高速回転する方舟の片隅で。

勢いしかない駄弁り映画ブログ。

大乱闘みんながブラザーズDX!!!『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』感想。バレあり。

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あの楽しいメンツ、再び。

過激に進化しまくりのキャラの漢気!

アクションとストーリーの雑さ!!

前作以上にファイナルファンタジー

理想の続編にして完璧な橋渡し。

天下一強ぇやつ決定戦!!

 

いよいよ佳境に入ってきた「HiGH&LOW」シリーズ。

ドラマから始まりライブやインスタや漫画、そして映画と多岐に渡ってとんでもない世界観を構築してきた。

謂わばLDHによる日本のMCUといったところだろう。

http://bebebeberserkun.hatenablog.com/entry/MarvelCinematicUniverce

とりあえず本シリーズの流れとして

深夜ドラマが2シーズン。f:id:berserkun:20170925012242p:image『HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜』

その総集編。f:id:berserkun:20170925012253j:image『ROAD TO HiGH&LOW』

そして大集合の1作目。f:id:berserkun:20170925012350j:image『HiGH&LOW THE MOVIE』

スピンオフ映画。f:id:berserkun:20170925012411j:image『HiGH&LOW THE RED RAIN』

 

その流れを汲んだお待ちかねの本作。

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『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』

…というあまりにガチすぎる大河シリーズ。

回を重ねるごとに熱量が増していく様はまさに圧巻なのだが、本作の立ち位置は非常に難しい。

ドラマ→映画 はある意味一本筋だが

スピンオフの『〜RED RAIN』をどうするのかと思っていた。

f:id:berserkun:20171008110417j:image人気キャラ「雨宮兄弟」のお話。 

しかしいざ蓋を開けてみれば

ドラマ続編の前作映画はもちろん、こちらからも話を繋げる豪腕ぶり。

さらに11月公開の完結篇である

『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』

への橋渡しも同時にこなす、という完璧すぎる気配り。

f:id:berserkun:20170925012524j:image次回作。完結篇。

それでいてひとつの映画としての完成度も高いという鉄壁の器用さ。

アクション面は進化に進化を重ねて冗談抜きで邦画最高峰だ。

さらに前作でもあった「好きすぎて洋画から引用してしまう」スピリットも健在。

映画オタクの観点からしても納得せざるを得ない大傑作に仕上がっていた。

ひとまずキャラとストーリーの紹介、といきたいところだが

【初心者必見!!】『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』ストーリー&キャラクター映像 - YouTube

↑本作の冒頭でも流れるダイジェスト映像。

正直これだけで十分だ。

これによりシリーズ初心者でも安心、という深すぎる気遣い。

というか正直なところ「キャラ濃いメンツが大暴れする」に終始する本シリーズ。

細かいことを気にしたら負けだ。

前作の記事にも似たようなことは書かせてもらったが

『HiGH&LOW THE MOVIE』バレあんま関係なし。もはやお祭りだ!感想というか紹介? - 高速回転する方舟の片隅で。

本作はさらに輪をかけたわかりやすさ。

本作では各勢力にそれぞれ3,4人ほど新キャラも出てくるのだが、それも特に説明はなし。

いい意味でテンプレだからそこに時間を割く気はない、という英断。

とりあえず世界観とキャラ説明は上記の動画と記事を参考にしてもらうことにして

ここでは軽めのストーリー紹介。

 

【オープニング】

上記ダイジェスト後。

前作を軽々飛び越えるような身体能力と進歩した撮影技術でやたらスタイリッシュな各勢力の紹介が始まる。

そしてひとつの秘密基地に集結する「SWORD」の面々。

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集めたのはコブラらしい。

どうやら「SWORDで協定を結ぼう」とのこと。

「前作ラストで手組んだことだしもう仲良くしようぜ!」というあまりにも大人な提案。

f:id:berserkun:20171024165621j:image歴史の教科書に載せるべき瞬間。

しかしROCKYには「お前らに助けてもらう義理はない」と断られ

日向には「俺たちはサークルじゃねぇ」とあしらわれてしまう。

スモーキー不在のRUDEは勝手にどこか行ってしまう始末。

村山だけは賛同してくれたものの

わかりやすくバラバラになってしまう「SWORD」であった。 

その影で立ち上がる1人の男がいた。

f:id:berserkun:20171005120932j:imageヤベェやつ。

あの悪のスカウト集団「DOUBT」創始者にして

戦闘狂のクレイジーサイコ。

f:id:berserkun:20170925141211j:image楽しそうだなぁ!!

敵対する「White Rascalsとの過去の抗争であまりにもやりすぎたために今まではムショにいた。

「この世界でキチンと警察機能してたのか…」

との驚きもそこそこに刑期を終えたのか、ようやく出所してくる。

そして「暇つぶしにSWORD潰すわ」という傍迷惑すぎる目的で動き出す。

実はこのSWORD地区。

両側に地区を挟むようにひとつずつ刑務所があるというエグいくらい物騒な場所だった。

その片方の出身らしく同じく元受刑者の日向とも交流があった。

手始めに対立してる「White Rascalsにちょっかいかけたり

「達磨一家」に遊びに行く蘭丸であった。

f:id:berserkun:20171003223714p:image「元気してるぅ?」

そしてもうひとつの刑務所。

こちらもこちらでヤベェやつが1人。

f:id:berserkun:20170925012623j:imageジェシー

懸垂中という満点な登場もそこそこに

刑務所天下一武道会でもトップな腕っ節の強さを見せつける最高さ。

f:id:berserkun:20170925012644j:imageカッコいい。

とりあえずこちらもノリで出所。

そこら辺の同刑務所仲間に「喧嘩しただけで稼げる」という派遣バイトを持ちかけ大暴れしようと企む。

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みんな大好きメンディーも派遣仲間。

向かった先は「MIGHTY WARRIORS」のアジト。

一触即発な雰囲気か…と思いきやガッチリと握手をキメるジェシーとICEであった。

そう、実はジェシーは「MIGHTY WARRIORS」の元メンバーだった。

f:id:berserkun:20171003223519p:image「悪そうなやつは全員友達」なポリシーは健在。

そんな中。

f:id:berserkun:20171004172827p:imageフロアを沸かすノリノリメンディー。

かくして

蘭丸率いる雑兵集団。

f:id:berserkun:20171005122400j:imageDOUBT」

前作に引き続き「SWORD」の喧嘩相手。

f:id:berserkun:20171005114128p:imageMIGHTY WARRIORS」

そして新興勢力であるジェシー筆頭。

f:id:berserkun:20171005120352j:imageプリズンギャング」

悪夢の三国同盟がここに完成。

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『クローズ』感満載だなぁ!!

というかこいつら結束の速さが尋常じゃない!

「SWORD」も見習え!!

ひとまず雪辱や因縁もある「White Rascals」を廃駅に呼び出す。

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ROCKY達からすればどう考えても負け戦。

しかし漢には退けない闘いがある。

他の地区のやつらに迷惑をかけたくない一心で全てを引き受けるROCKYであった。

どうなる!?SWORD!!!

 

一方。雨宮兄弟。

こちらはこちらで前作『RED RAIN』の後始末に追われる日々。

琥珀さん」や「九十九」とは結構仲良くなっているものの、未だにUSBは公表できずにいた。

そのUSBは公表すれば諸悪の根源でもある「九龍グループ」を壊滅させられる便利グッズなのだが

当然それを放ったらかしにしておくほど連中はお人好しじゃなかった。

手始めに命の値段大安売りな雑魚組員を送り込んでくる。

しかし相手取るは伝説と謳われた

f:id:berserkun:20171005121115j:imageMUGEN」

f:id:berserkun:20171005121127j:image雨宮兄弟」

当然素直にやられてくれるわけがない。

過去の因縁はどこへやら、一致団結し

前作以上の大暴れを見せつける。

「本来の姿を取り戻した琥珀さん」の脳内に「躊躇」の文字はなかった。

配管をうまい棒のごとく引きちぎったり

もはや人間やめた勢いで暴れ出す。

そして今までは語り要員だったはずの九十九。

ここにきてまさかの過去を帳消しにするほどの大暴れ!!

手始めに車を蹴り飛ばし雑魚を一網打尽。

f:id:berserkun:20171004170656p:imageバイクとは違い愛情ゼロな扱い。

さらには敵の車にダイナミック乗車。

f:id:berserkun:20171004170952p:imageMUGENは伊達じゃなかった。

雨宮兄弟も負けじと得意のバイクテクニックで敵を翻弄しまくる。

バイクをエンジンかけたまま強奪する次男坊。f:id:berserkun:20171004171230p:image

殺意100%なハンドリングを魅せる三男坊。f:id:berserkun:20171004171250p:image

どちらもシビルウォーで観た構図だなぁ!f:id:berserkun:20171008110332p:imagef:id:berserkun:20171008110334p:imageバッキー並みの身体能力。いいぞ!!

しかしここで1人のが立ち塞がる。

f:id:berserkun:20170925012825j:image若頭」源治。

数々の死線を潜り抜けてきた琥珀さんや九十九、雨宮兄弟でも軽くはいなせないほどのズバ抜けた戦闘力を誇る。

とりあえず迷いがなくなった琥珀さんに立体駐車場の高層階から蹴り落とされるもf:id:berserkun:20171004171401p:imageはい、殺人未遂案件。

f:id:berserkun:20171004171453p:image何事もなかったかのように日本刀を手に立ち上がる。

動きといい表情といい性能といい四捨五入するまでもなくターミネーター」ヤクザな源治。

ここから最強の4人を相手にたった1人の

ターミネーター×ワイルドスピード」なUSB争奪戦が幕を開ける!!

f:id:berserkun:20171004171609p:imagef:id:berserkun:20171004171614p:image

人は跳び、車は大破する。

デッドオアアライブドライブ、スタート!

そんな最中「九龍グループ」貌がようやく明らかになる。

こちらもこちらで手加減一切なしのキャスティング。

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この圧力。もはやアウトレイジだなぁ!

直属やら兄弟やら人数は多いのだが

まぁ大手極道との認識で十分だ。

しかしそこはレジェンドな4人。

常人なら20回は死んでもお釣りがくるデンジャラスランの末に

なんとかUSBを全世界に公表することに成功。

ひと仕事終えた後の一服を楽しむ「生きる伝説」達であった。

f:id:berserkun:20171011175343p:image

漢は背中で語れ!!!

 

一方。廃駅。

なかなか善戦する「White Rascals」だったが

さすがに数の暴力の前には劣勢だった。

f:id:berserkun:20171004171826p:imageボコボコROCKY。

もうここまでか…と誰もが思った。

しかしそこに希望の光とも言える聞き馴染みのあるテーマソング。

それと共に聞こえてくるバイクのエンジン音。

f:id:berserkun:20171004171903p:image山王連合会」参戦!!

やたらと身体能力の高い忍者のような連中の影。

f:id:berserkun:20171004171925p:imageRUDE BOYS」参戦!!

そして見覚えのある4tトラックがノーブレーキで突っ込んでくる。

f:id:berserkun:20171004171955p:image鬼邪高校」参戦!!

ここまで騒いでたらあの連中も黙っていなかった。

f:id:berserkun:20171004172023p:image達磨一家」参戦!!

あんなバラバラだったのに土壇場でのこの結束。

そして個性的すぎる参戦の仕方。

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これが「SWORD」だった。

実はこれには影の協力者がいた。

前作から今作の間に

「楽器は弾けないけどバンド組みたいから」

という理由で「White Rascals」から脱退していた彼ら。

f:id:berserkun:20171004172117p:image四人衆。金爆の面々。

事情を知ってる彼らが各方面に頭を下げて助けを求めていた。

ただの使い捨てじゃないのが偉い。

それと同時に熱い!!

さらにそれに突き動かされたのが村山だ。

「SWORD協定」を渋り、同時期に顔馴染みの蘭丸に誘われ揺らいでいた日向を察しf:id:berserkun:20171004172446p:image「だ〜るまさんは転ぶかな?」
「俺が勝ったらコブラちゃんの提案乗ってよ?」

なんとその元へたった独りで乗り込みタイマンを申し込んでいた。

日向もその心意気に呑まれそれをを承諾。

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その決着は描かれないもののお互いの傷痕から死闘だったことは目に見える。

というか2人の性格からして誰にも他言しなさそうなところがまた熱い。

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強敵vs強敵は燃えるなぁ!!!

これにより迷いが消え失せた日向ターザン方式で捨て身タックル→関節技という無茶な登場をかましてくれる。

f:id:berserkun:20171005114448p:image大人数に囲まれてるのにこの度胸。

これぞ日向だ!!

村山も同じく吹っ切れ極限なハイ状態に。

f:id:berserkun:20171005114537p:imageいい顔だなぁ!!!

迷惑かけまいと孤軍奮闘してたROCKYもようやく素直になる。

f:id:berserkun:20171011180926j:imageお馴染み「うるせぇバカ…」も聞けます。

かくして役者は揃った。

前作を超える規模の「地獄の大運動会」が電撃開催!!

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不良vsパリピの全国大会決勝戦

ここからはもう言うことはなにもない。

夢のような時間がとにかく続く。

1vs1、1vs多数、多数vs多数…まさに「全員、主役」の大乱闘が怒濤のように襲ってくるご褒美タイム。

どこをとっても100点満点だ。

規模もクオリティも邦画史上トップクラス。

というか洋画でも類を見ない。

個人的な一部の見所として。

「鬼邪高校」の騎馬戦合体攻撃。

f:id:berserkun:20171005122655p:image「なにこれぇ?!騎馬戦!!?」

楽しんでるなぁ!!!

ベストバウトはコブラvsジェシー

f:id:berserkun:20171005121158j:image表のリーダーvs裏のリーダー。

喧嘩殺法vs獄中殺法。

ストリート同士のぶつかり合いがこれでもかと連発される。

特にジェシー

受け身すらブレイクダンスさながら。

f:id:berserkun:20171024170111p:imageマジで凄いぞ!!

そしてそんな観客が胃もたれになったタイミングを見計らって「久龍グループ」が乱入してくる。

ひと段落ついて心身衰弱状態の「SWORD」の前に意気揚々と押しかけた挙句に

ヤクザの本領発揮と言わんばかりに「俺らはなにをしようが揉み消せる」との大胆発言。

f:id:berserkun:20170925013034j:imageはい。脅迫罪。

そんな大人気ないガチ勢オーラを浴びてしまったら

一般人は縮み上がってしまうのも無理はない。

しかし「SWORD」の頭達は違う。

誰ひとりとして臆することもなかった。

さらには「話が長ぇ!」とばかりに岸谷五郎にスパルタな前蹴りを放つコブラ

f:id:berserkun:20171008110859j:image『300』より。

これによりいよいよ最後の全面戦争の火蓋が切って落とされる。

 

…というところで本作は終了。

いやぁ、完璧だなぁ!!

全てを纏めあげ、更にアップグレードするという理想的続編だ。

「White Rascalsは主役ともいえる存在感。

f:id:berserkun:20171005121755j:image大元との因縁あり。

「鬼邪高校」は縁の下でSWORDをひとまとめに奔走する。

f:id:berserkun:20171005121834j:image村山の株価、ストップ高

「RUDE BOYS」はスモーキーが病欠で不在気味ながらも前作の倍以上にクルクル廻りまくる。

f:id:berserkun:20171005121812j:image身体能力のお化け達。 

「達磨一家」もガッツリ本筋に絡み、最高のお祭り騒ぎ。

f:id:berserkun:20171005121853j:image今回、収入源も判明します。

出番が多いはずの「山王連合会」が多少霞んでしまうくらいだ。

f:id:berserkun:20171005121949j:image内輪揉めしちゃいました。

新旧入り乱れる敵キャラも個性が大爆発。

特にジェシーは影の主人公レベルだ。

f:id:berserkun:20171005114151p:image「神に感謝しろよ?」

「MUGEN」世代も大暴れした挙句に相手の「九龍グループ」の全貌も見える。

もはやアベンジャーズな豪華さ。

 

アクションの進化は上記した通りだが、それにしても筆舌に尽くせない。

特にラストの大運動会感は前作を凌駕する。

文章では到底表せないほどの熱量だ。

作品のファイナルファンタジーさも

刑務所が近場に2つあることを始めとして終末感がますます加速してはいるが、脚本もしっかりと練られている。

よく考えれば コブラは元MUGEN。

コブラとROCKY、村山はそれぞれ仲良し。

村山と日向は今作でズッ友に。

雨宮兄弟とスモーキーも交流あり。

そして今作にてMUGENと雨宮兄弟が仲直り。

あぁ、ひとつになるな、これ!!

おそらく次回作『FINAL MISSION』では不良vsヤクザの全面戦争となりそうだが

今までは暗黙の了解で棲み分けていた両者が激突するというのは邦画史上、前代未聞だ。

ちなみに前作で賛否があったインセプションを彷彿する「無限階層なMUGEN回想」は今作ではなし。

スパッと終わって次回作へ。最高だ!!

まぁ長々書いたが、実際に本編を観てもらった方が早い。

こんなものがよく現代日本で撮れたな、という出来。

洋画に全く引けをとらない…どころか今年ベスト級の大傑作だ。

とにかく全方面にサービス精神が山盛りな本作。

すっかり一見さんお断りなほどにシリーズ展開しているが、ありがたいことにその場で起きていることだけ理解していればいい親切設計。

ここから観ても全然ついていけるぞ!!

もう観よう!!

とにかく観よう!!

時代に逆行する灼熱超傑作!!!

問答無用でオススメだ!!

 

本作予告!↓

映画「HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY」 予告編 - YouTube

次回作予告!!↓

「HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION」 予告編 60秒ver - YouTube

 

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