高速回転する方舟の片隅で。

勢いしかない駄弁り映画ブログ。

忠実+α=大成功。『銀魂(実写)』感想。バレあり。

f:id:berserkun:20170716022338j:image待望?の実写化。

意外?にも完璧な出来。

不安なファンも今すぐ劇場へ!

 

今回の記事は『銀魂』の原作、及びアニメファン向けになっています。

まぁ原作知らない人は観に行かないだろうし

別にいいか!

 

f:id:berserkun:20170802191016j:imageよく考えれば昨今は実写化ラッシュ。

驚きは少なかった。

とはいえ飽き性な俺にしては珍しくずっと読んでる漫画が原作ジャンプフェスタにて初アニメ化した際には現地に赴いたくらいにはファンであるために多少の不安は拭えなかった。

るろうに剣心が大ヒットしてからというものの、特にジャンプ系がこぞって実写化しまくっている現状。

どれもが成功…とは言えないだけにもやもやした日常を送っていた。

そんな中、公開されたキャラビジュアルの数々。

実写化にありがちなコスプレ感も少なく、結構良さげで驚きつつも安堵した。

監督は33分探偵『勇者ヨシヒコ』シリーズなど俺の好みな作品を手掛けているだけあって

「もしかするともしかするな!」と期待していたのも束の間、予告が公開された。

映画『銀魂』予告2【HD】2017年7月14日(金)公開 - YouTube

なんともいえない違和感と不安が再び襲ってきたのを覚えている。

それでもやはり大好きな原作、そしてキャスト陣なだけあってシカトを決め込むわけにはいかない。

まぁダメでもネタにできるのが銀魂だ!!

我慢できなくなった俺はおなじく銀魂ファンの友人を道連れに公開日初日に駆け込んだのであった。

…結論、一言で言えば「よくやった!!」な出来だった!!

 

本作は作中屈指の名長篇「紅桜篇」をそのまま実写化。
総集編とも言いかねないアニメ劇場版も過去に公開されているだけあってそこに不安はなかった。

しかもオリジナル要素はほぼなし。

それどころか恐ろしいまでに展開、台詞は原作をなぞらえているのであった。 

話の流れとしては「カブト狩り」でざっとしたキャラ説明をした後に「紅桜篇」へと移行。

特に違和感もなく、それどころか納得の出来栄えであった。

正直話の流れはまんま原作やアニメと変わらないのでその点は説明不要かと思われる。

とにかく実写ならではの見どころ、キャスト陣の紹介をしようかとも思う。

ここから下はネタバレ満載なために未見のファンはブラバ推奨。

とにかくサービスデーの日にでも行けば満足間違いなしな出来だ。

今すぐ観に行こう!!!

f:id:berserkun:20170715233011j:image「坂田 銀時」演:小栗旬

説明不要な主人公。

正直キャスト発表を聞いたファンは皆「まぁ平均点かな…」と思ったはず。

これまでも「工藤新一」「ルパン三世」「織田信長「河童」など数々の漫画原作の主人公を演じてきただけにその安定感は抜群。

実際平均点なのだが、それも観ているうちに納得するしかないほどのハマりっぷりになってくる。

唯一のマイナスポイントは「小栗旬之助」の実写化は絶望的、ということくらい。

まぁ、支障はないな!!

 

f:id:berserkun:20170715233014j:image「志村 新八」演:菅田将暉

可も不可もなく新八。

どこを切ってもらしさしかない。

むしろそれが満点に近い。

感嘆する普遍さ。良し。

 

f:id:berserkun:20170715233030j:image「神楽」演:橋本環奈。

「よくぞキャスティングしてくれた!」とテンション上がった1人。

原作からして美少女設定だし、そのあえてさこそが銀魂イズム。

アイドルらしさは一切捨てた文字通り「捨て身」な迫真の演技を見せてくれる。

声のトーンはまるで違うも、終盤に進むにつれてなぜか似てくる。

コツつかんだのかこっちが慣れたのかはわからんが。

 

f:id:berserkun:20170715233035j:image「桂 小太郎」演:岡田将生

まさしく長髪が似合うイケメン。

隠れ実写化製造機なだけに安定した落ち着きっぷり。

いい具合にバカ正直な桂を熱演。不満は特になし。

それどころか終盤のショートヘアはアホほど似てる。すごい。

 

f:id:berserkun:20170715233041j:image「志村 妙」演:長澤まさみ

隠れたコメディリリーフ

穏やかさはまんまお妙さん。

実際いたらこんなだろうなと納得の配役。

ブチギレたときの演技は本当にそのまま。すごい。

 

f:id:berserkun:20170715233048p:image「近藤 勲」演:中村勘九郎

ゴリラ。

正直キャスト発表のとき一番「?」な人選だった。

ただうっとおしさはほぼ同じ。

それどころか身体の張りっぷりは随一。

そのうち見慣れてくる勢。

個人的には「鈴木 亮平」一択だっただけにちょっと惜しい。

 

f:id:berserkun:20170715233052j:image「土方 十四郎」演:柳楽優弥

なぜかビジュアル見た瞬間に腑に落ちた配役。

違和感は声のトーンくらい。

あまりにアニメで固定されすぎてるが故にだが。

それでも他はほぼ土方。

ただ喫煙者目線だと「タバコ吸い慣れてないんだろうなぁ」とは思ってしまう。よく赤マルにしたな。

 

f:id:berserkun:20170715233056j:image「沖田 総悟」演:吉沢亮

ぶっちゃけ童顔なイケメンなら誰でも良かったといえばそう。

どうやら評判も上々らしいし成功の部類だろう。

ビジュアルも声もそっくり。良し。

 

f:id:berserkun:20170715233133j:image「高杉 晋助」演:堂本剛

監督からすると納得な配役。

掴めないミステリアスさはさすがの一言。

何気に身長もピッタリ。

少し狂気が足りない気もするが、その妖艶な雰囲気は満点。

醸し出すオーラはさすが、の一言。

 

f:id:berserkun:20170715233155j:image「岡田 似蔵」演:新井浩文

完璧な実写化勢、その1。

ビジュアルも雰囲気もそのまま。

特筆すべきはその喋り。

そのままアニメで使えるほどに全く同じトーン。

研究しまくったのが伝わってくる。

文句なしのハマリ役。

 

f:id:berserkun:20170715233147j:image「来島 また子」演:菜々緒

完璧な実写化勢、その2。

正直、キャスト発表の際は身長高杉とは思ったものの本編では一転、来島そのもの。

特に声のトーンは本家と瓜二つ。

吹き替えと言われても気づかないくらい。

似すぎてて笑えてくるレベル。完璧。

ちなみに露骨なお色気シーンあり。たまらん。

 

f:id:berserkun:20170715233215j:image「武市 変平太」演:佐藤二朗

完璧な実写化勢、その3。福田組筆頭。

発表のときからハマリ役の予感しかなかった。

そして実際そうだった奇跡。

いつもの佐藤二朗そのままといえばそうだが、武市そのままとも言える。

顔は似てないのに喋りと存在感はまさに実写化。

文句なしの成功例。

 

f:id:berserkun:20170715233222j:image「村田 鉄矢」演:安田顕

なぜか発表時に腑に落ちた人。福田組常連。

大声で喋るのはそのまま。文句なしの配役。

終盤では演技力の高さも手伝って下手したら泣ける。完璧。

 

f:id:berserkun:20170715233225j:image「村田 鉄子演:早見あかり

この女優さんは初めて存じ上げたがかなり好み。

配役としても違和感なし。

髪色を茶髪にしたのは名采配。好き。

 

f:id:berserkun:20170715233205j:image「平賀 源外」演:ムロツヨシ

本作の影の主役にしてジョーカーカード。福田組常連。

本来「紅桜篇」には一切出番ないはずだが、謎の登板。さらに年齢もまるで違うというバクチキャスティング。

しかしその実、作中一のコメディリリーフ

本編と関係ないことを逆手にとり、やりたい放題の危ないネタをブチ込む。

そこには紛うことなき『銀魂』スピリットが。

100点満点。

 

…とこのようにトータルで観て名配置なキャストしかいない奇跡。

さらに改悪はほぼゼロ。

とにかく現時点でできる最高の『銀魂』であるとハッキリ言える。

実際「カブト狩り」のパートでは

「ちょっとヤバいな…」と思っている観客も

話が進むにつれ少しずつ笑いが増していき、最終的にはかなり暖かい空気に。

初日に観に行ったのだが、観客はほぼ女性。

おそらく原作ファンだろうが、それがあそこまで笑うとは大成功としか言えないだろう。

 

さらに予告篇でひとつの不安要素でもあった殺陣。

ガチ時代劇をやるには製作陣にはノウハウがない。

かといって派手さを組み込んだ『るろうに剣心』方式ではあちらに勝てない。

という問題点を

「集中線を入れたような特殊効果!!」

「剣筋をCG加工!!」

「さらにとにかく非現実的なまでにブッとぶ!!」

ことにより難なく克服。

新たに「漫画的殺陣」とも言える手法を編み出した。f:id:berserkun:20170716033645p:imageチープさも相まって非常に『銀魂』らしさを感じさせるアクション。

予想外の嬉しい誤算だ!

 

そして『銀魂』といえば忘れてはならないのが

やはり危なげなネタの数々だろう。

さすがに大作映画ということもあって控えめか…と思いきや。

序盤から当然のごとくパロディ祭り。

「1000年に1人の美少女」から始まる様々なメタネタを普通に入れてくるサービス精神。

さらに終盤ではその危険さが加速する。

最終決戦に臨む銀さん。

しかし向かった先は平賀源外、というかムロツヨシの工房。

そして源外の顔を見るや否や

「この体じゃ100パー無理」

「命が惜しい」

信長の倍は生きたい

「なんかすげぇ強いカラクリ貸せ」

などとサムライ映画の主人公らしからぬ弱音のオンパレード。

そして福田作品らしいぐだぐだな絡みもそこそこに銀さんはとある強大すぎる「カラクリ」を発見する。

それは「どこぞの専用機だった。

それもほぼ本家の!!

通常パロディものでは多少ビジュアルいじったりするのだが、そこにはビックリするほど完成度高いアレの姿が!!

正直本作で一番実写化成功してるほどに。

そういえば最初のアニメ化でも原作にない要素として「モビルスーツ」が出てきたが

まさかその要素を拾ってくるとは感嘆する他ない。f:id:berserkun:20170716023019j:imageガンダム回より。

これよりさらに専用機っぽい。

一体何人のお偉いさんが頭を下げたのかはわからんが

さすがにそのザクは赤い彗星っぽい人」のものだったので断念。

代わりに源外が出したのは…f:id:berserkun:20170716030646j:image悪魔の実だった。

しかしこれと「海賊王にはならねぇからなぁ」と却下されてしまう。

最終的にはダメ押しのごとく戦艦に乗り込む銀さんにナ○シカっぽい空飛ぶカラクリを託す始末。

ナウ○カつきで!!f:id:berserkun:20170716030722j:imageこれ。絶妙に違うらしいが。

さすがいろいろボカされていたが

隣のスクリーンではジブリ最新作をやっているというのにこのブッコミ。

ここで感服したファンは多いだろう。

 

とりあえず現状で出来うることは全てやったであろう本作。

日本の実写化ではほぼありえない「ファンが楽しめる」作品に仕上げてきたのは感激だ。

 

ちなみに今夏からとにかく実写化ラッシュが激しい。

7/14、本作銀魂に始まり。


7/29『東京喰種』f:id:berserkun:20170716032730j:imageなかなか良さげ。ちなみにロケ地は地元。

 

8/4ジョジョの奇妙な冒険f:id:berserkun:20170716032806j:image地雷その1。CGのみ好評。

 

9/30亜人f:id:berserkun:20170716032810j:image良さげ。監督以外は。

 

10/21斉木楠雄のΨ難f:id:berserkun:20170716032753j:imageかなり良さげ。もはや楽しみ。

 

12/1『鋼の錬金術師f:id:berserkun:20170716032835j:image地雷その2。というか地雷源。

と枚挙に暇がない日本漫画原作のオンパレード。

多々被ってる役者陣も多い。

特に銀魂『斉木楠雄』だ。f:id:berserkun:20170716033149j:imageこの時点で5人被ってる必然さ。

監督入れたら6人。まぁ文句はないが。

 

このライバルの多さ。そして「漫画原作もの」という風当たりが強いジャンル。

その最中、筆頭としてこれ以上ないクオリティで世に出してくれたことには感謝するしかない。

むしろ『ジョジョ』や『ハガレン』のハードルが上がったようにも思える。

 

ところで本作において唯一と言っていいほどの残念な点があった。

「福田作品」で主演が「小栗旬

どうやったって「山田 孝之」が出張ってくるだろうと勘繰っていた。

しかし唯一無二なハマリ役になりそうな「高杉晋助」は「堂本剛

個人的には 

小栗旬との身長差。f:id:berserkun:20170716023107j:imagef:id:berserkun:20170716023520j:imageほぼイコール。

そして狂気さ。f:id:berserkun:20170716023127p:image新宿スワンより。劇場で震えた記憶。

どれをとっても文句なしだっただけに少し残念だ。

今夏は『ジョジョ』の方にかかりっきりか…と思いきや。

なんと「エリザベスの中の人」という電撃サプライズ。

姿は見せないが、一度だけ喋る場面があるのは原作ファンならご存知だろう。

そこにはドスの効いたあの声があった。f:id:berserkun:20170716033538p:imageこの場面。

どうやら舞台挨拶などでは明かされているらしいが、俺は知らなかっただけに衝撃。

そしてなにより嬉しかった。

おそらく一番美味しい役柄なだけに嬉々として演じてくれたのだろう。

ありがとう、山田孝之!!

 

余談だが本作ラスト。

原作通り銀さんが桂に「お前はルパンか」と言い放って終幕なのだが

その場面で笑っていたのは俺1人だった。

忘れちゃだめだぞ!

小栗ルパン!!f:id:berserkun:20170716031531j:image

 

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