ステイサム、人類やめるってよ。『MEG ザ・モンスター』感想。ネタバレあり。
食物連鎖、頂上決戦!!
古代の災害vs現代の人外!!
喰らってきた数はほぼほぼ互角!
両者、相手に不足は一切なし!!
真のモンスターはどちらなのか。
世界よ、これがステイサムだ。
ネタバレ記事となるので要注意を。
とにかく面白いので観ましょう!!
1人10回は!!
本作に限ったことではありませんが
BPHB様の記事がとてつもなく面白いのでオススメです。
超古代生物メガロドンVS超人類ステイサム!!生き残るのはどっちだ!?MEGザ・モンスター – Be Power Hard Boiled
元々影響されて始めた当ブログ。
直リンク許可してくださり、本当にありがとうございます!
勝手ながら「見習い」目指して頑張ります。
さて、夏もそろそろ終わりな昨今。
涼しい日も増えてきましたが
皆様いかがお過ごしでしょうか。
俺はというと平成最後の夏を大いに無駄使いしている最中ではありますが
世間的には「海」が持て囃される季節。
まぁ俺の人生には1mmも掠らない場所ではあるが
そんな意見を代弁してくれているかのような映画。
通称「サメ映画」のファンでもある俺。
「『ジョーズ』の二匹目のドジョウ…ならぬサメのおこぼれを得よう!」とばかりに景気良く連発されているアレですな。
最近では王道はやりつくされたのか
「巨大化する」「陸に出現する」「雪山にも出る」「幽霊化する」「タコと融合する」「頭が増える」「ネットの海を泳ぐ」「竜巻と共に天から降ってくる」
など文字通り世界各所で大暴れしている。
そのうちカテゴリ設けて詳しく語りたいところだが
そんなサメ映画。
あれは数年前だろうか。
我が目を疑うようなニュースがある日、急に飛び込んできた。
「ジェイソン・ステイサムの最新出演作、サメ映画。」
日付を確認してみても4月1日じゃない。
「どこかのサイトがフェイクニュースでも流してるのか?!」とも思ったが
ときたま現れる鋭意撮影中の続報。
見様によってはただのバカンスにも見えたが
どうやらこれは現実の出来事らしい。
しかも詳しく見てみれば今回の敵はただのサメじゃない。
「メガロドン」だと。
いよいよ人間を相手取るのに飽きたばかりか
その相手は太古に絶滅した超巨大な「海の殺し屋」
完全にどうかしていた。
それと同時に嬉しくもあった。
思えばどちらも大量殺戮兵器としての実績がある。
言ってしまえば食物連鎖の頂点同士。
完全捕食者としての矜持を持つ二頭の獣。
それが正面からぶつかり合う。
そんなジョーカーカードvsワイルドカードを面白がる、俺と同じような考えの持ち主が海の向こうにもいた。
そして公開された予告。
映画『MEG ザ・モンスター』本予告【HD】2018年9月7日(金)公開 - YouTube
堂々と登場するメガロドン。
それに一切動じないステイサム。
「これステイサム勝つよなぁ…」
「いや、今度ばかりは難しいか?」
「むしろステイサムが秒で捕食されたらそれはとんでもない絶望なのでは?」
様々な意見が飛び交ったのも記憶に新しい。
それでも意見の大半はステイサムよりメガロドンの身を案じているものだった。
無論、この対決を見逃す手はない。
夏休み終わりの9月7日公開という強気さも最高だ。
全ての用事を放り投げて劇場へ駆け込んだ。
「花金ならぬステ金(©︎BPHB様)」をキメた俺。
そして鑑賞中。
自然とガッツポーズが10回は出た。
そこには予想を遥かに上回る「漢」がいた。
全編、笑ってしまうほどの漢気が溢れ出ていた。
聞けばいち早く公開された米国では興行収入が右肩上がり。
なんと世紀の名作『ジョーズ』すら抜いたらしい。
世界がステイサムに追いついた。
そんな漢をずっと追いかけてこれたことを心から誇らしく思えた。
そんな「YEAH!!!!」が止まらないあらすじ。
上海近郊の海。
調査隊が今日ものんびり海底探査をしていた。
どうやら今まで海底と思っていたものはただの境目。
その下には「新世界」が拡がっているという。
それを証明できれば研究者として鼻が高い。
なによりスポンサー的には金になる。
ウキウキ気分で新世界へ突入する調査ポッド。
しかしそこは常識が通用しない世界でもあった。
「何か」に襲われる調査団。
海底11000mに閉じ込められてしまう。
当然救助へ動くも、そこは未知の領域。
誰もが未経験の危機だった。
こんな窮地に頼れる人間はいない。
たった一人を除いては。
「ジョナス・テイラー」
…というかステイサムはロハスに暮らしていた。
そこへ訪れる調査団体の面々。
どうやら今回のステイサムの役どころは「凄腕の海の漢」らしい。
しかしその面々の顔を見るや否や
「金を積まれても俺はやらん」
「情に訴えても無駄だ」
「俺はもう引退した」
の一点張り。
それでも事情を聞いてみれば
「閉じ込められた調査員の中に元嫁がいる」らしい。
そうなっているのであれば話は別。
ステイサムあるあるのひとつ「オープニングで身内が不幸な目に合う」がクリアされたところで
一も二もなく現場に急行するステイサムであった。
とりあえずやいのやいの言いがかりをつけてくる現場の人間をオーラで黙らせた後に
「全てのエネルギーを動力変換する」という完全自己流操作テクで救助へ向かう。
ちなみに本作のステイサムだが、感じてから行動に移すまでが異常に早い。
そのフットワークの軽さでさっさと救おうと意気込むも
そこには想像を絶する怪物がいた。
古代に絶滅したはずの超巨大鮫が姿を見せる。
とりあえず乗組員2人を救出するも
どさくさ紛れに最後の1人、マシオカが死んでしまう。
船上に戻って報告をするが
寝起きのメガロドンは超元気だった。
ステイサムを追って海上付近へ出没。
船は転覆させられ乗組員たちも一人、また一人と喰われていく。
有能と無能がくっきり分かれている面々。
こうなってしまっては完全に話は別だった。
実はステイサムには過去にメガロドンとの因縁があった。
深海調達中に遭遇し、仲間を2人失っていた。
その責任を現場を知らないお偉いさんに問われて
ブン殴った勢いそのままに隠居をしていたらまたもや件のメガロドン。
現場に舞い戻ってみれば元嫁がいる。
足手まとい気味のクルーもいる。
さらに船は使い物にならない。
おまけにまた仲間を何人も失ってしまった。
放っておけば満員のビーチにも被害が出かねない。
ここまでくればステイサムの脳内もお祭り騒ぎ。
もうガチギレの役満状態だった。
『ジョーズ』から40余年。
奴らに捕食される恐怖を叩き込む時がきた。
浮かぶは「殺るしかない」の一言。
他の誰でもない。この俺が。
人間を辞めに辞めたステイサムの一人エクスペンダブルズの幕が上がるのであった…
Wikipediaによれば本作のジャンルは「SF・アクション・ホラー」とのこと。
なるほど、観ていて納得だ。
メガロドンにSF(ステイサム・ファンタジー)をアクションに変換してホラーレベルで叩き込む。
しばしば話題に上がる「副題の"ザ・モンスター"はどちらを指しているか」問題。
本編を観れば嫌というほど理解させられる。
それは「ステイサム」の方だということが!
(『ワイルド・スピード SKY MISSION』より)
結論を言ってしまえばステイサムがサメ公に完全勝利を果たす本作。
思えば今まで様々な相手を潰してきた。
やれ国際的人身売買組織だの
(『トランスポーター』シリーズ)
サイコな連続警官殺しだの
(『BLITZ』)
暴力刑事vsエセサイコ野郎。『ブリッツ』バレあり。感想。 - 高速回転する方舟の片隅で。
ロシアンマフィア、チャイニーズマフィア、悪徳警官達の三つ巴戦線に単騎で乱入して壊滅させたこともある。
(『SAFE』)
面倒だから全員殺せ!『SAFE』バレあり。感想。 - 高速回転する方舟の片隅で。
世界を股にかける最強ファミリーを「最凶の独り身」という全力のアンチテーゼで迎え討ったこともあった。
(『ワイルド・スピード』シリーズ)
そんなステイサムがいよいよ正真正銘の人外を殺しにかかる。
『メカニック』シリーズでは「用意周到な準備が成功を呼ぶ」と語っていたステイサム。
腰にくる名言が乱発される傑作。
実際、続編でさらに強化された地獄のピタゴラスイッチばりのロジックは同時期公開の「シン・ゴジラ」さえどうにかできそうな雰囲気を秘めていた。
(『メカニック:ワールドミッション』)
しかし本作でステイサムは証明した。
「その場のアドリブでもなんとかなる」ことを。
今回はメガロドンというゴジラ並みに想定外な相手が唐突に出現するわけで
そりゃあ現場の対応は後手後手に回ってしまう。
おかげで被害も甚大になりつつあるが
ステイサムは一切動じない。
それどころか「殺そう」と即決した後の動きは狩りをこなす肉食動物なみに速い。
普通なら見て見ぬ振りをするしかない惨劇に向かって堂々と正面突破していく。
具体的には
・ハズレくじは自分から引きにいく
・生身で海に放り出されてもクロールで逃げ切る
・小型の潜水艦でハンソロばりに海中チェイスする
・潜水艦のローター、通称「ステイサムカッター(©︎BPHB様)」でメガロドンを切り刻む
・最後は生身でメガロドンを仕留める
そのどれもが完全アドリブだが
そんな中、最終的には比喩抜きの「漢、一本釣り!」をかましてくれる本作。
驚くなかれ、作中の8割は生身だ!!
以前に異色のアクションコメディ作『SPY/スパイ』の記事にて
ステイサム、一般人に出会う。『SPY/スパイ』バレあり感想。 - 高速回転する方舟の片隅で。
余談だが、そんなステイサム。
待望の次回作はなんと「vs巨大サメ」だ。
『刃牙外伝』より。
こんなん見たいなぁ!!
ということを書いたが
ラストは本当にこのままだった。
おそらく漫画好きのマシ・オカが進言してくれたことは想像に難くない。
結果、「ステイサムに任せたらなんとかしてくれた」としか言えなくなる本作。
心なしか劇場を出る観客はそれぞれ笑顔を携えていた。
何処からか聞こえてきた「なんとかしたなぁ…今回も」という声には激しく同意せざるを得なかった。
まぁ確かに予告を見ただけでも予想はできるオチではある。
それでも「人類の代表」が「一種の災害」にパーフェクト勝ちしたことは誇らしく思える。
むしろ「平常運転なステイサム」こそ「災害」に匹敵することを打ち出してくれた。
とはいえ絶妙に違うゾーンにボールを放ってくることに定評のあるステイサム。
本作にはヒロインの一人娘が出てくるのだが
その対応が今までにない柔らかさだった。
穏やかステイサム。
「息子が生まれたからかなぁ…」と少しシンミリもしてしまった。
祝!結婚!&息子誕生!!
久々の超大作ということで本作が初ステイサムな方もいらっしゃるでしょうが
きっと満足していただけたはずだ。
とにかく老若男女問わずオススメできる傑作。
徹底された人間賛歌に打ち震えよう!!
観た後はなんだかわからないやる気が出てくるぞ!
頑張りましょう!!何かを!!
余談。
本作には俺がハリウッド女優の中で一番好きな
「ルビー・ローズ」が出ている。
カッコいいなぁ!!好きだ!
主な出演作は
ヴィン、ドニーさん、キアヌ、ミラ・ジョボビッチと錚々たるスターと共演してきた凄い経歴の持ち主。
今回は控えめながらもステイサムに一目おかれるメカニック役を演じていた。
その存在感は抜群。大好きだ!!
そのうち女性版『エクスペンダブルズ』か『ワイルド・スピード』シリーズに出てほしいところ。
なんと次回作はドラマ『Batwoman』
DCドラマ×ルビー!!最高だ!!
ちなみにステイサムの次回作。
『Hobbs and Shaw』
至高のワイスピスピンオフ。
まさかのロック様との異次元タッグ!!
猛獣、巨獣、怪獣、ロック様。『ランペイジ 巨獣大乱闘』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。
お互い今年は怪獣を相手取ったが
いよいよゴジラでもシバくつもりか?!
楽しみだなぁ!!
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