高速回転する方舟の片隅で。

勢いしかない駄弁り映画ブログ。

勇者ロック様とジュマンジの謎。『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル感想』感想。ネタバレあり。

f:id:berserkun:20180516164522j:image『ブレックファスト・クラブ』×『勇者ヨシヒコ』

これ監督福田雄一だろ!!

一度きりの人生、みんな仲良くしよう!

ロック様はどこでもマジロック!!

楽しめ!!ただひたすらに!!

 

ネタバレなし感想。

大方、予告通りです。

期待しているものは一通り出てきます。

ただアクションよりはコメディ寄り。

吹き替えは全く問題なかったのでこちらでも。

MX4Dや4DXはおそらく半々。

2Dでも十二分に満足できます。

老若男女問わずオススメ。

軽めの下ネタはあるのでご注意を。

 

f:id:berserkun:20180516170229j:image

ドウェイン・ジョンソン

言わずと知れた「ロック様」である。

日本での知名度は100%とはいかないが

2016年には「最も稼いだ俳優2016」第1位に輝くほどのトップスター。

正直なところ彼の出身でもあるプロレスは観たことがないが

それでもスクリーン映えするそのオーラには惚れずにはいられなかった。

「スキャンダル率は90%超え」

「作品は場外ホームランか全力の三振か」

そんなエクスペンダブルズな方々とは

また違った魅力に満ち溢れた漢でもある。

さすがにハリウッドトップクラスに稼いでいるだけあってその出演作は多岐に渡る。

最も有名なのはワイルド・スピードシリーズだろう。

f:id:berserkun:20180516171920j:image

シリーズ5作目『〜MEGA MAXより参戦。

路線変更を決定付けるほどに男の願望特盛状態で登場。

そのわがままボディは全世界を虜にした。

さらに漢気は回を増すごとにインフレ。

『7』では我らがステイサムとタイマンを張り

『8』では共にエクストリーム脱獄後、電撃和解。

さらにはシリーズ初となる2人のスピンオフも企画されている。

f:id:berserkun:20180516171937j:image仲良しだな!ほんと!!

まぁおかげでファミリーとは絶賛喧嘩中らしいが

さっさとコロナ空けてBBQしてほしいところ。

レギュラーメンバーからしたら

新参者2人が主演張ってスピンオフまでやり出したら良い気しないのはわかるが!!

ちなみにこの騒動で一番株を上げたのは

話に一切絡んでこないステイサム。

f:id:berserkun:20180516172001j:image

スタローン以外とイチャつく気なさそうだな!

気がつけばステイサムの話題になってるので閑話休題

とにかく個人的にはステイサムと並ぶとも劣らない程度には大好きな漢。

それが「ロック様」だ。

とにかく全方面で憧れと敬意以外の感情を失うが

そんなロック様の最新作。

f:id:berserkun:20180516170838j:imageジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』

本作は1995年に公開されたジュマンジの正統続編。

物語の舞台も20年後となっている。

言ってしまえば『マッドマックス』ジュラシック・ワールド方式な作品。

一応精神的続編としてザスーラがあったが

真っ向からのシリーズ作は初。

正直なところ恐縮ながら「昔テレビで観たかどうか」レベルの作品ではある。

それでもロック様の最新作を見逃す手はない。

割と何も考えずに劇場へ駆け込んだのだが

未見でも全く問題なく、というか宣伝からして若者向けに仕上がっていた。

そして恐らくは昔からのファンへ向けた数々のサービスシーンもあった。

今風の要素が堅実に取り入れられ、確かにアップグレードされた「ジュマンジ」がそこにはあった。

もう老若男女全てに贈られていた。

そんな「卍」×「チョベリグなあらすじ。

とある日。とある高校。

今日も何人かの生徒の居残りが決定した。

f:id:berserkun:20180516170946j:image左から

「スペンサー」気弱な格ゲーオタク。

日々の楽しみはゲームくらい。

昔は仲が良かったフリッジに課題をパシられた挙句にそれがバレ、居残り決定。

「フリッジ」カースト上位の体育会系。

外面のためにスペンサーを切り捨てた過去がある。

代返がバレたために居残り決定。

「べサニー」運動嫌いなガリ勉女子。

割と率直に物を言う癖がある。

体育教師に向かって体育教師をバカにしたため居残り決定。

「マーサ」インスタ女子。

自撮りに恋愛に大忙し。

テスト中に友人とビデオ通話する鬼メンタルを持つ。

当然、居残り決定。

かくして集まったバラバラな4人。

今日の居残りは倉庫の清掃。

当然やる気が出るわけもない。

そんな中、フリッジがとあるものを見つける。

それは学び舎には似つかわしくないものであった。

f:id:berserkun:20180516164624j:image見慣れないゲーム機。

年相応の好奇心、そして「居残りなんてやってられるか」精神でゲームを起動する4人。

それぞれ適当にキャラを選んだ。

単なる暇つぶし…のはずだった。

気づいたときにはもう遅かった。

突如ゲーム機が危ない光を放ち出す。f:id:berserkun:20180516164655p:image画面に身体が吸い込まれてしまう。

それこそが現代用にアップデートされた魔のゲームジュマンジであった。

気がつけばそこはゲームの中。

そしてそれ以上に多大なる違和感があった。

明らかに身体がおかしかった。f:id:berserkun:20180516170503p:image全観客のお察し通りにそれぞれ選んだキャラクターとなってしまった4人。

体育会系のフリッジはf:id:berserkun:20180516164829j:image「フランクリン・"ムース"・フィンバー」

異様に体力の低いサポートキャラ。

 

ガリ勉のべサニーはf:id:berserkun:20180516164846j:image「ルビー・ラウンドハウス」

格闘技術トップクラスな闘う美女。

 

インスタ女子マーサはf:id:berserkun:20180516164902j:image「シェルドン・"シェリー"・オベロン教授」

まさかの考古学教授。おっさん。

 

そしてオタクなスペンサーはf:id:berserkun:20180516164918j:image「スモルダー・ブレイブストーン博士」

…というよりロック様。

奇しくもそれぞれ現実とは真逆のキャラになっていた。

f:id:berserkun:20180516165005p:imageそれを受けて悲喜こもごもな4人。

しかしいつまでも感傷に浸ってはいられなかった。

ここはアクションゲームの中。

つまりは連鎖的にイベントが巻き起こり始める。

ガイドキャラに拉致られ、ざっくりとした説明を受ける面々。

とにかくこのゲームをクリアするにはいくつかの条件があるらしい。

そうこうしているうちに動き出す敵。

f:id:berserkun:20180516172032j:imageラッセル・ヴァン・ペルト」

兵士、虫、猛獣を従える「よくいるボスキャラ」

もう愚痴っている場合じゃなかった。

迫り来るは

f:id:berserkun:20180516171113p:imageマッドマックスなバイク野郎共。

f:id:berserkun:20180516171126p:image獰猛極まりない野生の猛獣達。

f:id:berserkun:20180516171141p:image情け容赦一切なしの即死トラップ。

f:id:berserkun:20180516171158p:imageそしてゲームナイズされた最凶ヴィラン

残機はそれぞれ3つずつ。

頼れるものはお互いのやる気のみ。

果たして4人は揃ってジュマンジを叫べるのか?

f:id:berserkun:20180516165153j:image

攻略本もスマホセーブもロードもないクソゲー攻略が始まる!!

 

…というもの。

まぁ予告や「ジュマンジ」というタイトルから予想のつく内容ではある。

実際、本作にどんでん返しなどは存在しない。

それでも真正面からこれだけのエンタメ作を堂々とつくられては楽しむ他ない。

悪く言えば「ひねりがない」だろうが

これは「安心して観られる」と言うべきだろう。

そのサービス精神は全篇失われることなく加速していく。

それは全員真逆のキャラになったことによる

ある種のカルチャーギャップコメディから始まる。

そしてそれは単なる笑いで終わることはない。

・体育会系で自己中心的だった「フリッジ」

能力低めのサポートキャラになったことで今までの自分の愚かさを知る。

・運動嫌いで理屈的な「べサニー」

格闘技マスターなイケてる女子になったことで

どんな立場でもその本質は変わらないことを学ぶ。

・インスタ女子から化石なおっさんになった「マーサ」

序盤のショックを乗り越えてからは割と平常運転気味だったが、それでも「外見より中身」「画面越しより直接」を身を以て体験する。

そしてなによりオタクから「ロック様」という確変が入ったスペンサー。

男の頂点とも言える立ち位置になる。

ゲームが得意ということもあり人生で一番輝いているときでもあった。

最終的には「ここに残りたい」と言い出す始末。

それでも最後にはその殻を破り

1人の男として成長を果たす。

こんな個性的な面々が

喧嘩したり急接近したり、カバに喰われたり、ケーキ食べて大爆発したり、囮になったり、囮にされたり

時には真正面から、ときにはメタ的に馬鹿騒ぎしながらゲームをクリアしていく様を見ているだけでも十分元は取れる。

しかし製作者は忘れていなかった。

前作ファンへの多大なるリスペクトを。

中盤でお助けキャラ的に登場する1人の男。

f:id:berserkun:20180516165250j:image「ジェファーソン・"シープレーン"・マクドノー」

特技は乗り物の操縦。

どうやらゲーム起動時に選べなかった最後のキャラらしい。

当然仲間が出来たことで互いに大喜びする5人。

しかし話していると大きな違和感があった。

言葉遣いが完全に死んでいた。

話を深く聞いてみると彼のプレイ時間は2ヶ月ほど。

しかしゲームを起動したのは20年前だった。

ここにきてゲームにおける最大の強敵「現実」が襲いかかってきた。

残機がゼロになると現実世界でも死ぬこともそうだが

せっかく出会った仲間は四半世紀前のゲーマー。

高校生の心をへし折るには十分すぎだった。

しかしやはり80年代の男は伊達ではなかった。

なんやかんやありつつも仲間の激励を受けて割とあっさり奮起!f:id:berserkun:20180516165322p:image唐突にグラサンをかけ直し、ヘリに飛び乗るショック療法を実行!!

この熱さ。

たとえ生まれた時代や言葉遣いが違くとも

胸の奥底に流れる仲間を思い遣る気持ちは一緒だった。

そもそも本作はそのテーマからして恥ずかしくなるほどのド直球さ。

「人生は一度しかない」

「だから後悔しないように全力を尽くすしかない」

「みんな悩んでるってこと忘れがち」

スマホもいいけどたまには外に出よう」

…などなど、今どき珍しいほどに真っ直ぐだ。

しかもこれが台詞として出てくる。

それを青臭いと言うのは簡単だが、主人公達は高校生。

このくらいのストレートさがあって然るべきだとも思う。

斜に構えがちな若者向けの作品だからこそのテーマとも言える。

まぁこの映画を観たとしても特に何も変わらないかもしれない。

照れくさくて目を逸らしてしまうかもしれない。

それでもふとしたときに思い返して「なるほど」と思うときがいつか来るはずだ。

いろいろあった俺にはこれ以上ないほどに沁みた映画だった。意外にも!!

確かに本作はいろいろと歪だ。

しかし現実はそれ以上に歪んでいることもある。

そもそもゲームにバグはつきもの。

これで大正解だ!!

 

そしてなによりの見所「ロック様」f:id:berserkun:20180516170546j:imageガタイの良さと身体能力の高さからアクション一筋かとも思われるが、実はかなりのコメディエンヌでもある。

もともとプロレスラー時代は弁の立つことでも有名だったらしいが

そのお茶目さは本作でも存分に発揮される。

むしろ主にそちら方面がフォーカスされる。

f:id:berserkun:20180516170608p:image

「頼りねぇなこいつ」「やっぱり頼り甲斐あるわ」が交互になだれ込んでくる感情の津波に飲み込まれること必至。

「情けないロック様」というある意味ではファンが一番観たくないものを見事に笑いに昇華している辺りは「さすが」という他ない。

それを示すように今回のロック様大暴れは一ヶ所だけ。

しかしそれは見応え十分なもの。

f:id:berserkun:20180516170645p:imageこの後、とんでもないことになります。

「身体はロック様、中身は格ゲーマー」という脳筋コナン君の実力が発揮される。

 

とにかく終始「勇者ヨシヒコにロック様ぶち込んでみた」な本作。

誰も傷つかずに笑えて燃える爽やか青春コメディな傑作といえる。

劇場公開は終わってしまったかもしれないが

もし機会があれば手にとっていただきたい。

誰とでも観られる貴重な映画だ!!

 

余談。

コメディよりもアクションに燃えるロック様ファンは本作では少しばかり物足りないかもしれない。

しかし心配はいらない。

昨今は未曾有のロック様フィーバー。

 

f:id:berserkun:20180516161728j:imageベイウォッチ

「スーパーマンなロック様」と「スーパー陽キャザック・エフロン」がライフガードの域を超えた大暴れ。

ティーンエイジャー向けの傑作コメディ。

 

f:id:berserkun:20180516161800j:imageセントラル・インテリジェンス

本作でも共演を果たした「ロック様」と「ケヴィン・ハートによるアクションコメディ。

「ロック様は元いじめられっ子だった!」という衝撃の幕開けで始まる。

じんわり勇気づけられる傑作。

 

f:id:berserkun:20180516161834j:imageランペイジ 巨獣大乱闘

巨獣×米軍×ロック様が最強三つ巴。

そのガバガバさはもはやコマンドー

全ての破壊衝動が消え失せる大傑作。

 

f:id:berserkun:20180516161846j:imageスカイスクレイパー

東京タワーの3倍の高さを誇る「バベルの塔」で

パパロック様が家族のために大奮闘。

カリフォルニア・ダウンから引き続きシリアスな作風が期待される。

 

…と一時期のステイサムばりにスクリーンに連続登板される。

これだけの数をこなしてくれるのは

「ロック様マジロック」という他ない。

全部観よう!!!

ファンならずとも!!

f:id:berserkun:20180713140139p:image

 

ワクワクしてくる予告↓

映画『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』新予告 - YouTube

ワクワクはしてこないTwitter

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter

 

最大。最高。最強。最悪。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』感想。ネタバレあり。

 

注意。

本作は前情報入れちゃダメなタイプの映画です。

未見でしたらこんな辺境のブログ読むより劇場へ。

絶対に劇場で観るべき映画です。

将来きっと自慢になると思われます。

 

本記事、初っ端からネタバレ全開です。

鑑賞済みの方のみ読んでください。

 

4/30. 画像未掲載な仮記事ですが
逸る気持ちを抑えられないのでアップします。
明日の夜までには清書が完了するかと思われます。
その際にまた読み返していただけると幸いです。

5/2.画像多数掲載しました。

一応の記事完成となります。

 

あと今回引くほど長いです。それでは。

 

 

 

f:id:berserkun:20180430162226j:image

アベンジャーズ、ガチで全滅。

全方位、鉄壁すぎる絶望。

頼れるのは己と仲間のみ。

最後に残された希望はただ一つ。

前後編やめたって言ってなかったか?!監督!

 

生きててよかった。

今から数週間前、数ヶ月前はドン底だった。

明日も見えないような人生だった。

それでも俺を救ってくれたのは映画だった。

ブログ再開のお知らせ&近況報告。 - 高速回転する方舟の片隅で。

それでもいつか、時間がかかっても

「生きててよかったなぁ!!」

と心から思える日が来ることを楽しみに生きようと思う。

その日はあっけなく到来した。

4/27。MCU発足から10年。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)とは? - 高速回転する方舟の片隅で。

節目の年に相応しい超傑作が公開された。

f:id:berserkun:20180430162303p:imageアベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』

俺がアメコミ、ひいては洋画好きになったキッカケな作品群のひとつの到達点。

言ってしまえば俺の人生の総決算でもある。

GW前の金曜日という飲食業界人からしたら「スーパープレミアムフライデー」な日を堂々とサボり

座席予約解禁日に劇場ド真ん中を2回分押さえる、という行動力を俺に引き出させてくれるほどの作品。

全世界で前売り券が引くほど売れてるらしいが

前評判に決して負けない超傑作だった。

シリーズ合計、脅威の19作目。

過去10年、18作分の重みが解放されるわけだが

率直に言えば俺の人生史上最悪のヤバさだった。

とりあえず勢いだけで書いてるので後々加筆予定。

おそらく最低5回は行かないと消化できないので。

そんな重たすぎるあらすじ。

 

ときはマイティ・ソー/ラグナロクの後。

強大兄弟と破壊獣と死神と。銀河最大のサプライズパーティ。『マイティ・ソー バトルロイヤル』最速レビュー。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

エンドロール後に出てきた超巨大宇宙船。

予想通りにあれはサノス軍だった。

f:id:berserkun:20180502001311p:imageオープニング早々全滅しているアスガルドの民。

そして瀕死の「ソー」「ロキ」「ヘイムダル

どうやら今回の敵は死ぬほど強いらしい。

f:id:berserkun:20180501213645j:image「サノス」

宇宙一強いゴリラ。趣味は石集め。

狙いはビックバンの際に生まれためちゃくちゃ凄い6つの石「ストーン」を全てコレクトし

全宇宙の生命を半数に減らして均衡を保つこと。

f:id:berserkun:20180501235135p:image配下には強い幹部が4人も。

ひとまず神の力で頑張るものの

今回ばかりは相手が悪すぎた。

ヘイムダルあっさり刺殺され

ロキすら軽々と絞め殺されてしまう。

f:id:berserkun:20180501211451p:image今回は死ぬ死ぬ詐欺できず。

しかしその最期は確かに兄を守った。

その上死ぬ間際に

「こっちにはハルクがいる」

とまさかの激熱発言。

その声で飛び込んでくる宇宙最強の猛獣。f:id:berserkun:20180501211519j:image

開始5分でまさかの

ハルクvsサノス、開幕!!

最強のゴリラと最凶のゴリラ。

魔法が平常運転な世界で正面からアメリカンスタイルでブン殴り合う両者。

心なしか少しビビるサノス。

その最強の物理に勝機を見出したのか

最後の力を振り絞ったヘイムダルが禁断の黒魔術にてハルクを電撃転送。

なんとか「最強アベンジャー」の面目は保つハルクであった。

といってもサノスの目的は別に皆殺しじゃない。

目的の「ストーン」も手に入れたことであっさり帰っていく。

残されたソーは家族、仲間、国民の意思を胸に復讐を決意。

『バトルロイヤル』から続く負の連鎖を断ち切ろう、と強く誓うのであった。

 

【ニューヨーク】

ドクター・ストレンジ「ウォン」

仲良く「金がない」トークに花を咲かせていると

天から人が降ってきた。f:id:berserkun:20180501211545p:image「ブルース・バナー」であった。

「お前見たことあるような…」

いや、そんなことより地球がヤバい

落ち着いて話を聞いてみると

「サノス」という宇宙一の武闘派が凄い石を狙っている、とのこと。

そして「それは地球にもある」と。

何を隠そうあのゴリラ。

6年前のNY決戦の黒幕でもあった。f:id:berserkun:20180501215053j:image2012年。歴史の教科書に載せるべき大事件。

…ってかもう6年経つのか!

 

ひとまず例の万能通り抜けフープでf:id:berserkun:20180501235107p:image「ペッパー」とデートしていたトニー・スターク」を緊急拉致。

錚々たる面々で会談が行われる。

それでもよく考えてみればストーンの1つはストレンジの首から下がっていた。

「とりあえずそれ壊すか隠すかしろ」な社長。

「いや、これは俺が守るから大丈夫」な医師。

f:id:berserkun:20180501235225p:image全観客の思惑通り相容れない「髭面」「天才」「金持ち」「傲慢」な両者であった。

そんな話し合いも束の間。

外から明らかにヤバげな轟音が聞こえてくる。

その様子は社長のトラウマが再発しかねないくらい酷かった。

f:id:berserkun:20180501211639p:imageめちゃくちゃデカいドーナツ型の宇宙船が襲来していた。

とにかく口喧嘩はまた今度、とばかりに即席最強チームを組む4人。

f:id:berserkun:20180501232824j:image全員Sランク超えの超実力者達。

そんな危機を察知したヒーローがもう1人いた。

f:id:berserkun:20180501211723p:image「ピーター・パーカー」

言わずと知れた「親愛なる隣人」スパイダーマン

課外学習に勤しんでいたが

帰りのバス内でスパイダーセンスが緊急発動。

何事かと思って外を見れば未曾有の危機。

とりあえず「ネッド」にクラスメイトの気を引きつけてもらい、スパイダースーツに2秒で早着替え。f:id:berserkun:20180517130857p:image一も二もなく現場へ急行するのであった。

こうしてSランクがもう1人加わったものの

今度の敵は本気でヤバかった。

不幸中の幸いでサノスはいなかったが

単独映画ならラスボス張れるヤバさの部下が2人もいた。

ハルクがショックでEDになっているというハプニングもあり、なかなか苦戦するものの

ブラックパンサーラストにて全世界に公表された超化学をそのまま組み込む柔軟さと

自ら開発したであろうパワフルな重さを加えたf:id:berserkun:20180501211815p:image過去最強の「アイアンマン」

地道に「学んで習得」してきた結果、神を掌で踊らせるレベルに達したf:id:berserkun:20180501211830p:image地上最強の「ドクター・ストレンジ

そんな孤高の天才×2が所属しているチーム。

どうにかできないわけもなかった。

f:id:berserkun:20180501211851j:image超化学のホームズ超魔術のホームズのレジェンドコンビで危機は脱することに成功。

さらには勢いそのままに宇宙船をハイジャック。

「このままサノスの故郷に奇襲かけよう」「攻撃こそ最大の防御」理論で手を組む両人。f:id:berserkun:20180501212010p:imageそしてちゃっかりいるピーター。

どさくさ紛れにアベンジャーズ」メンバーに正式決定する。f:id:berserkun:20180501212034p:imageやったね!ピーター!

 

【宇宙のどこか】

今日もガーディアンズ・オブ・ギャラクシー宇宙の便利屋をやっていた。

相変わらず修学旅行丸出しなバカ話をしていると

ヤバいデブリ(宇宙ゴミ)を拾う。

f:id:berserkun:20180501212054p:image満身創痍なマイティ・ソーであった。

明らかに只事じゃない事態にもお気楽なガーディアンズf:id:berserkun:20180501212154p:image

その雰囲気からお互い悪人ではないことを一瞬で察知。

「故郷がサノスに滅ぼされた」と事情を話すソー。

そんなゴリラの義理の娘「ガモーラ」バツが悪い。

それでもすっかり王の器なソーさんは

「お互いいろいろある。俺んちも大変だった」

とフルスロットルな優しさを魅せる。

スタイルは最高、性格も最高、何よりその気の良さでガーディアンズと一瞬で打ち解ける

「マイティ・"クリス"・ソー」

すっかりリーダーポジションを取られて拗ねる

「ピーター・"クリス"・クイル」f:id:berserkun:20180501215130j:image「お前は弟が殺されて親父が死んで姉貴を殺したかもしれん。それは気の毒だ」

「でもこっちの父親は超宇宙級のクズ

「さらに母親を殺しやがった」

「そしてそれを俺は見た。両目でな!!

と不幸自慢で張り合う。

まぁそれも天性のカリスマ性には勝てないのか

なにはともあれお互い渡りに舟だった。

最強の武器調達チームと妥当サノスチームに分かれて銀河の平和を守るために奮起する面々。

武器調達組は

「ソー」「ロケット」「グルート」

ハンマーの製造元でもある伝説の星へ。

妥当サノス組は

「クイル」「ガモーラ」「ドラックス」「マンティス」

サノスが狙っているであろう「コレクター」の元へ。

 

スコットランド

「ワンダ」と「ヴィジョン」は駆け落ちしていた。

f:id:berserkun:20180501212305p:imageスーパーパワーカップル

どちらも恋愛に駆け引きはしないタイプ。

超高校級の真っ直ぐなラブラブさだった。

しかしそのひとときはとあるニュースによって引き裂かれる。

「宇宙人襲来」「またもやNY大混乱」

「トニー・スターク行方不明」

「あんな目立ちたがり屋が行方をくらますわけがない」と元執事の血(流れてないけど)が騒ぐヴィジョン。

しかしあまりに不穏で危険な香りがする。

当然引き止めるワンダだったが

その嫌な予感は5秒で当たった。

急激に背後から刃物で貫かれるヴィジョン。

どう考えても地球人じゃない2人組が現れた。

狙いはやっぱり「ストーン」だった。

しかしこちらもやっぱり

「はい、そうですか」と渡せるわけもない。

文字通り「人間やめてる最強魔女」ワンダ

「そもそも人間じゃない」サノスの部下

深夜の大乱闘が開催!!f:id:berserkun:20180501235309p:image街中で!!

能力で言えば完全に五分だった。

数ヶ月の駆け落ちは伊達ではなかった。

超高校球児ばりの豪速球テレキネシス

サイコバックドロップを繰り出すワンダ。

完全に人智を超えたある種の頂上決戦だったが

ワンダはヴィジョンのお守りをしながらの闘い。

数的な不利も災いして追い込まれてしまう。

 

そんな折、敵が何かのオーラを察知。

そちらを振り返ってみると

聞き馴染みのあるテーマソングと共に

とある漢が立っていた。

 

f:id:berserkun:20180501215356j:imageスティーブ・ロジャース

ワンダ、ヴィジョン、そして全観客の鳥肌が全開になった瞬間だった。

f:id:berserkun:20180501235359j:imageみんなこの顔でした。

ブン投げられた槍を当然のようにキャッチ。

それを合図に「ファルコン」「ブラック・ウィドウ」も緊急参戦!!

f:id:berserkun:20180501212419p:image相変わらず人間やめてるなぁ!!

逃亡生活中も筋トレを欠かさなかったのか

人間枠とは思えないほど、有無を言わせず

追い込みをかける「元アベンジャーズ」の3人。

f:id:berserkun:20180517130753p:imageイメチェンもしました。

すんでのところで逃してしまうが

これ以上ないほどに心強い味方だった。

実はバナーから電話を受けていたスティーブ。

やっぱり「今、地球がヤバい」らしい。

ひとまず行動派で鬼メンタルなスティーブは

アベンジャーズ本部」に立ち寄り「ローディ」をピックアップ。f:id:berserkun:20180501212518p:image出際に憎き「ロス長官」に宣戦布告も忘れない。

さらにはそこにブルースも合流。

「全盛期のヤンキースとまではいかないものの

そこそこ戦力は整った。

とりあえずヴィジョンのストーンをなんとかしよう、と考えてみるが

当の本人は「私ごと破壊してください」の一点張り。

「いやそれはちょっと…」と周りが止めても

「キャプテン、70年前の貴方の自己犠牲と何が違うんです?」

と徹底的な反抗期っぷり。

そんな主人を思い出すような堂々巡りの中

スティーブにとある天啓が閃く。

 

f:id:berserkun:20180501212547p:image【ワカンダ】

ブラックパンサーラストにて有史以来の鎖国を解禁した本国。

国王。漢気。ブラザーソウル。全てを超えた、その先で。『ブラックパンサー』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

そんな全世界注目の国にジェット機で乗り付けるスティーブ御一行。

f:id:berserkun:20180501213710j:image考えてみれば『シビル・ウォー』では別チーム。

マジで殺し合う5秒前までいった仲ではあるが

誤解が解けてからは皆と良い関係を築いていた。

f:id:berserkun:20180501212632p:imageやはり良識人な「ティ・チャラ」であった。

ひとまず事情を話しヴィジョンのストーンを取り出してもらうことにすると

「確かにうちには優秀な化学者がいる」

 

「半分イカれた100歳のソルジャーもな」

f:id:berserkun:20180501232921j:imageそこには洗脳が解けた「バッキー」がいた。

f:id:berserkun:20180501232945p:imageスティーブ「元気そうだな」

バッキー「世界の終わりの割にはな」

顔を見るといろんな意味で丸くなっていた。

そしてあの厄介だった洗脳をあっさり解除した化学者。

f:id:berserkun:20180501212758p:image「シュリ」ティ・チャラの妹にして天才ブレイン。

ヴィジョンを設計したうちの1人であるブルースにアイデアのダメ出しをしつつも

ストーンを取り出そうと試みる。

だがそれには長い時間が必要らしい。

そうこうしているうちに再び外に轟音が響き渡る。

天を仰いでみると

隕石クラスの宇宙船が降ってきていた。f:id:berserkun:20180501212822p:image

さらには中から宇宙狂犬の群れが湧いて出てきた。

ひとまずバリアは張ってあるものの

いつまで保つかはわからない。

ならどうするか…まぁ考えてみれば黙って指を咥えている面々じゃなかった。

誰からともなく皆、戦闘態勢をとる。

f:id:berserkun:20180501212909p:image「ヒーロー」に国境や人種は関係なかった。

先陣切って飛び掛かるのはやはりこの2人。

f:id:berserkun:20180501213010p:imagef:id:berserkun:20180501212957p:image

飛び抜けたカリスマ性。

なにより単純に脚が速かった。

『シビル・ウォー』ではf:id:berserkun:20180501215238j:imageカーチェイス(脚力)を演じた仲。

かくして人類史上最大の喧嘩祭りの幕が上がるのであった。

f:id:berserkun:20180501213607j:image『やるしかねぇ!!!』

 

惑星【ニダベリア】

f:id:berserkun:20180501215311p:image武器調達組。

無事に「ニダベリア」へと辿り着いていた。

実は「ムジョルニア」の製造元でもあるこの星。

しかし久方ぶりに訪れてみれば廃墟と化していた。

唯一の生き残りである「エイトリ」に話を聞いてみると

「一足早くサノスが襲来した」

「石を嵌め込む専用のグローブを奪っていった」

「自らを倒しかねないほどの強力な武器を製造不可にするためにこの星と俺の腕を潰した」

「もうとんでもない野郎だった」

その昔馴染みでもあるソーは話を聞きさらに奮起。

『バトルロイヤル』にて身につけた漢気説得で

「俺が来た。大丈夫だ。手を貸してくれ」

神様にそこまで頼られては悪い気はしなかった。

早速ゴリラ殺しの魔斧「ストームブレイカー」の製作に取り掛かる。

工房となる惑星が活動停止しているアクシデントも

ソーの「脳筋解決法」でなんとか乗り切る。f:id:berserkun:20180501213835p:imageアグレッシ部部長。

そんな漢気に当てられるロケットとグルート。

もともと潜り抜けてきた修羅場の数はそこらの宇宙人の比じゃなかった。

ロケットは軽口叩きつつもソーに尽力。

グルートは「斧の柄がない」ハプニングを

己の左腕を差し出すことで即効解決。

f:id:berserkun:20180501213227p:image雷神、ウサギ、植物の間に友情という名の電流が流れた瞬間だった。

 

惑星【ノーウェア】

f:id:berserkun:20180502001448p:image妥当サノス組。

惑星に踏み入れてみるともう雰囲気がおかしかった。

それもそのはず。そこには狙い通りサノスがいた。

ただ足蹴にされている「コレクター」との会話を盗み聞くに

幸いにもまだストーンは手にしていないらしい。

とりあえずいつも通り行き当たりばったりで突撃してみるもやはり相手が悪かった。

というか完全に罠だった。

サノスは既に手にしていたストーンの力を使い

幻覚を見せていた。

その賢いゴリラの狙いはガモーラだった。

当然為すすべもなく囚われてしまう。

潜入前に立てていた「自分が捕まったらすぐ殺して」という願いもサノスとストーンの前には無力。

全てをシャボン玉で煙に巻かれ、あえなく拉致られてしまうのであった。

こうなってくると完全に話は別だった。

煽るのは得意だが、煽られるのは大嫌いなクイル。

得意のおふざけを封印し

「あのゴリラ殺す」モードに確変!!

f:id:berserkun:20180501235538p:image

当初のいじられキャラから突如、カリスマ感溢れるリーダー「スター・ロード」へと変貌する。

「行き先は地元に違いない」と当たりをつけた面々。

一も二もなく出発するのであった。

その読みは半分当たって半分間違っていた。

サノス達は帰省前に一箇所、寄り道をしていた。

 

惑星【ヴォーミア】

ここには誰も見つけられなかった「ストーン」がある、との情報を「ガモーラ」「ネビュラ」から引き出していたサノス。

荒れ果てた土地を彷徨っているとそこには意外な人物がいた。

 

「客人とは珍しいな…」

f:id:berserkun:20180501235517j:image「レッドスカル」だった。

別段驚かないサノスとガモーラ。

言葉を失うほどに驚く観客をよそに

「確かにここにはストーンがある」

「俺も過去にはストーンを手にしたことがある」

「しかしここのは厄介だ」

「愛する者と引き換えなければ手に入れられない」

それを聞いて安堵するガモーラ。

「今まで好き勝手やってきた天罰よ」

「ざまあないわね。お前に愛なんてない

「これじゃ一生ストーンは手に入らない」

しかしサノスの表情を見てそれは一変する。

驚くことにその頬には涙が流れていた。

それを見てガモーラは察する。

「サノスは自分のことを本気で愛していた」

一瞬の葛藤の後、崖底にガモーラを投げ落とすサノス。

深い哀しみと引き換えに「ストーン」を得る。

そして言葉もないレッドスカルであった。

 

サノスの故郷【タイタン】

序盤にて奇襲を企てた「トニー」「ストレンジ」「ピーター」の3人は隠密とは程遠い着陸の後、散策を開始する。

するとそこに飛び込んでくる同じく3つの影。

「クイル」「ドラックス」「マンティス」

どちらも真の「ヒーロー」達ではあったが

何光年も離れた別場所で活動していた面々。

互いを「サノスの手下」と勘違いし

手加減無用の場外乱闘が開幕する。

能力で言えば社長チームの方が上。

しかしここは「地球外」いわば「クイル達のホーム」であった。f:id:berserkun:20180510202713p:imageその奇想天外さと口先で五分の勝負を繰り広げる。

 

…しかし何かがおかしい。

サノスの手下にしてはどいつもこいつも軽口が過ぎる。

ストレンジ「1つ聞いていいか。お前らの主は誰だ?」

f:id:berserkun:20180501235624p:imageクイル「あ?!エスとでも言えってか?!」

社長「お前…地球人か?」

マンティス「地球ってソーが言ってたとこ?」

社長「ちょっと待て、お前らソーのこと知ってるのか?」

 

話してみればそれぞれの狙いはサノスだった。

情報交換をすればするほどヤバさに拍車がかかるが

それでも「敵の敵は敵」「友達の友達は友達」理論で手を組むことを決意する6人。

f:id:berserkun:20180501235651j:image

ドラックス「ダンスバトルはどうだ」

クイル「その話はやめろ」

パーカー「フットルースみたいに?」

クイル「知ってるのか!?やっぱりまだ一番人気なのか!」

パーカー「いや、そんなことはないけど

この濃いメンツをキャップの代わりにまとめようとする社長。

緻密な作戦を立案するが

それは宇宙一の呑気者達には退屈だった。

やっぱり黙ってられないクイル。

f:id:berserkun:20180501213402p:image

「あんたは賢い」

「ちなみに俺は神と人間のハーフ、だから半分バカ」

「あんたらはオールバカ」

「俺の作戦でいくぞ」

 

【ワカンダ】

手加減無用の喧嘩祭りは順調だった。

「敵は人間じゃないからセーフ」という

俺ルール全開で暴れまくるヒーロー達。

リミッター解除された下段突きを放つスティーブ。

ハルクバスターを使いこなすブルース。

対人には使用不可な絨毯爆撃をやらかすウォー・マシーン。

飛び回るファルコン。飛び跳ねるウィドウ。

着実に仕留めていくブラックパンサー

「これが最期」とばかりに全力中の全力で迎え撃つが

さすがに数の暴力の前には劣勢となってしまう。

f:id:berserkun:20180501214027p:imagef:id:berserkun:20180501213431p:imageバリアも破られる窮地。

なにより敵には幹部がまだ2人いた。

ワンダも緊急参戦するもそれは覆らない。

これが凡人の限界か…と誰もが諦めていた。

 

そこに見慣れた「虹の橋」が掛かる。

やっぱりヒーローは遅れてやってきた。

f:id:berserkun:20180517122659j:image

マイティ・ソー

「ロケット&グルート」

が文字通りの電撃参戦!!

なんとか「神殺しの斧」を完成させ

すぐさま駆けつけてきてくれた。

全観客の脳内で「移民の歌」が流れた瞬間だった。

凡人では無理でも「凶悪なゴミパンダ」「反抗期な植物生命体」そして「最強の雷神」には関係なかった。

完全に劣勢は覆った。

心なしか誰も彼もが笑顔になっていた。

f:id:berserkun:20180517122720p:imageスティーブ「髪切った?」

f:id:berserkun:20180517122748p:imageソー「お前、俺の髭の真似したな?」

こんな会話すら飛び出す始末。

もう微塵も負ける気はしなかった。

f:id:berserkun:20180517122804j:image『サノス連れてこい!!!』

史上最大の倍返しの幕が上がった。

 

【タイタン】

いよいよサノスが帰郷してきた。

待ち構えるは最強の魔術師だった。

f:id:berserkun:20180501213517j:image

サノス「お前のストーンを寄越せ」

ストレンジ「俺らを見くびってるのか?」

サノス「俺ら、だと?」

そこに空から建造物を叩きつける社長。

こちらはこちらで史上最大のお礼参りの幕が上がっていた。

地球人をやめてるオーバーテクノロジーでごり押しする社長。

飛び回りながら目を狙うスパイダーマン

軽口を叩きながら卑怯な手も厭わないスター・ロード。

的確に致命的な箇所を責めるドラックス。

サイコキネシスで脳内を支配するマンティス。

そんな面々を超魔術でパーフェクトサポートするストレンジ。

急造チームとは思えないほどに息ぴったりだった。

f:id:berserkun:20180510202555p:imageガチスパイディ。

しかしサノスはあっさりやられてはくれない。

f:id:berserkun:20180510202507p:imageガチサノス。

ストーンが嵌められたガントレットを握ると

タイタンの月が震え始める。

「まさか…」と思うのも束の間、その拳を振り下ろし「隕石パンチ」を放つ。f:id:berserkun:20180501213808j:image

「今度月落としたらマジでキレるぞ」と軽口は叩くが

こうまで格の違いを見せつけられると心が折れるのも時間の問題。

そんな危機を察知したのかドクター・ストレンジ」が本腰を入れたガチ参戦。

思えば彼には「ドルマムゥ」という上位存在に粘り勝ちした経験があった。

このくらいで折れるはずもなかった。

千手観音の構えからの多重影分身

即死ビームをミラーディメンションで弾き返す

などなどドラゴンボールを超越したバトルの数々。

もはや完璧に師匠超えを果たしていた。

 

それでもサノス単体ならなんとかなったかもしれない。

しかし相手は4つのストーン持ち。

奪われる危険性からストーンを隠していたストレンジには分が悪かった。

その劣勢を見過ごせずに出張ってきた「ネビュラ」の加勢も微々たるものだった。

そしてなによりその口から衝撃の事実が語られる。

「ガモーラはもう…」

それはクイルの正気を失くすには十分すぎた。

作戦立案者ながら実は今まで誰よりも物事を冷静に分析していたクイル。

なにより「実の父親が母親を殺していた」ことを知った際には光速で二丁拳銃をブチ込んだほどの行動力を持った漢。

彼の脳内から「我慢」の文字が消えるのは必然だった。

それらを全て投げ出してサノスに突っかかってしまう。

こうなってしまえばもう早かった。

この面々が一致団結すればガントレットの引き剥がしにだけには手が届きそうだった。

しかしそれももう叶わなかった。

為すすべもなく蹂躙されるヒーロー達。

それぞれ一撃の元に倒されてしまう。

社長に至っては腹を貫かれて瀕死。

主柱がこうなってはもうガタガタだった。

ストレンジは「ストーン」と引き換えに命だけは助けてもらうことを決意。

もう残された希望は地球だけだった。

 

【ワカンダ】

雑魚共からの劣勢は覆ったがそこに

「最強」「最恐」「最凶」の権化が現れる。f:id:berserkun:20180501214056p:image5つのストーンを手にしたサノスだった。

なんとか最後のストーンでもあるヴィジョンを守ろうと立ち上がる面々。

しかしながらもう絶望しかなかった。

「SPACE(空間)」「REALITY(現実)」「POWER(力)」「TIME(時間)」「SOUL(魂)」

これらそのものを操られては勝ち目がなかった。

それでも「MIND(心)」だけは守りたかった。

ヴィジョンは最期にワンダにストーンの破壊を頼む。

当然嫌がるワンダだが

f:id:berserkun:20180501235810p:image「大丈夫。苦しくはない」

「君を感じるだけだ」

ここまでの漢気を見せられては断るわけにもいかなかった。

泣く泣く破壊に取り掛かるワンダ。

それを阻止すべく命を投げ出してでも足止めに尽力するヒーロー達。f:id:berserkun:20180501213944p:image

その甲斐もあってか瀬戸際で破壊に成功。

 

 

…したかに思えた。

しかしサノスの手には「TIME」ストーンがあった。

登場時から禁じ手と思われていた「時間逆行」にてヴィジョンが死ぬ寸前まで時を戻し

今度は自らの手で最後のストーンを奪取。

飛び込んできたソーの斧を胸に受けながらも

「指を鳴らす」ことを達成。

全宇宙の生命は半分になってしまう。

それは「アベンジャーズ」も例外ではなかった。

 

地球組では

「バッキー」「ファルコン」「グルート」「ブラックパンサー」「ヴィジョン」「ワンダ」

タイタン組では

「ドラックス」「マンティス」「スター・ロード」「ストレンジ」「スパイダーマン

が皆、塵と化してしまう。

残されたのは

地球組は

「スティーブ」「ソー」「ウィドウ」「ブルース」「ローディ」「ロケット」

タイタンは

「トニー」「ネビュラ」

 

哀しくもヒーロー達の力は及ばなかった。

消えゆく仲間をただ呆然と見ていることしかできなかった。

 

 

【どこかの星】

宇宙にて夕陽を眺めるサノス。

彼の人生を賭けた悲願は達成してしまった。

 

 

「Thanos will return」

 

 

エンドロール後。

地球】

人々が消えゆく大騒動の中、2人のエージェントの姿が映る。

「マリア・ヒル

そして「ニック・フューリー」であった。

しかしやはりこの世の摂理とも言える力に抗うことはできなかった。

お馴染みの捨て台詞として

「Mother fuc…」と言いつつも

とある人物に連絡を取ろうとするフューリー。

そこには最後の希望となりうる

1人のヒーローのシンボルがあった。

 

…というもの。

もう思い返しても泣きそうなくらいキツいバッドエンドだ。

宣伝ではアベンジャーズ、全滅」と謳われてはいたが、誰もが心の奥底では軽く思っていたことだろう。

「そうはいっても社長とキャップが仲直りしてみんなでサノス倒すんでしょ?」

しかし「現実」は重くのしかかってきた。

最終的にはワイワイやっているような心安らげる「場所」はどこにもなかった。

そこには無慈悲とも言える「力」があった。

観客もヒーロー達と同じように「心」を打ち砕かれ、

「魂」を抜かれた気分になったはずだ。

それでも過ぎ去った「時間」は戻らない。

 

思えば同じようにヘビーだった『シビル・ウォー』では公開後、観客の意見は分かれた。

作中のテーマとリンクするように二分された。

今回も同様に、いやそれ以上に作品と観客がリンクした。

振り返ってみればサノスの

「平和とは少数の犠牲の上に成り立つ」

という持論は他人事ではなかった。

アベンジャーズ」の面々も今までで似たような選択肢を選びそうになったことはある。

結果論ではそうなってしまったこともあった。

決して自らの利益の為ではなく、宇宙の均衡ために1人で立ち上がった漢。

それがサノスだった。

見方を変えれば「ヒーロー」とも言えてしまう。

事実、彼のおかげで平和に暮らしている民族が多々いることは作中においても語られている。

もちろん観客からしたら10年間の付き合いがある「ヒーロー」を半分も消されて良い気はしない。

それでも今回は過去最大クラスの

「正義 vs 正義」と言える闘いだった。

事実、ラストは「Avengers will return」ではなく

「Thanos will return」となっていた。

アベンジャーズ」サイドでは

史上最大最悪のバッドエンド。

「サノス」サイドでは

史上最高最良のグッドエンド。

 

観賞後にはこれ以上ないほどに葬式な雰囲気が漂っていたが

それはただ「全滅した」だけではなく

その複雑なラストに心を激しく揺さぶられたから

に他ならないだろう。

 

再三言ってきたがMCUの作品はエンドロール後にもおまけ映像がある。

しかし冒頭で「エンドロール後もお楽しみください」と注釈が入っても帰ってしまう方も多かった。

しかし今回ばかりは誰も席を立たなかった。

それどころか口を開くこともなかった。

映画人生で初めての体験だった。

同日に1つの映画をハシゴするのも初めてだったが

どちらの回も同じ状況だった。

規模もそうだが、衝撃度でも

映画史に確実に刻まれる超傑作であることは間違いない。

もちろん終始シリアスなわけではない。

目玉でもあるヒーローの共演はまさしく「夢の時間」と言える。

社長とストレンジによる

「化学&魔術」天才ホームズタッグ

ソーとクイルによる

「Wクリスの不幸自慢漫才」

バッキーとロケットによる

「手繋ぎ大回転射撃」

ストレンジとピーターの

「何もかもが違うコンビ」

パーカーとクイルの

「Wピーターによる映画談義」

ナターシャとオコエ

「勝気すぎる女傑タッグ」

キャップとグルートによる

「真っ直ぐな自己紹介」

…などなど、枚挙に暇がない。

 

それだけでなく待望の再会も見られる。

スティーブとソー、スティーブとバッキー、ナターシャとブルース…

そのどれもが数年ぶりなはず。

しかし当人達は一言二言しか交わさない。

それでもアイコンタクトだけで完全に理解し合って連携をとる格好良さ。

「離れてる時間は関係ない。久しぶりに会ったら昔のテンションに戻れる」ことは最高の仲間の条件だと再確認させてくれる。

そんな中でも「トニー」「スティーブ」の最高の再会は次回作に持ち越す憎さ。

いろいろな意味で見逃すわけにはいかない。

 

さらに特別な前振りがあるわけでもないのに

f:id:berserkun:20180502001750j:image「アイアン・スパイダー」

f:id:berserkun:20180502001800j:image「ハルクバスター(ブルース装着)」

などの隠し要素も続々と目白押しな豪華さ。

 

とにかく終始「観客の見たいものは一通り出てくる」

しかしそれ以上に、「見たくないものも出てくる」

「期待は裏切らず、予想は裏切る」

全クリエイターが憧れる境地を鮮やかにやってのけたMARVELには賞賛しかない。

 

ここに来るまで途方もない時間がかかった。

次回のアベンジャーズ(タイトル未定)』まで後、1年。

この状態でお預けを食らわせてくる監督にはある意味腹も立つが、それと同時に尊敬もできる。

 

未だに発表されないタイトルだが

個人的予想は

『Avengers Assemble』

だと思う。

初期メンの卒業作だし「アベンジャーズ」を代表する名台詞を重ねてくれるはずだ。

「ネタバレになるから公表できない」のも頷ける。

まぁ当たったときにはちょっと褒めてくれ!!

 

とにかくいつも以上にガチ感溢れる記事になってしまったが、そんなパワーを持った超傑作。

シリーズおさらいするのは容易なことではないが

是非劇場へ駆け込んでほしい。

 

ちなみに上映後の観客は普段よりもいろいろと喋りがちなので耳栓でもしてでの入場を強くオススメします。

あまり好きな表現ではないが

映画好きなら観ずには死ねない。

 

 

…なんか本当に真面目な記事だなぁ!!

2本目書くときはもっとふざけよう!

ありがたいことに最近リア友にも読んでもらってるし!

ありがとうございます。もっとふざけます。

 

 

既にお腹いっぱいになる本作の予告↓

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」本予告 - YouTube

MCU次回作『Antman and Wasp』の予告↓

「アントマン&ワスプ」特報 - YouTube

 

劇場で一番笑いが起こっていた予告↓

映画『デッドプール2』予告編 最強鬼やば Ver. - YouTube

 

近年完全復活したTwitter

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』観てきました。

 

5/1.本記事、完成致しました。

最大。最高。最強。最悪。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

こちらにどうぞ。

f:id:berserkun:20180502153006j:image

ひとまず行って参りました。

初回の2D字幕版にて。

MARVELが「数ヶ月はネタバレ控えてほしい」とのことなので

ネタを割らない程度に。

 

全体の流れで言えば

「まぁとにかくヤバい」

「本気で死ぬほどヤバい」

「めっちゃヤバい」

となっておりました。

映画史上最大級の名に恥じない超傑作でした。

 

思えば洋画にハマったのが『アイアンマン』から。

それから早いものでちょうど10年。

世界もMARVELも俺もいろいろありました。

ひとまず膨大な時間と金と情熱をかけてここまで仕上げてくれたことに感謝しかありません。

「GWは混みそうだし…」とはよく聞く意見ですが

人混み押し退けてでも駆け込む価値はあります。

 

「どうせ強い敵が出てきてみんなで戦うんでしょ?」と言われたらまぁそうなのですが

そんなもの「人生なんて生きるだけでしょ?」と言ってるようなもんです。

 

ちなみに俺は飲食業なのですが

GW前の金曜という「スーパープレミアムフライデー」をガン無視して本日2回分のチケットをネットリザーブしました。

いろいろと俺を突き動かしてくれたMARVELには頭が上がりません。

 

ひとまず夕方から2回目、今度は吹き替えで行って参ります。

記事はその後に。

おそらくそちらはネタバレ全開になります。

注釈はしますが、念のため。

 

一切の情報を入れずに大画面大音響で観るべき映画です。

もうとにかく今すぐ劇場へ!!

2人のグレイテスト・ショーマン。『リアル・スティール』感想。バレあり。

 

今回、前置きが死ぬほど長いです。

目次をつくろうかとも思いましたが

スマホでは限界がありました。

もう死ぬほど暇な人だけ読んでくれ!!

 

最近の俺はどうにかしている。

まぁ俺の人生、どうにかしていない時期の方が圧倒的に少ないが、それを差し引いてもどうにかしている。

ブログ再開のお知らせ&近況報告。 - 高速回転する方舟の片隅で。

とはいえ根は単純な俺。

「なんか映画観れば元気出るだろ!」と劇場にアポなし突撃をした。

「やっぱり荒んだ心にはジュマンジパシフィック・リムかなぁ…」と思っていたが

時間帯的にすぐ観られるものがグレイテスト・ショーマンだった。

f:id:berserkun:20180417213520j:image普段なら別段気にしないミュージカル映画

それでも「たまにはいいか…安いし」と鼻唄混じりにチケットを購入。

人生初、劇場でのミュージカル映画鑑賞に挑んだ。

 

鑑賞後。

俺は泣きはらしていた。

なんとか表には出さなかったが

内面では号泣していた。

やっぱりどうにかしていた。

 

思えば前に何かで本作の製作陣を見た際に

音楽はラ・ラ・ランドのコンビ。

主演はレ・ミゼラブルヒュー・ジャックマン

共演はハイスクール・ミュージカルザック・エフロン

「これは景気が良いなぁ!!」とは思っていた。

しかし冷静に考えればこれほど隙のない面子もいなかった。

言ってしまえば本作はミュージカル映画『エクスペンダブルズ』状態だった。f:id:berserkun:20180417213635j:image当ブログでよく出てくる表現。

でもマジだから仕方ない!!

もともとラ・ラ・ランドは好き。

ザックは好き。歌や踊りも好き。

ヒューは大好き。

むしろ「よく観ずに死のうと思ったな!俺!!」レベルの完璧さだった。

f:id:berserkun:20180417233233j:imageもう本当に素晴らしかった。

ロングランヒット中らしいので

未見の方は是が非でも劇場へ。

大画面、大音響で真価が発揮されるタイプの映画なのでDVDだと魅力半減です。

ここからはネタバレあり。

 

ちなみに本作の上映時間は106分と短め。

これは『エクスペンダブルズ』シリーズの平均上映時間とほぼイコール。

だからどうした!!

そんな全精力を消耗するあらすじ。

 

舞台は19世紀のアメリカ。

P.T.バーナムは貧しい家の出だった。

それでも夢を諦めずに、明るく前向きに生きる少年だった。

そんな強さに惹かれた幼馴染、チャリティ。

こちらはこちらで真逆の裕福な上流階級。

時代的に階級差での恋愛はご法度だが、2人には関係なかった。

家の事情で距離が離れても様々なペテンを効かせて文通だけは続けるのであった。

そんな努力が遂に叶うときがきた。

必死に生き延びてきたバーナム。

ひたすらに待ち続けたチャリティ。

晴れて結ばれることとなる。f:id:berserkun:20180417233300j:image良い笑顔だなぁ!!

もちろんチャリティの両親はいい顔はしない。

しかしそんなことはやはり2人には関係なかった。

決して裕福とは言えない暮らし。

それも関係なかった。f:id:berserkun:20180417213721j:imageお互いにとって、かけがえのないものだった。

2人の娘にも恵まれ、平和を楽しむバーナムとチャリティ。

ようやく上向きになってきた人生。

「この波を逃す手はない!」とばかりにバーナムは奮起。

ほぼ詐欺まがいの行為で銀行からの融資をふんだくり、博物館を立ち上げる。

まぁ、お世辞にも趣味が良いとは言えないものではあった。

事実、客入りも散々だった。

そこで愛する2人の娘のアドバイス、そして天啓とも言える閃きにより、その博物館をサーカス団に魔改造することを即決!!

共に舞台を盛り上げるユニークなメンバーを募ることにする。

最初は「恥をかきたくない」と後ろ向きな面々も

さすがにヒュー・ジャックマンに真っ直ぐな勧誘をされたら悪い気はしない。

なにより彼は天賦のカリスマ性を持っていた。

マイノリティに悩む面々…言ってしまえばこちらの世界でのX-MEN」を電撃結成!!f:id:berserkun:20180417213753j:imageめちゃくちゃカッコいい面々。

初めは物珍しさで集まっていた観客も徐々に「サーカス」の虜になっていく。

気がつけば一帯では知らぬ者のいない最強集団となっていた。

しかしバーナムはまだ上を向いていた。

正直近くにいたら面倒なレベルで上昇志向だった。f:id:berserkun:20180417214956j:image「これならまだまだいける!」

今度は上流階級を相手どることをまたまた即決!

名の知れた上品なプロデューサーに強引にアポを取りf:id:berserkun:20180418145539j:imageフィリップ・カーライル。

有能演出家。

歌って踊れそうではあるが舞台には出ない。

f:id:berserkun:20180417213828j:imageショットバーでダンスバトルを決行!

歌、ダンス、酒は心の壁を越える三種の神器

あっさりフィリップをパートナーとして懐柔するバーナムであった。

そして早速、そのコネを最大活用。

まさかのヴィクトリア女王と拝謁するまで登り詰める。

さらにその場で欧州No.1のオペラ歌手とも出会う。f:id:berserkun:20180417233212j:imageジェニー・リンド。

「最高の歌姫」と名高い天才歌手。

もう完全に駒は揃った。

サーカスはフィリップに丸投げ

ジェニーとのアメリカ公演に精力を傾けてしまうバーナム。

当然、サーカス団員は良い気はしない。

あくまでビジネスだったフィリップもようやく楽しみを見出してきた矢先の出来事だった。

そのすれ違いは家庭内にも及んでしまう。

アメリカ国内でも有数の金持ちにはなれた。

貧しいころの願いも叶えてきたはずだった。

それでも家族が求めていたのは「成功」ではなかった。

ただ幸せに暮らしたかっただけだった。

団員は団員で、地位や名誉などどうでもよかった。

ただ「家族」が欲しかっただけだった。

そんな近くて遠い気持ちにすんでのところで気がつくバーナム。

果たしてサイコパスバーナムは「家族」との仲を修復できるのか?

世の中、本当に大切なものは何なのか?!

「幸せ」とは何なのか?!!

今、グレイテストな漢気満載ショータイムの幕が上がる!!!f:id:berserkun:20180417214127j:image

本作はミュージカル映画

当然、作中様々な歌や踊りが出てくる。

もちろん質は最高なのだが、驚くべきはその量。

普通のミュージカル映画倍ほどは歌い、踊っている。

不満点として「ミュージカルパートが少ない」とはよく聞く話だが

本作ではむしろミュージカルの合間にドラマがある。

それを「ダイジェスト的」と嘆く声もわかる。

それでも俺は

「むしろテンポ良いなぁ!!」

と叫びたくなってくる。

繰り返しになるが

このジャンルに向かってゴリ押しする感覚も非常に『エクスペンダブルズ』に近い。

俺のようなせっかちさんにはプラスにしかならなかった。

その賛否の中でも満場一致で「賛!」な歌、ダンスはもはや言うことはない。

事実、映画館で「すげぇ…」と呟いたミュージカル映画はこれが初めてだ。

f:id:berserkun:20180417213906j:imageもう観ていて驚いた。度肝を抜かれた。

一から十まで全篇「サビ」と言って差し支えないこの構成は完全に俺が求めていたものだった。

ミュージカル映画史上、それどころか映画史上でも類を見ないほどに俺の胸をノックアウトしてきた。

やっぱり映画の神は俺を見捨ててはいなかった。f:id:berserkun:20180417213938j:image…って何回貼れば気が済むんだ!俺は!!

普段の俺ならこれほど真っ正面から「愛とは」「仲間とは」「大切なものは」と連発されようものなら

「うるせぇ!!火薬持ってこい!!」と言い出しかねなかった。

しかしその声すら届いたように

本作では「大爆発」がある。

それは物理的にも漢気的にもだ!

 

鑑賞後、時間が経って落ち着いてきてからも

劇中曲を口ずさむほどにハマってしまった。

もうサントラも買うつもりでいる。

 

しかしふと冷静さを取り戻してみると

何か頭の中に引っかかることがあった。

ネットで探してみても何かが足りなかった。

 

その答えは唐突に俺の頭に舞い降りた。

 

 

「もう1人の“グレイテスト・ショーマン”のことを忘れてないか?」

 

 

本作を観た方全員に問いたい。

 

 

 

「グレイテストのおかわりはしたか?」

 

 

 

f:id:berserkun:20180417214001j:imageリアル・スティール

 

ロボと子ども!!

ガチンコボクシング!!

ヒュー・ジャックマン!!!

男子の大好き、てんこ盛り!!

致死量オーバーなエナジームービー!!

泣き燃え尽きろ!!!

 

最近、自分の弱さを自覚した。

まぁ周りには前からバレていたが!

それでもどうにもならない夜。

「俺はロッキーやターミネーターから何を学んだ?」

と自問自答し続けていた。

そんな禅のような無我の境地に新たな道ができた。

だいぶ前に!!!

それが今回の本題でもある

リアル・スティールだ。

一言で表せば「ロッキーmeetsターミネーター」な灼熱度を持つ本作。

この「ロボット」「ボクシング」「ヒュー・ジャックマンという明らかに女子受けを捨てた要素の数々。

もちろんこれらが好きな女性もいるだろう。

しかし世の女子会で語られた回数は限りなくゼロに近いはずだ。

言ってしまえば焼肉、ステーキ、ハンバーグがワンプレートに収まっているような奇跡。

決してインスタ映えすることはないだろうが、心の自由帳には確実に刻まれること請け合いだ。

そんな漢気1000mg配合なあらすじ。

 

2020年。アメリカ。

テクノロジーの進歩と過激な戦いが上手く足し算された「ロボット格闘技」が大流行していた。

しかしそれと反比例して人間のボクシングは廃れてしまった。

f:id:berserkun:20180418002458j:image主人公。チャーリー。

人気プロボクサーだったのも今は昔の話。

今はリングを降りて中古ロボを買い漁り、その整備やプロモーターとして生活する日々。

しかしそれもなかなか上手くいかずに借金に次ぐ借金で首が回らないその日暮らしな毎日。

そんなある日。

はるか昔に離婚した元嫁の訃報が入る。

すっかり忘れていた一人息子の親権を元嫁の姉夫妻と協議することとなる。

f:id:berserkun:20180418002511j:image一人息子。マックス。

久方ぶりの再開に父性が目覚める…かと思いきや

親権を争う相手に金の匂いを嗅ぎつけたチャーリーはマックスを10万ドルで引き渡す取引を持ち掛けるのであった。

マックスが可愛くて仕方ない相手夫妻は「旅行に行く3ヶ月の間預かってくれるなら」とそれを承諾。

かくしてチャーリーとマックスの最悪な夏休みが始まるのであった。

 

主演の「ヒュー・ジャックマン」といえば

X-MENシリーズウルヴァリンに代表されるようにどこか一本筋の通った漢を演じることが多い。

f:id:berserkun:20180418144658j:image毎回見せる無茶な身体の張りっぷり漢気は全世界を虜にした。

しかし本作の主人公チャーリーはかなりのクズだ。

何かと金がかかるロボボクシングのプロモーターではあるが、基本的に持ち金はマイナス。

各方面からの借金は踏み倒しまくり。

幼馴染への家賃は当然未払い。

それで恩のあるボクシングジムが潰れかけているのに悪びれる素ぶりもない。

f:id:berserkun:20180417233442j:image悪ヴァリンなヒュー。

f:id:berserkun:20180417233457j:imageその幼馴染。ベイリー

チャーリーの恩師の娘。

たった一人で閑古鳥の鳴くボクシングジムを守り続ける肝の座った女性。

こんな素敵な女性に支えられているのに感謝はなし。

ロボの写真を撮ろうとした子どもからも5ドル取ろうとするなど割と根っこまで腐りかけている。

さらには息子を借金返済の足がかりにする最悪のスタート。

当然そんな父にマックスは懐くはずもない。

年頃ということもありロボットには興味津々だが

その情熱は父親とは正反対。

無理やり試合についていくものの、ロボットを物としてしか見ていないチャーリーには心底うんざりしてしまう。

チャーリーはチャーリーで慣れない息子にイラつきっぱなし。

もう最悪にも程がある状況だった。

しかしそんな状況は一体のロボットにより少しずつ変わっていく。

地下ファイトで持ちロボを失ったチャーリー。

出向いた場所はゴミ捨て場。

パーツを集め使えるロボを作ろうとするが

そこでマックスが一体のロボットと出会う。

f:id:berserkun:20180418143833p:image旧世代のスパーリング用ロボ。アトム。

「そんなオンボロ使えん」と言い捨てるチャーリーを横目に一人で掘り起こすマックス。

それを情けからか修理を施すチャーリー。

なんとか動くようにはなったが、それは決して戦闘用ではなかった。

特技は「見た動きをコピーできるだけ」

言ってしまえば都合のいいサンドバッグであった。

耐久性だけは立派だがこんなロボどうしようもない、というチャーリーを横目にマックスはただひたすらに愛情を注いでいく。

それにつられ当初は半信半疑だったチャーリーも次第に情が湧いてくる。f:id:berserkun:20180417235242j:image

「息子の才能」と「前時代の変わり者ロボ」

どちらも今まで見向きもしなかったもの。

それでもその熱意にやられたのか、それ以外に打つ手がないことを自覚したのか!

「よし!!もうこいつに賭けよう!!

と俄然息巻くチャーリー。

マックスがゲームの才能を活かしてメカニックと愛情f:id:berserkun:20180418143929j:image

チャーリーはボクシングと漢気を叩き込む猛特訓が始まるのであった。f:id:berserkun:20180418002618j:image種族を超えても通じるもの。

それは愛と漢気だ!!

 

そんな物珍しさとデータ化できない漢気はロボットボクシング界に旋風を巻き起こす。

野良試合から連戦連勝を刻み

遂には全米大会決勝まで勝ち進むアトム。

しかしその相手となるチャンピオンは最強最悪のロボだった。

下馬評では明らかに勝ち目はない。

しかし世の中、計算通りに事が運ぶとは限らない。

果たして勝つのは狂いなしの精密機械か天井知らずの漢気か。

今、人生を賭けたリベンジマッチのゴングが鳴る!!!

 

前置きでも書いたが、この映画は

『ロッキー』のスポ根ボクシング。

ターミネーター2のロボと子どもの友情。

主演はヒュー・ジャックマン

父と子が心を通わせるまでの家族ドラマ。

ロボット同士の格闘技アクション。

これらがいっぺんに味わえるという贅沢極まりないもの。

おまけに製作総指揮がスティーブン・スピルバーグという鉄壁さ。

もう男子中学生の好きなものバイキングだ。

駄目押しのように各要素それぞれがぐうの音も出ない完成度を誇っている。

正直なところここまで完璧だともう何も言うことはない。

まぁそれだと記事にした意味がないので、ここではひとつの要素に絞ることにする。

ロボット格闘技の試合がメインな本作。

当然何体ものロボットが登場する。

その中でもとりわけ印象的なのが「ノイジーボーイ」だ。

物語の初めにマックスの親権代わりの闇銭仕入れた機体なのだがf:id:berserkun:20180223153000j:image「超」「悪」「男」「子」

この最高級に頭の悪いデザイン。

さらには両腕に文字がランダム表示されるというお遊び機能つき。

それも「極楽」「贖罪」「末期」「苦痛」「拷問」という物騒さ。

思えばヒューはグレイテスト・ショーマンでも悪趣味な博物館を開いていた。

しかし悪影響の度合いで言えば桁が違う。

とはいえ中学生魂を持つものとしては大正解だ。

作中では全世界を飛び回っていたらしいが、中間で入ってきた日本で魔改造されたことは想像に難くない。

そのわがままさは操作にも及ぶ。

おあつらえ向きに音声認識機能がついていて

技名を叫ばないと攻撃できないという素晴らしさ。

その技名も

「サイクロン・ストライク」

「ワキザシ・フック」

「ショーグン・トリニティ」

という偏差値が2しかない最高さ。

まぁデビュー戦でスクラップになってしまうのだが

その音声認識機能と突っ切った漢気はキチンと「アトム」に受け継がれている。f:id:berserkun:20180417233649j:image地味な見た目だが音声認識機能、シャドー機能、愛情、漢気をわがままに搭載。

ハイテクな機能よりも魂をインストールすることに重きを置いた奇跡の結晶体と言える。

そんな一子相伝な漢気ロボを迎え撃つ現チャンピオン。f:id:berserkun:20180223162811j:image「ゼウス」

こちらもこちらでなかなかにイカした見た目。

世界最高峰の技術の結晶体にして無敗の帝王。

バカな俺に詳しいことはわからんが

見るからにパワーもスピードも格が違う。

しかしタクはこの手の敵にありがちな

とある要素を搭載し忘れていた。

それこそがチャーリーとマックス、そしてアトムがたどり着いた境地「愛」「漢気」であった。

ロボットを「物」としてしか見ていない限り「物」の最高到達点であるゼウスには勝てない。

しかし2人からしたらアトルは「仲間」であり、「戦友」であり、なにより「ファミリー」だった。

f:id:berserkun:20180418144013j:image

世間の評判を覆すほどに名勝負を演じる両者。

しかしその激しい闘いの末にスクラップ寸前にまで追い込まれてしまうアトム。

とうとう頼みの音声認識機能すら破壊されてしまう。

一瞬リタイアを考えてしまう2人。

確かにここで試合を降りても誰も彼らを嘲笑うことはないだろう。

しかしここでチャーリーの亡き恩師の言葉が頭をよぎる。

「どちらかがぶっ倒れるまで…闘い続けろ!!」

こちらにはまだ「絆」が残っていた。

なによりアトムの目は死んでいない。

ここで諦めるのは漢じゃない。

f:id:berserkun:20180417233754j:image全てが合致した瞬間だった。

この絶体絶命な境地をチャーリーがシャドー機能を駆使して共に闘う裏ワザでひっくり返す!!f:id:berserkun:20180223163035j:image男なら共に跳べ!!な名シーン!!

結果的には逆にスクラップ寸前まで王者を追い詰めるものの判定負けしてしまう。

それでも観客、そして当人達の心中は完全勝利であった。f:id:berserkun:20180417234939j:imageロッキーからの様式美、ここに完結!!

 

とにかく心に中学生魂を持つものには全力でオススメしたい超傑作だ。

 

人生、そうそう楽じゃない。

明日も見えないようなドン底に落ちるときもある。

それでも「倒れるときは前のめり」精神を胸に宿し

漢気アクセルを全開で踏み込めば

人生なんとかなる!!

ということを教えてくれる教科書的作品。

インスタ女子に勧めたらどうなるかは知らんが、心に自由帳を持っているような男子は必見だ。

f:id:berserkun:20180417235310j:image

観よう!生き詰まった夜にでも!

大丈夫、きっとなんとかなる!!

 

 

余談。

今回のタイトルは「グレイテスト・ヒュー・ジャックマンにしようか悩みましたが

それは『LOGAN/ローガン』までとっておきます。

本当に余談で申し訳ないな!!

 

これからもこんな場末のブログをよろしくお願いします。

 

血が騒ぐ偉大なる予告↓

ヒュー・ジャックマンが歌う『グレイテスト・ショーマン』予告編 - YouTube

血が滾る偉大なる予告↓

映画『リアル・スティール』予告編映像 - YouTube

 

平常運転なTwitter

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter

人生ドン底になったら観たい映画。

f:id:berserkun:20180415155909j:image

ツラい。寂しい。哀しい。切ない…

人生にネガティブな感情は付き物だ。

かつて別れた元カノに「殺し屋」呼ばわりされ

友人間ではキラーマシーンといじられていた俺でもマイナスな感情に襲われることはままある。

まぁ毎日楽しく過ごせればそれに越したことはないのだが

人生、そう上手くもいかない。

何も手につかない夜もある。

しかしそれでも何かをしてなければ頭がおかしくなってしまう。

 

そんなわがままな精神状態のときにこそ映画が効く。

・数百円で借りられる。

・ディスクをセットして画面の前でじっとしていれば2時間ほどで終わる。

・もしかしたら現状を打開できるヒントが隠されているかもしれない。

お手軽かつ強力な味方となってくれるだろう。

とはいってもここはネットの海でも最底辺な雑談ブログ。

ここに辿り着いたということは並大抵の映画は知り尽くしていらっしゃることだろう。

フォレスト・ガンプ』『ニュー・シネマ・パラダイス』『ショーシャンクの空に』『ライフ・イズ・ビューティフル』『グッド・ウィル・ハンティング』『きっと、うまくいく』etc…

もちろんどれも素晴らしい映画。

それを否定するつもりは毛頭ない。

しかし何度も名前を挙げられると「またか…」という気持ちになってしまうのも人の性。

 

なので今回は趣向を凝らして

当ブログらしいオススメを挙げていこうと思う。

並みの映画よりは人を選ぶこと請け合いだが

それでも俺の生きる糧となってくれた作品達。

「泣ける 映画」「明るい 映画」などでここへ辿り着いた方はとりあえず上記の映画を観ましょう。

ハズレない傑作ばかりだから!!

 

(今後も加筆予定)

 

1.『トランスポーター』シリーズ

f:id:berserkun:20180415150154j:image

安定のステイサム。3まであるがどれも傑作。

「裏社会の運び屋がなんだかんだで悪者を潰す」に終始するシリーズではあるが、学ぶべき事柄も多い。

『1』では堂々とした裏の顔の隠し方、厳しく己を律する精神、ときにそれらを全て破る大切さ。

『2』では生意気なギャルの大人な対処法、「寂しい」と言い寄ってきた人妻を「皆寂しい」と丁寧に扱う優しさ、子供相手だろうが死んでも約束は守りきる真っ直ぐさ。

『3』では無茶ぶりの対処法、完全に詰みきった人生のぶち破り方、などなど…

そしてシリーズ通して「一人でも犯罪組織は潰せること」を身をもって教えてくれる。

高級車は潰れる。家は破壊される。暗殺者には狙われる。爆弾装置を腕にまかれる。拾った女も面倒くさい。テロ組織と敵対しまくる…

冷静に見たら絶望どころではない危機の数々。

それらをジョークと身体能力、そして鉄壁の自分ルールでなんとかする様は観ていて非常に清々しい。

f:id:berserkun:20180415150235p:imageこの後、とんでもないことになります。相手が。

特に主人公が己に課している掟の中でも

「どうなるかわからん事を、 あれこれ心配してもしょうがない」

これは自らの人生にも活かせる指針でもある。

未見の方でも俺のように狂ったほどリピートしまくっている方でも観るたびに新たな発見がある傑作。

 

2.『SAFE/セイフ』

f:id:berserkun:20180415145639j:image面倒だから全員殺せ!『SAFE』バレあり。感想。 - 高速回転する方舟の片隅で。

続いてもステイサム。基本的にこの漢にハズレなし。

似通った役ばかり演じていると思われがちだし、実際まぁそれも否定はできない。

事実、ファンの間では数々の「あるある」もある。

その中のひとつに「オープニング早々、身内に不幸が訪れる」というものがある。

そのくらい毎度不幸からスタートすることも多いステイサムだが、この作品では群を抜いている。

開始20分ほどで 職は失う。マフィアの怒りは買う。嫁さんは殺される。家は失う。財布もスられる。言葉を交わした人は殺され、昔の同僚にはボコられる。拾った女の子はロシアンマフィア、チャイニーズマフィア、悪徳警察に狙われていた。

もう相当に終わっている現状だが、これをトンチと暴力でなんとかしていく様は「痛快」そのもの。

特に中盤の「ハプニングはBAR側からじゃなく自分で起こせ!!」なシーンは

破壊衝動がすっきりなくなるほどの大暴れ。

f:id:berserkun:20180415150037j:image必見。

 

3.『ハードコア』

f:id:berserkun:20180415145843j:imageSYNCHRONIZED "KILL"ING.『ハードコア』感想。バレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

全篇、一人称視点(FPS)で進む映画界の革命児。

そしてそれに驕ることもなく内容にも手抜きなし。

本作の主人公もなかなかに詰んでいる状況で目を覚ます。

起きたら全身が改造されている。寝起きドッキリ的にテロ組織に狙われる。見知った人間が秒で死んでいく。外に出れば敵だらけ。ラストは100人組手を演じることになる。そもそも喋れない。

…などなど、枚挙に暇がない。

しかしその度重なる困難をタイトル通り「ハードコア」な方法で無理やり乗り越えていく。

最後には映画史上稀に見る清々しさ満天な「決定版!ビッチへの対処法!」で幕を下ろす。

主人公の父親であるティム・ロス

「流れた血を呑み込むか、相手に血を流させるか。お前が決めるんだ」

座右の銘にしたい漢らしさ。

f:id:berserkun:20180415145907j:image全篇「不言実行とはこのこと」を示した傑作。

 

4.ジョン・ウィックシリーズ

f:id:berserkun:20180415150323j:image殺し屋インターハイ、開幕。『ジョン・ウィック:チャプター2』バレあり。感想文。 - 高速回転する方舟の片隅で。

キアヌ・リーブス、完全復活。

静かに、そして完全にブチ切れ尽くす100倍返し映画。

『1』では亡き嫁からプレゼントされた犬と愛車

『2』ではその嫁との思い出の家

マフィアからの逆恨みにより失ったキアヌ。

しかし彼らは身体を張って後悔することとなる。

キアヌは引退した「伝説の殺し屋」だった。f:id:berserkun:20180415150419p:image一から十まで復讐を原動力に「命のデフレバーゲンセール」が開催されるすっきり大掃除ムービー。

特に『2』では『1』が舐めプに見えるほどの大暴れを魅せる。

「復讐は何も生まない」「被害者はそんなこと望んでいない」とはよく聞く言葉ではある。

確かにそうかもしれない。

しかし残された側としては黙って枕を濡らしているわけにはいかない。

「死ぬほど失ったら相手にも死ぬほど後悔させろ!」

「というか殺せ!!」

な行動力は見習うべきところがある。

そんな「ひとっ風呂浴びて行動する大切さ」を教えてくれる、近年でも眼を見張る大傑作。

ゴリゴリのアクションなので好きな人は是非。

 

5.『ナイスガイズ!』

f:id:berserkun:20180415155042p:imageラ・ラ・ライアン・ゴズリング。『ナイスガイズ!』感想。バレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

ド直球なタイトルから徹底したダメ人間賛歌。

監督は偏差値と火薬量は反比例することを俺らの胸に刻んでくれたシェーン・ブラック

基本的に後がないキャラを描かせたらハリウッドでも右に出るものはいないが

今作の主人公2人の終わりっぷりは半端ではない。

人生詰んでる探偵。裏社会でしか生きられない示談屋。

その2人が国家クラスの相手と敵対する羽目になる。

全篇お互いに酒には溺れるわ、殺し屋に狙われるわ、とにかく一難去ってまた一難どころではない危機の連続。

無様に逃げることもある。愚痴と弱音しか吐けなくなることもある。プライドなんてとうに失った。

それでも必死に生き抜けば「たまには勝つ」こともある。

「下を見て勇気出しても…」と思いがちかもしれんが

ときには主人公達のように逃げることも大事だ。

弱さは強さであることを教えてくれる優しい作品。

 

6.アントマン

f:id:berserkun:20180415162633j:image

最小ヒーローが頑張るお話。

主人公スコット・ラングの人生は空回りの連続。

義賊的な行いで職と家族を同時に失った。

前科者ではバイトもままならない。

そんな崖っぷちな状況でとある博士と出会う。

なし崩し的に託された物は「身体のサイズを自在に操るハイテクスーツ」だった…

世界は救えなくとも、ダメ人間でも

「自分の周りだけはなんとかしよう」とスコットは奮起するのであった。

今や押しも引かれぬ人気大河となったアベンジャーズシリーズの関連作のひとつ。

他のヒーロー達は金持ち社長、高潔な戦士、有能な学者…などなど割と優等生が多い。

しかし本作の主人公は義賊と言えば聞こえはいいが、どこまでもどうしようもない男。

それでも自分のため、そして愛する娘のためにもう一度立ち上がることを決意する。

手が届く範囲は伸縮する能力通りほぼ身近に限られるが

大切なのは規模ではなく「行動するか、しないか」だ。

周りと比較しがちな人生。

それでも自分の正しいと信じた道を突き進む尊さは絶対に裏切らないと教えてくれる。

ちなみに本作は全体の流れで言えば12作目。

ただ他の作品との関連性は薄いので入門編にぴったり。

ベースはコメディに近いので気軽にどうぞ。

 

7.マイティ・ソー/バトルロイヤル』

f:id:berserkun:20180415162229j:image強大兄弟と破壊獣と死神と。銀河最大のサプライズパーティ。『マイティ・ソー バトルロイヤル』最速レビュー。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

30メガトン級の核爆弾達の狂宴。

アントマンと同じくアベンジャーズシリーズの中のひとつ。

しかしこちらは単体作で数えても3作目。

累計で言えば17作目という驚異の積み重ねの先。

正直手は出しづらいかもしれない。

それでも全く話がわからないこともない。

なによりハードルが高くても勧めたくなる大傑作。

マイティ・ソーを知っている人も知らない人もそのブッ飛んだコメディの連べ打ちには驚愕すること必至。

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完全に終始ヤケクソ気味なキャラ達、そして土壇場で魅せる数々の漢気大爆発には笑いつつも燃える。

これはネタバレになるだろうが

過去作において数々の困難を乗り越えてきた彼女との破局があっさりと語られるあたりは

「さすがに神様は強い」と思わずにはいられない。

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この神々の余裕さは見習っていきたい。

 

8.デッドプール

f:id:berserkun:20180415150445j:image

無責任で自己中な漢の純愛物語。

好き勝手に生きてきた主人公ウェイド・ウィルソンは人生で初めての愛を知る。

しかしそれは病気によって引き裂かれてしまう。

最後にウェイドが頼ったのは怪しい人体実験組織だった…

全篇不謹慎かジョークか、な勢いで構成されている。

しかしその本質は「1人の漢が愛を知り、愛を得る」純愛ストーリーとも言える。

自暴自棄で全てを失い、自虐的で自己中でも

ひとつのきっかけで人生やり直すこともできる。 

ダークヒーロー、コメディ、アクション、ラブストーリーと山盛りだが見事にまとまっている作品。

 

ここからは個人的な思い入れだが

主演のライアン・レイノルズはかなりの苦労人。

同期が出世していく中でも自分の映画は鳴かず飛ばず

赤字総額は数億ドルを越え、嫁には離婚を言い渡される。

やっと掴んだ大好きな「デッドプール」役もお偉いさんからの意見で大改悪。

かたや、元嫁は別アメコミシリーズで大人気者に。

きっと想像を絶するドン底っぷりだっただろう。

それでもその全てを笑い飛ばし、前に進み続けた。

そして近年。デッドプールと一緒に大復活。

f:id:berserkun:20180415164125j:image

世界的に大ヒットを記録。暖かく受け入れられた。

本当に嬉しかった。劇場では泣いた。

もちろんその背景を知らなくても楽しめる。

最近はブームを越えて定着した「ヒーローもの」ではあるが、どれも複雑にリンクしていたり続編が多かったりでいちいち観ていられない…という方にこそオススメ。

本作はこれだけでまとまっているので観やすさ抜群。

 

9.ジャスティス・リーグ

f:id:berserkun:20180415150625j:image超人だらけなアメコミ帰宅部。『ジャスティス・リーグ』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

オンリーワンヒーロー、集結。

1人でも最強なヒーロー達が地球の危機に電撃集合。

それぞれ人間味あふれる悩みを抱えつつも「仲間」に目覚め、最後には全員好きに弾け合う。

アクションや掛け合いも見どころだが

「オタク、ヤンキー、一匹狼、番長、学級委員長、生徒会長が手を組み世界を救う」本作。

各々「アウトサイダー」である故の弱さを持っていることには共感必至だろう。

同じヒーロー集合映画にアベンジャーズがある。

もちろんあちらも大傑作だが、開き直り具合はこちらの方が上手。

向こうは丁寧に積み重ねられたリア充的優等生作だが

こっちは「どうすりゃいいのさ!」精神にあふれた落ちこぼれ達の足掻き作。

どちらかだけが傑作ということはない。

しかし落ち込んだときに効くのは本作に軍配。

アメコミに詳しくなくても観られる傑作。

 

ここからは殿堂入り。

 

『ロッキー』

f:id:berserkun:20180415155428j:image

説明不要のスポ根映画の金字塔。

現在シリーズは7作あり、どれもこれも傑作だが

個人的にはロッキー・ザ・ファイナル

スピンオフ 兼 続編であるクリード チャンプを継ぐ男

の2つは猛プッシュしたい。

とにかく俺の拙い文章力ではもはや表せないほどに「人生とは」を教えてくれる。

f:id:berserkun:20180415153715j:imagef:id:berserkun:20180415153729j:imagef:id:berserkun:20180415153747j:imageロッキー・ザ・ファイナルより。

 

f:id:berserkun:20180415153835j:imagef:id:berserkun:20180415153848j:imagef:id:berserkun:20180415153903j:imageクリード チャンプを継ぐ男より。

 

もはや俺の精神的羅針盤でもある。

人生、ツラいこともある。逃げたいときもある。

どうにもならないほどに追い込まれるときもある。

それでも彼らのように必死に耐えて前に進む。

そうすれば必ず道は拓ける。絶対にだ!!

 

『エクスペンダブルズ』

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アクション映画界のレジェンド、大集結。

味方も敵もどこを切っても伝説しか出てこない映画。

アベンジャーズ』『ジャスティス・リーグに並ぶとも劣らないある種のヒーロー大集合映画。

現在シリーズ化され『3』まで製作されているが

どれも「レジェンド達が悪者をブチのめす」に終始する作品。

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ともすれば「中身がない」と思われがちだが

その本質は中身しかない。

アクション→軽口→アクション→馬鹿話→アクション…と頭の悪さでいえば中学の休み時間レベル。

しかし、時折光る男同士の友情には胸が熱くなる。

そして悪人には人権団体が気絶するほどの問答無用さを食らわせる。

なによりメンバーそれぞれ悩みを抱えている。

しかしそれをぶっきらぼうに、そして熱く受け止め合う漢気の交換留学には性別も年齢も国境も関係なく響くはず。

f:id:berserkun:20180415150752j:imagef:id:berserkun:20180415150804j:image

老若男女、みんな観よう!

世界平和のために!!

 

最後に勇気が出るステイサム欲張りセットを張って終わろうかと思う。

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余談。

今回の記事が誰かの役に立てれば幸いだ。

「頑張らなきゃ」やら「みんなツラい」やらは忘れていい。

今を生きてさえいれば絶対に良くなる。

どうしようもない俺でも変われた。

根拠は乏しいが、それでも生きてほしい。

あと1年やり過ごして何も変わらなかったら

俺のことをブン殴りにきてもいい!!

だからツラくても苦しくても生き延びよう!!

大層なこと言えたガラじゃないが

1人じゃないぞ!!大丈夫だ!!

 

生き抜くことだけは決意したTwitter

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter

ブログ再開のお知らせ&近況報告。

f:id:berserkun:20180413092145p:image完治しました。

更新停止宣言して割と早めに戻ってくるあたり

「めんどくせぇやつだなぁ!」と思われても致し方ありませんが、性懲りもなく戻って参りました。

1日遅ければまだエイプリルフールジョークとして処理できたが、まぁそれも後の祭りだな!!

 

なにはともあれ、引き続き当ブログをよろしくお願い致します。

だらだらやっていきたいと思っています。

 

さて。いきなり私事で大変恐縮だが

つい先程、稀に見る大失恋をした。

まぁ今まで俺が振られてきた数はステイサム映画での被害者合計数とほぼイコールなので、慣れっこではある。

友人曰く「お前のことを嫌いになった人間はダラス州民とぴったり同数」とのことらしいし、それをいちいち気にはしていられない。

それに酒飲んでタバコ吸って『エクスペンダブルズ』を観れば大抵、人生なんとかなった。f:id:berserkun:20180413103143j:image彼らが殺戮狂想曲を奏でるたびに

「俺も頑張らないとなぁ!!」

と意味なく全開のやる気が出たものだった。

 

しかし今回の失恋は26年間の人生でもダントツ一番にキツいものだったのもまた事実。

今度は酒もタバコも効かなかった。

割と本気でヘコんだ。

人前で涙目になったくらいには終わっていた。

自分でも引くくらいには落ち込んでいた。

人並みに地獄は見てきたつもりだったが、今回ばかりは完全に参っていた。

とにかく失意のドン底だった。

f:id:berserkun:20180413102538j:imageセンタービル内ドトールでの俺。

 

…ってもういいよ!俺の恋バナは!!f:id:berserkun:20180413100759j:image読者様の意見を代表したスライ。

 

とりあえずバカな俺の代わりに賢いGoogleにどうすればいいか相談してみた。

「失恋を認めましょう」

「自分を責めないであげてください」

「たまたま今回上手くいかなっただけです」

「時間が癒してくれます」

…などなど。素晴らしいお言葉の数々。

おそらくこれで救われた方もいらっしゃるだろう。

それでもこっちとしては

「数ヶ月なんて待ってられるか!」

「こっちは特効薬が欲しいんじゃ!」

という自暴自棄な気持ちになってしまう。

まぁ勝手に調べておいて逆ギレするとは完全にタチの悪い当たり屋に成り下がっている気もしなくもない。

それでも代替的に何かに打ち込むのはありかもしれない。

だが、そんな簡単に熱中できるものを持っていれば

おそらくここまで悩んではいない。

こんな闇の中で選択肢に上がりかねない自殺はバカバカしくてやる気も起きない。

かといって他に手がつけられそうなことは特にない。

 

そんな折、とある一件のLINEが入った。

「TOHOシネマズ」さんからだった。

その見出しが目に飛び込んできた。

 

「『パシフィック・リム: アップライジング』公開!」

 

まだ映画の神だけは俺を見放してはいなかった。f:id:berserkun:20180413092037j:imageメルマガ配信してくれました。

引き続き記事を読んでみると既にジュマンジが公開されていた。

そして来週にはレディ・プレイヤー1が公開される。

再来週にはアベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が待っている。

俄然、塞ぎ込んでいるわけにもいかなくなってきた。

 

もちろん映画で傷が癒えるとは限らない。

そんな簡単に立ち直れたら皆、苦労していないだろう。

 

それでも胸にぽっかりと空いてしまったこの大穴に

「ロック様」「ロボ」「怪獣」「ボイエガ」「真剣佑」「ポップカルチャー大戦争」「MARVEL集大成」

…などが続々と入ってくれるのはありがたいと言う他ない。

 

これで心の穴が埋まってくれるかはわからない。

また前向きに進んでいけるかはわからない。

 

それでもいつか、時間がかかっても

「生きててよかったなぁ!!」

と心から思える日が来ることを楽しみに生きようと思う。

 

なんからしくない記事になってしまったが

最後にレジェンド達から一言ずつもらって締めようと思う。

f:id:berserkun:20180413101421j:imagef:id:berserkun:20180413101455j:imagef:id:berserkun:20180413101519j:image

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f:id:berserkun:20180413092127j:image

 

勇気が湧いてくるなぁ!!!

 

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter

国王。漢気。ブラザーソウル。全てを超えた、その先で。『ブラックパンサー』感想。ネタバレあり。

f:id:berserkun:20180407194226j:imagef:id:berserkun:20180407214915j:image

MARVEL最強黒人ヒーロー、誕生。

そこは地球最後の黄金郷。

古代文明と近代科学が共存する世界。

孤高と至高が今、激突する。

 

ネタバレなし感想。

単独作1作目ながらシリーズとしてはもう18作目。

一応配慮はされてるしリンクもそこまでじゃないが

さすがに初見だとちょっとキツめ。

全くの未見でもわからなくはないものの

最低でも『シビル・ウォー』だけでも観ておいてほしい。

とはいえ『シビル・ウォー』前にも必須な関連作は多々あるので難しいところ。

最短ルートで言えば

アベンジャーズ』→

アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』→

『シビル・ウォー』→

ブラックパンサーか。

面倒なら、まぁ大丈夫だ!!行こう!!

シリーズファンなら安心して劇場へ。

本国で大ヒットしてるのは諸々の事情を含めて、ということをお忘れなく。

 

そして今回のおまけ映像は2つ。

相変わらず1つ目で安心して帰ってしまう方も多いが、むしろ重要なのは2つ目の方。

帰宅は明るくなるまで我慢してくれ!

とりあえず90点はある傑作だ!

もうみんな行こう!!

 

注釈。

大好きな映画なのでおそらく今後加筆修正しまくります。

いつも以上に拙い記事となりますがご容赦ください。

 

ブラックパンサー

ポスタービジュアルからもわかる通りに黒人のヒーローだ。

個人的にはローディファルコンも大好きなので史上初の黒人ヒーローとは言いづらいものの

MCU映画にて黒人がメインを張るのは確かに初めて。

俺の中では「黒人ヒーロー=ブレイド」という絶対的な図式は譲れないのだが

f:id:berserkun:20180407201203j:image

通称「デイウォーカー」

人間とヴァンパイアのハーフであり

MARVELの最終兵器。

夜な夜な吸血鬼どもを「撃つ」「斬る」「殴る」「蹴る」など多種多様に屠っていく最凶の番長。

早くMCUにカムバックしてほしいところ。

 

しかし本国ではそんなことはとうに忘れられたのか

近年の様々な背景もあって空前絶後の大ヒット。

変な意地を張っているわけにもいかなくなった。

なにより観たいのは事実。劇場へ駆け込んだ。

上映前には「サプライズでブレイド出てこねぇかなぁ…」とか考えていたが

そんな妄想は開始2分で吹き飛んだ。

古代からの文化とオーバーテクノロジーが融合した斬新なビジュアル。安定のド迫力のアクション。

なによりキャスト陣の熱演にただひれ伏す他なかった。

気がついたら劇場で正座する勢いだった。

すっかり失念していたが本作の監督は

あの世紀の大傑作クリード チャンプを継ぐ男の監督。

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さらには好敵手役にその主演でもあったマイケル・B・ジョーダンまで出張ってきていた。

f:id:berserkun:20180407212845j:imageあのアポロの息子アドニスクリード

もう理性を保てと言われても無理な話だった。

むしろテーマも含めて初めてアメコミ映画で敵側を応援する緊急事態に陥ってしまったほどだった。

そこには正義vs悪など存在しなかった。

本作はアメコミの皮を被った「別の何か」だ。

というわけで今回は両サイドの目線で追っていこうと思う。どちらかに肩入れはできない。

そんなどうにかなりそうなあらすじ。

 

【ティ・チャラ】はワカンダの皇子であった。

f:id:berserkun:20180407194329j:image

時は『シビル・ウォー』の後。

父でもある先代国王亡き今、現国王となるのは長男でもあるティ・チャラでほぼ決まりだった。

あれこれの騒動もひと段落し、早速ワカンダにある実家へ凱旋パレードを決め込む。

そこはアフリカ奥の未開の地…ではなかった。

f:id:berserkun:20180407194314p:image

むしろ先進国が発展途上に見えるほどの近未来都市だった。

完全に地球上で最も栄えた場所。

そここそが「ワカンダ」であった。

それもそのはず。

はるか昔、この地に宇宙から巨大な隕石が降ってきたことによりワカンダは世界で唯一の「ヴィブラニウム」の原産国となっていた。

この「ヴィブラニウム」という鉱石。

有名所で言えばキャップの盾の素材でもあるが

その他の金属が石ころに霞んでしまうほどの特性を持っていた。

とにかくどんなことにでも使える夢の金属。

そんなSTAP細胞ばりの性質によりここまでの発展を遂げていた。

しかもそれに驕ってしまうこともなかった。

太古からの文化をなにより尊重し、敬意を払い、見事なまでに古代文明と近代科学が融合した完璧な理想郷となっていた。

 

そんなワカンダにティ・チャラが帰国した現在。

古代からの伝統に則って「国王の儀」が執り行われていた。

この地には古くから5つの部族が共存していた。

新国王が誕生する際には反対派の部族は異議を申し立てることができた。

具体的には自らの部族から相応しいやつを代表として専任、皆の前で拳で決める天下一武道会が行われていた。

f:id:berserkun:20180407211244p:image「降参か死ねば負け」なデスゲーム、開催。

とはいえそこは前国王の長男で人格者でもあるティ・チャラで決まりかと思われていた。

しかし部族の中でも一番の武闘派、言ってしまえばオラついたゴリラの民は黙っていなかった。

f:id:berserkun:20180407211310p:image脳筋ゴリラことエムバクさん。

なにより下手すれば王になれるチャンス。

一も二もなく拳によるフリースタイルダンジョンの幕が上がるのであった。

f:id:berserkun:20180407214848p:image王座は拳で勝ち取れ!!

なかなか良い勝負をするものの、そこは意地かプライドか。

もしくは「俺が主人公だ」精神かはわからんが

武器を捨てたボクシング&カポエイラスタイルという漢気溢れる俺ジナル流派で勝利するティ・チャラであった。

 

そんなわけで国王となったティ・チャラ。

最初の任務は韓国にて行われているヴィブラニウムの取り引きをブチ壊すこと。

どうやら国を挙げて指名手配している「狂気の商人」が出張ってきているらしい。

f:id:berserkun:20180407201556j:imageユリシーズ・クロウ」

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』にて登場済み。

常日頃からヴィブラニウムを狙っているためにワカンダから指名手配されている危険人物。

ちなみにウルトロンに切り落とされた左腕には今やサイコガンが装着されている。

やたら漢気溢れる親衛隊、そして天才メカニックな妹「シュリ」の援護を受け釜山に飛ぶ陛下であった。

f:id:berserkun:20180407211415j:image「いっちょやってみっか!」

そして釜山。

ブレードランナーで広告やってたおばちゃんに案内され闇カジノへ入る陛下御一行。

f:id:berserkun:20180407201610j:imagef:id:berserkun:20180407201621p:image元気そうでなにより。

 

しかしそこにはある種の仕事敵とも言える相手がいた。

f:id:berserkun:20180407194452p:image「エヴェレット・ロス」CIA捜査官。

『シビル・ウォー』にて登場済。

役人魂と漢気という相反するものを持つ2人。

まぁ相性は良くないが、別に喧嘩するほど仲が悪いわけでもない。

互いに表面上は紳士的なだけあって雑に手を組むことにする。

f:id:berserkun:20180407194527p:imageCIA相手にこの余裕。

とりあえずワイスピのラストバトルの如き大騒動カーチェイスを電撃決行。

f:id:berserkun:20180407211551j:image

大観光カーチェイス!必見だ!!

明らかに物語中盤で起こる規模を遥かに超えている勢いそのままにクロウ捕縛に成功する。

しかし様々な尋問ものらりくらりと躱されてしまう。

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それどころかワカンダの秘密も漏れてしまいかねないほど危うい相手であった。

完全に迂闊だった。

そんな迂闊さに拍車をかけるように

またもやワイスピイズム溢れる爆撃訪問者が現れる。

f:id:berserkun:20181023034310p:image

それは意外な相手だった。

 

【エリック・スティーヴンス】は素直な子供だった。

今日も友人とのストリートバスケに精を出していたところ、自宅上空でUFOを目撃。

何事かと急いで帰宅してみればそこには父の亡骸があった。

傷跡を見るに犯人はどうやらお伽話の中の存在と思っていたブラックパンサーらしい。

なぜヒーローが父を殺めたのか。

最初は疑問に思っていたものの、調べれば調べるほど地元でもある「ワカンダ」という国自体に疑問が湧いてくる。

潤沢な資源や技術があるのに鎖国を実施し

世の中の混乱は見て見ぬふり。

自分達はのうのうと平和に暮らしている。

上手くやれば世界をひとつにまとめることが出来るはずだ、とエリックの不信感は募っていくばかり。

若き心にブラザーソウルが芽生えた瞬間でもあった。

その疑念、父を失った怒り、そして己の無力さを糧に成長するエリック。

気づけば軍学校やMIT院を駆け上りステイサムばりの経歴を身につけていた。

f:id:berserkun:20180407201738p:image殺した数だけ身体に印をつけるお茶目さも。

いつからか本名を捨て死の商人を意味する革命家「キルモンガー」として活動するまでに至った。

その地頭の良さ、熱気、なによりイケメンさで世界のために動いていた。

今日は博物館に紳士的に押し入り、はるか先祖が強奪された美術品を強奪し返すことを成功させた。

そこにはビッグネームに釣られて仲間になったクロウの姿もあった。

f:id:berserkun:20180407194652p:image

金はある。学歴もある。仲間もいる。

いつの間にか彼女まで出来ていた。

もう人生絶好調であった。

完全に時は満ちた。

世界を良くするにはワカンダを乗っ取るのが一番。

それに親父を殺した相手は先代国王。

つまりは叔父だった。

「ついでに復讐もできる!一石二鳥じゃないの!」と

国家転覆を図るエリックであった。

そして現在。

f:id:berserkun:20180407201839p:image

ひとまず足掛かりとして釜山でミスったツレであるクロウを奪還しにきたエリック。

油断しきっていた陛下とCIA連中を躊躇なしの大量火薬で吹き飛ばした後に合流成功。

それぞれ目的は違うもののワカンダを手に入れたい気持ちは一緒。

敵の敵は味方」精神で手を組んでいた2人であったが

エリックがクロウを助けに行ったのは別の理由があった。

無理やり国家を奪ったところで民衆がついてくるわけもない。

そんな失敗は過去にいくらでも見てきた。

ならどうするか。高学歴なエリックは考えた。

「ワカンダの敵であるクロウの首を手土産に正々堂々正面から失礼しよう」

こうなってくるとデキる男の行動は早い。

クロウを即射殺。

どさくさで彼女も失ってしまったが、使命を全うするのに多少の犠牲は致し方ない。

クロウの死体片手に初の帰省を試るエリックであった。

そこには釜山から手ぶらで帰ってきていた陛下一同がいた。

初めて相対する2人。

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そんな状況でもあくまで冷静なキルモンガー。

「俺はお前の従兄弟だ。王位継承権は俺にもある」

「正々堂々と俺と闘え」

と真っ直ぐに宣戦布告。

そして国王就任早々気苦労が多いティ・チャラ。

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しかし一国の王となったからには退くわけにはいかない。

周りがやいのやいの水を差してくる中、その挑発を快諾。

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果たして勝つのは国か王か。

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天井知らずの漢気か。

底なしのブラザーソウルか。

親戚一同、そして世界一の超国家を巻き込んだ史上最大の跡取り争いの幕が上がる!!

 

とにかく特筆したいのは

エリックこと「マイケル・B・ジョーダン」の格好良さ。

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クリード チャンプを継ぐ男では真面目ながら熱き闘志を胸に秘めた若きボクサーを熱演していたが

今回もベクトルは違えどその「虎の目」は健在。

むしろ自分の信念を最後まで貫き通すといった点はほぼイコールと言えるかもしれない。

ラストバトルではブラックパンサー2Pカラーのようなスーツを着て闘うことになるのだが

f:id:berserkun:20180407195024p:image通称「ゴールデンジャガー

カッコいいなぁ!!

奇しくもこちらでも「猫科の目」を踏襲。

さらに瞳はある種の優しさに溢れている。

一度は全てを失いドン底に落ちた身。

しかしそこから意地で這い上がり

全世界の差別や貧困を救うために1人立ち上がった姿はもはやヒーローと言っても過言ではない。

最終的には一切の小細工なしで正面から部族の掟に則り正々堂々タイマンを申し込む始末。

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近年でも稀に見る真っ直ぐな漢。

そこには間違いなくスタローン魂があった。

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f:id:berserkun:20180407195302j:image俺の人生の指針。

ラストには2人で納得のいくまで拳で語り合った結果、命を落としてしまうエリック。

ワカンダで「最も夕陽が綺麗に見える丘の上」で陛下の腕の中、息を引き取ることになってしまうのだが

俺は泣いた!!あのラストで!!

エリックよりも大量殺戮かましておいて宇宙で楽しんでるどこぞの笑神様にもぜひ見習ってほしい精神だ。

f:id:berserkun:20180407195619p:image

ちょっとは反省しろ!!

 

結果的にはブラザーソウルが陛下の心に伝わったのか、その信念はワカンダにしかと受け継がれる。

エンドロール後では世界に向けて技術やヴィブラニウムを提供することを誓う陛下。

f:id:berserkun:20180407211907p:image決して忘れてはならない漢を胸に。

ここまでヒーローに影響を与えたヴィランも珍しい。

f:id:berserkun:20180407195448j:imageクリード チャンプを継ぐ男ラストより。

どんだけ好きなんだ!俺は!!

 

思えばMCUの映画ではしばしばヴィランがヒーローの裏面であることが多い。

『アイアンマン』では社長になれなかった男達。

キャプテン・アメリカでは同じ改造人間。

『ハルク』では同能力の猛獣。

マイティ・ソー』では兄弟。

アントマンでは同能力のスーツを着た相手。

ドクター・ストレンジでは兄弟子。

…などなど枚挙に暇がない。

そして本作のエリック。

同じスーツを着て闘うことももちろんだが

復讐心に駆られている姿は『シビル・ウォー』当時の陛下そのものでもあった。

結局陛下は自らその復讐の連鎖を断ち切ったが

だからこそ唯一彼の救いになれたのかもしれない。

最後の最後にブラザーになれたのかもしれない。

 

とにかく一から十までエリックの魅力にやられてしまう作品でもあるが

もちろんそれ以外の要素にも手抜きは見られない。

近年ではMCUの映画に「代替わり」的な演出が見られることも多い。

例えば

【化学】

『アイアンマン』スパイダーマン

【魔法】

マイティ・ソードクター・ストレンジ

【政治】

キャプテン・アメリカブラックパンサー

などそれぞれ受け継がれている。

当然、本作では「政治」に終始するとばかり思っていた。

しかし蓋を開けてみればそれだけじゃなかった。

むしろ全ての要素が受け継がれていた。

例えば「ヴィブラニウム」は万能金属。

それをフルに活かした【化学】の面。

本編の隅々に至るまで地球の常識を超越したようなハイテクさの数々が見られる。

本作のメカニック担当は陛下の妹である「シュリ」

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社長に負けず劣らず…というかまだ16歳とは思えないほどの大天才っぷりだ。

ブラックパンサースーツの開発、改良に始まり

様々な特殊兵器の発案、実現。

極限まで進化したVRでワカンダから釜山の車を超遠隔操作する技術など。

f:id:berserkun:20180407202123p:image直線距離5000kmの遠隔ドライブ。

正直ここまでやられてしまうと社長の立つ瀬がなくなってしまう気もする。

まぁヴィブラニウムなしであそこまでやってる社長も十分変態ということだろうが!!

しかしシュリが強いのは機械方面だけではなかった。

恐ろしいことに「単独で医療までこなす」という無敵さも持ち合わせていた。

中盤。

ロス捜査官が銃弾を脊椎に受け、半身不随になってしまう事故が起こる。

並みの人間なら絶望してしまう事態。

しかしそれをあっさり「大丈夫」と言い放ち

体内にヴィブラニウムを埋め込むことであっさり解決。

ローディが見たら羨望で泣くこと必至。

そしてストレンジの努力さえ無に帰しかねない超技術とも言える。

これらの科学力によって超発展を遂げている都市「ワカンダ」はもはや神話的な【魔法】都市と言っても差し支えない。

f:id:berserkun:20180407204222j:image秘密都市「ワカンダ」

f:id:berserkun:20180407204235j:image今は失き「アスガルド

もう姉妹都市さながら。

神の立つ瀬もない。

 

さらには【政治】という要素。

前述したように本国で大ヒットした本作。

現実の問題と様々な深いリンクが見て取れる。

人種や政治や貧困問題など。

頭の弱い俺でもハッとさせられる要素が多かった。

それを一手に引き受けているのがエリックだ。

「正義の反対はもうひとつの正義」とは誰かが言った名言だが

これほど見事に体現しているキャラもいない。

というより観賞後には確実にこちらのインパクトの方が強い。

彼のおかげで『ウィンター・ソルジャー』以降描かれてきたMCU【政治】がさらに深みを増す。

それに浮き彫りにされるように『シビル・ウォー』で判明した「陛下はキャップと並ぶほどの人格者」という面もさらに磨きがかかっている。

f:id:berserkun:20180407204342j:image

相変わらずの慈愛漢気に満ちた瞳。

向かってくる相手すら不殺を貫く。

しかし曲がったことは許せない。

作中にてブラックパンサーが超人的な身体能力を身につけているのは「ハーブ」という超植物を摂取しているから、ということが判明する。

「身体能力が向上する」「第六感が冴え渡る」「キメると精神世界にブッとぶ」など、国王が摂取するにはあまりにもアレな植物ではあるが!

国王就任の際、その「ハーブ」で精神世界に赴くことが義務となっている。

f:id:berserkun:20180407204420p:image国家公認のトリップ世界。

そこで陛下が見たものは亡き父だった。

1回目は再会を喜ぶものの、自分の父親がエリックの父親を殺したことが判明した2回目には

正面から親父に説教する漢気を見せつける。

まさか親父も死んでから息子に説教食らうとは夢にも思っていなかっただろうが、これはこれで立派な親父超えだ。

そんな国王が相手では国際的指名手配犯なキャップの立つ瀬がない。

 

以上のように陛下兄妹だけでBIG3の立ち位置が危ぶまれるほどの万能さを誇るが

恐ろしいのは他にも魅力的ならキャラ祭りということだ。

というかどいつもこいつも漢気を内に秘めている。

国王親衛隊のオコエは武士道精神溢れる「惚れる格好良さ」を持っている。

f:id:berserkun:20180407202303p:image「Wakanda Forever !!!!」

「エムバク」は燃える要素筆頭でもある「遅れてきた加勢」を見せてくれる。

f:id:berserkun:20180407202225p:image「きたよー!!!」

そして最も刮目すべきはロス捜査官。

f:id:berserkun:20181023035104j:image

『シビル・ウォー』から引き続き、CIA所属なだけあって役人然としている彼。

白にも黒にもなりうる男だったが

中盤の事故にて半身不随となってしまった身体をシュリに治してもらってからは明らかに漢気方面に舵を取る。

終盤では元空軍パイロットという経歴を活かし

VRエースコンバット機長」に電撃就任。

操縦席の正面から戦闘機に狙われても一切怯むことはない。

むしろ「一度握った操縦桿を離すわけにはいかない」とばかりに全機を撃墜しまくるのであった。

f:id:berserkun:20180407204607p:image「YEAH !!!」な名シーン。

ラストの陛下の記者会見のシーンでは役人の中、1人で微笑みながら見守る格好良さを身につけるほどになる。

 

おまけに全編エンタメ性も忘れてはいない。

基本的に皆それぞれ「やられたらやり返す」精神を持っている。

眠たくなりそうな政治話をキャラの魅力と圧巻のビジュアルで包み込むその豪腕さ。

正直非の打ち所がない。

MCU史上最大のヒットは全く伊達ではない。

『インフィニティ・ウォー』の前座と高を括っていた人も少なくないはずだ。

事実、俺も多少その気はあった。

しかしそんな甘いものではなかった。

のんびり構えていると史上最大級の「漢気」「ブラザーソウル」に脳天を打ち砕かれる。

早くも今年ベスト3入りは堅い大傑作だ。

ぜひ観よう!!ブラザーと!!

 

そして真似しよう!!

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ワカンダポーズ!!

 

すっかりワンダーウーマンからお株を奪ってしまった感は否めないが!!

f:id:berserkun:20180407213413j:image奇跡的な一枚。

 

 

ちなみに本作のエンドロール後のおまけ映像。

とある部族の中で暮らしているとある漢の姿が。

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どうやら天才少女に洗脳を解いてもらった様子。

キチンと橋渡し的なサービスシーンも入れるあたり本当に信頼できる監督だ。

『インフィニティ・ウォー』楽しみだなぁ!!

 

この調子であの漢もサプライズ参戦させてくれ!!

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出所祝いにぜひ!!

 

未知のワクワクが垣間見れる本作の予告↓

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前代未聞のワクワクが止まらない次回作の予告↓

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