高速回転する方舟の片隅で。

勢いしかない駄弁り映画ブログ。

国王。漢気。ブラザーソウル。全てを超えた、その先で。『ブラックパンサー』感想。ネタバレあり。

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MARVEL最強黒人ヒーロー、誕生。

そこは地球最後の黄金郷。

古代文明と近代科学が共存する世界。

孤高と至高が今、激突する。

 

ネタバレなし感想。

単独作1作目ながらシリーズとしてはもう18作目。

一応配慮はされてるしリンクもそこまでじゃないが

さすがに初見だとちょっとキツめ。

全くの未見でもわからなくはないものの

最低でも『シビル・ウォー』だけでも観ておいてほしい。

とはいえ『シビル・ウォー』前にも必須な関連作は多々あるので難しいところ。

最短ルートで言えば

アベンジャーズ』→

アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』→

『シビル・ウォー』→

ブラックパンサーか。

面倒なら、まぁ大丈夫だ!!行こう!!

シリーズファンなら安心して劇場へ。

本国で大ヒットしてるのは諸々の事情を含めて、ということをお忘れなく。

 

そして今回のおまけ映像は2つ。

相変わらず1つ目で安心して帰ってしまう方も多いが、むしろ重要なのは2つ目の方。

帰宅は明るくなるまで我慢してくれ!

とりあえず90点はある傑作だ!

もうみんな行こう!!

 

注釈。

大好きな映画なのでおそらく今後加筆修正しまくります。

いつも以上に拙い記事となりますがご容赦ください。

 

ブラックパンサー

ポスタービジュアルからもわかる通りに黒人のヒーローだ。

個人的にはローディファルコンも大好きなので史上初の黒人ヒーローとは言いづらいものの

MCU映画にて黒人がメインを張るのは確かに初めて。

俺の中では「黒人ヒーロー=ブレイド」という絶対的な図式は譲れないのだが

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通称「デイウォーカー」

人間とヴァンパイアのハーフであり

MARVELの最終兵器。

夜な夜な吸血鬼どもを「撃つ」「斬る」「殴る」「蹴る」など多種多様に屠っていく最凶の番長。

早くMCUにカムバックしてほしいところ。

 

しかし本国ではそんなことはとうに忘れられたのか

近年の様々な背景もあって空前絶後の大ヒット。

変な意地を張っているわけにもいかなくなった。

なにより観たいのは事実。劇場へ駆け込んだ。

上映前には「サプライズでブレイド出てこねぇかなぁ…」とか考えていたが

そんな妄想は開始2分で吹き飛んだ。

古代からの文化とオーバーテクノロジーが融合した斬新なビジュアル。安定のド迫力のアクション。

なによりキャスト陣の熱演にただひれ伏す他なかった。

気がついたら劇場で正座する勢いだった。

すっかり失念していたが本作の監督は

あの世紀の大傑作クリード チャンプを継ぐ男の監督。

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さらには好敵手役にその主演でもあったマイケル・B・ジョーダンまで出張ってきていた。

f:id:berserkun:20180407212845j:imageあのアポロの息子アドニスクリード

もう理性を保てと言われても無理な話だった。

むしろテーマも含めて初めてアメコミ映画で敵側を応援する緊急事態に陥ってしまったほどだった。

そこには正義vs悪など存在しなかった。

本作はアメコミの皮を被った「別の何か」だ。

というわけで今回は両サイドの目線で追っていこうと思う。どちらかに肩入れはできない。

そんなどうにかなりそうなあらすじ。

 

【ティ・チャラ】はワカンダの皇子であった。

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時は『シビル・ウォー』の後。

父でもある先代国王亡き今、現国王となるのは長男でもあるティ・チャラでほぼ決まりだった。

あれこれの騒動もひと段落し、早速ワカンダにある実家へ凱旋パレードを決め込む。

そこはアフリカ奥の未開の地…ではなかった。

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むしろ先進国が発展途上に見えるほどの近未来都市だった。

完全に地球上で最も栄えた場所。

そここそが「ワカンダ」であった。

それもそのはず。

はるか昔、この地に宇宙から巨大な隕石が降ってきたことによりワカンダは世界で唯一の「ヴィブラニウム」の原産国となっていた。

この「ヴィブラニウム」という鉱石。

有名所で言えばキャップの盾の素材でもあるが

その他の金属が石ころに霞んでしまうほどの特性を持っていた。

とにかくどんなことにでも使える夢の金属。

そんなSTAP細胞ばりの性質によりここまでの発展を遂げていた。

しかもそれに驕ってしまうこともなかった。

太古からの文化をなにより尊重し、敬意を払い、見事なまでに古代文明と近代科学が融合した完璧な理想郷となっていた。

 

そんなワカンダにティ・チャラが帰国した現在。

古代からの伝統に則って「国王の儀」が執り行われていた。

この地には古くから5つの部族が共存していた。

新国王が誕生する際には反対派の部族は異議を申し立てることができた。

具体的には自らの部族から相応しいやつを代表として専任、皆の前で拳で決める天下一武道会が行われていた。

f:id:berserkun:20180407211244p:image「降参か死ねば負け」なデスゲーム、開催。

とはいえそこは前国王の長男で人格者でもあるティ・チャラで決まりかと思われていた。

しかし部族の中でも一番の武闘派、言ってしまえばオラついたゴリラの民は黙っていなかった。

f:id:berserkun:20180407211310p:image脳筋ゴリラことエムバクさん。

なにより下手すれば王になれるチャンス。

一も二もなく拳によるフリースタイルダンジョンの幕が上がるのであった。

f:id:berserkun:20180407214848p:image王座は拳で勝ち取れ!!

なかなか良い勝負をするものの、そこは意地かプライドか。

もしくは「俺が主人公だ」精神かはわからんが

武器を捨てたボクシング&カポエイラスタイルという漢気溢れる俺ジナル流派で勝利するティ・チャラであった。

 

そんなわけで国王となったティ・チャラ。

最初の任務は韓国にて行われているヴィブラニウムの取り引きをブチ壊すこと。

どうやら国を挙げて指名手配している「狂気の商人」が出張ってきているらしい。

f:id:berserkun:20180407201556j:imageユリシーズ・クロウ」

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』にて登場済み。

常日頃からヴィブラニウムを狙っているためにワカンダから指名手配されている危険人物。

ちなみにウルトロンに切り落とされた左腕には今やサイコガンが装着されている。

やたら漢気溢れる親衛隊、そして天才メカニックな妹「シュリ」の援護を受け釜山に飛ぶ陛下であった。

f:id:berserkun:20180407211415j:image「いっちょやってみっか!」

そして釜山。

ブレードランナーで広告やってたおばちゃんに案内され闇カジノへ入る陛下御一行。

f:id:berserkun:20180407201610j:imagef:id:berserkun:20180407201621p:image元気そうでなにより。

 

しかしそこにはある種の仕事敵とも言える相手がいた。

f:id:berserkun:20180407194452p:image「エヴェレット・ロス」CIA捜査官。

『シビル・ウォー』にて登場済。

役人魂と漢気という相反するものを持つ2人。

まぁ相性は良くないが、別に喧嘩するほど仲が悪いわけでもない。

互いに表面上は紳士的なだけあって雑に手を組むことにする。

f:id:berserkun:20180407194527p:imageCIA相手にこの余裕。

とりあえずワイスピのラストバトルの如き大騒動カーチェイスを電撃決行。

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大観光カーチェイス!必見だ!!

明らかに物語中盤で起こる規模を遥かに超えている勢いそのままにクロウ捕縛に成功する。

しかし様々な尋問ものらりくらりと躱されてしまう。

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それどころかワカンダの秘密も漏れてしまいかねないほど危うい相手であった。

完全に迂闊だった。

そんな迂闊さに拍車をかけるように

またもやワイスピイズム溢れる爆撃訪問者が現れる。

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それは意外な相手だった。

 

【エリック・スティーヴンス】は素直な子供だった。

今日も友人とのストリートバスケに精を出していたところ、自宅上空でUFOを目撃。

何事かと急いで帰宅してみればそこには父の亡骸があった。

傷跡を見るに犯人はどうやらお伽話の中の存在と思っていたブラックパンサーらしい。

なぜヒーローが父を殺めたのか。

最初は疑問に思っていたものの、調べれば調べるほど地元でもある「ワカンダ」という国自体に疑問が湧いてくる。

潤沢な資源や技術があるのに鎖国を実施し

世の中の混乱は見て見ぬふり。

自分達はのうのうと平和に暮らしている。

上手くやれば世界をひとつにまとめることが出来るはずだ、とエリックの不信感は募っていくばかり。

若き心にブラザーソウルが芽生えた瞬間でもあった。

その疑念、父を失った怒り、そして己の無力さを糧に成長するエリック。

気づけば軍学校やMIT院を駆け上りステイサムばりの経歴を身につけていた。

f:id:berserkun:20180407201738p:image殺した数だけ身体に印をつけるお茶目さも。

いつからか本名を捨て死の商人を意味する革命家「キルモンガー」として活動するまでに至った。

その地頭の良さ、熱気、なによりイケメンさで世界のために動いていた。

今日は博物館に紳士的に押し入り、はるか先祖が強奪された美術品を強奪し返すことを成功させた。

そこにはビッグネームに釣られて仲間になったクロウの姿もあった。

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金はある。学歴もある。仲間もいる。

いつの間にか彼女まで出来ていた。

もう人生絶好調であった。

完全に時は満ちた。

世界を良くするにはワカンダを乗っ取るのが一番。

それに親父を殺した相手は先代国王。

つまりは叔父だった。

「ついでに復讐もできる!一石二鳥じゃないの!」と

国家転覆を図るエリックであった。

そして現在。

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ひとまず足掛かりとして釜山でミスったツレであるクロウを奪還しにきたエリック。

油断しきっていた陛下とCIA連中を躊躇なしの大量火薬で吹き飛ばした後に合流成功。

それぞれ目的は違うもののワカンダを手に入れたい気持ちは一緒。

敵の敵は味方」精神で手を組んでいた2人であったが

エリックがクロウを助けに行ったのは別の理由があった。

無理やり国家を奪ったところで民衆がついてくるわけもない。

そんな失敗は過去にいくらでも見てきた。

ならどうするか。高学歴なエリックは考えた。

「ワカンダの敵であるクロウの首を手土産に正々堂々正面から失礼しよう」

こうなってくるとデキる男の行動は早い。

クロウを即射殺。

どさくさで彼女も失ってしまったが、使命を全うするのに多少の犠牲は致し方ない。

クロウの死体片手に初の帰省を試るエリックであった。

そこには釜山から手ぶらで帰ってきていた陛下一同がいた。

初めて相対する2人。

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そんな状況でもあくまで冷静なキルモンガー。

「俺はお前の従兄弟だ。王位継承権は俺にもある」

「正々堂々と俺と闘え」

と真っ直ぐに宣戦布告。

そして国王就任早々気苦労が多いティ・チャラ。

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しかし一国の王となったからには退くわけにはいかない。

周りがやいのやいの水を差してくる中、その挑発を快諾。

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果たして勝つのは国か王か。

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天井知らずの漢気か。

底なしのブラザーソウルか。

親戚一同、そして世界一の超国家を巻き込んだ史上最大の跡取り争いの幕が上がる!!

 

とにかく特筆したいのは

エリックこと「マイケル・B・ジョーダン」の格好良さ。

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クリード チャンプを継ぐ男では真面目ながら熱き闘志を胸に秘めた若きボクサーを熱演していたが

今回もベクトルは違えどその「虎の目」は健在。

むしろ自分の信念を最後まで貫き通すといった点はほぼイコールと言えるかもしれない。

ラストバトルではブラックパンサー2Pカラーのようなスーツを着て闘うことになるのだが

f:id:berserkun:20180407195024p:image通称「ゴールデンジャガー

カッコいいなぁ!!

奇しくもこちらでも「猫科の目」を踏襲。

さらに瞳はある種の優しさに溢れている。

一度は全てを失いドン底に落ちた身。

しかしそこから意地で這い上がり

全世界の差別や貧困を救うために1人立ち上がった姿はもはやヒーローと言っても過言ではない。

最終的には一切の小細工なしで正面から部族の掟に則り正々堂々タイマンを申し込む始末。

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近年でも稀に見る真っ直ぐな漢。

そこには間違いなくスタローン魂があった。

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f:id:berserkun:20180407195302j:image俺の人生の指針。

ラストには2人で納得のいくまで拳で語り合った結果、命を落としてしまうエリック。

ワカンダで「最も夕陽が綺麗に見える丘の上」で陛下の腕の中、息を引き取ることになってしまうのだが

俺は泣いた!!あのラストで!!

エリックよりも大量殺戮かましておいて宇宙で楽しんでるどこぞの笑神様にもぜひ見習ってほしい精神だ。

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ちょっとは反省しろ!!

 

結果的にはブラザーソウルが陛下の心に伝わったのか、その信念はワカンダにしかと受け継がれる。

エンドロール後では世界に向けて技術やヴィブラニウムを提供することを誓う陛下。

f:id:berserkun:20180407211907p:image決して忘れてはならない漢を胸に。

ここまでヒーローに影響を与えたヴィランも珍しい。

f:id:berserkun:20180407195448j:imageクリード チャンプを継ぐ男ラストより。

どんだけ好きなんだ!俺は!!

 

思えばMCUの映画ではしばしばヴィランがヒーローの裏面であることが多い。

『アイアンマン』では社長になれなかった男達。

キャプテン・アメリカでは同じ改造人間。

『ハルク』では同能力の猛獣。

マイティ・ソー』では兄弟。

アントマンでは同能力のスーツを着た相手。

ドクター・ストレンジでは兄弟子。

…などなど枚挙に暇がない。

そして本作のエリック。

同じスーツを着て闘うことももちろんだが

復讐心に駆られている姿は『シビル・ウォー』当時の陛下そのものでもあった。

結局陛下は自らその復讐の連鎖を断ち切ったが

だからこそ唯一彼の救いになれたのかもしれない。

最後の最後にブラザーになれたのかもしれない。

 

とにかく一から十までエリックの魅力にやられてしまう作品でもあるが

もちろんそれ以外の要素にも手抜きは見られない。

近年ではMCUの映画に「代替わり」的な演出が見られることも多い。

例えば

【化学】

『アイアンマン』スパイダーマン

【魔法】

マイティ・ソードクター・ストレンジ

【政治】

キャプテン・アメリカブラックパンサー

などそれぞれ受け継がれている。

当然、本作では「政治」に終始するとばかり思っていた。

しかし蓋を開けてみればそれだけじゃなかった。

むしろ全ての要素が受け継がれていた。

例えば「ヴィブラニウム」は万能金属。

それをフルに活かした【化学】の面。

本編の隅々に至るまで地球の常識を超越したようなハイテクさの数々が見られる。

本作のメカニック担当は陛下の妹である「シュリ」

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社長に負けず劣らず…というかまだ16歳とは思えないほどの大天才っぷりだ。

ブラックパンサースーツの開発、改良に始まり

様々な特殊兵器の発案、実現。

極限まで進化したVRでワカンダから釜山の車を超遠隔操作する技術など。

f:id:berserkun:20180407202123p:image直線距離5000kmの遠隔ドライブ。

正直ここまでやられてしまうと社長の立つ瀬がなくなってしまう気もする。

まぁヴィブラニウムなしであそこまでやってる社長も十分変態ということだろうが!!

しかしシュリが強いのは機械方面だけではなかった。

恐ろしいことに「単独で医療までこなす」という無敵さも持ち合わせていた。

中盤。

ロス捜査官が銃弾を脊椎に受け、半身不随になってしまう事故が起こる。

並みの人間なら絶望してしまう事態。

しかしそれをあっさり「大丈夫」と言い放ち

体内にヴィブラニウムを埋め込むことであっさり解決。

ローディが見たら羨望で泣くこと必至。

そしてストレンジの努力さえ無に帰しかねない超技術とも言える。

これらの科学力によって超発展を遂げている都市「ワカンダ」はもはや神話的な【魔法】都市と言っても差し支えない。

f:id:berserkun:20180407204222j:image秘密都市「ワカンダ」

f:id:berserkun:20180407204235j:image今は失き「アスガルド

もう姉妹都市さながら。

神の立つ瀬もない。

 

さらには【政治】という要素。

前述したように本国で大ヒットした本作。

現実の問題と様々な深いリンクが見て取れる。

人種や政治や貧困問題など。

頭の弱い俺でもハッとさせられる要素が多かった。

それを一手に引き受けているのがエリックだ。

「正義の反対はもうひとつの正義」とは誰かが言った名言だが

これほど見事に体現しているキャラもいない。

というより観賞後には確実にこちらのインパクトの方が強い。

彼のおかげで『ウィンター・ソルジャー』以降描かれてきたMCU【政治】がさらに深みを増す。

それに浮き彫りにされるように『シビル・ウォー』で判明した「陛下はキャップと並ぶほどの人格者」という面もさらに磨きがかかっている。

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相変わらずの慈愛漢気に満ちた瞳。

向かってくる相手すら不殺を貫く。

しかし曲がったことは許せない。

作中にてブラックパンサーが超人的な身体能力を身につけているのは「ハーブ」という超植物を摂取しているから、ということが判明する。

「身体能力が向上する」「第六感が冴え渡る」「キメると精神世界にブッとぶ」など、国王が摂取するにはあまりにもアレな植物ではあるが!

国王就任の際、その「ハーブ」で精神世界に赴くことが義務となっている。

f:id:berserkun:20180407204420p:image国家公認のトリップ世界。

そこで陛下が見たものは亡き父だった。

1回目は再会を喜ぶものの、自分の父親がエリックの父親を殺したことが判明した2回目には

正面から親父に説教する漢気を見せつける。

まさか親父も死んでから息子に説教食らうとは夢にも思っていなかっただろうが、これはこれで立派な親父超えだ。

そんな国王が相手では国際的指名手配犯なキャップの立つ瀬がない。

 

以上のように陛下兄妹だけでBIG3の立ち位置が危ぶまれるほどの万能さを誇るが

恐ろしいのは他にも魅力的ならキャラ祭りということだ。

というかどいつもこいつも漢気を内に秘めている。

国王親衛隊のオコエは武士道精神溢れる「惚れる格好良さ」を持っている。

f:id:berserkun:20180407202303p:image「Wakanda Forever !!!!」

「エムバク」は燃える要素筆頭でもある「遅れてきた加勢」を見せてくれる。

f:id:berserkun:20180407202225p:image「きたよー!!!」

そして最も刮目すべきはロス捜査官。

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『シビル・ウォー』から引き続き、CIA所属なだけあって役人然としている彼。

白にも黒にもなりうる男だったが

中盤の事故にて半身不随となってしまった身体をシュリに治してもらってからは明らかに漢気方面に舵を取る。

終盤では元空軍パイロットという経歴を活かし

VRエースコンバット機長」に電撃就任。

操縦席の正面から戦闘機に狙われても一切怯むことはない。

むしろ「一度握った操縦桿を離すわけにはいかない」とばかりに全機を撃墜しまくるのであった。

f:id:berserkun:20180407204607p:image「YEAH !!!」な名シーン。

ラストの陛下の記者会見のシーンでは役人の中、1人で微笑みながら見守る格好良さを身につけるほどになる。

 

おまけに全編エンタメ性も忘れてはいない。

基本的に皆それぞれ「やられたらやり返す」精神を持っている。

眠たくなりそうな政治話をキャラの魅力と圧巻のビジュアルで包み込むその豪腕さ。

正直非の打ち所がない。

MCU史上最大のヒットは全く伊達ではない。

『インフィニティ・ウォー』の前座と高を括っていた人も少なくないはずだ。

事実、俺も多少その気はあった。

しかしそんな甘いものではなかった。

のんびり構えていると史上最大級の「漢気」「ブラザーソウル」に脳天を打ち砕かれる。

早くも今年ベスト3入りは堅い大傑作だ。

ぜひ観よう!!ブラザーと!!

 

そして真似しよう!!

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ワカンダポーズ!!

 

すっかりワンダーウーマンからお株を奪ってしまった感は否めないが!!

f:id:berserkun:20180407213413j:image奇跡的な一枚。

 

 

ちなみに本作のエンドロール後のおまけ映像。

とある部族の中で暮らしているとある漢の姿が。

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どうやら天才少女に洗脳を解いてもらった様子。

キチンと橋渡し的なサービスシーンも入れるあたり本当に信頼できる監督だ。

『インフィニティ・ウォー』楽しみだなぁ!!

 

この調子であの漢もサプライズ参戦させてくれ!!

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出所祝いにぜひ!!

 

未知のワクワクが垣間見れる本作の予告↓

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前代未聞のワクワクが止まらない次回作の予告↓

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