高速回転する方舟の片隅で。

勢いしかない駄弁り映画ブログ。

『X-MEN:フューチャー&パスト』偏ってる感想。ネタバレなしで書くのは不可能だ!!

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X-MEN大集合!!
究極の開き直りにして完璧すぎる尻拭い!!
すごいぞ!!監督&脚本家!!!



2000年に実写映画が公開されるやいなや大ヒット。
瞬く間に続編ふたつが製作されるというアメコミバブルの幕を上げた歴史的作品。

ほぼ初めての大成功した実写アメコミ映画三部作であり、昨今のブームの火付け役とも言える。


今でこそアベンジャーズの方が有名となってしまったが当時は全世界大熱狂であったという。


しかし今になって見返してみるとやはりどこか牧歌的であり、最新のアメコミ映画に慣れてしまっている身としては物足りない。


そんなことを考えていた2011年。

前日譚としてX-MEN:ファースト・ジェネレーション』が公開された!


こちらは現代に合わせた作風最新鋭の映像技術、そしてなにより主演2人のBL感が功を奏し大ヒットしたのであった。


嬉しい反面、あぁ…あの三部作は埋もれていってしまうのかな…と少し寂しい気分にもなった。



しかし!その空気の中で公開された本作!!!

ただの『ファーストジェネレーション』の続編では終わらなかった!!

なんとほぼ黒歴史化した初代三部作すら救ってのける、という奇跡の尻拭いをしたのであった!!!



あらすじ。


近未来。
ミュータントは強すぎる戦闘兵器《センチネル》の活動により絶滅寸前であった。
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荒廃しきった近未来。
なにがあればこんな淀むのか!!!

しかもこのセンチネル、ただのロボットではない。
なんと一度見たミュータントの能力を完コピして使いこなすという反則すぎるメタモンの体を成しているのであった。(しかも各個体同士のシェア機能つき!!抜かりがない!!
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まんま死神のようなビジュアル。
ウルトロンも裸足で逃げ出すレベル!!


さすがにいがみ合っていたプロフェッサーとマグニートーも手を組み作戦を立てるのであった。

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シリーズお馴染みサイコハゲ”
《プロフェッサーX》(未来)
ほぼ無制限のテレパスを使う。

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こちらもお馴染み“磁界の帝王”
マグニートー》(未来)
磁力を操るミュータント至上主義。強い


この2人が考えた作戦は「過去に誰か送り込み歴史を改変しよう!」というもの。

タイムパトロールが存在しないことをいいことに無茶苦茶なX-MEN!!

そこで選ばれたのが…
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我らがウルヴァリン!!
過去最高クラスに物騒な男。
四捨五入したら獣だ!


「タイムスリップで身体にかかる負荷も肉体修復能力でなんとかなる!」という無謀にも程があるウルヴァリンの意思と

そして「主人公だからこいつしかないだろ!」という製作者の意図!


速攻で過去行きが決まる!!!
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チーム、製作者、そして視聴者からの願いにより過去に送り込まれるウルヴァリン
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かなり苦しむウルヴィー。
子どもの頃の歯医者を思い出すなぁ!!



…そして辿り着いた1973年。


前作『ファーストジェネレーション』直後ということもあり未来以上にギスついているプロフェッサーとマグニートー

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親友を失いクスリに溺れる教授(過去)。
紛うことなきダメ人間だ!!!

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鉄の意思をもつマグニートー(過去)。
相変わらずの無愛想っぷり!!


この間に入りなんとか未来を救おうとするウルヴァリン

しかしなかなか取り合ってもらえず刻一刻とタイムリミットが迫る!


さらには前作でも主人公格であったミスティークも話に絡み重厚な人間ドラマも繰り広げられる!!
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ミュータント、ミスティーク。
社会においてはかなりの使い勝手の良さを誇る“変身能力“を持つ。強い!!


さらには《センチネル》の開発者、トラスクの陰謀も明らかになり物語は加速する!!!
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ミュータントを尊敬しつつも敵視する男、トラスク。
〈トラスク・インダストリーズ〉という会社の社長でもある。

自警ロボットを開発したり、どう考えても闇堕ちしたトニー・スタークだ!!!



果たして未来は救えるのか?!
というかそもそもこいつら仲良くできるのか?!


…といったもの。



本作は初期三部作の続編、そして前日譚三部作の二作目であることは上でも述べた。

これがどっちつかずにならずに非常に上手く繋がっている。

観賞中、何度「なるほど…」と唸ったか!

おなじくアメコミファンの友人と見たのだが2人して海より深く頷きっぱなしであった。

まるで最初から全て考えられてシリーズが始められたのかのような華麗で見事な着地っぷり!!!

過去の因縁やどうしても切れない宿命、そしてシリーズファン向けのジョークなどなど…


様々な要素を全て拾いきり最後まで見事に突っ走る!!!

通常は複雑になりかねないタイムパラドックスすらも力業でねじ伏せる豪腕さ!!!

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錚々たるメンツ!!
全員が主人公ともいえる完璧さ!!!



このあたり一見さんには少し厳しいかもしれない。

しかし過去作のファンアメコミファン、そして同窓会映画が好きな方にはとてつもない多幸感満足感をもたらしてくれる!


正直今までX-MENをなめてた!と認めざるを得ない出来。

本作でアベンジャーズシリーズに並んだ!!と言っても過言ではない!!!


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こんな過激なファンにもオススメ。
気持ちがストンと納得に落ちるぞ!!!

まぁ伏線、整合性を求める気持ちはわからなくもないが!!!


とにかく大好きすぎる作品ゆえ細かく語りたいことは山ほどあるのだが長くなるので割愛!!


ここではひとつだけに留めたいと思う。


詳細を語り合いたい人は他のブログを参照するか友達をアメコミ沼に引きずりこもう!!



作中、誰も彼もがナイスキャラで主人公なのだが更に異彩を放ってるのが
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音速で走る漢。《クイックシルバー》。

能力としては“とにかく速い“
むしろ速すぎる!!!

出演としてはシビルウォーでのスパイダーマン同様の一点起用なのだが
(公開は本作の方が早いが!)

とにかくとてつもないインパクトを残す!


作中、マグニートーを刑務所へ迎えに行く教授とウルヴァリン。そこに同行し無事脱獄させる…のだが。

当然の如く派手に暴れ周り看守どもに銃を向けられる!!!

能力で対処(皆殺し)しようとするマグニートー
それを止める教授!
そしてとりあえず爪を出すウルヴァリン

絶対絶命か…と思いきや!!


ここでクイックシルバーが能力を発動する!!


悠長にイヤホンをセット散歩感覚で部屋中を超音速で走り回る!!!
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インド映画のような走りっぷり!

ここで看守の帽子を弾く、同士討ちさせる、スープの味見をする、などの好き放題な大暴れを見せつける!!

俺の大好物な「こいつ1人でいいんじゃないか」状態だ!!!!

何度見ても痺れる!!!
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満更でもないクイックシルバー
良い笑顔だ!! 可愛い!!!



その後一緒に闘うのか…と期待するも若すぎるのか、強すぎて扱いづらいのかプロフェッサーに「ゆっくり帰れよ」と冗談交じりに帰宅させられる。


続編に期待!!ということだな!!




ちなみにこのクイックシルバーアベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』にも出演している。
(大人の事情で俳優と設定は異なるが)
こっちもこっちでなかなか速い!!!


しかし本作でのクイックシルバーはもしアベンジャーズに出演したらシビルウォーすら平定させられたんじゃねぇか…と思えるほどの強さがある!



ちなみにこの2人のクイックシルバー、同様にアメコミ映画である『キックアス』共演している。
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非常にわかりやすいまとめ画像。
奇妙な因果だなぁ!!!


出演者が多いアメコミ映画、こういった楽しみもできる!!!



ついでに原作のクイックシルバー

なかなか痺れる名言を残している。
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「世界一高速で走れたとしても、人生だけは近道ができないんだ。」


ヒーローはヒーローで悩んでいる、ということだ。



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そう言えばジャイロも似たようなことを言っていた。
沁みる台詞だ!!!!

関係ないけど!!!





…結局、なにがなにやらな記事になってしまったが少しでも熱意が伝われば幸いである。

是非とも初期三部作
X-MEN
X-MEN 2』
X-MEN ファイナルディシジョン』

そして前作である
X-MEN ファーストジェネレーション』

を見てから観賞していただきたい。

少々ハードルは高いが
必ず満足する!!と断言できる!!!


アメコミ映画の概念を覆すような荘厳なドラマと革新的アクションに見惚れよう!!



クイックシルバーがイケメンな予告編 ↓






重厚さとは無縁のtwitter