高速回転する方舟の片隅で。

勢いしかない駄弁り映画ブログ。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』予告から見る希望的考察。

 

いよいよ本格始動してきたMCUのフェーズ4。

その中でも特に注目を集めに集めている『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の予告編が先日公開された。

その反響はとにかく凄まじかった。

なんと『アベンジャーズ / エンドゲーム』の予告を超え、24時間での最高視聴数を記録したらしい。

それもそのはず。

ただでさえ人気と知名度が天井知らずなスパイダーマンの新作。

加えて本作は今まで多数の噂があった。

 

話は少し逸れるが、2年ほど休止していた当ブログ。

更新はしていなかったが大量に下書き記事がある。

後々発掘しつつ手直して投稿していきたいのだが、その中にこんな記事があった。

以下、当時のままコピペ。

 

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現在最も公開が期待されるMCU作品のひとつがスパイダーマン最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』だ。

本作はこの手のブロックバスターにはついてまわる問題、と一概には言えないほど噂が数多い。

その中でも有名なものをいくつかまとめてみた。

*真偽不明ではありますが、人によってはネタバレと捉えうる内容があります。ご注意ください。


大前提として本作でよく語られるのが「マルチバース」の本格導入である。

今後MCUにてこの概念が導入されるのはほぼ確定的ではあるが、主軸としての採用は本作がキッカケになるのではないか、と言われている。

過去に幾度も映画化されていること。

2018年には多次元のスパイダーマンが集結するアニメ映画『スパイダーバース』が鳴り物入りで公開されたこと。

原作コミックでは

「トビーそっくりのやつがいた」

「Facebookの映画に出てるやつがいた」

などと嘯かれているほどである。

夢の共演にこれほど相応しいこともない。

 

これらは今まではただのファンの与太話だった。

しかし着々とこれらを補完するようなニュースが飛び込んできた。

 

・ストレンジ登場

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至高の魔術師「ドクター・ストレンジ」の続編監督にサム・ライミが就任したことは衝撃的であった。

しかし考えてみれば「ホラー的」「アメコミ」という題材にこれほどまでしっくりくる御仁もいない。

いうまでもなく「ホラー出身の大御所」で「スパイダーマン三部作」の監督である。

加えて多次元を司る魔術師、ストレンジ。

サムライミが手がけるこのヒーローの最新作が直後に公開されることには何かを感じずにはいられない。


・ドクオク再演

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MARVELが誇るもう一人の"ドクター"である「ドクター・オクトパス」

好きなヴィランランキングでは常に上位に入るほどの人気者である。

過去にはライミ監督によって実写化されている。

その彼がなんと本作にて再登場するというのだ。

しかも当時の"直後"の姿で。

この報道に対して同役を演じたアルフレッド・モリーナは「17年経って同じ役ができるなんて非常に面白い」と語っている。

よってライミ版とは繋がっている、と見るのは妄想ではないはずだ。


・エレクトロ再登場

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ライミ版だけではない。

当時はアベンジャーズの最大のライバル作のひとつでもあった『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのヴィランであったエレクトロすら再登場するというのだ。

この報道に対して同役のジェイミー・フォックスは「そうならとても楽しみですね」と具体的な名言を避けてはいるが、同時に「ありえないことではない」とも語っている。

 

・SPUMCの流れ

現在スパイダーマンの版権は複雑なことになっている。

原作コミックはもちろんMARVEL所有であるが、映像化の権利は全てソニーが所有している。

これに基づき、ソニーではMCUとは別個のユニバース「Sony Pictures Universe of Marvel Characters」通称(SPUMC)が企画されている。

特例としてマーベルスタジオに出張できるスパイダーマンは別として、関連キャラクターのみでのユニバースを構築する試みである。

現時点では『ヴェノム』のみではあるが、今後続編である『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』『モービウス』『クレイブン』などがこちらに組み込まれて製作される予定だ。

こちらにも多大なヒントが隠されている。

『モービウス』の予告編ではマイケル・キートンが登場して世間を騒がせたのも記憶に新しい。

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これがかの「ヴァルチャー」であるというのはいきすぎた意見ではないだろう。

本予告ではライミ版らしきスパイダーマンのポスターも映っていた。

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『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』予告編では「アベンジャーズ」らしき文字。

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そして「クレイブン」を演じるのはMCU版「クイックシルバー」でもあるアーロン・テイラー・ジョンソン。

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今までにも別キャラを同俳優が演じるということはあったが、ここまでのネームドはありえなかった。

これもマルチバースという軸があればなんらおかしくない。

現実世界ですらありうる「よく似た他人」は無数のマルチバースで鑑みれば普遍的だ。

もしかしたら別次元での「ピエトロ」なのかもしれない。

 

この辺りで勘の良いアメコミファンであればピンとくるかもしれない。

ヴァルチャー、ドクオク、エレクトロ、クレイブン…

そう、「シニスターシックス」である。

f:id:berserkun:20210826165516j:image打倒スパイダーマンを掲げ、手を組んだ悪役同盟。

『アメイジング・スパイダーマン』でも伏線を匂わせていた彼ら。

残念ながらシリーズは終了してしまったが、ここにきてその芽を育てることもマルチバースなら可能だ。

MCU(ディズニー)ではマルチバースの概念を固め

SPUMC(ソニー)ではそれに乗っかり「シニスターシックス」を実現する。

新しく一から創造するよりもこれまでの財産を上手く活用し再建(リメイク)するつもりかもしれない。

付け加えるが、確定的ではないことも多い。

毎日と言っていいほどガセネタも出てくるほどの人気作だ。

しかしそれらを補完するようなニュースがあるのもまた事実だ。

 

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正直期待特盛な予想ありきで書いたのだが、こんなファンの妄想が叶いかけている。

この度公開された予告。

前作『ファー・フロム・ホーム』ラストにて全世界に身バレしたピーター。

その反響は常軌を逸したものであった。

それは周囲の人間にも及ぶ。

いよいよ困り果てたピーターは「宇宙を救った仲」なストレンジを頼る。

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同僚のウォンから止められるほどの強力な魔術でこの世から「スパイダーマン」の記憶を消し去ろうとするが、それはあまりに強大すぎた。

その超魔術は次元の壁すら超越し、マルチバースにまで及ぶ。

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混乱を極める世の中。

そこには観客のよく知るいくつかの影。

f:id:berserkun:20210826162934p:image電撃と砂。

f:id:berserkun:20210826162957p:imageあの笑い声と特徴的な爆弾。

そして…

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あっ!!ドクオクだ!!!!

 

…と、ファンのボルテージが最高潮に達したところで予告は終わる。

正直ひとつめの予告でこんなに様々な要素が出てくるとは思わなかった。

というか現在進行形で処理しきれてはいない。

「まさか」が、起きつつある。

 

余談。

上記で「SPUMC」と表記したソニー側のマーベルユニバースだが、先日公式で「Sony’s Spider-Man Universe」通称(SSU)と改められた。

一見大したことないようなニュースだが、『ヴェノム』などが属するユニバースの名前に「スパイダーマン」が加えられた、ということ。

つまり今後共演もありうるかもしれない。

 

最高だな!!!

 

 

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter