと「vs巨大サメ」だ。

f:id:berserkun:20180912183737j:image

刃牙外伝』より。

こんなん見たいなぁ!!

ということを書いたが

ラストは本当にこのままだった。

おそらく漫画好きのマシ・オカが進言してくれたことは想像に難くない。

結果、「ステイサムに任せたらなんとかしてくれたとしか言えなくなる本作。

心なしか劇場を出る観客はそれぞれ笑顔を携えていた。

何処からか聞こえてきた「なんとかしたなぁ…今回も」という声には激しく同意せざるを得なかった。

まぁ確かに予告を見ただけでも予想はできるオチではある。

それでも「人類の代表」が「一種の災害」パーフェクト勝ちしたことは誇らしく思える。

むしろ「平常運転なステイサム」こそ「災害」に匹敵することを打ち出してくれた。

 

とはいえ絶妙に違うゾーンにボールを放ってくることに定評のあるステイサム。

本作にはヒロインの一人娘が出てくるのだが

その対応が今までにない柔らかさだった。

f:id:berserkun:20180912201600j:image穏やかステイサム。

「息子が生まれたからかなぁ…」と少しシンミリもしてしまった。

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祝!結婚!&息子誕生!!

 

久々の超大作ということで本作が初ステイサムな方もいらっしゃるでしょうが

きっと満足していただけたはずだ。

とにかく老若男女問わずオススメできる傑作。

徹底された人間賛歌に打ち震えよう!!

観た後はなんだかわからないやる気が出てくるぞ!

頑張りましょう!!何かを!!

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余談。

本作には俺がハリウッド女優の中で一番好きな

ルビー・ローズが出ている。

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カッコいいなぁ!!好きだ!

主な出演作は

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ヴィン、ドニーさん、キアヌ、ミラ・ジョボビッチ錚々たるスターと共演してきた凄い経歴の持ち主。

今回は控えめながらもステイサムに一目おかれるメカニック役を演じていた。

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その存在感は抜群。大好きだ!!

そのうち女性版『エクスペンダブルズ』ワイルド・スピードシリーズに出てほしいところ。

なんと次回作はドラマ『Batwoman』

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DCドラマ×ルビー!!最高だ!!

 

 

 

ちなみにステイサムの次回作。

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『Hobbs and Shaw』

至高のワイスピスピンオフ。

まさかのロック様との異次元タッグ!!

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猛獣、巨獣、怪獣、ロック様。『ランペイジ 巨獣大乱闘』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

お互い今年は怪獣を相手取ったが

いよいよゴジラでもシバくつもりか?!

楽しみだなぁ!!

 

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