高速回転する方舟の片隅で。

勢いしかない駄弁り映画ブログ。

I have a “BEST” feeling about this.『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』感想。ネタバレあり。

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遠い昔、銀河の果てで…

今、明かされる波乱の武勇伝!!

ロクでもないメンツが奮起する!

割と自分達のために!!

この映画、イイ予感しかしない。

 

ネタバレなし感想。

面白いです。

興行収入の悪さは関係なし。

純粋なエンタメ映画として満点。ぜひ劇場へ。

とくにシリーズおさらいは必要ありません。

むしろ入門編として最適。

気軽にアクションを楽しめる傑作です。オススメ。

 

本記事。

シリーズ全体のネタバレあり。

シリーズの熱狂的なファンではないので

その目線からの記事になります。

今回、スターウォーズファンの方はイラっとするかもしれません。

ファンの方はブラバ推奨です。

 

 

f:id:berserkun:20180712190855j:imageスター・ウォーズ

説明不要なSF映画の金字塔である。

映画好きなら必ず通る義務教育的シリーズでもあるが

正直なところ思い入れはほぼない。

当ブログを読んでいただければお分かりになるだろうが

個人的には「ビームよりも鉛玉」「宇宙船より改造車」「ライトセーバーより日本刀」「フォースより筋肉」が好きな俺。

なにより「遠い昔の銀河の果てで起こったことなんざ知ったこっちゃない!!」という気持ちも少なからずある。

まぁ見ようによってはワイスピやエクスペンダブルズも十分にSF(すごいファンタジー)ではあるのだが

あちらは現実が舞台。一応。

まぁ銀河まで行ってしまうと「現実離れしすぎて感情移入ができない」というのが本音だ。

しかしそんなわがままが言ってられるのも2年前の12月までだった。

スター・ウォーズ」史上初となる実写スピンオフ映画が封切られたからだ。

f:id:berserkun:20180712185045j:image『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

その中に異様なオーラを放っている漢がいた。

f:id:berserkun:20180712183535j:image"香港のラストドラゴン"

ドニー・イェン」である。

「いよいよ宇宙大戦争"宇宙最強の男"が参戦するのか!!」

これを見逃す理由などなかった。

公開日前日に丸一日かけてシリーズを公開順に予習した後に4DXへ駆け込んだのであった。

結論を言えば最高だった。

その「スター」より「ウォーズ」をクローズアップしたような内容。

皆がそれぞれ漢気を発揮しては散っていく。

むしろ銀河を舞台に移しただけの孫文の義士団』な有様だった。

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・前半1時間がアレ

・名もなき戦士達が大義の為に漢気を連鎖爆発させる

四捨五入したら全く同類な大傑作アクション。

観よう!今こそ!

 

そんな目当てのドニーさんは銀河でも負けじとサブキャラを超えた大暴れを果たしていた。

・ブラスターを文字通りノールックで躱す。

・ストームトルーパーを棍と素手でシバき倒す。

盲目ジョーで場を暖める。

・終いにはタイファイターすら撃ち落とす。

f:id:berserkun:20180712190950j:imageどう考えてもそこらのジェダイを凌駕する強さ

ドニーさんを知らないスターウォーズファンの友人は目を丸くしていた。同時ににもなっていた。

それも含めて俺は大満足した覚えがある。

おかげでシリーズにも逆説的にハマることができた。

その流れで翌年に公開された

f:id:berserkun:20180712190938j:imageスター・ウォーズ/最後のジェダイ

こちらも劇場へと駆け込んだ。

シリーズに思い入れがあるファンからすると受け入れ難いことも多いみたいだが

個人的には引き続き最高だった。

・禁じ手のワープ特攻をかます漢気おばさん

・レイ&レンの善悪異次元タッグマッチ

・大型戦闘機の集中砲火を食らいながらも涼しい顔で肩を払う"銀河の伝説"ルーク

・思い出したように登場するヨーダ

・やたらケレン味のあるフィンの倍返し

悪いベニチオ・デル・トロ

俺が映画に求めているものがダース単位で押し寄せる様には面食らいながらも興奮した。

ただ世の中、俺のような意見は少数派なのか

反比例して落ち込んでいくスターウォーズ熱。

そして半年後に公開された本作。

ネガティブな意見が影響してかオープニング興行収入はシリーズ最低。

なんとデッドプール2の半分以下の売り上げという厳しいスタートになっているという。

f:id:berserkun:20180712191107p:image最高。最高。最高。最高。『デッドプール2』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

「まさか全年齢対象のスターウォーズR指定映画に負ける日が来るとは…」と思うものの

そんな逆風が吹いている映画こそ応援したくなるのが俺の性。

むしろ「そんな荒波の中でこそ"宇宙一のアウトロー"は輝くだろ!!」と俄然興味が湧いてきた。

ムビチケを購入してまで心待ちにしていた鑑賞日。

オープニングで地震が発生するというリアル4Dなハプニングがありつつも、そこには過去最高クラスの「ウォーズ」があった。

『ローグ・ワン』「戦争映画」なら

本作は真っ当な「西部劇」だった。

スクリーンには間違いなく未来のアウトローがいた。

そんな孤高のあらすじ。

はるか昔、遠い銀河の果てで…

がむしゃらに走っている2人の男女がいた。

f:id:berserkun:20180712180943j:imageご存知、宇宙のアウトロー「ハン」

f:id:berserkun:20180712180940j:imageその幼馴染「キーラ」

共に駆け落ちすべく希少な金属燃料「コアクシウム」を盗み出していた。

その手口の雑さから地域のギャング達に追われるもののそこは孤高のアウトロー

無重力装置を活かした天地無用カーチェイスで煙に巻くのであった。

f:id:berserkun:20180712180241p:imageひとまず景気は良し!なオープニング。

その足で空港までなんとか辿り着いた2人。

入場ゲートに未来を夢見て歩み出すが、そう簡単にはいかなかった。

不法侵入もアダとなり、引き裂かれてしまう2人。

いつか迎えに行くことを堅く誓うハン。

こうなった漢の行動力はズバ抜けていた。

手続きをガン無視し帝国軍へ立候補。

パイロットを目指し軍学校を3秒で卒業。

f:id:berserkun:20180712180309p:image自由とキーラを夢見て成り上がるのであった。

しかし現実は厳しかった。

新米は歩兵として使い捨てられるのが世の常。

今日も泥まみれになりながらプライベート・ライアンな1日。

しかしそんな戦争の最中でもアウトロー魂だけは衰えていなかった。

むしろ上下関係よりも己の意見を押し通すライフスタイルに磨きがかかっていた。

まぁそんな新卒は良く思われるわけもなかった。

「出る杭は早めに打っておけ!」と言わんばかりに戦場の牢獄にブチ込まれるハン。

そこは生きて出たものはいない地獄の檻。

一体の怪物がいるからであった。

f:id:berserkun:20180712181331j:image後に相棒となる「チューバッカ」だった。

ひとまず檻の脆さをコナン君ばりに見抜いたハン。

容赦なく殴りかかってくるチューバッカを鳴き声のモノマネで回避!!

共に脱出しようと説得するべく「ミスったら即、死亡!」なジェスチャーゲームを緊急開催!

f:id:berserkun:20180712183639j:image人智を超えた怪力を奮う猛獣、チューバッカ。

それをフル活用する猛獣使い、ハン。

後世まで語り継がれる伝説バディが電撃結成!

さすがになんなく逃亡に成功する2人。

そして目の前には幸運なことに戦闘機に乗り込んでいたヤツらがいた。

f:id:berserkun:20180712181402j:imageベケット率いる3人の集団。

またもやアウトロー独特の嗅覚から「こいつら軍人じゃねえ、盗賊だと見抜いていたハン。

得意の口先交渉術で仲間入りを果たすのであった。

そんな彼らが2人を仲間に引き入れたのは

「これからの任務には人出が必要」だったから。

f:id:berserkun:20180712180421p:image狙いはコアクシウム。標的は貨物車両。

居場所がない。金もない。なによりやることもない2人にはまさに渡りに船だった。

早速その足で運搬中の貨物車両へと向かう面々。

f:id:berserkun:20180712180441j:image文字通りの縦横無尽さを誇る車両。

とはいえそれ簡単なミッション…のはずだった。

そこには正体不明の商売敵がいた。

f:id:berserkun:20180712180524j:imageイカすマスクからして只者ではない。

予想外の展開に戸惑うベケット達。

獲物を逃すまいと奮起するものの相手は手練れ集団。

不運なことに仲間2人は戦死。

さらに獲物のコアクシウムも失ってしまう。

落ち込むハンとチューイに冷静に現状のヤバさを伝えるベケット

「この任務は依頼だった。とあるヤバい男のな

その依頼主の名は「ドライデン・ヴォス」f:id:berserkun:20180712181453j:image…まぁ見るからにヤバいオーラが漂っていた。

とりあえず任務失敗と代替案を伝えにドライデンの元へ訪問する3人。

必死に弁明するベケットをよそにハンの視線は違った場所へ向いていた。

f:id:berserkun:20180712191410j:imageそこにはずっと思い焦がれていた「キーラ」がいた。

彼女は彼女でこの激動の時代をドライデンの側近となることで生き抜いていた。

それを見てわかりやすく奮起するハン。

「もっと大量のコアクシウムを盗んできてやるよ」

と若さゆえの無謀な代替案を提示。

引き換えに「失敗したら今度こそ命はないぞ」と脅しをかけられるが、今のハンにはキーラしか見えていなかった。

まぁ、なにはともあれ首の皮は繋がった。

お目付役としてキーラも同行することとなる。

もう有頂天だった。

ひとまず「宇宙船とパイロットを仲間にしよう」と向かった先。

それは全観客の予想通りの場所だった。

f:id:berserkun:20180712180717j:image「ランド・カルリジアン」

至高のギャンブラーで自由人。

そのド派手な隠れ家で賭ケグルイしている様を見てとある策を思いつくハン。

それは「賭けで船をいただこう」というもの。

元カノを前にわかりやすくカッコつけて得意の口車で勝ち進むが、そこはランド。

袖口にカードを隠すという銀河共通のイカサマでハンを降す。

わかりやすく落ち込むハン。

見兼ねたベケット狂気満載の眼差し&脅しスレスレな交渉術で場をまとめる。

頷く他ないランドであった。

いくら自由人と言えどもまだまだ若い。

かくしてほぼ無理やり連れ出されたランド。

f:id:berserkun:20180712180740j:imageお気に入りのドロイド「L3-37」も仲間入り。

 

そんなこんなで手を組んだアウトサイダー達。

・"自称宇宙一のアウトロー"「ハン」

・"190歳の怪力モンスター"「チューイ」

・"疲れ切った中間管理職おじさん"「ベケット

・"オトナになっていた元カノ"「キーラ」

・"賭博自由録"「ランド」

・"声が大きい人権派ドロイド"「L-3」

以上、「宇宙の危機より明日の飯と命」な面々。

繋がりは脆くも儚い「成り行き」だけ!

最後に勝つのは一体誰だ!?

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裏切り裏切られ、騙し合いの西部劇の幕が上がる!

銀河の果てで!!

 

鑑賞後に思ったのは

「これスター・ウォーズ史上最高傑作だ!」という感想だった。

断言できるが興行収入の悪さは『最後のジェダイの余波でしかない。

もちろん長年付き添ってきたファンの気持ちもわからなくはない。

あの「ハリソン・フォード」による「伝説のアウトロー」を別人が演じるだけでも拒否反応を起こしてしまう方もいるだろう。

まぁ確かに似ているかどうかで言えば似ていない。

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しかしその「無謀に真っ向から立ち向かう」ことこそが本作のテーマとリンクしているとも言える。

終始「俺はアウトローだ!」と他の誰でもない自分に言い聞かせながら無茶をしでかす様には憧れつつも共感できる。

そして「惚れた女には命を賭けろ!無条件で!とばかりにあらゆる難局を向こう見ずな若さと気力で乗り越えまくる姿には

不思議と未来のハンソロが重なって見えてくる。

f:id:berserkun:20180713133620p:image有言実行、素晴らしい!!

 

そんな青臭いとも言えるハンを導くベケット

f:id:berserkun:20180712181631p:image彼こそ本作における影の主役。

盗賊を生業にしている時点で生半可なアウトローではないが、その姿に浪漫はない。

むしろ疲れ切った悲哀に満ちている。

常に「誰も信じるな」と言い切り

状況が変わればあっさりと仲間を裏切る。

勝つ側につくことになんら疑問を持たないその行動理念。

必要とあらば人を殺すことすら躊躇わない。

それでも「絶対悪」とは言い難い。

将来の夢も「穏やかに楽器をやりたい」というささやかなもの。

そんな絶妙な役をウディ・ハレルソンが演じている。

ラストにはまさに「西部劇」そのままにハンの前に立ちはだかる。

もう100点だろ!この映画!!

そして脇を固めるのはシリーズファンに配慮しつつ世相を反映したキャラの数々。

 

・強すぎるヒロイン「キーラ」

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守られるヒロインではなく自立しているヒロイン。

ファッションを見ればその稼ぎは一目瞭然。

ハンの助けをただ待つだけではなく、生き抜いていた強さがある。

そしてありがちとも言える「悪女」感が満載…というわけでもない。

純粋な少女のような一面、人には言えない一面が絶妙なバランスで同居している。

結果的に「ハンじゃなくても惚れるよなぁ…」と思わざるをえない魅力を持っている。

ラストにはハンのために立ち上がり戦う物理的な強さもある。人を殺める覚悟も持っている。

それでいてハンを裏切る冷酷さも持ち合わせている。

正直、恐ろしいまでの良キャラだ。

…たぶらかされたいなぁ!!

 

・博打王子「ランド」

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ハンの前ではアウトローの先輩ぶる。

ベケットの前では大人しくなる。

L-3の前では彼氏ヅラする。

素晴らしすぎるその人間くささ。

だからこそ海千山千のギャンブラー相手に勝ってきたある種の強みが立体化する。

ラストでは一件落着後にミレニアムファルコンを賭けてハンとリベンジマッチを行う。

まぁ結末はシリーズファンならご存知の通りだが

そこでイカサマを逆に利用されたと察したランドの表情は一見の価値ありだ!!

 

・饒舌ドロイド「L-3」

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シリーズ初の女性型ドロイド(らしい)。

思えば『ローグ・ワン』にはやたら漢気溢れたドロイド「K-2SO」が登場していた。

f:id:berserkun:20180712183819j:imageロボット三原則の代わりにハリウッド映画をインストールしたような熱気を持つ。

それに続くかのように登場した彼女。

f:id:berserkun:20180712181857p:imageこちらもこちらで振り切れた人間味を持っている。

ランドに惚れられているという設定、なにより中盤コックピットで行われる生々しさ全開の女子会。

そこで振り撒かれる「イイ女」感には最終的に観客も虜になるぞ!!

 

・プラネットハルク「チューバッカ」

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シリーズでも割と大暴れしてきた猛獣ではあるが

本作ではそれ以上に輪をかけて暴れている。

序盤から鉄筋を歪ませる、貨物車両の連結を引きちぎるなど若さゆえの無茶の数々。

さらに中盤では、熱い展開の筆頭である「遅れてきた加勢」の勢いそのままに

上記の怪力をハンと同族のためにフル稼働!

敵をワンパンで沈める、明らかにダメな角度での「オーバー・ザ・ディズニー・パイルドライバー」など

非常に昭和プロレスイズム溢れる活躍を見せてくれる

加えてラストでは戦闘力のみならず優しさまで魅せる。

f:id:berserkun:20180712183911j:image頼もしさ、120点!!

 

こんな愉快な面々が所狭しと暴れ回る。

驚いたのが本作にはシリーズでありがちな会話劇が少ないこと。

主人公達の熱気と比例するかのように終始アクションが連続する。

もうどうにかしてると言いたくなるような場面が次々と押し寄せてくる。

f:id:berserkun:20180712182034j:imageどこぞの映画並みにインポッシブルなミッションの数々。

そんな困難をノリと勢いで解決していく。

 

スピンオフを含めたら膨大な数がある本シリーズ。

そんな中、予習復習という面倒なこと抜きで楽しめる本作。

舞台を「開拓時代アメリカ」に、コアクシウムを「金塊」に変換すればそのまま「王道西部劇」と言えるようなストーリー。

f:id:berserkun:20180712182444j:imageファンにはグッとくる場面も多々。

まさに誰でも楽しめる純粋なエンタメだ。

シリーズファンはどう思うかはわからんが

俺のように浅めのファン、そして未見の方には問答無用でオススメできる傑作だ。

なによりどんな難局だろうが

「ハンのように決して諦めずに軽口を叩きながらも希望を捨てなければなんとかなる

ということを改めて提示してくれる。

そんな道徳の教科書ムービーでもある。

観よう!!

老若男女、誰とでも!!

f:id:berserkun:20180712182208p:imagef:id:berserkun:20180712182236p:image

 

 

 

 

ラストのネタバレ。

 

 

最後の最後でキーラは帝国軍所属だったことが判明。

結局ドライデンだけではなくハンも利用されていた。

姿を消す直前、とある人物とSkype通話を果たす。

 

f:id:berserkun:20180712185004j:image

あっ!? ダース・モールだ!!!

生きてたんか! お前!!

 

 

良い予感しかしない予告↓

「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」日本版予告 - YouTube

悪い予感しかしないTwitter

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter

ゾンビ発|地獄経由|希望行き|最終特急、発車。『新感染 ファイナル・エクスプレス』感想。ネタバレあり。

f:id:berserkun:20180705174929j:imageあらゆる意味で、止まれない。

止まるわけにはいかない!!

ノンストップ漢気爆発ゾンビアクション!

勝つのはウィルスか漢気か。

他のジャンル映画とは一線を画す超傑作。

正しく生きよう!!約束だぞ!

 

ネタバレなし感想。

これ、めちゃくちゃ面白いです。

ゾンビ映画がお嫌いでなければ是非。

手放しで褒められる傑作です。

意外にもグロさはないので苦手な方でも。

絶対に一見の価値ありです。

大切な人とどうぞ。

 

一応生存の有無、結末などのネタバレありなので

未見の方はご注意を。

 

W杯、終わりましたね。

「言われなくても知ってるよ!」と聞こえて来そうなものだが、前回の記事でも書いた通りに我が家にはテレビがない。

しかし日々いろんな意味で熱狂していた日本列島。

時代の流れに取り残された俺でも知らんぷりするわけにはいかない。

なんとか「同じく熱狂したい!」と考えた末に俺は1つの映画をセットした。深夜2時に!!

負け犬達の泥試合、キックオフ。『少林サッカー』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

ここまでは前回と全く同じ書き出しだが、まだ前は「サッカー」という繋がりがあった。かろうじて。

しかし本作。f:id:berserkun:20180706124654j:image一目瞭然すぎるほどのゾンビ映画

「なんで?」と聞かれたら「観戦」から「感染」を連想しただけと言う他ない。

なんでも映画に直結してしまう俺の残念さがバレたところでざっとしたあらすじ…といきたいが

軽く言えば本作は非常に真っ当なゾンビ映画

パンデミック発生→生き延びよう!」というもの。

しかし本作ならではのオリジナリティとして

「急行列車」を舞台にした「群像劇」ということが挙げれる。

ある意味ではオリエント急行殺人事件へのアンサーかもしれない。

観てないけど!!

ひとまず登場人物紹介。

f:id:berserkun:20180705174957j:image右:「ソグ」

仕事人間。割と自己中。

そのせいで嫁さんに逃げられ、娘の心は離れ気味。

しかし多大なる危機を乗り越えていくたびに助け合う大切さを知っていく。

左:「スアン」

心優しき一人娘。両親のことが大好き。

どんなときでも人のことを考えられる非常に良い子。

f:id:berserkun:20180705175054j:image左:「サンファ」

ガサツなおじさん。ただ心は優しい。

ぶっきらぼうだが悪人ではない。

まぁデリカシーはないです。

右:「ソンギョン」

その奥さん。妊娠中。美人で優しい。

f:id:berserkun:20180705175149j:image右:「ヨングク」

純粋高校球児。草食気味。絶対良いやつ。

左:「ジニ」

可愛い今どきの女子高生。応援団。

その友人。というか半恋人。告白済み。

f:id:berserkun:20180706124800j:image「ジョンギル」「インギル」

おばさん姉妹。冷めた妹と優しい姉。仲良し。

f:id:berserkun:20180706171659j:image「ホームレス」

急遽乗り込んできた謎の男。

 

そんな彼ら彼女らが相手取るゾンビ。

f:id:berserkun:20180706124837p:image

いわゆるこのジャンルの主人公だが

本作のヤツらは近年のトレンド「走るゾンビ」

暗闇では標的を見失い、音に反応する。

まぁオーソドックスといえばそうだが

今回はなによりその物量がエゲツない。

車内では割と「個」で襲ってくるがf:id:berserkun:20180706115250p:image一度外に出れば大群というより「塊」で襲いかかってくる。

当然真っ向から太刀打ちはできずに被害者がダース単位で出るのがこの手のお決まり。

しかしそこには他の映画とは段違いの熱気がある。

基本的に登場人物達は大体死んでしまうのだが

ひとりひとり丁寧なキャラ付けが為されているために誰が散っても号泣必至だ。

というか本作。外側はゾンビ映画だが、その内面には少年漫画的熱さが秘められている。

リーマン親子、夫婦、高校生カップル、おばさん姉妹、ホームレス…このどこにでもいそうな面々が

次々と漢気を魅せて散っていく。

これが泣かずにいられるか、というもの。

中盤。孤立したソグ&サンファ&ヨンググの3人。

皆が待つ車両は3両挟んだ先。

そしてそこには当然ヤツらが蠢いている。

俺なら「ここで暮らそう」発言をかましている場面だが、彼らは違った。

なにより途中の車両にはそれぞれのパートナーが助けを求めている状況だった。

誰からともなく戦闘準備をする面々。

プロテクターとバットを手に取る野球青年。

身の回りのもので装備を固めるエリートリーマン。

拳にテーピングを施す粋なおっさん。

f:id:berserkun:20180705182638p:image己の身よりも弱者を守るために立ち上がった3人。

これぞ「漢」たるものだ。

ここから急遽始まるベルトスクロールアクション

f:id:berserkun:20180706172117j:image突破方法も正面突破に始まり頭脳派連携プレイなどとことん気が利いているのもプラスポイント。

まぁ結局サンファの打撃や投げ技にもっていかれるにしても!!

f:id:berserkun:20180706125232j:imageゾンビを素手で殴り伏せる。これぞ天晴れだ!!

そんなこんなで無傷で安全地帯に辿り着いた3人。

束の間の再会を喜ぶものの、他の乗客は浮かない顔。

ヤツらの言い分としては「ゾンビの中を通ってきたんなら感染してるはず」というもの。

まぁ気持ちはわからなくもないが

英雄視されている主人公達に嫉妬しているようにしか見えない。なによりその決めつけに腹が立つ。

f:id:berserkun:20180706171945j:image浅はかで最低なヤツら。

「もれなく全員サンファにブン殴られてほしいなぁ!」と思っていたのだが、あくまで彼らは一般人。

なにより相手にする価値もないと判断し先の車両へ移動することにする。

その背中に罵声を浴びせ、挙げ句の果てには戻ってこられないように扉を縛り付けるモブ共。

「どこまでクズなんだこいつら…」と思わずにはいられないが

そんな事態はどこ吹く風な女性がいた。

f:id:berserkun:20180706115327j:imageジョンギルだった。

彼女だけは違う方向を向いていた。

後方車両から迫ってきていたゾンビの群れの中に見覚えのある顔があったからに他ならない。

f:id:berserkun:20180706124937j:imageなんとそこには姉、インギルがいた。

お節介で優しかった彼女。

いつも自分のことより他人のこと。

口では「バカね…」といいながらその様を見て茫然としないわけがなかった。

当然、黙って見過ごせはしない。

事情を知ってか知らずか敢えてなのか

「死ぬときは一緒よ…」とばかりにゾンビの群れが迫っている扉をフルオープン!!

満足げな姉妹と阿鼻叫喚に包まれるクズ共。

自己犠牲と因果応報が共存した瞬間だった。

カッコいいなぁ!!

その後も

・ゾンビの群れを単騎で押し留めるサンファf:id:berserkun:20180706115359j:imageそれも最初はいがみ合っていたソグに大事な嫁さんを任せる最強の死亡フラグつきだ!!

・ゾンビ化してしまったジニに正面から噛まれるヨンググf:id:berserkun:20180706115421j:image保留していた告白に対する最高のアンサー。

足手まといっぽかったホームレスさえ

終盤にスアン&ソンギョンのために身体を張って

「いいから行け!!」をやり出す始末。

f:id:berserkun:20180706115441j:image最高だ!!!

もはやウィルス以上に漢気がパンデミックしまくっている。

とにかく一から十まで捨て所がない本マグロ的作品なのだが、一番燃えるのがラスト。

仲間達の身を討った助けもあり、なんとかスアンとソンギョンを連れて逃げ延びたソグ。

しかしそこに一番厄介なクズが迫る。

f:id:berserkun:20180706170346j:image自己保身しか考えていない最悪の自己中野郎。

「隔離しろ!」とか言い出したのもこいつ。

映画史上稀に見るハイレベルクズ。

つまりはめちゃくちゃ名優さん。

まぁありがちにも運だけは良くここまで生き延びていた。

しかしここまでの間にソグは理解していた。

f:id:berserkun:20180706125143j:image

娘の大切さ、そして亡き友人から託された女性。

彼女らだけは絶対に守らなければいけないこと。

そのためには自己犠牲も厭ってはならないことを。

己が噛まれることも躊躇せずに身を投げ討つソグ。f:id:berserkun:20180706125114p:imageその眼差しには序盤の自己中さはカケラもなかった。

もう全身から漢気が漲っていた。

生半可な覚悟では止まらないと判断したソグは

車内で身につけた環境利用闘法を土壇場で発展させる。

具体的にはクソ野郎を鎖で巻きつけた後に

電撃バックドロップを披露!!

半分感染しながらも未来への希望を守りきったソグであった。

その後、自らの命が長くないことを考え

娘を力一杯抱きしめた後にソンギョンに託す。

最期は薄れいく自我の中で幸せなときを想い返しながら電車から身を投げるのであった…

f:id:berserkun:20180706115524j:image

こんなん泣くだろ!!

事実、俺は泣いた!!

 

その後、序盤で言われていた「ソグがいなかったから学芸会で歌えなかった」伏線を最高の形で回収するスアン。

それにより助かるソンギョン。

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泣くよな!!ここでも!!

 

とにかく一から十までハラハラドキドキ、ときに熱く、ときに灼熱、そして最後は泣ける。

ホラーが苦手な方でも観てほしい大傑作だ。

思えば近年、日本でもアイアムアヒーローという傑作ゾンビ映画がつくられた。

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軽い気持ちで観に来たライト層を恐怖のドン底に突き落としたガチ作。

間違っても初デートには向いていない。

しかし本作はそれに勝るとも劣らない。

というか瞬間最大風速は超えている。

観た方に伝わるように言えば

ラストの孤軍奮闘が終始続くような熱さがある。

 

総括。

ゾンビ映画好きはもちろん、熱い展開が好きな方、ヒューマンドラマが好きな方も。

主人公の成長譚、ラストの相手は「もしかしたらこうなっていたかもしれないコインの裏側」ということでヒーローものとしても優秀。

直接的なグロさはそこまでなので

もはや老若男女問わずオススメできる。

登場人物もそれぞれ配置されてるので

誰かしらには絶対に感情移入できる鉄壁さもある。

括りとしてはホラーだが

観終わった後は「誰かに優しくしよう」という気持ちになる。

観客にはゾンビウィルス並みに優しさと漢気を感染させる後世に残したくなる映画だ。

オススメだ! 観よう!!

1人でも大切な人とでも!!

 

いろんな意味で圧倒的な予告↓

『新感染 ファイナル・エクスプレス』予告編 - YouTube

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究極の泥"死"合、キックオフ。『少林サッカー』感想。ネタバレあり。

f:id:berserkun:20180706110550j:image「君はまだ、究極のサッカーを知らない。」

はい、その通りでした!!

これぞ正しいCGの使い方!!

史上最高の究極痛快破天荒エンタメムービー!!

 

W杯ですね。

まぁ我が家には地上波が映る機器なぞ存在しないので一切観られてませんが、その熱狂ぶりはさすがと言う他ない。

なにやら今回のW杯は最高視聴率が50%を超えたらしい。

そんな景気の良い現状に平常運転しているわけにもいかない。

今の日本代表のために俺に何ができるか…考えた結果、答えは2秒で出た。

タバコ片手に少林サッカーのディスクを壊れかけのPS3にぶち込んだのであった。深夜2時に!

f:id:berserkun:20180705161613j:imageW杯にも決して負けない熱気を持った傑作。

俺の周りの本作視聴率は120%超えだ!!

まさか本作を知らずにW杯を観てる方はいないと信じたいが、そこまで俺も野暮ではない。

少しでもこのブームに乗じて本作がもっと認知されれば幸いだ。

昨日辺りどうやら梅雨明けしたようだが

日本中で俺と同じ考えの人間が本作を鑑賞し

その熱気が湿度を吹き飛ばしたに違いない。

なぁ!!そうだろ!!

そんなオフサイドスレスレなあらすじ。

主人公シン少林拳の布教を夢見る青年。f:id:berserkun:20180706110649j:imageしかしそれはなかなか叶わずに今はその日暮らしの生活。

とにかく貧乏に貧乏を極めていた。

いきつけの饅頭屋にもあしらわれてしまう始末。

f:id:berserkun:20180705161833j:image饅頭屋の看板娘。ムイ。

兄弟子と共に歌で「少林拳を広めよう!」などと意気込んでもそんなものには誰も見向きしない。

持ち前の明るさと向こう見ず精神が空回りしてしまう日々。

ひとまず絡んできたチンピラを「喧嘩はご法度だからこれはただのサッカー」理論でブチのめすがあまり気は晴れない。

f:id:berserkun:20180705180748j:imageボールは(喧嘩)友達。

そんな折、元スター選手のファンに出会う。

f:id:berserkun:20180705161853j:image彼には昔八百長試合をしでかし選手生命を絶たれた過去があった。

お互いに人生詰んでる者同士、電撃的に意気投合。

なによりファンは先ほどの喧嘩…じゃなくて野良試合を見てシンの「鋼鉄の脚」に惚れ込んでいた。

「その脚でサッカーすれば無敵だ!」

「そうか!サッカーなら少林拳を広められる!!」

とりあえず秒で利害一致した負け犬2人。

ひとまずメンバーが揃わないことには話にならない。

それでもシンには少林拳兄弟弟子が何人もいた。

早速少林拳でサッカーやろう!」という無謀な思いつきを基に仲間集めに奔走するのであった。

だがそれは思うようにいかなかった。

皆それぞれ事情があり燻っていた。

少林拳なんて時代遅れ」と一笑に付されてしまう。

それでも昔は修羅場を超えてきた仲間であり家族。

熱意と想い出でなんとか押し切りチームの体裁だけは整った。

f:id:berserkun:20180706111736j:image

しかしメンバーそれぞれサッカーのサの字も知らないような連中。

「これじゃダメだ」とハンはとあるチームとの練習試合を仕組む。

それは悲劇の始まりでもあった。

実は相手はサッカーチームとは名ばかりのただのゴロツキ集団。

真っ当に試合をする気はゼロ。

ボールなぞ追わずに選手への暴行に尽力。

躊躇なくレンチやハンマーを振りかざしてくるヤバいやつらだった。

当然為すすべもなくボコボコにされてしまう少林チーム。

見ていられないシンは

「こんなのサッカーじゃない!戦争だ!

とファンに食い下がるものの

「サッカーは戦争なんだ!!」

との異常発言をかまされる。

引き続き精神共にズタボロにされる面々。

見ていられないほどの惨状に追い込まれる。

暴力や侮蔑が飛び交うそこはまさに戦場だった。

いよいよ耐えきれずに長兄が白旗を振ってしまう。

「じゃあこれ被れよ」と渡されたパンツも惨めに被ってしまう始末。

f:id:berserkun:20180706112007j:image

もうこれらが泣きそうになるほどに悲惨だった。

そこは間違いなく地獄。

人生で味わえる屈辱をフルダースで咀嚼した面々。

 

しかしそのときだった。

の流れが変わり

どこからかお経が聴こえてくる。

そして各々自由すぎる構えを取っている兄弟弟子達。

シン「帰ってきた…!!」

いよいよ我慢がならなかったのか

それぞれが完全覚醒!!

f:id:berserkun:20180629202707p:image"無敵鐵頭功(鉄の頭)"

f:id:berserkun:20180629202641p:image"旋風地堂腿(旋風脚)"

f:id:berserkun:20180629202616p:image"軽功水上漂(軽功・空渡り)"

f:id:berserkun:20180629202627p:image"金鐘罩鐵布衫(鎧の肌)"

f:id:berserkun:20180629202654p:image"鬼影擒拿手(魔の手)"

完全に昔の姿が蘇っていた。

こうなってしまえば敵はいなかった。

負け犬達の怒涛の後半戦、キックオフ!!

f:id:berserkun:20180706112456j:image

燃えるなぁ!!!

かくしてピンチを絆で乗り越えた面々。

f:id:berserkun:20180706112832j:image

勢いそのままに全国大会に出場することにする。

まぁ究極のサッカーを知らないチームは相手ではない。

天井知らずの身体能力と底知らずの絆で悠々と決勝まで駒を進める。

もう有頂天だった。

しかしそれは仲良しだったムイとのすれ違いを生み出してしまう。

シンの明るさと強さに惚れていたムイ。

そんなムイを友達としてしか見ていないシン。

お互いにモヤモヤが残ったまま決勝前夜が過ぎていく。

そんな状態で良いパフォーマンスが発揮できるわけもない。

加えて決勝相手は只者ではなかった。

大会を五連覇しているツワモノ達。

それもそのはず、チームメンバーは米国の違法薬物で極限まで身体能力を引き出された改造兵士達。f:id:berserkun:20180706110739j:image「チーム・デビル」の名に恥じぬオーラ。

禍々しい!!

そしてそこのオーナー。

f:id:berserkun:20180705162042j:imageハン。ファンとは昔から浅からぬ因縁を持つ。

絶対に負けられないのはこちらも同じだった。

そんな中でいよいよ開催される勝戦

開幕早々に身体能力の高さを見せつけられる少林チーム。

ドーピングの前にはさすがの少林拳も歯が立たない。

f:id:berserkun:20180706112058j:image

一人、また一人と散っていく仲間達。

このままやられっぱなしで終わるのか?

あの泥水を啜る日々に戻ってしまうのか?

果たして友情、努力、そして愛はドーピングを超えられるのか?!

究極の延長戦のホイッスルが鳴る!

f:id:berserkun:20180705180834j:image

公開から16年経つ今観返しても最高な本作。

むしろ多少大人になった今だからこそ響くものもある。

当時はその「ド派手!!」としか言えないアクションに興奮した。

もちろん今でもその試合ならぬ「死合い」は大好きなのだが

それ以上に人間ドラマが胸に刺さる。

人生のドン底中のドン底を味わっている面々。

そうそう思い通りにはいかないのが人生。

わかっていても惨めな気持ちはツラいもの。

前半では並みのヒューマンドラマがマシに見えるほどに現実を叩きつけられる登場人物達。

辛酸なんて甘いものではないほど最低の日々。

それを真っ当な「友情・努力・勝利」で打ち破る。

シンの「夢を諦めたら人生じゃない」との言葉は楽観的かもしれないが、その底なしの明るさには非常に救われる。

古い価値観、暑苦しい根性論かもしれないが

それを有言実行していくシンの姿には時代を超えた輝きがある。

それに引きずられるように兄弟達も次々と漢気を爆発させていく。

「やると決めたら最後まで付き合うよ!」と言わんばかりに!!

f:id:berserkun:20180706105512j:imageどいつもこいつもいい顔してるなぁ!!

隠し味程度に抑えられるムイとの恋愛模様も程よく苦くて切ない。

すれ違ったまま決勝に進むだけでもツラいのに

チームメイトが立て続けに倒れ試合続行すら危うい事態。

しかしそんな窮地にムイが駆けつけてくれるベタさ。

さらにはその太極拳でピンチをチャンスに変える熱さ。

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恋愛映画としてもスポ根映画としても満点だ。

2人が手と手ならぬ「手と足」を以って放つ究極のアンサーには感涙必至。

伏線などという高尚なものではないかもしれないが

全てが丸く収まる痛快なラストシュートには当時の記憶が蘇ってくる。

 

思えば本作を初めて観たのは小学5年生の頃。

当時も現代に負けない映画フィーバーだった。

ハリー・ポッターと賢者の石』『千と千尋の神隠しなどが立て続けに公開されていた。

もちろんどちらも劇場へ行ったが、当時の俺は冷めたクソガキだった。

素直に興奮すればいいものをどこか斜に構えて観ていた節がある。

いや、もちろんどちらも最高に面白かったのだが

あくまで俺の想定の範囲内での100点だった。

しかしそんな小さすぎるプライドは本作で物の見事に消し飛んだ。

本作には枠組みなど軽く超越する最高さがあった。

最初から最後まで「面白すぎる!!」の連続。

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人生初の100点超えを叩きつけられた映画だった。

少年漫画をそのまま実写化したような「友情・努力・勝利」の三本柱。

それを荒唐無稽ともいえるCGで包み込む。

当時でもギリギリだったしょうもないギャグを間に挟みこみ、出てくるものは全て汚い。

どれもこれもが俺の人生において衝撃的すぎた。

というか今観ても十分衝撃だが!

f:id:berserkun:20180706112557j:imageシュートしたら虎が出るんだぞ!すごい!!

普段は自分の意見を押し殺していた俺が我慢できずに何度も劇場へ足を運んだほどにハマった。

人生で初めてリピートした映画という意味でも俺の中で燦然と輝く本作。

最初から最後まで全く飽きないという映画体験も初めてだった。

5回ほど劇場で観たがDVDでも擦り切れるほどに観返しまくった。これも人生初だった。

思えば俺が低偏差値映画を好むようになったのは本作の影響かもしれない。

まぁ様々な意味で俺の童貞が奪われたのは間違いない。

 

とにかく未見の方には是非観てほしい大傑作。

どこを切っても清々しいまでに王道しか出てこないが

ここまでド直球にベタを叩きつけられたら

こちらはもう黙って見届けるしかない。

勝つ為のサッカーも勿論大事だ。

しかしそれも度が過ぎてしまえば「チームデビル」のようになってしまうかもしれない。

引き換え少林チームの「生きる為」「仲間の為」のサッカーはこれ以上なく格好良い。

f:id:berserkun:20180706112744j:image

なにより観ていて気持ちが良い。

そんな大切なことを教えてくれる教科書映画。

サムライブルーもいいが

少林イエローも忘れるな!!

f:id:berserkun:20180706110946j:image

今こそ観よう!!

何かを忘れた夜に!!

 

滾る予告↓

少林サッカー(日本語吹替版)(プレビュー) - YouTube

滾らないTwitter

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あるのは度胸と愛情のみ。『ニューヨーク ザ・ギャング・シティ 明日なき2人』感想。微ネタバレあり。

f:id:berserkun:20180619205151j:image金なし、学歴なし、前科あり!

向こう見ずなバカップルの、行く末は。

そして妙に生々しい登場人物。

それもそのはず実話映画だ!!

意外にも突き刺さる掘り出し物。

 

ネタバレなし感想。

別に必見な映画ではありません。

言ってしまえば平坦な実話サスペンス。

それでも意外に響きました。

人によっては泣きかねません。

まだ新作のはずなので旧作落ちしたら是非。

観るなら吹替一択で!!

 

俺は映画が好きだ。

まぁ三日坊主なのにこんなブログを低空飛行でも続けられているのがその証明でもある。

しかし好みは異常なまでに極端。

基本的に「悪者が死ぬ回数と映画の出来は比例する」と思っている。

つまりは"完全"懲悪なアクション映画が大好き。

周りが勉学やら部活やら恋愛に精を出していた青春時代を全てステイサムに費やした、といえばわかっていただけると思う。俺の異常性が!!

そんな残念な思考を持った俺だが

この度、何の因果か本作を観る機会があった。

目を惹くアクションがあるわけじゃない。

好きな俳優が出てるわけじゃない。

元の事件に興味があるわけじゃない。

巷で話題の大作というわけでもない。

試写会が当たったわけでもない。

なによりエロいわけでもない。

観ない理由を挙げていけばキリがない。

ほぼ気まぐれだ。そんな日もあるだろう。

というか気まぐれじゃない日があるのか!?俺に!

そんな雑もいいところなあらすじ。

トミーロージーはどこの地元でもいる関わり合いになりたくないバカップルだった。f:id:berserkun:20180619205556j:image互いしか見えてないその様は幸せそのものだった。

しかしやはり悩みもあった。

金がない。

真っ当な人間なら「バイトでもするか!」となりそうなものだが

そんな真摯さを持ち合わせている2人ではなかった。

マリファナを吸いながら考えた画期的な打開策を実行に移すことにする。

それは強盗だった。

普通なら二の足を踏みそうなものだがf:id:berserkun:20180619205734p:imageバカ特有の謎フットワークで即、実行!

その流れは「店に拳銃を持って押し入る→金を奪う→逃げる」という非常にわかりやすいもの。

まぁそんな幼稚園児が考えたような作戦がまかり通る世界なら誰も苦労はしていない。

呆気なく逮捕されてしまうトミーであった。

【18ヶ月後】

保釈されてきたトミーをロージーは待っていた。

一途さだけは立派だった。

この間にロージーはなんとか職に就いていた。

そこをトミーにも紹介することにする。

「もう若くはないしな」と一応真面目に働くことを2人して決意。

その就職先は借金の取り立て会社。

面接らしい面接はなし。

それどころか社長含め社員は全員前科者。

明らかに黒よりのグレーゾーンだったが

それでも真っ当に生きる楽しみを理解していく2人。

しかしトミーには忘れられない過去があった。

幼い頃に「実家の花屋がマフィアの手で潰された」というある種のトラウマがあった。

街でマフィアを見かけるたびにそれがフラッシュバックしてくるほどだった。

不良特有の「やられたらやり返す精神」が湧いてきてしまう。

次第に仕事よりも今世間を騒がせているマフィアの裁判傍聴に情熱を傾けてしまう。

当然そうなってくると稼ぎは減る。

やっぱり予想通りに煮詰まってしまう2人。

そこでトミーは考えた。

それは常人なら決して思いつかない名案だった。

「マフィアから金奪おう!」

当然反対するロージー。しかし

「悪人から金奪うのって悪いことか?」

独自の俺ルールを目の当たりにし、あっさり懐柔されてしまう。

「なにより過去の復讐もできる!一石二鳥じゃないの!」とどこからかサブマシンガンを調達してきたトミー。

雑にも程がある情報収集の末に銃火器持ち込みNGな賭けクラブを発見。

相変わらず呆れるほどの無策で単独押し入る。

しかし運が良いのか悪いのか

あまりにも馬鹿げていて虚を突かれたのか

その「強盗」は成功してしまう。

ある意味悲劇の始まりでもあった。

すっかり味を占めた2人。

当然、調子に乗りに乗る。

強盗を重ね、ときにはこれ以上ないほどにマフィアを煽りまくる。

f:id:berserkun:20180619205905p:image金を奪い、服を脱がし、腰を振らせる。

もちろん「親父からだ!」と店に銃弾をバラ撒くことも忘れない。

そんな2人は一部世間の注目の的になった。

「ボニー&クライド」と揶揄されるくらいには紙面を賑わせていた。

f:id:berserkun:20180619205949p:imageお手本のような調子の乗り方。

しかし相手はそんな横暴を笑って見過してくれるほど生易しい連中ではなかった。

それはいよいよボスの耳にも入る。

f:id:berserkun:20180619210038j:imageフィオレルロ。

まさかのアンディ・ガルシア

とはいえ今は裁判の真っ最中。

ド派手に見せしめなどすればマスコミや警察が黙っていない。

ぐずついているマフィアを尻目にいよいよ3件目の強盗をしでかす2人。

いつもの通り目的は金だけだった。

しかしそこで手に入れたものは今までとは比べ物にならないほどのお宝だった。

それは現在の裁判でも決定的な有効打となる「マフィアの詳細な構成リスト」だった。

f:id:berserkun:20180619210120p:image

それを理解し、起死回生の一手を打つべく動く「ボニー&クライド」

いよいよ本気で黙っているわけにいかなくなった「マフィア」

ずっと黙って盗聴しているだけの「FBI」

果たして2人に明日はあるのか?

恐ろしいまでに平坦な三国時代の幕が上がるのであった…

 

前置きで書いた通り本作には斬新な「何か」があるわけではない。

人によっては「自惚れたバカ2人が破滅していくだけ」の駄作と感じるだろう。

まぁそれもあながち間違いではない。

それでも俺がわざわざ記事にするほど惹きつけられたのは変に生々しいリアルさだ。

主人公2人はどこにでもいそうなカップル。

お互いを「イケメン」「最高」「天才」「クレイジーと褒め合い、とことんまで自惚れている。f:id:berserkun:20180619210220p:image「そんな自分たちは絶対に幸せ」だと思い込んでいる。

それでも心の奥底ではどこかで「違う」と気付いている。

必死でそれを見て見ぬ振りしては何か大きなことをしようと必死にもがく。

そこでとった手段は褒められたものじゃないだろうが、似たような経験は誰にでもあるはずだ。

実際、彼らは根っからの悪人じゃない。

「悪党からしか盗まない」「誰も殺さない」

本当は真っ当に生きたいと誰よりも願っている節もある。

思いつく作戦は普通なら一瞬で棄却しかねないものばかり。

だがそれは2人なりに精一杯考えた結果。

その必死さが痛いほどに見て取れる。

無策で無謀で無鉄砲、愚直でどうしようもないが

俺は到底そんな2人を嫌いにはなれない。

ある意味棚ぼた的に手に入れた金も全て自分のために使う欲深さもない。

トミーはその愚かさから家族とは不仲だった。

実家のこと、家族のこと、過去の悲劇…その全てを弟に押し付けて逃げ続けていた。

それがずっと心残りでもあった。

その贖罪として実家に立ち寄りようやく手にした大金を置いていこうとする。

だが当然、普通の神経をしていたらそんな得体の知れない金は受け取れない。

なにより金で解決するような浅い問題じゃない。

結局、過去は変えられずに仲直りもできない。

本当は皆のような普遍的な幸せが欲しい。

彼女を招待して家族と微笑ましく食卓を囲みたい。

だが愚かな自分ではどうしていいかわからない。

もう意地で実家のポストにその金をブチ込むしかないトミー。

切なすぎるだろ! あまりにも!!

それでも「花屋を開く」夢だけは諦めきれずにラストには新天地を目指そうとする。

そんな彼氏についていくしかないロージー

それを俯瞰で見ているだけの俺が「破滅的」「愚か」だと言うことは到底できない。

マフィアのボスであるフィオレルロも

その佇まいからはほとんど暴力の匂いはしない。

むしろ孫から見れば料理好きの好々爺だ。

マフィアのイメージといえば

一にも二にも「銃火器」「暴力」だが

本作ではほとんどそれが出てこない。

確かに短絡的にいちいち騒ぎを起こしては組織がままならない。

「あぁ…現実って意外とこうなのかもな…」と再認識させられる。

「事実は小説よりも奇なり」というが

本作が実話というのも妙に納得できる。

それは役者陣がほぼ無名だからこそのリアリティなのかもしれない。

 

まぁ誰かに勧めようとは中々思えないが

俺の心の中には確かに残った佳作サスペンスだ。

それは俺も主人公達と同じく「明日がない」からかもしれない。

油断していると所々でハッとさせられる。

万人ウケはしないだろうが

何かに挫折しまくりの人間には響く。

そんな映画でしたよ。

 

 

余談。私信。

本作を鑑賞した本当の理由。

実は友人が本作で吹替を担当している。

デビュー作だからなのかモブ役だった…はず。

名前も出てこないレベルなので答え合わせが出来ない現状。これは完全に俺の予想だが

途中で出てくる名もなき黒人の同僚だろ!!

どうなんですか!?伊達さん!!

 

平坦な予告↓

4月18日(水)ゲオ先行レンタル開始!『ニューヨーク ザ・ギャング・シティ 明日なき2人』 - YouTube

平坦なTwitter

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新たな伝説、開幕。『アメリカン・アサシン』感想。ネタバレあり。

f:id:berserkun:20180615184327j:image新たなダークヒーロー、誕生。

徹頭徹尾、容赦なし!

骨太スパイサスペンスアクション。

 

ネタバレなし感想。

予告観てピンときたら是非どうぞ。

期待通り、たまに期待以上の骨太さ。

この手のアクションがお好きなら損はしません。

有象無象のB級とは一味も二味も違うつくり。

…って褒めすぎか!

念のためハードルは低めでどうぞ。

 

「スパイアクション映画」

レンタルビデオ店に行けばひとつの棚を占拠してるほどの一大ジャンルである。

パッと思いつくのは

f:id:berserkun:20180615184342j:image『007』シリーズ。

世界一有名なスパイジェームズ・ボンドの大活躍を描く説明不要の超人気シリーズ。

f:id:berserkun:20180615184358j:image『ミッション・インポッシブル』シリーズ。

トム・クルーズトム・クルーズである所以。

毎回変わる作風、そして右肩上がりにジャッキー化するトムが見所。

その存在感は夏の大作ラッシュでも一際目立つ。

f:id:berserkun:20180615184415j:image『ボーン』シリーズ。

近代アクション映画の金字塔。

徹底した「リアリティ」を組み込んだストーリーとアクションには全世界が度肝を抜かれた。

未だに月一で観返すレベルの傑作。

f:id:berserkun:20180615184428j:image『96時間』シリーズ。

「ボーン」シリーズの流れを汲んだ傑作。

極限まで無駄を排除したそのつくりと内容には

あらゆる意味で「プロフェッショナル」を見る。

俺を洋画にハマらせたひとつの要因。

 

こう並べてみるとわかりやすいが

基本的に主人公達は「伝説」が多い。

全員が最低でも一人前どころか十人前レベルの猛者揃い。

もちろんコメディでもないのに緊迫した状況でオタついているスパイなど見たくはない。

ときに余裕すら垣間見れるその有能ぶりにわくわくする。

しかし本作アメリカン・アサシンではそれらでは描かれなかった部分が見られる。

「スパイが誕生し、一人前になるまで」だ。

そんなミッシングリンクを感じるあらすじ。

 

「ミッチ・ラップ」は平凡なアメリカ人だった。

それでも今日だけは人生でも特別な日。

旅行先のビーチで彼女にプロポーズ。

そしてそれを見事に成功させた。

f:id:berserkun:20180615184502j:image幸せの絶頂だった。

そしてそれはずっと続くと信じていた。

しかし悲劇は急に訪れる。

そのビーチで無差別テロが勃発。

平和だった風景は一変する。

銃弾と悲鳴に支配される海岸線。

それは自分達も例外ではなかった。

自身は腹に銃撃を受け重症。

彼女は目の前で命を落としてしまう。

堪え難い深い絶望と哀しみ、そして怒り。

絶頂からドン底に堕ちてしまうミッチであった。

その感情はいつしか復讐心へと変貌する。

平凡な人生はガラリと姿を変える。

様々な格闘技ジムや射撃場へ赴き、己を徹底的に厳しく鍛える日々となる。f:id:berserkun:20180615191019j:image尽きることのないエネルギーでただひたすらにテロ組織への報復を望むばかりの毎日。

気がつけば独学ながらも諜報員としての素質を高いレベルで身につけていた。

いつしかCIAからもオファーが来るレベルにまで

リングマシーンへの道を駆け上っていた。

しかし復讐は1人でやり遂げたい一心からそれを蹴り

いよいよ憎き組織への潜入すら成し遂げる。

とうとう目の前には待ち焦がれた恋人の仇。

あと数分あれば悲願が達成する…はずだった。

そこに突入してくる特殊部隊。

その場にいたテロリスト共を皆殺しにし

ミッチの身柄を拘束する。

連れられた先はやはりCIAだった。

テロリストを狙っていたのはミッチだけではなかった。

なにより最初の勧誘から1年半もの間、ずっと監視され続けていた。

凡人なら唐突にCIAに捕らわれたとなればパニックどころの騒ぎじゃないが

仇を目の前で横取りされたミッチは違った。

というかむしろガチギレしていた。

「1年半前にあんたらの助けはいらないって言ったよな?」

「なんで俺の得物、横取りした?」

それに対して「部隊が突入しなきゃあんた死んでたよ」と言われても

「俺なら全員殺せた」の一点張り。

f:id:berserkun:20180615184632p:imageCIA相手にこの反骨心。

当然あっさりと家に帰してくれるはずもない。

しかしまぁその能力は眼を見張るものがある。

「むしろこのメンタルこそ今の現場に必要!」とばかりにエージェントとしてスカウトされるミッチ。

CIAに対してあんまり良い印象を持ってないのは確かだが、既に人生の目標もなくなってしまったのも事実。

なにより悪はまだまだ世界に蔓延っている。

持ち前の正義感からか腕試しか暇つぶし

もしくはその全てからか。

ひとまずエージェントの養成所入りを承諾するミッチであった。

しかしそこの教官は七癖くらいあった。

f:id:berserkun:20180615191053j:imageスタン・ハーリー。

…というかマイケル・キートン

相変わらず狂気を孕んだ目でこちらを見据えてくる。

誰に言われるまでもなく鬼教官だった。

地獄の特訓の日々が始まる。

それはそこらにありふれたものではなかった。

具体的には

・朝っぱらから寝床にライフルを連射する寝起きドッキリ

・1vs1の組手に拳銃を持って割り込んでくる。

VR訓練では恋人の仇を幾度となく映り込ませる

挙句の果てには「感情を殺せ」と

・例の日に撮った元カノとのラブラブビデオを見せつける

当然同様するミッチ。

それに対して「まだまだ甘いな」

油断した隙にコードで首を絞めてくる。

もう完全に現場よりハードな実習の数々だった。

f:id:berserkun:20180615184754p:image段違いの説得力。

しかしミッチもそこは意地と「俺が主人公だ」精神でなんとか乗り切る。

f:id:berserkun:20180615191122j:image引き換えに目は死んだが!!

そしていよいよ現場に出る日がきた。

ただそれは「15kgのプルトニウムを奪還しろ」という合格証書にしてはいろんな意味で重すぎるものだった。

とはいえあのしごきを耐えてきたミッチからしたら別段、驚くものでもなかった。

隣には同期の有能、ヴィクターもいた。f:id:berserkun:20180615184919j:imageヴィクター。

…ってスコット・アドキンスじゃねぇか!!頼もしい!!

意気揚々と初出勤を飾る新卒たち。

しかしそこは非情なまでに戦場だった。

相手も海千山千のテロリスト。

任務開始5分で計画は失敗。

なんとヴィクターも命を落としてしまう。

相手はプロの犯罪者集団。

映画のようにはいかなかった。

スコット・アドキンスが秒殺される」という冷酷な現実を叩きつけられてわかりやすく落ち込む面々。

それでもミッチだけは諦めていなかった。

独断で相手を追いかける暴挙に出る。

しかし計画をガン無視した行動の歪みは大きかった。

スタンの身柄が拘束されてしまう。

おまけに同僚のアニカにはスパイ容疑が出てくる始末。

もうわかりやすくヤバかった。

そんな状況でもやっぱりミッチだけは諦めていなかった。

f:id:berserkun:20180615191201j:imageスパイとしての能力は一人前程度でもそのメンタルの合金っぷりだけはプロ顔負けだった。

人生のドン底を深く味わった漢には覚悟やる気標準装備されているもの。f:id:berserkun:20180615185003p:image能力一人前、メンタル十人前な新卒ミッチ。

果たして場数は精神論でなんとかなるのか?

全世界の命運は1人の新人に託されたのであった…

 

本作の大きな特徴は「ひたすらシリアス」であること。

最近のアクション映画ではほぼお約束のようになった「軽妙なやりとり」や「コメディチックなハズし」などは一切ない。

とにかく全編、息がつまるほどに緊迫している。

それは開始早々のテロの凄惨さからも見てとれる。f:id:berserkun:20180615185031p:imageその様はむしろ戦争映画に近い。

だからこそミッチに深く感情移入できる。

そしてそれはアクションにも波及する。

「ボーン」以降顕著になってきたリアリズムアクションの正統進化と言えるようなもの。

弱点は躊躇なく狙うなどの「らしさ」をさらっと入れてくるあたり非常に信頼できる。

他の映画なら見所になりそうな「潜入パート」を大幅にカットする大胆さも持ち合わせている。

映画的には跳んだり跳ねたりした方が見栄えが良くなるだろうが

命のやりとりをしている状況で格好つけてるわけにはいかない。

f:id:berserkun:20180615193931j:image

むしろ「これくらいプロなら出来て当然」と言わんばかりにあっさり処理していく。

ラスボスすら最期のトドメは非常に簡素なもの。

しかしそれこそが「リアル」と言える。

本作では

・周りの人間も呆気なく死んでいく

・人質に取られたアニカが軽く自決する

・核爆弾は海中に沈めただけでは処理できない

など今までの映画とは全く異なる描写が多い。

だからこそハラハラが止まらない。

それらもおざなりに流されるわけではなく

しっかりとミッチの心に刻まれていく。

「死んだ人もいる」と呟く。信用できる!

一歩違えば「アイドル映画」にすらなりそうな題材をここまで骨太に仕上げたのは「凄い」という他ない。

 

…ってなんか真面目だな!!今回!!

まぁ当ブログの様相が変わってしまうほどに本作ではおふざけ一切なしだった、ということだ。

 

さて。本作の一番の見所。

それは上記した中にはない。

いや、もちろんどれも斬新で興奮はするのだが

それらを全て喰らい尽くすキャラがいる。

f:id:berserkun:20180615184712j:imageマイケル・キートン

古くはバットマンであり

それを逆手にとった「バードマン」であり

近年では「ヴァルチャー」

すっかり翼おじさんのイメージが強い。

f:id:berserkun:20180615185141j:image錚々たるヒーロー映画の来歴。

しかし本作で彼に生えているのは

完全に「悪魔の翼」だった。

基本的にどこかイカレた役柄が多い漢。

当然、本作でも漏れなく狂っていた。

というか狂気が大爆発していた。

全く新しい実戦訓練の数々もそうだが

その狂気がスパーキングするのは中盤。

敵に囚われた際の拷問シーン。

本作の黒幕「ゴースト」は元々スタンの教え子でもあった。

いろいろ経験した挙句、ありがちな闇堕ちをしてしまったわけだが

それでもスタンは見捨てることはなかった。

ある意味では!!

各種の拷問器具をちらつかせるゴースト。

両手を鎖で吊るし上げられ身動きが取れないスタン。

ぱっと見では絶対的にゴーストが優勢。

しかしその眼差しとオーラで場を支配していたのはスタンだった。

いちいち拷問の手際の悪さにダメ出しをしf:id:berserkun:20180615191810j:image「お前にはいくつかの過ちがある」地獄の特別講習を開始する。

早速情報を聞き出そうとしたゴーストに対して

「あまりストレートに聞くな…面白くない

それに逆上してか指の爪を剥がされてもf:id:berserkun:20180615192008j:image「あぁ…いいな…!!」

「指はまだ9本あるぞ…?」

ヘラヘラしながら吐き捨てる。

その後さらに追い討ちをかけられるが

「最後のミスだ…俺に近づきすぎたな

とゴーストの耳をマイク・タイソンばりに噛みちぎる!!

もう相手を間違えたと理解したゴーストは

「今殺すのはもったいないから…」と涙目ながらにその場を後にしてしまうのであった。f:id:berserkun:20180615191852j:image「もういいです…」なゴースト。一応ラスボス。

この圧倒的狂気。

もはやバットマンよりジョーカーに近い。

奇しくも翌日にニンジャバットマンを拝見したのだが

最強。最狂。最凶。最高。『ニンジャバットマン』最速感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

「こいつがバットマン続けてたら10分で話終わるな…」と思わせるほどの狂気を秘めていた。

誰が死ぬか予測できない本作でも溢れる「あ、こいつだけは本気でヤバい」感。

教え子が敵となってしまっても最後まで見捨てずに育成するプロフェッショナルさ。

限りなく無慈悲に近い慈悲深さ。

思えば「プロが新人を育てるスパイ映画」

あの世紀の傑作キングスマンがある。

f:id:berserkun:20180615185304j:image超がつくほど大好き。そのうちブログで!

あちらの教育係はコリン・ファースだった。

f:id:berserkun:20180615192231j:imageプロの余裕と英国紳士が同居する最高のキャラクター。

しかしそれはあの独自の世界観だからこそ存在し得た。

こちらにはあんな優雅に秘密武器を使っている余裕などまるでない。

f:id:berserkun:20180615192257j:imageむしろ「敵を排除するならどんな手でも使え!」枯れることない雑草魂に満ち溢れている。

「そっちが優雅に紅茶を飲むならこっちは泥水を啜るぞ!!」とでも言わんばかりだ。

どちらが正解ということはないが

観た後になんだかわからないやる気が出てくるのは後者だ。

 

とにかく終始容赦ゼロな本作。

「仲間を思いやる復讐の鬼」といういそうでいなかった斬新な主人公。

「それを超える現場の鬼」な師匠。

「コインの裏側」な敵。

王道のヒーローオリジンとしても抑えるべきところが全て抑えられている。

『ボーン』『96時間』を超えた!」

…とは言いづらいが、ぜひシリーズ化してほしい傑作アクションだ。

この手の映画が好きならぜひオススメだ!

 

余談。

当ブログでもよく自慢させてもらってるが

俺はよく試写会が当たる。

6月上旬はなんと3つ当たったのだが

そのうちの2つニンジャバットマンメイズ・ランナー: 最期の迷宮』の試写日が被ってしまった。

結局、前者を優先したのだが、思えば後者と本作。

どちらも主演はf:id:berserkun:20180615192330j:image「ディラン・オブライエン」

二夜連続オブライエン祭りも悪くなかったかもしれない。

せっかく当てていただいたのに行けなかったのはちょっと負い目があるので

映画が公開されたら是非観に行こうと思う。

f:id:berserkun:20180615185354j:imageメイズ・ランナー: 最期の迷宮』

6/15(金).全国ロードショー!

そして本作。f:id:berserkun:20180615192419j:imageアメリカン・アサシン

こちらは6/29(木).全国ロードショー!

二週連続でオブライエンを楽しもう!!…って

f:id:berserkun:20180615185415j:imageニンジャバットマン

6/15(金).ロードショー。

f:id:berserkun:20180615185429j:imageハン・ソロ

6/29(木).ロードショー。

 

どちらも強豪と同日公開じゃねぇか!!

思い切ったな!随分と!!

だがそれでこそ雑草魂だ!!

 

骨太な予告↓

復讐のためにCIAエージェントになる男/映画『アメリカン・アサシン』予告編 - YouTube

ひ弱なTwitter

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter

最強。最狂。最凶。最高。『ニンジャバットマン』最速感想。ネタバレあり。

f:id:berserkun:20180608153940j:imageいざ、参らん!

戦国BASARAバットマン!!

バットマン史上最"狂"超傑作。

これ文字にするの無理だ!

 

ネタバレなし感想。

面白いを通り越した「圧倒的狂気」がそこに。

これこそ「戦国」で これこそバットマン

とにかく観に行きましょう。

「アニメ映画だしDVDでも…」は誤ちです。

これぞ大画面大音量ならでは。

そしてネタバレは極力回避してください。

アメコミにありがちなシリーズものではないので

本作から触れても大丈夫です。

むしろアメコミに疎い日本人向けです。

この上なく!!

 

ちなみに本記事はネタバレ全開です。

未見の方は絶対に読まないでください。

気軽に劇場へどうぞ。

 

6/8. 記事未完成ですが

同志の方々に共有したいので公開します。

今後 画像掲載予定。多数公式サイト様から引用。

 

6/15(金) 追記。

公開日初日に2回目鑑賞しました。

相変わらず狂気じみてたなぁ!!

f:id:berserkun:20180615171407j:image入場者特典のポスターも無事にゲット!

イカす!!

これ目当てでも是非劇場へ!!

 

 

f:id:berserkun:20180608161019j:image

バットマン

ここ極東の島国、日本でもその名を知らない者はいない最高のダークヒーロー。

その生まれはなんと1939年。

約80年前から一線で闘い続けているというから驚きだ。

もちろん原作はコミックだが

「ひとつの文化」とも言える人気はその枠だけに留まれるはずもない。

古今東西、あらゆるメディア展開が成されてきた。

ドラマ、映画、アニメ、ゲーム…

いちいち追っていくとWikipediaでも収まらないレベルではある。

近年だけに絞ってみても

f:id:berserkun:20180608161045j:imageダークナイト・トリロジー

バットマン ビギンズ』『ダークナイト』『ダークナイト ライジングから成る超大作の三部作。

死ぬほど面白い。

f:id:berserkun:20180608161101j:imageジャスティス・リーグ

超人だらけなアメコミ帰宅部。『ジャスティス・リーグ』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

DCコミックスヒーロー大集合映画。

未だバットマンの単独映画化はされてないものの

「史上最も悩まないバットマン」が大暴れする傑作。

f:id:berserkun:20180608161114j:image『GOTHAM/ゴッサム

若きバットマンことブルース・ウェインのドラマ。

後に因縁を持つやつらが早くも大騒ぎ。

これもいつか書こう!ブログで!

f:id:berserkun:20180608161142j:image『レゴバットマン ザ・ムービー』

まさかのレゴでバットマン

しかしその出来は「ダークナイト」以来の傑作とも称されることもある。

ちなみにめちゃくちゃ面白いぞ!

 

…とまぁここ数年でもその展開は果てしない。

そのどれもが違った魅力を持った傑作というのも恐るべき点だが、そんな折。

またひとつ金字塔が現れた。不意に!!

f:id:berserkun:20180608155748j:imageニンジャバットマン

まさかの「戦国×バットマン」という異色さ。

それも二次創作じゃなくて堂々の公式だ!!

とはいえ日本人が魔改造に長けているのは周知の事実。

なにより「戦国時代」はそれこそ「バットマン」と同レベルに各方面で描かれてきた。

今さらこの程度で驚く日本人は少ない。

海外から「最高!!」「クレイジー!!!」というレビューが届いてもまぁ動じることではなかった。

またありがたいことに試写会に招待していただいたが

「こちとら日常的に偉人や神が擬人化、女体化されてんだぞ!」という妙な反骨心があったのは否めない。

 

鑑賞中。

俺は叫んでいた。

応援上映で良かった。

声を抑えるのは無理だった。

誰も彼もが少年少女となり

手を叩き歓声を挙げていた。

そこには真正面から変化球を投げ込んできたバットマン達の姿があった。

むしろ変化が読めなさすぎて直球だった。

「戦国時代」バットマン

両者とも文字通り歴史の深みは半端ではない。

それが真っ向から殴り合う。

そこには「理屈」を超えた「狂気」があった。

そんな教科書では教えてくれないあらすじ。

 

ゴッサム】現代。

今日もバットマンは元気に自警団活動に励んでいた。

f:id:berserkun:20180608161951p:image

毎度お馴染みダークヒーロー。

その野外活動の相手はゴリラだった。

f:id:berserkun:20180608162043p:image

このゴリラ、ただのゴリラじゃなかった。

めちゃくちゃ賢かった。おまけにイケボだった。

「次元転送装置」なるものを開発。

ゴッサム中の悪党を使って人体実験をしていた。

その目論見は大半、成功していた。

それをなんとかすべく出張ってきたバットマン

しかしあえなくその歯牙にかかってしまう。

 

【???】

f:id:berserkun:20180609201924j:image突如未踏の地にワープしたバットマン

常人ならこの時点で3日は寝込むところだが

彼は人類が持てうる限界全てを持つ漢。

「ここ中世の日本だな」あっさり看破する。

そして早速、お約束的に輩に絡まれる。

まぁ戦力的には何も問題はなかったが

その姿形は見過ごせるものではなかった。f:id:berserkun:20180608163615j:image見覚えのある道化衣装。

「あぁ…またあいつか…」と思うより早く

とある猫女と信頼できる漢が接触してくる。

f:id:berserkun:20180608162142p:image

まぁ不二子ちゃんポジションだ!

f:id:berserkun:20180608162221p:image

バットマンの執事で家族。

世に大勢いる「万能執事」の元ネタさん。

話を聞くにゴッサムの名だたるヒーローやヴィランが中世の日本…つまりは今この地『戦国時代』に飛ばされた」らしい。

そしてこの地で幅を利かせているのは

バットマン、そして全観客の予想通り

f:id:berserkun:20180608162315p:image

"第六天魔道化王"「ジョーカー」

f:id:berserkun:20180608162322p:image

"魔小姓"「ハーレイ・クイン

尾張の国…通称「エンドキングダム」亜火無(アーカム)城に君臨。

これまた常人なら秒で見て見ぬ振りをするところだが

バットマン「ヒーロー」

悩むこともなかった。

ひとまずアルフレッドが隠し持っていたバットモービル

ジョーカーの根城へとお邪魔することにする。

道交法が存在しない時代をいいことに

即免停!レベルで追い込みをかけるバッツ。

しかしやはりジョーカーはジョーカーだった。

完全に只者じゃなかった。

加えて今回は織田信長の遺伝子を持っていた。

そんな「魔王×道化王子」が無策なはずもない。

当然のように変形する城。

蒸気機関やその他諸々を発達させ

ここは現代超えのオーバーテクノロジーが跋扈する世界となっていた。

まぁ考えてみればジョーカーが歴史改変など気にするわけがなかった。

しかしそれはこちらも同じだった。

バットポッドトランスフォーム

バッツの身を包み込む「アーマードバットマン電撃披露!!

とはいえ相手はこの世界に2年早く着いていた。

完全に日本文化を理解し馴染んでいた。

それをほぼ寝起きに近いバッツに「なんとかしろ!」というのも無理な話だった。

得意の口八丁や容赦のなさ、そして何故かスモウレスラーとして配下に就く「ベイン」の働きもありf:id:berserkun:20180608162728p:image

本作のサプライズ。

敗北を喫してしまうバッツ。

呆気なく終わりか…とそのときだった。

どこからか蝙蝠の大群。

そしてそれに乗じた複数の影。

f:id:berserkun:20180608162419p:image

f:id:berserkun:20180608164926p:image

f:id:berserkun:20180608162426p:image

ざっくり言うと元の時代での気の知れた仲間で家族達の応援だった。

皆それぞれジャパンナイズされていたが

中身は何一つ変わっていなかった。

ひとまず避難することにするバッツ達。

そんなヒーロー達を影で支える集団。

「飛弾の蝙蝠衆」忍者部隊。

彼らの話を聞いてみれば

「2年前、異邦の者達が現れて この戦国の世を荒らし始めた」

f:id:berserkun:20180608162510p:image

"美毒麗将"「ポイズン・アイビー」

f:id:berserkun:20180608162847p:image

"風林火鳥"「ペンギン」

f:id:berserkun:20180608162634p:image

"双面武神"「トゥーフェイス

f:id:berserkun:20180608162659p:image

"独眼銃正宗"「デスストローク

 

「しかし言い伝えによればその混沌を終わらす者も同時に現れるはず」

それこそが"蝙蝠の忍者"

「つまりは貴方だ」

こんな真っ直ぐに「伝説」扱いされて悪い気はしない。

それに悪人達を見過ごすわけにはいかない。

なにより元の時代に戻らなければならない。

今のゴッサムにはバットマンジョーカー、その他大勢のヴィランが不在」なのだ。

…あれ?? 今のゴッサムめっちゃ平和なんじゃね?

 

…まぁ、細かいことはどうでもいい。

とにかく「悪は討たねば!!」精神

見知らぬ土地にも御構い無しに

相変わらずの正義感を爆発!!

各地で情報収集していた最後の1人

f:id:berserkun:20180608162811p:image

「レッドフード」も漢気勧誘!!

かくして結成されたf:id:berserkun:20180608163709j:image「ニンジャ戦隊バットマン

決戦の地は「富士山麓地獄ヶ原」

狙うは天守閣。混沌の権化。

相手取るは最凶最悪ヴィラン大名達。

異邦で違法なテクノロジー

対してこちらの武器は絆、ヤル気、漢気!!f:id:berserkun:20180608163732j:image大戦国時代の幕が上がる!!f:id:berserkun:20180608163755j:imageいざ! 戦国乱世!!

 

とにかくまず間違いないことは

本作は「マジでクレイジーだ。

そしてそれは並みの「クレイジー」を遥かに超えている。

「そういや最近この感覚味わったなぁ…」と思い返してみて気がついた。

デッドプール2観た後と同じだ!!」

最高。最高。最高。最高。『デッドプール2』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

そう、本作には「あの世紀のクレイジー」に勝るとも劣らない「圧倒的狂気」が確かにあった。

瞬間最大風速で言えばアベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』すら超えかねない熱量。

最大。最高。最強。最悪。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

優等生なMCUには出せないもの。

それは混沌とした闇鍋感だ!!

特に終盤の「怒涛」としか言えない展開には

本気で開いた口が塞がらなくなる。

一部を説明するなら

それぞれトランスフォームして巨大ロボと化した城を操縦して取っ組み合いをする大名達。

さらにはそれらが超合体。

超巨大ロボ「超絶天魔王キングジョーカー」がお目見えする。

当然、分が悪いバッツ達。

そこで猿と仲良しなロビンが

笛で野生の猿達を収集。

徒党を組み、巨大猿に。

さらには蝙蝠がそれを包み込み

「巨大バットマン」に。

正面から富士山をバックに殴り合う。

…まぁ未見だとマジでわけがわからんだろうが、これに一切の脚色はない。

上映前なので他の映画で説明すると

f:id:berserkun:20180608155716j:imagef:id:berserkun:20180608154131j:image
f:id:berserkun:20180608154119p:image
f:id:berserkun:20180608154136j:image
f:id:berserkun:20180608154127j:image

伝われ!!このクレイジーさ!!

これほど言語化しにくい映画も珍しい!!

 

閑話休題

普段はあまりゲームをやらない俺だが

数少ない好きなソフトに戦国BASARAがある。

f:id:berserkun:20180608161538j:image「戦国時代」を題材としたアクションゲーム。

しかしその内容は

伊達政宗英語を喋りながら日本刀を6本振るう

武田信玄隕石を落とす

濃姫股からガトリングガンを取り出す

「ゴリラ豊臣秀吉

「快楽殺人鬼明智光秀

「マントとショットガンで闘うスタンド使い織田信長

「ガチガンダム本多忠勝

PS4/PS3『戦国BASARA4 皇』プロモーション映像3 - YouTube

…などという日本史の先生が見たら泡を吹くようなもの。

しかしその奇想天外さが俺にはドストライクだった。

そして本作にはそれと全く同じ衝撃&感動がある。

「戦国時代」を題材として誰もが予想できない方向に舵を切りまくる。

もはや本作は「バットマンのアニメ映画」というより

戦国BASARADLCとしてバットマンが配信されたゲーム画面」の映画化に近い。

 

無論、見所はその奇想天外さだけじゃない。

「戦国時代」「バットマン」両方に多大なるリスペクトと愛が感じられるつくり。

・「猿」が「豊臣秀吉」ポジション

・「伊達政宗」×「デスストローク」の馴染みっぷり

など、身なりは違えど個性はそのままに

上手く融合を果たしたキャラクター達。

それは良くも悪くもイメージ通りかもしれないが

中でもバッツとジョーカーは過去最高レベルに振り切れている。

普段は割と悩みがちなバッツも今回はほぼ悩まない。f:id:berserkun:20180608163853j:imageその佇まいはもはや藤岡弘、だ!!

それは「緊急事態だから」か「上映時間が短いから」かはわからんが

そこには誰もが痺れる「ヒーロー」の姿があった。

 

サイコクレイジージョーカーも過去最狂レベル。f:id:berserkun:20180608164024j:imageギャグキャラっぽく描かれたかと思いきや

終盤ではその「狂気」が大爆発する。

実際、その一挙手一投足に笑っていた観客もラスト近辺では押し黙る他なかった。f:id:berserkun:20180608164138j:imageやっぱり本気でヤバい奴。

 

そんな「孤高の漢気」「究極の混沌」が、最後には天守閣の屋根で真っ向から斬り合う。

f:id:berserkun:20180609201954j:imageそこには「戦国時代×アメコミ」の極限があった。

この文字にはできない熱量は是非劇場で観てほしい。

どちらにも違った意味で震えること間違いなし。

絶対に後悔はしないはずだ!!!

 

とにかく「戦国」と「バットマン」がこれ以上なく最高に混じり合った本作。

1と1を足したら円周率になったような混沌さを秘めている。

下手したら今年最強のアメコミ映画になるかもしれない。

胸を張って「大傑作!!」と言える出来だ。

「アニメ映画だしDVDでも…」とか言ってる場合じゃないぞ!!

大画面はもちろん、映画館ならではの音響設備が整ったときそこは「戦場」と化す!!

絶対に見逃すな!!超面白いぞ!

 

 

余談。

先日渋谷で開催されていた「タマシイ コミ魂」にお邪魔した。

フィギュアの見本市のようなイベントなのだが

そこに本作のものがあった。

f:id:berserkun:20180608154256j:imageカッコいいなぁ!!買おう!!

 

ちなみに同じ系統に「名将」シリーズがある。

f:id:berserkun:20180608154320j:image

f:id:berserkun:20180608154359j:image
f:id:berserkun:20180608154356j:image

次に何撮ればいいかわかるな!!

ディズニー!!

 

 

狂気じみた予告↓

映画『ニンジャバットマン』 New York Comic Con公開映像【2018年6月15日劇場公開】 - YouTube

正気しかないTwitter

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter

最高。最高。最高。最高。『デッドプール2』感想。ネタバレあり。

f:id:berserkun:20180530231612j:image最高の「続編映画」…

最高の「ヒーロー映画」…

最高の「ファミリー映画」…

…とにかく最高だ!!!

 

ネタバレなし感想。

前作が好きならすぐ劇場へ。

絶対的な大満足がそこにはあります。

ネタバレ知ると死ぬほど後悔します。

『インフィニティ・ウォー』の比じゃないほどに!

 

 

「生きててよかった」

最近の当ブログで死ぬほど見かける言葉だが

5/29。俺は生涯この日を忘れることはない。

この日ほど人生で上記の言葉を反芻した日はない。

 

数日前行きつけのカフェでメールチェックしていたところ、試写会が当たった。

自慢じゃないが運だけはいい俺。

「今度は何当たったんだ?」と軽い気持ちで開いたメールに俺は脳天を撃ち抜かれた。

 

 

「『デッドプール2』ジャパンプレミア当選のお知らせ」

 

それは通常の試写会に合わせて

ライアン・レイノルズ」の舞台挨拶つきのものだった。

f:id:berserkun:20180530192957j:image「世界一セクシーな男」

完全に映画の神様からのプレゼントだった。

前作の記事でも触れたが

不遇な俳優人生を歩みながらも進み続け

いよいよ俺の大好きなヒーローデッドプールで銀幕に完全復活を果たした漢の中の漢。

普段腐るほど呟いている「ステイサム」と肩を並べるほどに俺が愛してやまないお方。

俺はこのときのために生きてきたと確信した。

早速職場に前後2日合わせた休暇を申請。

コンディションを完全に整えて当日を迎えた。

前日は楽しみすぎて1時間しか眠れなかったものの

何の支障も出なかった。

劇場に早乗りするとスクリーンには

外で行われていたレッドカーペットの様子。

「X」繋がりでX JAPANのTOSHI」の参戦もあって熱気は最高潮。

勢いそのままに会場入りしてきたf:id:berserkun:20180530221724j:imageライアン・レイノルズ」と「忽那汐里

まさかの写真OKな舞台挨拶!!

挨拶は5分程度と短かったが

2人は圧倒的に輝いていた。

その興奮も冷めやらぬまま始まった本編。

一言で言えば最高だった。

もう完全に振り切れていた。

どうにかなりそうだった。

天にも昇る気持ちとはこのことだった。

会場は終始爆笑に次ぐ爆笑の渦。

間違いなく人生で最高の映画体験だった。

未見でここまで読んでくださった方がいらっしゃるかはわからんが

本当にネタバレは全回避して

すぐに劇場へ駆け込んでください。

ここからネタバレ満載です。ご注意を。

本記事はアベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレも含みます。

 

5/30. 興奮冷めやらぬまま書いてます。

いつも以上に取っ散らかった記事です。

今後推敲しまくるのでご容赦を。

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f:id:berserkun:20180530231553j:imageX-FORCE、ガチ全滅!!!

120点の『インフィニティ・ウォー』へのアンサームービー!!

MARVEL、DC、ディズニー…全方位煽りまくり!!

続編はデカくいかなくっちゃね!

極限までのデップーが今、ここに!!

f:id:berserkun:20180530193022j:imageデッドプール

当ブログでも散々取り上げている「最低のイカれたクソ野郎」「最高のアンチヒーロー…まぁ今さら説明するまでもないだろう。

そんな彼が銀幕デビューしたのは2009年…っていいか!これは!

近日中に執筆予定のデッドプールリライト記事にて解説します。

とにかくそんな最低で最高のヒーローが帰ってきた。f:id:berserkun:20180530230250j:imageそれも最強のメンツと!!

盤石の布陣でだ!!

そんな感無量を超えたあらすじ。

前作の後。

デッドプールこと「ウェイド・ウィルソン」

X-MEN」には加入しなかったものの

ヒーロー活動は続けていた。

とはいってもそれは巷でよく見かけるようなヒーロー活動とは一線を画していた。

もうとにかくアグレッシブだった。f:id:berserkun:20180530184034p:image日本を始めとした世界各地でジョークを飛ばしながら

悪者達の手足や首を切り落としまくる日々だった。f:id:berserkun:20180530184132p:image不死身ジョークを交えた痛快丸かじりさ。

デップー「R指定だからね!」

そんな彼には最愛の彼女がいた。

f:id:berserkun:20180530191951j:image「ヴァネッサ」

前作でいろいろありながらも晴れて結ばれた2人。

趣味から身体の相性まで最高のカップル。

そんな2人の愛は留まることを知らない。

いよいよ新たな家族計画を考えるまでになった。f:id:berserkun:20180530184215p:image幸せの絶頂。

しかしそんなひとときは唐突に終わりを告げる。

そう、やっぱり「幸せとは不幸の合間に挟まれるCMのようなもの」だった。

デッドプールのヒーロー活動に逆恨みしたマフィア達が家を襲撃にやってくる。

その不意打ちによって最悪の悲劇が起きる。

不死身のデップーちゃんはともかく

ヴァネッサは違った。

マフィアの銃弾によって死亡してしまう。

ようやく手に入れた幸せ。

それを目の前で失ってしまった。

それも自身の行いのせいで。

ウェイドは失意のドン底に堕ちてしまう。f:id:berserkun:20180530221828j:image前作から引き続き友人の「アル」に慰めてもらうウェイド。

しかし仇を討っても何も変わらなかった。

もう友人のバーで飲み散らかすしかなかった。

f:id:berserkun:20180530192011j:image「ウィーゼル」相変わらずの毒舌マシンガン。

それでも気が晴れる気配はゼロ。

いよいよ自殺を実行してみるものの

皮肉なことに自身は不死身。

全身をバラバラに吹き飛ばしても死ねる気配は皆無だった。

そんなウェイドを見かねた男が1人いた。

f:id:berserkun:20180530222111j:image「コロッサス」

X-MEN」の一員。超合金の怪力男。フルCG。

爆死(仮)でバラバラになったウェイドを拾って

例の「恵まれし子らの学園(笑)」へ持ち帰る。

いろんな意味で満身創痍なウェイドに

「今こそ良い行いをすべき」と前作から引き続き

ヒーロー論を熱弁するコロッサス。

それを受けてもf:id:berserkun:20180530192036j:image「やかましいわ」

「相変わらず人いねぇ屋敷だな」

「いい加減他のX-MEN出せ」

と取りつく島もないウェイド。

 

それを聞き、急いで隠れるX-MEN」メンバー。f:id:berserkun:20180530192057p:imageいたのかよ!!

 

…とは言ってもやることもない。

久々に再会した「ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド」には恋人が出来ていた。

f:id:berserkun:20180530192118j:image「ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド」

X-MEN」の新人。

ファッショナブルになって彼女もできました。

可愛い。

f:id:berserkun:20180530192137j:image「ユキオ」

ネガちゃんの彼女。めっちゃ可愛い。

そんな同僚達の慰めに奮起したのか

目の前でいちゃつかれてイラついたのか

「まぁたまには善行もいいか!」X-MEN(見習い)入りを決意するウェイド。f:id:berserkun:20180530194103j:image感動的な和解。

早速とあるミュータントが暴れている現場へ急行することにする。

どこかの孤児院。

そこでは炎を操る少年が暴れていた。

f:id:berserkun:20180530232527j:imageラッセル」

自称「ファイヤーフィスト(笑)」

被害は甚大だが、そんなことは全く御構いなし

ジョーク全開で話を引き出すデップー(見習い)

f:id:berserkun:20180530190556j:imageコスチュームもバッチリ!

どうやら彼はただの反抗期というわけではなさそうだった。

「孤児院の職員達が大のミュータント嫌い」

「日常的に虐待を受けている」とのこと。

そんな話を聞いてしまっては放っておけない我らがデップー(見習い)

「正義の行いには汚い手段も必要だよね!」

悩む間もなく職員達に鉛玉をブチ込む。f:id:berserkun:20180530184258p:imageこれにて一件落着!!

…とはいかなかった。

公衆の面前、なにより警察とヒーローの前で大暴れをかましてしまったデップーとラッセル。

愛想の尽きたコロッサスの手によってミュータント専用刑務所に収容されてしまうのであった。f:id:berserkun:20180530232603j:imageそこは通称「アイスボックス」

まさしく地獄そのものだった。

刑務所というだけでも気が滅入るのに

右を見ても左を見ても超がつく凶悪犯だらけ。

首には能力を封じる首輪。

地下牢には「最凶の魔物」

ただのおしゃべりな末期ガン患者反抗期のデブ少年になってしまった2人には完全に荷が重かった。

悠々自適とは言い難いスローライフが始まるが

悲劇は止まらない。

そもそも「アクション映画で主人公がクライマックスまで刑務所で大人しくできていた」ことはない。

それに饒舌野郎反抗期少年はどうしたって目立つ。

囚人達の暴動に巻き込まれるだけでは終わらず

倍プッシュ的に「最強の侵入者」が現れる。

f:id:berserkun:20180530190135j:image「ケーブル」

未来からやってきた半機械の傭兵。

「サノス?ウィンター・ソルジャー?」

「メカニックアームはもうマンネリじゃない?」

明らかに狙いは自分達だった。

異常に強い重火器満載で準備万端なケーブル。

対してこちらの武器は口先とボールペンだけ。

為すすべもなく徹底的にやられてしまう。f:id:berserkun:20180530184325p:imageボコボコデップー。

しかしそこは(いろんな意味で)腐ってもヒーロー。

なにより今はおあつらえ向きに自殺願望持ちでもあった。

自滅覚悟でケーブルを退けることだけは成功する。

とは言ってもやられっぱなしは性に合わない。

なによりたった今しがたの臨死体験で得た

ヴァネッサからの言葉だけは無視できなかった。f:id:berserkun:20180530193146p:image「子どもは良い人間になるチャンスをくれるのよ」

こうなったウェイドのフットワークはめちゃくちゃ軽かった。

反抗期ラッセルの心の氷を溶かすべく

そしてあの「調子こいたサノス」を殺すべく

景気づけにコカインをブチかました後に

「ヒーロー求人」を打ち出す!

それを受けて早速集まった面々。

f:id:berserkun:20180530190153j:image「ドミノ」超強運レディ。

f:id:berserkun:20180530190206j:image「ベドラム」電撃を操る格闘技マスター。

f:id:berserkun:20180530190226p:image「シャッタースター」二刀流な宇宙人。

f:id:berserkun:20180530190243j:imageツァイトガイスト酸のゲロを吐くイケメン。

 

「バニッシャー」透明マン。※画像なし

f:id:berserkun:20180530222249j:image「ピーター」無職のオッサン。

基本「採用!」な面接を終えて収集されたf:id:berserkun:20180530222803p:image

雑なミッション説明の後に戦闘機に詰め込まれる。

デップー「X-MENって差別だよな?」

「"MEN"だぞ?男だけかよ?

「だから俺たちは…」

f:id:berserkun:20180530200554j:image『「X-FORCE」だ!!』

f:id:berserkun:20180530222408p:image
f:id:berserkun:20180530222414p:image

かくして最強の陽キャとその仲間達

電撃ミッションの幕が上がった!f:id:berserkun:20180530184401p:image

 

 

…かに思えた。

傭兵経験ありのデップーと「超強運」ドミノはともかく

他のメンバーにぶっつけ本番のパラシュート降下は無理難題もいいところだった。

バスに突っ込み即死する「ベドラム」

ヘリのローターでバラバラになる「シャッタースター」

ゴミ収集車に解体されるツァイトガイスト

その死にゲロで溶かされる「ピーター」

電線に触れて感電死する「バニッシャー」

…というかブラッド・ピット

「ドミノ」に幸運を吸われたかどうかは定かではないが、メンバーの7割以上死ぬという『インフィニティ・ウォー』超えの被害を出しながらも

「…まぁ、それはそれ!これはこれ!」と割り切ってミッション続行を即決するデップー&ドミノ。

狙いは囚人護送車。

しかしそれはケーブルも同じだった。

こちらの作戦は事前に拷問にビビったウィーゼルからあっさり全て聞き出していた。

どこぞの改造超人ばりに街中を追ってくる。f:id:berserkun:20180530190440p:image「ガキを寄越せ!!」

迎え撃つは軽口強運少しの戦闘力。f:id:berserkun:20180530222452j:image「かかっておいでー!」

誰も被害者を気にしない街中ワイスピ、開幕!f:id:berserkun:20180530222622p:image被害、甚大!!

しかし両者には1つの誤算があった。

それは敵も味方も関係なくなるほどの大誤算だった。

ラッセルは刑務所で件の「最凶の魔物」と仲良くなっていた。

それは…

f:id:berserkun:20180530222907j:imageジャガーノート

原作ではあのハルクと同等レベルの怪物。

「俺ちゃんあんたの大ファンなんだよ!」

「やっぱりカッコいいな!」

そんな声援をガン無視、超怪力でデップーを真っ二つに引き裂くジャガーノート

予期せぬ魔物の大暴れでラッセルを連れ帰るどころではなくなってしまった3人。

なにより当の本人は完全に反抗期真っ最中だった。f:id:berserkun:20180530190507p:image孤児院の園長を殺すべく動き出すラッセル。

そのツレには最凶のお友達。

もうなりふり構ってる場合じゃなくなった。

ひとまず一時休戦してお互い身の上話をしてみれば

実はケーブルは未来人。

デップー「それは知ってる」

ケーブル「未来ではラッセルが園長を殺した後に最凶ヴィランとして君臨している」

「自分の嫁と娘もやつに殺された」

「だから時を遡ってあいつを殺しにきた

「じゃあ赤ん坊のヒトラー殺せよ」

f:id:berserkun:20180530224129p:image

まぁこちらとしてはそんな横暴は見過ごせない。

亡き恋人との大事な約束があった。

目的は真逆でもとにかくジャガーノートがいる以上、人手は必要なことだけは一緒だった。

ようやく全観客待望のチームアップが完成!!

 

ラッセルに愛を教える」f:id:berserkun:20180530230338j:image"愛の伝道師"デッドプール

ラッセル絶対殺すマン」f:id:berserkun:20180530230355p:image"ターミネーターサノス"ケーブル

「実はあの孤児院出身」f:id:berserkun:20180530230420j:image"黒いブラック・ウィドウ"ドミノ

「殺し屋志望」f:id:berserkun:20180530230437j:image"Mr.タクシードライバー"ドーピンダー

そして駆けつけてくれた助っ人3人。

f:id:berserkun:20180530224223j:image「全身CG超合金」コロッサス

f:id:berserkun:20180530224201p:image「ツイ廃とその可愛い彼女」

ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド&ユキオ

最強で最低で最高なチームがここに誕生!!

愛は世界を救えるのか!?

いや、救うしかねぇな!!

そしてOPでの宣言通り本当にデップーは死ぬのか!!?

最後の最後まで目が離せない究極の闘いが始まる!!

 

…もう最高だ!!!

思えば前作はギリギリ映画としての体裁は保っていた。

まだこちらの許容範囲内の大暴れではあった。

しかし本作。

オリジンを描く必要から解き放たれたデップー。

とにかく終始軽口を叩きまくる。

そのジョークにもまだ一貫性があった前作は序章に過ぎなかったと言わんばかりに

今作では全方面を煽りまくる。

おかげで脚本はガタガタもいいところ。

f:id:berserkun:20180530193307p:image「映画としてどうなのよ?」というレベルまで到達していることは確かだが

「デップーに整合性求めちゃダメだろ!」と言いたくなる。

むしろこの滅茶苦茶で破茶滅茶さなのが

俺らが観たかったデッドプールだ。

それでいて締めるべきところは締める。

ウェイドはどちらかと言えばヴィラン寄りの節もある。

自らを「最低なクズ」と揶揄するほどに底辺な男。

やりたい放題好き放題に生きてきた。

それが前作では「愛」を知り

今作では「家族」を知る。

おかげで捻くれながらも正しい行いをする。

これが泣かずにいられるか!!!

それを示すように上映後には皆、口を揃えて「ヤバい」「最高」としか言えない状況に陥っていた。

ほぼ文字にすることは不可能なほどに最高なことは間違いない。

翌日になっても興奮が冷めやらない映画は初めてかもしれない。

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マジでナメてかかるな!!

大火傷するぞ!!

とにかく全編「観てくれ!もうマジで!!」しか言えない。

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もう本当に心から最高だ!!!

 

この記事も映画同様まとまりがなくなりつつあるので閑話休題的に小ネタの紹介。

 

・「X-FORCE」のポーズ。

f:id:berserkun:20180530194315j:image予告編で一番盛り上がったシーン。

そして討論が巻き起こったシーンでもある。

f:id:berserkun:20180530194319j:imageワンダー??

f:id:berserkun:20180530194310j:imageワカンダ??

f:id:berserkun:20180530194306j:imageローガンちゃん???

…まぁたぶん全面的にパクってるんだろう!!f:id:berserkun:20180530194421j:imageファンメイドの「最強X-FORCE」

 

・隠れる「X-MEN

f:id:berserkun:20180530194517p:image『アポカリプス』組が勢揃い。

劇場で悲鳴が湧き上がったシーン。

「どうせ今回も「予算の都合」でいないだろ…」と思わせてのサプライズ出演!

やるときはやる!さすがだ!!

 

・「ジャガーノート

f:id:berserkun:20180530224418j:imageX-MEN最強の男との呼び声も高い。

脳筋っぽいけど知能も高い。

え?『ファイナル・ディシジョン』に出てた?」

別モンだ!それは!

たぶん今作では死んでない。

ちなみにプロフェッサーの義兄。

そして声優はまさかのライアン・レイノルズ

 

・「バニッシャー」の正体。

終始姿が見えないくせにブラッド・ピットを配役。

その顔が明らかになるのは死ぬ瞬間だけだ!

映画史上稀に見る最高のカメオ出演

当初はケーブル役でのオファー。f:id:berserkun:20180530224501j:imageこれはこれで観たかった。

 

・あの俳優がまたカメオ出演

序盤でターミネーターさながらに未来からやってきたケーブル。

現場にいた男から車を奪うのだが

その被害者の1人がマット・デイモン

特殊メイクがガチすぎてスタッフにすら気づかれなかったらしい。

誰がわかるんだ!それ!!

このマイティ・ソー バトルロイヤルとは別ベクトルの張り切りっぷり。f:id:berserkun:20180604102034j:image強大兄弟と破壊獣と死神と。銀河最大のサプライズパーティ。『マイティ・ソー バトルロイヤル』最速レビュー。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

いい加減DC出てやれ!!

ベン・アフレック泣いてるぞ!!

 

…まぁ書いていくと本気でキリがない。

とにかく前作以上に全編ネタまみれ。

ネタの合間に話が進むほどに!!

オープニングの『ローガン』いじりに始まり

ケーブルを中の人繋がりで「サノス」呼び。

ドミノを「黒いブラック・ウィドウ」と揶揄。

能力がない自分をホークアイと自虐。

いろんな意味でアクセル全開だったドーピンダーを「ブラウンパンサー」と褒める。

さらに日本語吹き替えでは

シャッタースターは中村悠一

ベドラムは三宅健太

ツァイトガイスト「田村真」

ピーターは三上哲

もうお気づきだろうが、それぞれ

「キャップ」「ソー」「ブラックパンサー」「ストレンジ」

の声優さんという豪華さ。f:id:berserkun:20180531204534j:image

やりやがったな!!

ちなみにデップーは「ヴィジョン」

ドミノは「ブラック・ウィドウ(アイアンマン2)」etc…f:id:berserkun:20180531204625j:image

もう偶然じゃ済まされないぞ!!

 

「マーサ」ネタから始まり

シリアスな展開を「DCEUかよ」と言い放ち

正体を聞かれたら悪びれもなく

「I’m BATMAN.と言い捨てるなど

対岸の某会社にも容赦はない。f:id:berserkun:20180530194559p:image言い方からし完璧に煽ってました。

ちなみに予告だけで存在したこの場面。f:id:berserkun:20180530194639p:image「スーパーマンの髭をCGで消してる」ネタです。

 

とはいえさすがに

監督「ディズニーネタは自重した」

 

 

f:id:berserkun:20180530194738j:image

過去最低の「プーさん」ネタがブチ込まれてたぞ!!

さらには終始「アナ雪」をパクリ呼ばわり!!

いくら買収されたからと言って大丈夫なのか?!

劇場は大爆笑だったが!!

 

…とこれでもまだまだ一部。

「映画」ネタだけでもその数は計り知れない。

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア駄作。

スター・ウォーズ近親相姦作。

ムカデ人間は作品自体がドン底。

…とそれぞれ断言するなど

基本的に褒めてはいない。

もう書いてるだけでも頭がおかしくなってくるほどに全編、全方位を煽りまくる。

「最低」で「最高」とはこのことだ!!

 

余談。

みんな大好き「ピーター」について。

アメコミ映画には「ピーター」がつきもの。

f:id:berserkun:20180530224640j:image「"ピーター"・パーカー」

ご存知「スパイダーマン

f:id:berserkun:20180530224700j:image「"ピーター"・クイル」

IWでも全開だった「スターロード」

f:id:berserkun:20180530224722p:image

「"ピーター"・マキシモフ」

X-MEN最速の男「クイックシルバー

 

この変なあるあるを逆手にとってかf:id:berserkun:20180530224803p:image「無職の凡人」として消化した本作。

上記した通り割と無惨に死ぬが…

 

ラスト。

MARVEL映画らしく本作にもポストクレジットシーンがある。

ケーブルが持っていた「タイムストーン」…じゃなくて「タイムマシン」を手に入れたデップー。

『インフィニティ・ウォー』でのサノス以上に時を巻き戻し、4つの「過ち」をやり直す。

 

その1。

マフィアを先手で殺しヴァネッサを救う。

 

その2。

まさかのピーターも救う。

f:id:berserkun:20180530230826j:imageよかったね!ピーター!

他の「X-FORCE」は知らん!!

 

その3。

X-MEN ZERO』にて登場した「世紀の失敗作」完全殺戮する。f:id:berserkun:20180530200430j:image全世界共通の黒歴史

 

そして…


f:id:berserkun:20180530200427j:image

なんと「ウルヴァリン」登場!!

画質の粗さからしX-MEN ZERO』からの流用っぽかったが

座席で気絶しかけたぞ!!マジか!!

 

その4。

「やっと大作のチャンスを掴んだ!」と

『グリーンランタン』のオファーを受けたライアン・レイノルズを射殺する。

f:id:berserkun:20180608140819j:image「お礼はいらないよ、カナダ!」

 

 

…以上、究極なまでにファンの妄想を具現化してくれたデップーちゃん。

ここまで完全に憑き物を大掃除するとは思わなかった。

ずっと追いかけて良かった。

本当に最高だ!!愛してるぞ!!

f:id:berserkun:20180530232721p:image

 

 

最後の余談。

ポストクレジットシーンの没案の1つに

「ヒューマン・トーチが出てくる」

ネタがあったらしい。

それも「クリス・エヴァンス」を使って!!f:id:berserkun:20180530200332j:image2005年 & 2007年版ファンタスティック・フォーより。

現在はご存知「キャプテン・アメリカ」中の人。

今となってはリブートも失敗してしまった悲劇の作品だが、権利は未だ「20世紀FOX」にある。

実現すればこれ以上ないサプライズだっただけに非常に惜しい。

その「あえて」な感じもデッドプールらしいし!

 

次回作以降に期待だ!!

これからも絶対に目が離せない!

 

おまけ。

MARVEL恒例「スタン・リー御大」のカメオ。

最初の予告からバリバリ出ていたために今回はなし。f:id:berserkun:20180530232803j:image

…かと思いきや!

とあるビルにご注目だ!!

「zip it!」した結果がこれか!!

見逃すな!!

 

最高で最高な予告↓

映画『デッドプール2』予告編 最強鬼やば Ver. - YouTube

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