高速回転する方舟の片隅で。

勢いしかない駄弁り映画ブログ。

スカヨハ・イン・ザ・アウトレイジ。『ゴースト・イン・ザ・シェル』感想。バレあり。

f:id:berserkun:20171022150655j:imageとりあえずなんとなく想像通り。

満足度、そこそこ保証!!

ハリウッドによる全力接待プレイ!!

山場を見間違うな!!!

 

唐突だが当ブログ初の特集を組もうかと思う。

その名も「闘うヒロイン特集」だ。

ひと昔前に比べてアグレッシブなヒロインが増えてきた昨今。

そんな作品を最近Blu-rayや試写会、映画館で連続して観たために思いついた、いわば行き当たりばったりな企画だ。

3日間で4作品観たし、できれば連日で更新していきたいところだがまぁ難しいかもな!

とにかくこんな辺境のブログに来てくださってる奇特ついでに付き合ってくれれば幸いだ。

…というわけで第一弾は『ゴースト・イン・ザ・シェル』なわけだが正直な話、作品自体に思い入れはない。

大傑作アニメということは重々承知しているつもりだが多岐に渡ってそうなシリーズ展開に尻込んでいた。

その実写化作品である本作。劇場公開もスルーしてしまっていたのだがたまたまTSUTAYAで目にしたこともあって借りてみた次第だ。

まぁハリウッドが手掛けたSFアクション映画なら安パイだろうと思っていた。

ホワイトウォッシュ問題についても特にこだわりはないし!

むしろ理由としては近年公開されたアウトレイジ 最終章のためにシリーズ復習していた余韻で北野武にハマっていた」という方がデカい。f:id:berserkun:20171022111926j:imageアウトレイジ 最終章

前評判はかなり上々。観に行くしかない。

そんなわけでなにも考えずまったりと観たのだが中々にバカにできない傑作であった。

というかところどころ見え隠れする「アウトレイジ」感が俺としてはかなりのプラスだった!!

そんな大バカヤローなあらすじ。

舞台は近未来。

身体の一部を機械化するのが当たり前な世界。

そんな中でも主人公ミラ・キリアン(cv.田中敦子は一味違っていた。

なんと全身を義体化。人間の部分は脳だけというアグレッシブな整形状態だった。f:id:berserkun:20171022150637j:imageどうやら過去に事故に遭い、無事だったのは脳だけなためにこのような処置に至っているらしい。

それでも現在の職業は「公安9課」という特殊捜査チームの一員。

「むしろ都合が良い!!」とばかりに人間では不可能な暴れっぷりを誇る優秀な捜査官として幅を利かせていた。f:id:berserkun:20171022150543j:image高層ビルからダイブし窓ガラスをぶち破る。

脳以外にダメージ判定は存在しない!!

原因不明なノイズが度々走るものの構わず仲間達と共にブイブイ言わせている彼女。

そんな無茶苦茶な「公安9課」の面々。f:id:berserkun:20171023095338j:imageバトー(cv.大塚明夫

ミラの相棒にして無骨な武闘派。

動物好きなギャップあり。

f:id:berserkun:20171023095358j:imageトグサ(cv.山寺宏一

IT担当。cvの豪華さと出番が反比例。

そしてそこを取り仕切るボス。f:id:berserkun:20171022150609j:image荒巻大輔…というか北野武

ハリウッド映画にも関わらずバリバリの日本語を話す圧倒的自由さを誇る。

そんな中、現在の最大手メカ会社でもある「ハンカ・ロボティックスに対するテロ事件が起こる。

早速捜査を始めてみると1人の人間に突き当たる。f:id:berserkun:20171023095423j:imageクゼ(cv.小山力也

強そう。

どうやらこの世界に不満がある模様。

サイバーテロを起こすことで世間に機械の危険性を知らしめたいとか。

しかしミラに対する態度がどうもおかしい。

そして加速する自身のノイズ。

一体真相はどこにあるのか?!

本当の敵はどこにいるのか!?

原作ファンはどう思うのか!!?

 

…といったところ。 

本作の見どころのひとつに「吹き替え」がある。

なんと原作アニメと同キャストらしい。

まぁ未見な俺にはあまり関係ないのだがそれでもベテラン勢が揃っているのは嬉しいところだ。

さらに近年問題となっている「ホワイトウォッシュ」についても。

まぁ簡単に言えば「なんでもかんでも白人が演じちゃう問題」だ。

原作攻殻機動隊の主人公は日本人。

なのに本作の主人公は欧米人。

当然この問題の標的となった。

しかしその問題すら製作陣の思惑通りだった。

種明かしをしてみれば元々主人公は「草薙素子」という原作通りな日本人。

それも母親は「桃井かおり」という鉄壁なキャスティング。

そんな中「不慮の事故に遭い、脳だけ残し義体化された」というもの。

もうぐうの音も出ない。

ファンからしたら不満も残るかもしれんが

少なくとも俺は感心した!!

なによりハリウッドならではの予算と技術をふんだんに駆使した美麗すぎるビジュアルを観たら唸る他ない。f:id:berserkun:20171023095542j:image不可思議で独特な世界観。

これだけでも十二分に元は取れるぞ!!!

 

…とぐだぐだ言ってきたがやはり本作の一番の見所は北野武だ。

あの「世界のキタノ」がハリウッド映画に出る!というだけで興奮ものだが、その配役がまた素晴らしい。

作中だけでなく現実社会でもブイブイ言わせているスカヨハを配下に置き有無を言わさないボス役。f:id:berserkun:20171024130059p:imageもうその佇まいからし「逆らっちゃダメな人」感が満載だ。

「英語喋れないから字幕出してもらう」「台詞覚えられないからスカヨハにカンペ持ってもらう」などのVIP待遇もそうだが

本編ではそれを凌駕する程の接待スレスレな見せ場がある。

中盤。敵に戦闘員を仕向けられるたけし。

そこで机から取り出したのはまさかのリボルバーという時代に完全逆行する代物。

そして眉ひとつ動かさずに追っ手どもを瞬殺し吐き捨てるように一言。f:id:berserkun:20171022112010j:image「狐を狩るのに兎を寄越すな」

さらに終盤。

兎」だけでは飽き足らないのかまさかのラスボスを追い詰める。スカヨハを差し置いて!

そして当然の顔で相手に銃口を向けるたけし。

そこで作中で恒例となった「形だけの射殺許可」をスカヨハにもらった瞬間。

平気で引き金を引く。何発も!!!f:id:berserkun:20171022112032p:imageこの躊躇のなさ。

相手を間違えたとしか言えない。

もう笑うしかない決断の早さだ。

ちなみにどちらもカメラワークは完璧にアウトレイジまんま。f:id:berserkun:20171022112057j:imageアウトレイジ ビヨンドより。

間違い探しレベル。

監督にアドバイス求められたのか自ら口出ししたのかはわからんが、とにかく素晴らしいサービス精神だ!!

他にもロボゲイシャに始まり。f:id:berserkun:20171023100135p:image演:福島リラ。

ステルス装備での徒手空拳f:id:berserkun:20171023095622j:image何気に斬新な闘い。

「ハリウッド」を思い知らされる最終決戦。f:id:berserkun:20171023095639j:image原作未見だが違う感じは伝わってくる。

義体のメンテ担当であり全ての真相を知っていたオウレイ博士の母性大爆発「ここは私に任せて逃げなさい」など。f:id:berserkun:20171023095654j:image黒幕風から一転、情が湧く。溢れるほど!!

見所は多々あるものの、全て北野武が持っていってしまうというアウトレイジの宣伝のような本作。

映像美やアクション、吹き替えなどは文句が出るはずもないので、雨の降る週末にでもビール片手に観たい作品だ。

原作未見なら是非ともオススメしたいSFアクション映画だ。

原作ファンならまぁあれだ、アニメ観とこう!!

f:id:berserkun:20171023100104j:imageスカヨハファンは観よう!!

 

スタイリッシュな予告↓

『ゴースト・イン・ザ・シェル』 本予告 - YouTube 

 

アウトレイジ 最終章絶賛公開中!!!

【動画】映画『アウトレイジ 最終章』予告編 - YouTube

 

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