高速回転する方舟の片隅で。

勢いしかない駄弁り映画ブログ。

本気の傑作。『ダンケルク』感想。

f:id:berserkun:20170909221658j:image珍しくネタバレなし。

というかまともにレビューが書けない衝撃。

今回も本気(ガチ)ノーラン。

一切の躊躇&手加減なし。

そして清々しいまでの緊張感。

観賞前にはブドウ糖を大量摂取しよう!

全篇クライマックスとは、こういうことだ。

 

クリストファー・ノーランf:id:berserkun:20170909223628j:imageこの世界的不況時代にも関わらず右肩上がりの映画産業のトップをひた走る超凄腕映画監督である。

毎回意識が高いのか低いのかもはや感覚が麻痺してくるほどに「面白い」通り越す傑作しか生み出さないヒットメーカーでもある。

その緻密とも言える作風から狂信的なファン盲信的なアンチを一手に抱え込むある種のスターでもある。

個人的にはほぼ全ての作品を追いかけているくらいには好きだ。

ハマったのはダークナイト・トリロジー」から。f:id:berserkun:20170909221742j:image豪華だなぁ!!

しかしその頃から変わらないたった一つの難点がある。

観終わった後の虚無感。

そして後日に引きずる疲労感だ。

まぁそれほど凄い映画をつくってくれるのは嬉しいったらないのだが

初見の際はかなり気を引き締めてかからないと比喩抜きで死にかねない。

さて、今回はインターステラー以来3年ぶりの新作。

そしてなんとノーラン初の史実映画。

さらには戦争もの。

一応心の準備はしたものの

こんなの精神もってかれないはずがない。

上映時間が106分と短めなのがまだ幸いと思っていた…が。

結果、いつも以上にノーラン節全開。

それどころか史実の戦争ものということで一切の手加減なし。

短めの上映時間も「緊張感を終始引っ張れる限界ギリギリの時間だからじゃないか…?」ということに気づいてからは

ただただ自身のメンタルが削られていく音を聞くしかなかった。

しかしその残酷とも言える作風がテーマとこれ以上ないほどにシンクロしていた。

世の中には「ノーラン監督作」というだけで褒めたり貶したりする人もいるみたいだが

俺には全く関係ない。

まぁ無条件でステイサムを褒めまくりの俺が言えたことではないが!!

ストーリーとしては

第二次世界大戦初期の1940年5月26日から6月4日。イギリス、ベルギー、カナダ、フランスから成る連合軍兵はダンケルク海岸でドイツ軍に包囲され、ダイナモ作戦による撤退を余儀なくされる。(Wikipedia参照)

…というもの。

まぁ、エンタメ作ではないためにわかりやすい起承転結はない。

しかし史実とは得てしてそういうもの。

その代わりに全篇、切れることない緊張感で走り抜ける。

物語の構成としては陸海空と3つの視点で話が進む群像劇。

それぞれの主人公としてf:id:berserkun:20170909221850j:imageトミー。陸担当。

英国二等兵。新人兵。

闘いには消極的だが仲間の命は尊ぶ気高さも。

生きて帰ることにも恥じらいはない。

f:id:berserkun:20170909221914j:imageピーター。(左)海担当。

自国の援助に民間船で海を渡る祖父を手伝う勇気ある少年。

割とヤンチャな節がある。

中盤、海のど真ん中で被弾した英国兵(右)を救助するが…

f:id:berserkun:20170909222135j:imageファリア。空担当。

空軍のエースパイロット。相当な凄腕。

仲間が倒れていく中でも不屈の闘志を見せる。

演じるは現在出演作にハズレなしのホームランスラッガートム・ハーディ

余談だがマスク着用時にはベイン風味。

f:id:berserkun:20170909223129j:image同監督作より。

…がいることにはいるが

作中では名前が呼ばれることはほぼない。

それどころか台詞も最低限を超えたごく僅かなもの。

実際ベラベラ喋るやつはそういないだろうが

もはや映画としての体を成すギリギリのラインだ。

というか一から十までわかりやすさは皆無なために

観賞中は自分が驚くほどに低偏差値になった気分になる。

初見だけでは全容を把握しづらいのはノーランの特徴とも言えるが、本作ではそれがあまりにも顕著。

それでも観客を飽きさせることなく最後まで手を抜かずに描き切るのは天晴れとしか言えない。

上記したように上映時間が短めなのは「緊張感が保てるギリギリのライン」ということもあるだろうが

「3時間はかかりそうな題材を圧縮した」

「ほぼ説明に終始しかねない映画の前半を削ってクライマックスだけにした」

ともとれる。 

さらにノーラン御用達な音楽家ハンス・ジマーが今回も当然のように参加。

予告編でもあるような焦燥を煽りに煽る音楽も手伝ってこちらまで嫌な汗かきっぱなし。

下手に本編が長いと慣れてしまいかねないだけに素晴らしい采配だ。

 

とにかく言えることは「ノーラン×戦争もの=マジでヤバいということだけだ。

徹底した実物志向でも知られるノーラン監督が史実を取り上げれば「そりゃヤバいよな!!!」以外の言葉が出てこない。

というか毎度のことだがノーラン映画の観賞直後は頭の中の整理がつかない。

向こう一週間は脳が酸欠になる。

もう「とにかく見てくれ!!!」としか言えない本作。

まぁブロガーとしては失格だが!!

 

珍しく画像少なめな記事になってしまったが

逆説的に察してくれるとありがたい。

そのうち整理ついたら追記でもしよう。

今回は映画同様に短めでまとめた、ということで許していただきたい。

とにかくノーラン好きはもちろん、映画ファンや普段映画をあまり見ない人にもぜひ見て欲しい超傑作だ。

観賞後はHPもMPも根こそぎもってかれるが

満足することだけは保証できる。

ちなみに今回も最近よくある試写会での観賞だったのだがなんと初のIMAX

もう「圧巻」の一言だった。

スクリーンがデカさが作品と相まって失神直前。

もう凄いわ!!ノーラン!!!

 

傑作感が垣間見える予告↓

映画『ダンケルク』本予告【HD】2017年9月9日(土)公開 - YouTube

いろいろと失格なtwitter

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter

守るか殺すか、生き残るか。『ヒットマンズ・ボディガード』バレあり。感想。

f:id:berserkun:20170907142606j:image禁断の組み合わせ、実現。

悪人を守る漢×悪人を殺す漢。

Fワードと銃弾まみれな男2人旅。

命の値段、プライスカット!!

 

さて。Netflixに登録して早数ヶ月が経った。

最強米軍vs最凶幽霊群。『スペクトル』感想。バレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

しかしプリペイドカードでの契約だったために気がついたら残高ゼロ。

それでも8月はNetflixの勝負月。

大目玉の『ディフェンダーズ』もそうだがf:id:berserkun:20170907144841j:imageMCUのNetflix勢大集合。

名実共に「裏アベンジャーズ」だ。

ハリウッド版『DEATH NOTE』という隠し球も潜んでいる。f:id:berserkun:20170907144907j:image米国リメイク。純粋に楽しみ。

「そろそろ再登録しないとなぁ…」とかベッドに寝そべりながら考えていたところ、ネットニュースにてとんでもない記事が目に飛び込んできた。f:id:berserkun:20170907144932j:image『ヒットマンズ・ボディガード』

「Netflixにて8/18にて独占配信」

「…え!!???」

物理の法則ガン無視で飛び起きた俺はそのままタバコを8本吸った。

それでも冷静に処理できなかった。

この映画、原題『The Hitman's Bodyguard』俺が今年一番期待していた映画でもある。

旬すぎる俳優「ライアン・レイノルズ」

ずっと旬な俳優「サミュエル・L・ジャクソン」によるバディ映画というだけで垂涎ものだが予告でのFワード連呼。

The Hitman’s Bodyguard (2017) Restricted Teaser Trailer – Ryan Reynolds, Samuel L. Jackson - YouTube 

さらには真っ向からふざける気満々なポスター。f:id:berserkun:20170907142646j:imageこの2人の使い方をよくわかってる、としか言えない。

しかし本国での公開目処はついているものの日本ではさっぱり。Googleの力をもってしても詳しい状況が把握できないほどであった。

それが久方ぶりに目にしたと思ったら全米公開と同時に配信という奇跡。しかもNetflix限定で!

これほどまでに神様を信じた瞬間もなかった。

実際は諸事情により配信は1週間後の8/25となったのだが、奇しくもこの情報を知ったのが8/25

もう画面に齧りついて観賞した次第だ。

正直今でも青天の霹靂な気分だが

とにかくそんな寝耳に水なあらすじ。

主人公マイケル・ブライスは要人警護のエキスパート。f:id:berserkun:20170907154322j:image元々凄腕のボディガードであったが、過去のある失敗をきっかけに失落。

一応要人警護の仕事は続けているもののおそらく無認可。 f:id:berserkun:20170907154310j:imageあらかじめ敵を全て排除するなど仕事の腕は相変わらずだが、恋人にも愛想を尽かされて無味乾燥な日々を過ごしていた。

一方。ベラルーシ。

一言で言えばやべぇ独裁者が1人。f:id:berserkun:20170907142717j:imageあっ!!ゲイリー・オールドマンだ!!

ヴラディスラフ。

そのヤバさゆえに法的に裁こうという動きがあるもののそこはヤバい独裁者。

証人を片っ端から暗殺するというやりたい放題な現状であった。

業を煮やした国連は最後の切り札としてある人物を証人喚問することにする。f:id:berserkun:20170907152445j:imageあっ!!サミュエルだ!!

ダリウス・キンケイド。

現在塀の中の凄腕の殺し屋。

これを引っ張り出すのは容易ではないと考えた国連が出した条件は「無実の罪で同じくブチこまれているダリウスの恋人であるソニアを釈放する」というもの。f:id:berserkun:20170907142924j:imageソニア。スタイル抜群美熟女。

ダリウスの嫁なだけあって傍若無人だがイイ女感満載。土下座してお願いしたいレベル。

しかめっ面なダリウスだったが条件が出るや否や即効でサイン。

裁判所へ証人として出向くことを同意するのであった。

そこでインターポールは護送チームを結成。アメリア捜査官がリーダーに任命される。f:id:berserkun:20170907142946j:imageアメリア。キャリアウーマン。

土下座その2。

とりあえず一通りダリウスにディスられた後に護送を開始するも…f:id:berserkun:20170907154357p:image1分と経たずに襲撃を受ける。

テンポ、良し!!!

どうやら内通者がいたようだ。

とりあえずなんなく死体の山を築き上げたダリウス。アメリアを連れてセイフハウスへ逃亡を図ることにする。

内通者がいる現状、職場の人間に頼るわけにもいかない。

そこでアメリアが電話したのは…f:id:berserkun:20170907154422j:imageあっ!!ライアン・レイノルズだ!!

そう、アメリアはマイケルの元カノだったのだ。

携帯の登録名を「悪魔」としているくらいには良い思い出がないマイケルは適当にあしらうものの下心があるのもまた事実。

下半身には逆らえない哀しき男の性により協力を承諾するのであった。

そしてセイフハウス。

マイケルとダリウスが対面。穏やかに挨拶を交わす…かと思いきや。f:id:berserkun:20170907154451j:image「てめぇかよ!!!」×2

目が合うなり、殺し合いを演じる2人であった。

立場は真逆と言えども互いに命を扱うプロフェッショナル。どうやら顔見知りだったらしい。

というかマイケル曰く「こいつには27回殺されかけたんだぞ!いや、最近プラハで28回目あったわ!」な仲らしい。

しかし元カノアメリアの軽い脅迫の成果もあり、本日2度目の渋々な承諾をするマイケルであった。f:id:berserkun:20170907143023j:imageさらに間の悪いことにアメリアは報告のためにインターポールへ帰る、とのこと。

最悪な雰囲気。期限は数時間。全力で殺しにくる追っ手の集団。そしてヘラヘラしているサミュエル。

果たしてマイケルは無事ミッションを終えることができるのか??

元カノとヨリを戻せるのか!??

なによりサミュエルと仲良くできるのか!!??f:id:berserkun:20170907143149j:image悪態と銃弾だらけの男2人旅が今、幕を開ける!!!

…まぁ、もう見始めたら最後までがっつり観るしかないストーリーではある。

話としてはシンプルイズベストなのだが要所要所のアクションの堅実さ、滲み出るスマートさによって飽きを感じさせない。それをどこか斬新なカメラワークで包みこみ近年ならではのスタイリッシュさも兼ね備えている。

かと思えば急に生々しいハードコアな描写もありダラけない。
役者陣の安定感もあり映画ファンならずとも楽しめる作品だ。

…と真面目に語ってはみたもののやはり一番の見所であるキャストに触れずにはいられない。

とにかく主演2人を見ると脊髄反射的に浮かぶものがある。

「MARVEL映画」だ。

かたやX-MENの革命児、デップー。f:id:berserkun:20170907143255j:image演:ライアン・レイノルズ。

かたやアベンジャーズのエンドロール御用達眼帯おじさん、フューリー。f:id:berserkun:20170907143328j:image演:サミュエル・L・ジャクソン。

現在MARVEL映画筆頭の二大勢力を代表すると言っても過言ではないこの2人。

映画シリーズでは大人の事情という高すぎる壁によって共演不可な2人でもある。f:id:berserkun:20170907152509j:image映画制作会社が別、という残念さ。

まぁ『デッドプール』ではエンドロール後に散々イジってたが!f:id:berserkun:20170907143405j:imageそんな2人が夢の共演。

さらにアメリアを演じるエロディ・ユンはNetflix版『デアデビル』の女傑エレクトラ。f:id:berserkun:20170907143429j:image『デアデビル 』シーズン2より。

おまけにゲイリー・オールドマンは「ノーラン・バットマントリロジー」のゴードン警部。f:id:berserkun:20170907145815j:image肥溜めの中のオアシス。

これでテンション上がらないアメコミ映画ファンはいない。

しかも主演2人はどちらも口の悪さでいえばハリウッドで一二を争う問題児。

おそらくFワードを言った回数では群を抜いてるはずだ。

それだけでは収まらず本作の監督は『エクスペンダブルズ3』を担当したパトリック・ヒューズ。

役者は揃った!!!

さて、見所…といきたいところだが「とりあえず期待したものは出てくる」と太鼓判を押すことしかできない。

なにせあまりにジェットコースタームービーすぎて語るに語れない。

いやあることにはあるのだが

やれ「男とは〜」やら「女は〜」やら中身スカスカな武勇伝自慢やら与太話が多すぎる。

そして困ったらFワード連呼。

ぶっちゃけ本筋だけなら半分の上映時間で済むほどだ。

しかしこの男子校の放課後感。

『エクスペンダブルズ』『マグニフィセント・セブン』に通ずる漢の美学が満載だ。

「中身がないことこそが中身」精神。

それをしょうもないと笑い飛ばすのは簡単だが、言わせてもらえばこれこそが男の本質でもある。

一応マイケルの成長譚という側面もあるのだがそれは隠し味程度に終始する。

とにかく主演2人の魅力が大爆発してることが本作の特長だ。

ライアンは半分デップーな不真面目さ。サミュエルに至っては「悪サミュエル」まんま。f:id:berserkun:20170907143645j:image終盤では鬱憤大爆発。f:id:berserkun:20170907143653j:imageただの日常サミュエル。

まぁ予想したものがその通りに出てくる安堵感。

まるで実家のような居心地の良さだ。

ちなみにライアン・レイノルズ主演の成長譚、悪人護送もの、黒人とのバディロードムービーといえば『デンジャラス・ラン』を思い出す。f:id:berserkun:20170907152535j:image一言でいえば「闇堕ちしたジェイソン・ボーンをライアンが護送する」というサスペンスアクション。なかなかな佳作。

こちらのバディはデンゼル・ワシントンだ。f:id:berserkun:20170907152600j:image無敵キャラの軌道にノリ始め。

しかしこれはあくまで徹頭徹尾真面目でシリアスなつくり。

面白いことには面白いが近年のライアン・レイノルズを知ってしまっていると物足りないのも事実だ。

思えばこの頃はライアンの暗黒期。

『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』では黒歴史としかいえないデップー…ではないなにか役。f:id:berserkun:20170907150055j:image「なんや、こいつ…」なウルヴィー。

心機一転、他社のアメコミ映画に出演するものの『グリーン・ランタン』『ゴースト・エージェント/R.I.P.D.』合わせて200億以上の赤字。f:id:berserkun:20170907145027j:imagef:id:berserkun:20170907145031j:imageどちらもそこそこに面白い。ほんとにそこそこ。

『テッド』では台詞なしのいじられモブ。f:id:berserkun:20170907145126j:image同性愛者役。何も言うまい。

さらに私生活ではブラック・ウィドウことスカーレット・ヨハンソン「片方だけが仕事順調だとちょっとね」離婚を突きつけられる。f:id:berserkun:20170907145157j:image直帰一択な嫁さん。

ちなみに時期的には『アイアンマン2』くらい。f:id:berserkun:20170907145227j:imageスカヨハはブラック・ウィドウにて活躍の兆しがひしひしと。

もう心身共にボコボコだったはずだ。

しかしご存知の通り2016年。

『デッドプール』にて自他共に認める不死鳥のごとき大復活を遂げる。

『デッドプール』いろいろバレあり感想!最高にCoolでCrazyな映画だ!!! - 高速回転する方舟の片隅で。

以前ブログにも書かせてもらったが正直劇場でちょっと泣いた。

全方位に自虐交じりの喧嘩を吹っかけて笑い飛ばす圧倒的な不真面目さ。f:id:berserkun:20170907150150p:image役者とキャラがこれまでにない程にシンクロした瞬間だった。

デッドプールはアメコミの中でも一番好きなキャラなのだがその知名度から歯痒い時期もあった。

それが数年ぶりに最高の形でスクリーンの中を飛び跳ねてくれた。

いちファンではあるがライアンの言葉を借りれば「自分の子どもが産まれた」ような嬉しさだった。f:id:berserkun:20170907150218j:image深い一枚。

そういった点を顧みると本作は「デンゼルに喰われっぱなしだったあの頃とは違う」というライアンの意思表示が透けて見えてくるようだ。

もう他人をおちょくれる程にまで心の余裕もできた。

実際、本作のタイトルとポスターは『ボディガード』のパロディだし。f:id:berserkun:20170907150309j:image比較。バカでもわかる。

まぁ過去との決別というよりは「映画同様に俺もここまで成長したんだ!!」ということなのかもしれない。

深読みと言われようが俺はそう感じた!

ということでライアン・レイノルズのファンなら絶対に見逃せない本作。

確かに明らかに依怙贔屓分の面白さは乗っかってるかもしれない。

それでもアクションは満載、しっかりと笑いもとってくれる愉快さもある。

マイケルの元所属会社が「トリプルA」というのは笑ったが!!

「トリプルX」おじさんがそれを茶化すの込みで。f:id:berserkun:20170907151621j:image『トリプルX:再起動』より。

こちらでもエンディング要員だ。

かと思えば油断した際にハッとさせられる台詞もあり、キチンと締めるところは締める大人な作品でもある。

R指定なだけあってお子様厳禁ではあるが、過激で愉快なコメディアクションが好きな方には問答無用でおすすめだ。f:id:berserkun:20170907150607j:image観よう!!

気の許せる友人とでも!!

 

不死鳥を目指すtwitter↓

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter

対悪人専用人型最終決戦兵器。『パニッシャー:ウォー・ゾーン』バレあり感想。

f:id:berserkun:20170825010852j:imageカラーなのにモノクロな矛盾。

検索結果はキャラ通り白黒ハッキリ。

間違えてもデート向きではないぞ!!

 

アメコミバブル。

もう何度言ってるかわからんが。

とにかくアメコミ映画が市民権を得てから随分と経った。

次々と新たに登場してくるヒーロー達。

さらに昨今ではそれだけじゃ飽きたらず、キャラクターとテーマを残してリブートされることも増えてきた。

例えばスパイダーマンf:id:berserkun:20170712205458j:imageここ10年程度で2回の仕切り直し。

さらにバットマンf:id:berserkun:20170712205508j:imageここ数年でも数回、映画にドラマに大忙し。

果たしてベン叔父さんとウェイン夫妻は何回強盗に殺されるのか!!f:id:berserkun:20170712205535j:imageバットマン vs スーパーマンより。

冒頭でどれだけのファンが「またか…」と思ったことか。まぁ大事なシーンだけど!!!

 

さらに他の映画との差別化。

原作の特性を活かし、R15指定にするのが近年のトレンドになりつつあったりもする。

デッドプールf:id:berserkun:20170712205546j:image『デッドプール』いろいろバレあり感想!最高にCoolでCrazyな映画だ!!! - 高速回転する方舟の片隅で。

R15指定史上最高の大ヒット。

「俺ちゃんなら当然だよな!!」

 『ローガン』f:id:berserkun:20170712205602p:imageヒュー・ジャックマンの引退作にしてようやくウルヴァリンの本質をフルに活かした傑作。

武器と性質上&本人の性格上、これが大正解。

 

…などなど、とにかくアメコミ映画と一口に言っても多様化が激しくなっている。

しかしそんなことなどとうの昔に通過していたヒーローが1人。

それがパニッシャーだ。

現在までに3度の映画化。

f:id:berserkun:20170825010932j:image

しかもそのどれもが繋がりなし。

リセットに次ぐリセットの被害者でもある。

さらに今回書き殴るパニッシャー:ウォー・ゾーン』3回目の実写化にしてR15指定を食らった、というデップーちゃんの8年前にやらかしている奇跡。

時代を先取りしすぎたアダルトヒーローであることは確実だ。

ちなみに本作の公開年は2008年。

DC映画史上最高傑作との呼び声高いf:id:berserkun:20170825010516j:imageダークナイト

さらに現在敵なしの最強シリーズMCUのトップバッターf:id:berserkun:20170825010534j:image『アイアンマン』

がそれぞれ公開された年でもある。

その中での本作。

同年公開のアメコミ映画の中では最も浅い」と言われがちだ。

事実ダークナイトでは「ヒーローの是非」を

『アイアンマン』では「戦争」を

それぞれテーマにしていた。

ひきかえ本作は

「悪人、殺しまくり!」

と行儀の悪さだけは一丁前な有様。

リセット回数といい、公開時期といい不遇に次ぐ不遇だが

「そんなことは知らん!やりたいようにやろう!」

という監督の漢気が見てとれる傑作だ。

ちなみに監督は女性。漢気に性別は関係ない!

とりあえずあらすじの前にパニッシャーとはどのようなヒーローか軽く紹介させてもらおう。 

f:id:berserkun:20170825013308p:image「地獄の断頭台」パニッシャー

本名フランク・キャッスル。

海兵隊員にして家族を愛する普通の男。

善良な市民として平和に暮らしていたとある日。

家族とピクニックに出かけるも

そこで突然ギャングの抗争が勃発。

フランクの命は助かるものの、巻き添えになった最愛の妻と2人の子供は死亡してしまう。

絶望のドン底に叩き落とされたフランクは悪そのものを恨むようになる。

失うものはもうなにもない。

心にあるのは憎しみと怒り。

かくしてフランクは軍隊仕込みの殺人術を使いこなし、街の悪人達を無慈悲にサーチアンドデストロイする処刑人(パニッシャー)となるのであった。

…というもの。

ヒーローにしては珍しい完全殺戮型な戦闘スタイル。

そして髑髏が描かれたTシャツを着こなすファッションセンス。

さらに素顔を隠すことすらない。

もう漢気の体現者としかいえない。

ちなみに上記にて挙げたヒーローとは妙な縁があったりする。

パニッシャーの初出はスパイダーマンのコミックにて。f:id:berserkun:20170712205726j:image悪人サイドとして初登場するも

その過激なスタイルから人気に火がついて…というパターンだ。

そしてバットマンとは会社が違うものの

バットマンDCパニッシャーMARVEL

「共に家族を殺されたために立ち上がった」という共通点があるためかパニッシャー vs バットマンというコミックが出版されている。f:id:berserkun:20170712205744j:imageジョーカー嬉しそうだなぁ!!

両者とも原動力は「家族を失った哀しみ」という共通点。

しかしバットマン「悪人でも絶対に殺さない」

対してパニッシャー「悪人なら絶対に殺す」

という決定的な違いが浮き彫りになる名作。

殺意を押し殺すバットマン殺意を奮い立たせるパニッシャーの対比が見事だ。

さらにデップーやウルヴァリンとはそれぞれ

「殺しを厭わないヒーロー」として交流がある。

f:id:berserkun:20170712205802j:imagef:id:berserkun:20170712205809j:image絶対敵に回したくないなぁ!!

とにかくその過激さとは裏腹に、いやその過激さゆえにかなりの人気ヒーローである。

そのため短いスパンで幾度も実写化されているわけだが

1度目。主演はドルフ・ラングレンf:id:berserkun:20170712205825j:imageもはやプライベートスタイル。

2度目。相手にジョン・トラボルタf:id:berserkun:20170712205836j:image主役を差し置いてポスターに!!

…とまぁ作品の性質上、エクスペンダブルズな俳優たちを活かすための土台にしかなっていなかった側面がある。

しかし待望の3度目となる本作。

2作目の続編という話を蹴る!

さらに設定もコミックに忠実に!

興行収入も気にせず「R15指定」に!

そこにはまさに「シンプルイズベスト」な圧倒的暴力の権化がいた!!

f:id:berserkun:20170825013534j:image

三度目の正直とはよく言ったものだ!!

 

前置きが長くなったがそんな本作。

無慈悲で爽快なあらすじ。

今日も今日とていきなりマフィアの談合を襲うパニッシャー

お年寄りでも容赦なく皆殺しにするサバサバしたヒーロー活動に勤しんでいた。f:id:berserkun:20170712205909j:imageまさに血のサプライズパーティ。

さらには活きのいい若頭“男前”ビリーを工場の粉砕機に突っ込む始末。f:id:berserkun:20170825013602j:image「そこまでしますかぁ?!」

間違ってもアベンジャーズでは見られないジャスティス感溢れるヒーロー活動を見せつける。

そして「よし、今日も殺したわ」住所:下水道な我が家に帰るも

実は先ほどのヒーロー活動にて1人の若者潜入捜査官を勢いで殺してしまっていたことが判明。

順風満帆だった悪即斬生活に影が灯り出す。

 

一方。粉砕機にブチ込まれたビリー。

その自慢の顔面がズタズタになりながらも生きていた。

当然こんな目に遭わせてくれたパニッシャーを恨みに恨みにまくる。

そこで精神病棟に隔離されていた人喰いが趣味の弟「ジミー」を解き放つ。

かくして名前を「ジグソウ」と改め、狂暴にも程がある弟とパニッシャー殺害を企てるのであった。

f:id:berserkun:20170712205933j:image顔がパズルみたいだからジグソウ。

なかなかお茶目な面もある。

そしてなにより弟想い。

f:id:berserkun:20170825013716j:imageその弟。変人ジミー。

イカれすぎているため非常に危険。

しかし兄には素直。兄弟愛は見所だ!!

 

その頃。パニッシャー

「ミスもしちゃったし処刑人辞めよっかなぁ…」とか一瞬悩むものの

件の潜入捜査官の家族に魔の手が忍び寄っている、との噂を耳にする。

さすがにここでなんの罪もない母娘を見捨てるのはじゃない。

自分でやらかした失敗。

自分で尻拭いしてこそ大人だ。

f:id:berserkun:20170825013859j:image

地獄のベビーシッター誕生。

追っ手を秒殺し、その影に暗躍するジグソウのことも知る。

「もうこれジグソウの一味皆殺しにしてカタをつけよう!」パニッシャー継続を即決。

途中でいつの間にか仲間になっていた刑事と共に廃ビルのアジトに真っ向から殴り込む。

f:id:berserkun:20170825011033j:image「作戦は?」

「アジトに入って皆殺しだ」

文字通りの「血祭り」開催!!

 

…というもの。

前知識がなければアメコミ映画とは思えないほどの殺伐感。

間違ってもデートムービーには向いてないであろう本作。

しかし他のヒーロー映画とは一線を画すポイントが多々ある。

前述した通り「R15指定」ならではのハードさはもちろんだが

例えば通常アメコミ映画の一作目ではその誕生となる「オリジン」が描かれることが多い。

『アイアンマン』にしろスパイダーマンにしろ

「平和な日常があり、それを脅かすなにかがあり、そしてヒーローとして立ち上がる」という黄金パターンだ。

しかしこれは「早くヒーローが見たい」というせっかちさんからしたら悩ましいポイントでもある。

「日常があるからこそヒーローパートが輝く」ともいえるが、個人的には五分といえよう。

しかし本作。

パニッシャーとなった経緯はオープニングでダイジェストばりのタイト編集で説明される。

もう本編始まったら即!パニッシャーという潔さ。

なかなか真似できる芸当ではない。

さらに「正義とはなにか」という点においても。

ヒーローとは「善悪」の物語である。

しかし「パニッシャー」においてはそれが非常に曖昧だ。

あくまで悪人限定だが躊躇なく殺している時点で自身も凶悪な犯罪者。

実際、作中でも警察に追われまくってる背景がある。

さらにそのポリシーゆえ、正義の立場であった潜入捜査官も死んでしまう悲劇。

もしこれが他のヒーローだったら。

例えば『シビル・ウォー』では

正義感の違いでヒーロー達が対立してしまった。

f:id:berserkun:20170825014039j:imageそれによって悲劇も起きた。

ことメンタル面では俺らとおなじくなにかと弱いこともある。

もし彼らが同じミスを犯したら即引退だろう。

しかしパニッシャーは違う。

「善悪は関係ない」

「所詮俺も犯罪者だ

悩んでる暇はない」

ともう開き直りな境地の意志の強さ。

「潜入捜査官とその家族には申し訳ない」

「しかしそれはそれ!これはこれ!

という精神ですぐに立ち上がる潔さ。

ヒーローに有給休暇は存在しないのだ。

f:id:berserkun:20170825014959j:image「うだうだ悩んでる暇があるなら引き金を引け!」

この圧倒的な強メンタル。

観ているこっちからすれば

これほど気持ちの良いアクティブさもない。

 

とにかくどこを切ってもアメコミ映画とは思えない漢気満載な本作。

観賞後の後味はむしろステイサム作品に近いほどだ。

アメコミに詳しくない人はMARVEL出身とは思えないだろう。

個人的には「一切文句なしの完璧な実写化」であると信じて疑わないのだ

「ライバル達の影響」「R15指定」という絞った客層の影響もあり興行収入は振るわなかった本作。

哀しいことに続編もつくられてない現状だ。

 

しかし天下はアメコミバブル。

そんな状態でMARVELがこんな人気キャラを放っておくわけもなかった。

なんと近年、Netflixにて復活を果たした。

f:id:berserkun:20170712210014j:imageデアデビルシーズン2より。

リブートされキャストや細かい設定は変わっているものの、その漢気は相変わらず。

晴れて当時ライバルであったアベンジャーズシリーズの一員となった。

つまりは「スパイダーマン」と同世界上に存在する奇跡。

蜘蛛坊やには荷が重いだろうが!

さらにNetflixの性質上、これ以上ないほどハードでダークにシリアスに。

加えてその人気さゆえに今秋には単独ドラマ化が決定。

本家を喰らうほどのスピンオフを期待してるぞ!

処刑人の休まる日は当分来なさそうだ!!

 

アガる他ない予告↓

「パニッシャー/ウォーゾーン」予告編 - YouTube

うだつのアガらないtwitter

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter

暴力刑事vsエセサイコ野郎。『ブリッツ』バレあり。感想。

f:id:berserkun:20170824082739j:image

「この刑事、凶暴。ゆえに天職。」

「全てを知ったとき、刑事は一線を越える。」

120点満点なキャッチコピー!

今度のステイサム、不良警官。

ちなみに全てを知るかなり前から一線は超えてるぞ!!

 

俺が洋画ファンになってから久しい。

思い起こせばそのきっかけとなった作品はいくつかあるが、その中でも最も大きなファクターを占めるのがダークナイトだ。

f:id:berserkun:20170824082958j:image

バットマン・ビギンズから続くシリーズ2作目。

前作から引き続いて「現代社会にヒーローがいたら」を地で行くスタイル。

「ヒーローとはなにか、善悪とはなにか」に鋭く深く切り込んだ、ヒーロー映画の枠組みを超えた超傑作である。

さらに昨今のアメコミヒーローの作風が徹底的にシリアスになった原因ともいえる、まさに革命作でもある。

まぁいまさら詳細を語るまでもないだろがそのうち当ブログでも書こう。

思い入れが強すぎてめちゃくちゃな長文になりそうな気もするが!!

その「とにかくヤバい」映画であるダークナイトを傑作たらしめている背景には確実にこのキャラクターがいるだろう。

f:id:berserkun:20170824083021j:image

「ジョーカー」

称、「犯罪界の道化王子」

究極の劇場型犯罪にして、なにをしでかすか誰にも読めない徹底されたやべぇやつ。

バットマンを「愉快なおもちゃ」と称し、この上なく愛してやまない最凶のメンヘラサイコストーカー。

「世の中が混沌に陥るのを最前列で見る」ためには自らの命も顧みない究極の絶対悪。

この一から十まで完徹された触れてはならないオーラ。

ときには主人公であるバットマンを食ってしまうほどの存在感。

これ以上ない程に強烈に惹きこまれたのを今でもハッキリ覚えている。

映画を観たのは高校生の頃だったが

一足遅ければ一生を棒に振りかねないレベルで感化されていたであろうことは想像に難くない。

 

さて。話は変わって本作。

「もしもそんな「ジョーカー」に凡人が憧れてしまった挙句、サイコ犯罪者を気取ってしまったらどうなるか」

そんなことを教えてくれる道徳の教科書的作品だ。

とある事件から刑事を憎むようになった男。

f:id:berserkun:20170824083047p:image

東京を勘違いした大学デビューのようなファッションに身を包み、コードネームを「ブリッツ」と名乗る。

そして卑劣にも刑事を標的に連続殺人を繰り広げる。

相手は映画あるあるの「無能警察」ということもあり次々に殺人を敢行するが…

彼にはたったひとつの誤算があった。

それも誤算というにはあまりにも愚かすぎるミスだった。

 

f:id:berserkun:20170824084702p:image

なんとそこの所轄にはステイサムがいた。

それも暴力を一切厭わない最強最凶な刑事として君臨していた。

f:id:berserkun:20170824090745j:image

バットマンと同じく路地裏でエンカウントしたくない漢、No.1。

むしろ躊躇がないだけステイサムの方が厄介な気もする。

当然、凡人がステイサムを「愉快なおもちゃ」として扱えるわけもない。

それどころか無情にも生きたサンドバッグとして心身共にボコボコにされるのであった。

 

というわけで今回は

「もしもジョーカーが凡人だったら」

「そしてバットマンがステイサムだったら」

という逆ダークナイトこと『ブリッツ』を紹介させてもらいます。

そんな愉快極まりない、そしてあまりにも無慈悲なあらすじ。

イギリスの下町。

やいのやいの騒ぎながら車上荒らしをする若者たち。

f:id:berserkun:20170824083221j:image

しかしそんな間違った野外活動は今夜までだった。

そこにゆったりとホッケースティックを持って近づいてくる漢が1人。

f:id:berserkun:20170824090037j:image

あっ!!ステイサム(武器あり)だ!!

人間というより即死トラップ。

もうこの時点で結果は火を見るより明らか。

全観客の思惑そのままに10秒足らずで若者たちを瞬殺するのであった。

f:id:berserkun:20170824083305j:image「俺とやるなら武器を選ぶんだな…」

今作のステイサムは現役バリバリの暴力刑事ということを有無を言わせず理解させる最高のオープニングだ。

ちなみにステイサム主演映画で暴力発動までの時間が最も速いのは本作らしい。

 

そんな寝覚めバッチリなオープニングが明けるとカウンセリングに呼ばれているステイサム。

そりゃそうだ!!

しかしそこで「君の暴力性は刑事に向いていない」と言われようものなら

「これが俺の天職だ」

「クビにしたらなにしでかすかわからんぞ」

そうタバコを吸いながら吐き捨てる。

f:id:berserkun:20170824084620p:image

黙る他ないセラピストであった。

そんな中、件の連続殺人事件が起こる。

f:id:berserkun:20170824083538j:image悲痛ステイサム。

被害者は全員刑事。

当然、身内には甘い警察は総力を挙げて事件解決に奔走するも、普通の聞き込みでわかれば苦労はしない。

そこでステイサムは独自の方法で捜査することにする。

・開店前のBARに押し入り酒を飲む。

代金を請求されようものなら「開店前なんだろ?」と踏み倒す!!

・情報屋にビール代をたかる。

例え相手が金に困っていたとしても!

・メモすらとらずにビールを飲む。得意げに!

というただの本音のハシゴ酒とも言いたくなる捜査方法だった。

その甲斐もあったのかわからんが、見事犯人を解明。

f:id:berserkun:20170824083434j:image

上記した「ブリッツ」ことただの凡人

「変わってるね」と言われたらめちゃくちゃ喜ぶ残念な大学生のようなハシャギっぷりを見せている。

こんなカスはステイサム1人で十分だが

ここで倍プッシュ的に相方となる刑事が登場する。

f:id:berserkun:20170824084808j:imageポーター。

同性愛者ということで周囲から浮いている。

しかし過去に「性犯罪者の急所をバットで潰した」というとんでもない武勇伝を持つ。

その漢気からステイサムと意気投合。

f:id:berserkun:20170824083514j:image

かくしてまさに電撃タッグを組んだ2人。

こんな漢気コンビに凡人は太刀打ちできるのか?

ラストまで命がもてばいい方じゃないのか!?

はみ出し者タッグによる究極の私刑が今、幕を開ける!!

 

意外にも本作ではステイサム主演映画ながらアクションは少なめだ。

暴力最速記録は打ち立てているが!!

しかし、本編では描かれてないだけで普段から暴れまわっていることは容易に想像ができる。

中盤にてステイサムがブリッツを街中で追いかけるシーンがある。

f:id:berserkun:20170824083610j:image

文字通り命がけのドロケイ。

そこで警察無線で流された命令が

「ステイサムに捕まえさせるな!」

「なにしでかすかわからんから!!」

という物騒さ。

身内を殺しまくりの被害者に同情してしまうほどの焦りっぷり。

日頃の大暴れが目に見えるような良い描写だ。

このようにアクションが少ないからと言って安易に駄作認定はできない。

本作はまた違った面からステイサムの魅力が引き出されているからだ。

それはやたら軽妙で深い軽口だ。

まぁ他作品でもブリティッシュジョークが炸裂しまくっていることは否定できないが

それに輪をかけて本作のステイサムは口を開けば冗句しか言わない。

10言われたら迫力のある1で返す。

まさに漢の中の漢だ。

それが如実に現れるのが終盤。

やっとの思いでなんとかブリッツを捕らえた警察。

取調室にて尋問を行う。ステイサムが。

もうこの時点で嫌な予感しかないが

そこでブリッツが警察相手に連続殺人を行なっていた理由が明かされる。

それはなんと

「過去にステイサムにボコボコにされたから」

というしょうもない理由だった。

逆恨みにしてはあまりに破滅的すぎるが

そんなブリッツを言葉の暴力で取り調べるステイサム。

「お前のことなんざ今の今まで忘れてた」

「お前が俺にボコられてる監視映像見てみんなでチビるほど笑ったぜ」

「ブリッツって名乗ってるらしいな?」

f:id:berserkun:20170824084907j:image

なにも言い返せずに項垂れるしかないブリッツであった。

しかしなんとブリッツは証拠不十分で釈放となってしまう。

f:id:berserkun:20170824084958p:image

それでもそんなことでへこたれるステイサムじゃない。

というか法が通じる優等生じゃない。

逆恨みでも喧嘩売ってきた相手を放置しておくほど草食系でもない。

ここで一休さんも真っ青な規格外なトンチを繰り出すことにする。

 

保釈されたブリッツ。

あんなにステイサムに煽られたら後には引けない。

そもそもの理由は「ステイサムを殺したい」から始まったこの連続殺人計画。

夜道を1人で歩くステイサムを尾行して殺すことにする。

まぁどう考えても自殺への直行便だが

案の定、ビルの屋上までおびき出されたブリッツ。

当然一対一で敵う相手ではない。

徹底的にボコられにボコられる。

f:id:berserkun:20170824085116j:image「いや…もう…」

さらにステイサムはそれだけでは飽き足らずブリッツを軽く射殺してしまうのであった。

f:id:berserkun:20170824083807j:image

この場面で引き金を引く刑事。前代未聞だ!

一応、作戦としては「ブリッツを新たな連続殺人の被害者として殺す」とのことだが

側から見れば腹立つから殺したようにしか見えない。

それでもこの裁判所判断を逆手にとった圧倒的俺流ジャッジメント

「犯人が犯人によって殺される」という刑事自ら事件を迷宮入りに追い込むスタイル。

爽快を超えて納得するしかないオチだ。

f:id:berserkun:20170824085335p:image

ステイサムか承太郎か!!な名シーン。

世の中には絶対的に怒らせてはならない人がいる、という教育的側面も見せてくれる。

 

とにかく普段のステイサムとはアクションとジョークの割合が逆な本作。

ステイサム好きな友人と語るときもあまり話題に上らない日陰の作品だ。

それでも他では見られない殺意満載の一休さんステイサムが見られるのはここだけだ。

意外にも現職の刑事役を演じているのは本作だけだったりもする。

密かに続編を期待していたりもするのだがまぁ無理だな!!興行収入的に!!

 

とにかくモヤモヤした夜にでも独りでひっそりと見てほしい名作だ。

調子に乗ったアイツをブリッツに反映させながら!!!

 

余談ではあるが本作。

この後ワイスピにてステイサムの兄弟役を演じることになるルーク・エヴァンスも出演している。

f:id:berserkun:20170824090525j:image

ちょい役だけど!!!

 

なんとか取り繕っている予告↓

映画『ブリッツ』予告編 - YouTube

語れる武勇伝などなにもないtwitter

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter

ステイサム、一般人に出会う。『SPY/スパイ』バレあり感想。

f:id:berserkun:20170824042832j:image

お気楽コメディアクション。

…かと思えば全力スパイアクション!!

配役完璧のんびりゆるふわムービー!!

 

当ブログを開設してから早4ヶ月。

ありがたいことにちょっとずつPV数が増えてきた。

嬉しいったらないのだが、一体どんな層の方が見てくれてるのかは全くわからん今日この頃だ。

ページ別解析によればワイスピが上位という時点で推して知るべしかもしれんが!

全てが、BREAKする。『ワイルド・スピード ICE BREAK』ネタバレ特盛り感想文。 - 高速回転する方舟の片隅で。

兎にも角にもPV数を伸ばすには需要に乗っかるのが最も手っ取り早い。

ひとまずここでとある人物を見てもらいたい。

f:id:berserkun:20170729194225j:image

…またステイサムじゃねぇか!

とにかくこの御仁を見て抱く感想はどう言った類のものだろうか。

腕っ節が強そう。皮肉が上手そう。運転上手そう。敵にまわしたくない。元飛び込みの選手。歩く大量破壊兵器。いつも似たような役。ハゲ。など様々な偏った意見が出るだろう。

この出演作のほとんどで共通しているかのようなステイサム像。

その積み重ねで上記のようなパブリックイメージが固まってしまうのも致し方ないところだ。

個人的に言わせてもらえればどれも似ているようで違うのだが

まぁ共通している箇所は多々あることは認めざるを得ない。

しかしそのイメージを逆手にとって大成功を収めたのがワイルド・スピードシリーズだ。

f:id:berserkun:20170824043018j:image『ワイルド・スピード SKY MISSION』感想なのか?これは!バレ増し増し。 - 高速回転する方舟の片隅で。

そこにいたステイサムはまさにパブリックイメージの極致、権化だった。

極限までアップグレードされた「いつものステイサム」の集大成でもあった。

もはや「いつも以上なステイサム」がファミリー相手に大暴れする。

言うまでもなくワイルド・スピードシリーズはアクション映画。

当然のように最高の相性を見せつけてくれた。

シリーズに参戦した当初、というか現在進行形で各方面には感謝しかないのだが

ある意味ではステイサムの到達点とも言えてしまうだけに一抹の寂しさを感じてしまうこともある。

「芸術とは完成しないからこそ美しい」とは誰かが言っていた名言だが、その通りだと思う。

しかしそんなことで前に進むのを諦めるのは漢じゃない。

今までも様々な変化球を交えながらも俺のストライクゾーンに数々の豪速球を放ってくれたのがステイサムだ。

 

そんなことをぼんやり考えていた2015年。

衝撃のニュースが世界を駆け巡る。

「ステイサム、アクションコメディ参戦!」

それが今回紹介する『SPY/スパイ』だ。

f:id:berserkun:20170729194254j:image脇役ながら眼光の鋭さは平常運転。

ワイスピのステイサムが「160km/hのド真ん中ストレート」だとしたら

本作のステイサムは「高速チェンジアップ」とも言える。

「コメディアクション」と「アクションコメディ」という絶妙に違うジャンルだが

そこにはワイスピと同じく「いつも以上なステイサム」が君臨していた。

そんな以上で異常なあらすじ。

主人公「スーザン」はCIAのデスクワーカー。

今日も相棒である「ブラッドリー」に本部から献身的なサポートをしているのであった。

f:id:berserkun:20170824043103j:image「スーザン・クーパー」主人公。

CIAに入ったはいいものの刺激さとは無縁。

退屈とも言える日々の唯一の楽しみといえば片想い相手でもある相棒「ブラッドリー」へのサポート。

f:id:berserkun:20170727115557j:image「ブラッドリー・ファイン」その相棒。

バリバリやり手な現場エージェント。

「もしもジュード・ロウがボンドだったら」まんまな八面六臂の大活躍を遂げるCIAのエース。

 

今日も今日とてバリバリ働く2人。

しかし目覚ましい活躍も束の間、敵の罠にかかってブラッドリーが殺されてしまう。

当然、復讐に燃えるスーザンは現場エージェントに電源志願!

今までモニター越しにしか見ていなかった危険で刺激的な世界に飛び込むことになる!

f:id:berserkun:20170727115625j:image「やったるわ!!!」

いわゆる「凡人がいきなりアクシデンタルな世界に」系の作品。

その普遍的なストーリーを軸に、キチンとしたつくりで正統派コメディ映画としてかなり楽しめる。

主演と監督は『デンジャラス・バディ』ブライズメイズなど良作コメディを手掛けてきたタッグ。

f:id:berserkun:20170824043131j:image

f:id:berserkun:20170824043135j:image

どちらも傑作。オススメ。

ちなみにこの後『ゴースト・バスターズ(2016年版)』でも手腕を発揮する。

f:id:berserkun:20170824043200j:image

いろいろ騒動もあったけど蓋を開ければ良作。

この媚びゼロなメンバー見れば納得せざるを得ない。

本作でも笑いはもちろんアクション面も意外にしっかりしていたりする。

f:id:berserkun:20170824043632j:image

キッチンファイトは一見の価値あり。

だがまぁそれだけだったらある種、よくあるB級映画として終わっていたかもしれない。

少なくとも俺は当分観ることはなかっただろう。

しかしここで例のあの漢の参戦が効いてくる。

あらすじには書かなかったが、この映画が俺の心を突き動かしたのは間違いなくステイサムの参戦だ。

f:id:berserkun:20170727115645j:image「リック・フォード」

今回の役どころとしてはブラッドリーの同期にして孤高の一匹狼なエージェント。

f:id:berserkun:20170824043840j:image

変わらずな眼光と口の悪さ。

f:id:berserkun:20170824043821p:image

そしてかつてない多表情さ。

もう登場からしヤバいやつ感満載ではある。

ちなみにスーザンはもちろんCIA全職員に煙たがれている。

しかし演じるはステイサム。

当然ただのエージェントなわけがなかった。

設定もさながら明らかに意図された場違い感。

ブラッドリーを殺した犯人はかなりの大物らしくステイサムも現場に出張ってくるのだが

その登場方法が一癖ある。

 

現地のホテルに到着したスーザン。

部屋の電気を点けると

そこにはステイサムが何食わぬ顔で座っているというサプライズ。

驚きもそこそこに自己紹介代わりの驚愕の武勇伝の数々がステイサム自身の口から語られる。

f:id:berserkun:20170729194342j:image

「自分の心臓を電気マッサージして蘇生した」

「ガラスの破片を目から引き抜いた」

「レインコートをパラシュート代わりに高層ビルからダイブした」

「パーツを一旦飲み込んだのちにケツから出してコンピューターを組み上げた」

「切断された片腕をもうひとつの腕でくっつけた」

「車で列車に燃え盛りながら飛び移った。車じゃなくて俺が、だ

オバマに成り替わった」

このあまりにもデンジャラスで平常運転な経歴。

デッカードと肩を並べてしまうレベルだ。

そしてこれらを真顔で語るキャラクター性。

もはや隠し切れていない刺激的すぎるスパイスとして物語を大いに盛り上げてくれる。

思えばこの後に制作された『〜ICE BREAK』ではコメディエンヌっぷりを遺憾なく発揮していた。

f:id:berserkun:20170824043306j:image

もはやアクションの大元が本作に寄せてきたかのごとく!

それは本作にてコメディもいけることを明らかにしたためではなかろうか。

思えばどちらのステイサムもやっていることは意外にも大して変わらなかったりする。

さらに表情や演技プランもほとんど同じといえるかもしれない。

それでもよく考えてみればこんな漢が現実社会に存在したらたまったものじゃない。

ワイルド・スピードでは基本的にどこを切っても超人だらけだからこそ何事もなく馴染めたものの

本作の主人公は等身大の独身女性。

凡人目線ではただの危ないやつにしか映らない。

このとんでもない落差のギャップをそのまま笑いに繋げるハイセンスさ。

目線と環境が違うだけでもここまでの差が出るとは驚嘆するほかない。

さらに油断した頃に見せる口先だけ感。

f:id:berserkun:20170727115738p:image

ドアノブにコートを引っ掛けてコケるステイサム。

王道だが堂々とやられたら笑う他ない。

それでも時たま、ハッとさせられる動きを見せたりもする。

f:id:berserkun:20170824043345p:image

雑魚共を得意の体術で瞬殺。

この奇妙ともいえる感情の揺さぶり方ワイスピにも通ずるところがある。

とにかくハリウッドによる全力パロディと言える本作。

トータルで見ると一般的な観客からしたら良作。

ステイサムファンからしたらリトマス試験紙作ではある。

ファンの中には「こんなステイサム見たくなかった」という意見もあるかもしれない。

それでも自ら型にハマりにいった挙句にその枠組みを破壊するというのはこれ以上ない「いつものステイサム」といえるだろう。

ちなみにそんな常識外れっぷりが炸裂するのは観客が油断しきったエンドロール後。

f:id:berserkun:20170824043425j:image

ここからはぜひご自分の目で!!

 

そんな過激さはないので老若男女にオススメできる傑作。

デートでも友人同士でも気軽に観られる。

なんとなく面白いものが観たい日に是非!

 

雰囲気を捉えた良予告↓

Movie Express 映画『spy』日本語予告編 - YouTube

 

余談だが、そんなステイサム。

待望の次回作はなんと「vs巨大サメ」だ。

f:id:berserkun:20170729194514j:image

刃牙外伝』より。

こんなん見たいなぁ!!

 

まだまだ型にハマる気はなさそうだな!!

さすがだ!!ステイサム!!!

 

型を気にしっぱなしなtwitter

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter

ト・ト・トランスポーター。『ベイビー・ドライバー』感想。バレあり。

f:id:berserkun:20170818094541j:image孤高の青春再起クライムサスペンスミュージカルカーアクション。

エドガー・ライトのやりたいこと、全部盛り。

監督ファンは死んでも観よう!

予告でピンときたら観よう!

とにかく観よう!!

 

未だに新進気鋭のイメージが抜けない英国のオタ監督。エドガー・ライトf:id:berserkun:20170818094602j:imageノリいいナイスガイ。

こんな風貌でも頭ん中はオタクそのもの。

映画好きなら一度はハマるその作風。

代表作はスリー・フレーバー・コルネット」3部作だろう。f:id:berserkun:20170818094718j:image上からそれぞれ

『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』

ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』

ショーン・オブ・ザ・デッド

それぞれ話が繋がっているわけではないものの

監督&主演タッグは共通。

ひとつ気に入れば他のもストライクなはず。

ご多聞に漏れずどれも大好きな作品だ。

映画界にも固定ファンは多々いるらしいが、そんなヤリ手をお偉いさん方が放っておくわけがない。

数年前になるがアントマンの監督に大抜擢。

若手だろうがベテランだろうが有能なら使う!というMARVELらしさ全開の人選であった

個人的にもエドガー・ライト×MARVEL」という黄金方程式を楽しみにしていた…のだが。

製作上の意見の不一致で降板という憂き目に合ってしまった。

それでも完成した『アントマン』は素晴らしい出来。

傑作しかないMCUの中でもキラリと光る大傑作であった。

聞くところによればエドガー発のいくつかのアイデアも採用されている、とのこと。

複雑ながらも作品に罪はない。

それに好きなものは好きだし!

その後の『シビル・ウォー』での一点起用でも素晴らしいスパイスとして大いに盛り上げてくれた。f:id:berserkun:20170822081440j:imageノリノリジャイアントマン。

もはや嫌う理由もない。

エドガー・ライト本人もシビルウォーで一番輝いていたのはアントマンだった」と言っているくらいだ。

ようやく胸を張って俺も大好きと言える気がした。

まぁ『アントマン』単体作に関しては

「元カノのセックスを見るようなものだ」

とバッサリ切り捨ててはいるが!!

そんなトラブルもあったせいか最新作である本作は大手映画会社の援助をガン無視。

やりたいようにやりきったエドガー節フルスロットルな渾身の一作となった。

もちろんつまらないわけがない。

ありがたいことにまたまた試写会が当たった。

そして度肝を抜かれた。

何度目だ!!この流れ!!

とにかく一から十までブレることない大傑作であった。

そんなアクセル全開なあらすじ。

なにやら物騒な集団。f:id:berserkun:20170820201712j:imageそれもそのはず、銀行強盗御一行。

そしてその運転手こそが本作の主人公。f:id:berserkun:20170822083627p:imageベイビー。

凄腕の若き天才ドライバー。

のっけから音楽にノリノリ。

そしてそのボスにしてベイビーの雇用主。f:id:berserkun:20170820201748j:imageドク。

冷徹なプロフェッショナルでありメンバーは作戦ごとに総入れ替えする用意周到さを兼ね備える。

しかしベイビーがいると必ず仕事が成功するため「幸運のお守り」として起用し続ける人間らしさも。

暴力を嫌うなど裏社会に全く似つかわしくないベイビーがなぜこんなイリーガルなバイトをしているかというと。

実はドクの高級車(麻薬輸送車)を盗んだ過去があり、その借金を返済するために雇われているらしい。

当然事情を知らない他の初参加メンバーは訝しむもののそこは実力至上主義な世界。

綿密な計画と大胆な機転、そして圧倒的なドライビングテクニックで今日も仕事は大成功するのであった。f:id:berserkun:20170824035154p:image画像では説明できない素晴らしさ。f:id:berserkun:20170820201914j:imageド派手がすぎるなぁ!!

さらに嬉しいことにあと一回仕事を終えれば約束の返済額まで到達する。

ウキウキ気分で行きつけのカフェへと向かうベイビー。

そしてそこで運命的な出逢いをする。f:id:berserkun:20170822082238j:imageウェイトレス。デボラ。

音楽好きという共通点も手伝って出会って5分で互いに一目惚れ。f:id:berserkun:20170822082302j:image側から見ても「うまくいくな」感が凄い。

ちなみに演じるリリー・ジェームズ実写シンデレラなお方。f:id:berserkun:20170822082638j:image羨ましいなぁ!!

そういえばハリー・ポッターの両親っぽい名前。

どうでもいいな!!

とにかくもうテンションが上がりに上がるベイビー。

そこにボスから召集がかかり「いっちょラストランといきますか!」と最後のお仕事へ挑む…が。

そのメンツには1人ヤベェやつがいた。f:id:berserkun:20170822081632p:imageバッツ。

演じるはジェイミー・フォックス

奴隷やったり大統領やったり忙しいが今回の役どころはイかれた強盗のプロフェッショナル。

ファッションセンスからもひしひしと伝わってくるその狂気さ。

この男の登場により運命の歯車が狂い出す。

とはいえそこは孤高の天才ドライバー、ベイビー。

いろいろなハプニングも起きつつラストランを見事完走する。

なにはともあれ借金返済は終わった。

そして可愛い彼女もできた。

まさに人生の頂点だった。

報酬でもある大金で強盗仲間から聞き齧ったお洒落なレストランへしけこむベイビーとデボラであった。f:id:berserkun:20170822082723p:imageいい背伸び感。

しかしそんな幸せは長くは続かない。

会計を済ませて店を出ようとすると店員さんから「あちらの方から御代はいただいています」との一言が。

嫌な予感がしつつも振り返るとそこにはあのボスがいた。

そして裏路地に誘われ「借金返済は確かに終わった。だから今回からは対等な仲間として強盗しろ」とのパワハラ全開な要求をされる。

「幸運のお守り」そして天才ドライバーとしての腕を買ってのことだ。

しかし裏社会に嫌気がさしているベイビーは当然断るも

「大切な人のことをよく考えろ」

そういえばあの彼女は可愛いなぁ??」

などと面倒な脅迫をかけてくる。f:id:berserkun:20170824033655p:image無下にすることもできず渋々承諾してしまうベイビーであった。

さらに面倒事は続く。

なんと今回のメンツはオープニングの強盗で一緒になったバカップル、そしてバッツだった。f:id:berserkun:20170818095105j:imageもうベイビーのMPはゼロだった。

それでも愛しの彼女との自由を夢見てハンドルを握る決意を固める。

そんな気も知らないドクに命じられ他のメンバーと武器の売買に出向くことになる。

「商品」を仕入れてくるだけの簡単なお仕事…のはずだった。

しかしここでバッツがやらかす。f:id:berserkun:20170822083707j:imageなんと唐突に銃撃戦をおっ始める!!

否応なしに対応するバカップル!!

そして相手の武器商人たち!!

逃げ隠れするベイビー!!!

先手をとったこともありなんなく全員殺すのだが、理由を尋ねられて「こいつらは警察だもん」の一点張りのバッツ。

穏便に済ませたいベイビーからしたら最悪の一言だ。

しかもそんな最悪の雰囲気はさらに加速する。

よりにもよってアジトに戻る途中で「腹が減ったなぁ!!」などと言い出すバッツ。

そして指定した店はあろうことかデボラの店。

「あの店は嫌いだ」となんとか入店拒否するベイビーだが見た目通りに天邪鬼なバッツは

「それなら入らなきゃなぁ!!?」

と強引に入店する!!

いるよな!!こういうやつ!!!

当然店ではデボラが働いている。

ベイビーの突然の来店に驚きつつ喜ぶデボラ。

しかしいつもと違いヤンキーバカップル&ヤバそうな黒人という濃すぎるメンツと一緒なために訝しむ。f:id:berserkun:20170822082803j:image「えっ…?」なデボラ。

もうこれ以上事を荒げたくないベイビーだが

そんなことは御構い無しなのがバッツ。

手始めに大声でバカップルのことをしこたまいじり倒す。f:id:berserkun:20170818095132j:image「お前は子持ちだったらしいなぁ?」

「だが借金に耐えきれず3つのことに逃げた」

「女、ドラッグ、セックス、強盗だ」

「…おっと4つだったか?ギャハハ!!」

それだけならまだ良かったのだが、散々空気の読めない発言をリピートしまくりベイビーとデボラの仲まで冷えっ冷えに!!!f:id:berserkun:20170818095210j:imageここまで対照的なのもすごい。

挙句には「会計」と称しデボラに鉛玉をブチ込もうとする始末。

どんだけクズなんだこいつ!!

さすがにそれはベイビーが許さず一触即発な雰囲気に。

ヘラヘラとそれは許すバッツだった。

とにかくドクの元に戻り警察の一件を問いただすも

「そうだけど?なにしてくれてんの?」こちらもこちらで一点張り。

もはや一触即発が加速し絶対零度以下に落ちる。

どこまで落とせば気が済むのか!!

果たしてこんな状況で強盗は成功するのか?

いけ好かねぇ仲間達はどうするのか?!!

そしてベイビーとデボラの行く末は!!?

湧き上がる感情をハンドルを握る手とアクセルを踏む足に込めて。

今、全てにケリをつけるべく。f:id:berserkun:20170822083750j:imageベイビーの人生を賭けたラストランがスタートする!!

 

…というもの。

巷ではカーアクション版ラ・ラ・ランドと揶揄される本作。

印象的な音楽映画で男女のあれこれが主軸ならどうしたって言いたくなるのが性ってもんだろう。

ちなみに俺はまだ観てないが!

しかし主観でいえばガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに近いと感じた。

主人公の音楽への敬意。

80年代感溢れる選曲の数々。

ミュージカル映画と錯覚するほどの演出。

これはむしろ『GotG』のオープニングシーンが2時間ぶっ通しで続くといった方が正しい。f:id:berserkun:20170822082907j:imageノリノリクリプラ。

周りの騒音が主人公の聞いている音楽とリンクする快感。

MVな画面のつくり。サントラ映画という点。

上記したようにいろいろあったエドガー・ライトとMARVEL映画が同じ方向性になってしまったのは皮肉とも言えるかもしれない。

しかしどちらも最高にCoolであることに変わりはない。

それどころか本作の劇中歌は30曲にも及び、映画のサントラとしては異例の2枚組。

『GotG』以上にノリノリに比喩抜きでずっとなにかしらの音楽がかかった状態で突き進む。

それもベイビーの心情とこれ以上なくリンクしているために直感的にも理解しやすくなる相乗効果もある。

そしてそれに負けることのないいくつもの要素。

例えばストーリーだが、話で言えばそこまで難しいものでもない。

強盗→計画→強盗→計画→最終決戦という簡素なものだ。

しかしそこにロマンスサスペンス、そしてベイビーの成長をしっかりと描くことで1秒たりとも目が離せない。

とりわけキャラの魅力が爆発しているのも本作の特長だ。

ひとりずつ見ていこうかと思う。

f:id:berserkun:20170820201412j:imageベイビー。

若き天才ドライバー。

寡黙で内気。それでもやるときはやる。

幼少期に両親を交通事故で失う。

そして自らも耳鳴りが止まないという後遺症を負う。

それをかき消すためにも音楽は必須。

そのために音楽への敬意は本物。

その日のテンションによって音楽プレイヤーを変えるほど。

人の声を録音してミックスし音楽につくりあげるという変わった趣味がある。

アニメ、音楽、映画、他人の台詞を引用して喋る癖がある。

ちなみに喧嘩はからっきし。

f:id:berserkun:20170820201428j:imageデボラ。

ベイビー行きつけのカフェの店員。

一言でいえば男の理想系女子。

ベイビーをただのドライバーと思っている。

しかし終盤でその正体を知ることになる。

それでもその行いではなく内面を見てくれるこの上ないできた女の子。

なにより可愛い。

f:id:berserkun:20170820201452j:imageドク。

ベイビーの雇い主にしてプロの強盗。

冷酷無比だがベイビーのことは気に入ってる模様。

終盤ではその隠れた愛情と漢気が大爆発する。

甥っ子(8歳)にも英才教育を施している。

そして順調という恐ろしさ。

f:id:berserkun:20170820201505j:imageバッツ。

本作の影の主役。

空気が読めないというか読む気がない。

買い物=店員に鉛玉をブチ込むことと思ってるヤバいやつ。

とはいえその腕前と危機察知能力は一流。

実はいい人なのか…と思いきや終盤まで清々しいほどにストレートなドクズ。もはや尊敬。

f:id:berserkun:20170820201527j:imagef:id:berserkun:20170820201530j:imageバディ&モニカ。

ヤク中強盗バカップル。

本作最初の強盗にてベイビーと知り合う。

ラストの強盗にも参加。

最初はその風貌などからベイビーをからかうも次第に信頼を寄せる。

しかしクズはクズ。わかりやすい。

さらにバディはラスボスとして立ちはだかる。

 

もうあれだ、全方位クズばっかだな!!

まぁクライム映画だしそれは仕方ないにしても

しかしその実、ダメ人間達が立ち上がる再起映画とも言える。

ベイビーは子どもの頃から車泥棒をしていた過去がある。

両親を失うキッカケとなった自動車が憎かったのかもしれない。

その結果、自身の運転の腕前が磨かれたのは皮肉ともいえる。

しかし愛する人に出逢い、その人を守るために真の漢として成長する。

 

最終決戦にて。

手筈通りに裏路地に車を停め、強盗してくるバッツとバカップルを待つことになるベイビー。

しかしもう我慢ができなくなったのか、メンバーが乗り込んできてもアクセルは一切踏まないという反抗期っぷりを見せる。

助手席に乗ったバッツに銃を突きつけられ

「車を出せ!!」

と言われようものなら

「お望み通りに!!」

とばかりに急発進!!!

前に停まっていた資材剥き出しのトラックに突っ込む!!!

結果、その資材に貫かれバッツ、即死。

バディに「なにやってんだ?!」と問われるも

「車出せって言ったろ?」

と悪びれもなく吐き捨てる始末。

あれ?!キャラ変わったな!!でもいいぞ!!

そして流れるように強盗の騒ぎで駆けつけた警察達と銃撃戦が開幕する。

バディとモニカは必死で撃ちまくる!

ベイビーは颯爽とその場を後にする!

ここから初の自らの脚による逃走劇、スタート!f:id:berserkun:20170820202033j:imageそして意外にも身体能力が高いベイビー。

街中をパルクールで跳び回る。

まさか自宅にてノリノリでダンスを踊ってたのが伏線だったとは!!

「ダンス万能説」ここに極まれり。

ラストには正面から突っ込んでくるバディの車をハードル競争のノリで躱すほどまでになる。f:id:berserkun:20170824033737p:imageベイビーはダンスやってっから!

この「自らの脚で走り、話し言葉も引用ではなく自らの言いたいことを言う」という成長具合。

テンション上がるなぁ!!

さらにその漢気は感染する。

デボラを連れて通りすがりのヤンキーから車をなんなく強奪しドクの元へ向かうベイビー。f:id:berserkun:20170820202109j:image目の据わり方が別人。

目的は音楽にハマるきっかけとなった母親の歌声が録音されたテープだ。

しかしそこにも追っ手が迫る。

「もう俺には関係ない」と無情にも言い放つドクだが、ベイビーとデボラを振り返りとある一大決心をする。

「俺が引き付ける…お前らは逃げろ」

まさかの「ここは任せて先に行け」パターン、発動!!

「えっ、なにがあったんだ!!?」という観客の声もそこそこに

ショットガンを手に取り立ちはだかるドク。f:id:berserkun:20170820202146j:imageドクの漢気、ストップ高!!

なぜドクのやる気スイッチが急にONになったかは正直わからない。

でも冷酷無比な男に情が湧いてもいいじゃないか!!

ここにきてまさかの疑似父子ものにハンドルを切るこのやりたい放題さ。

ラストでの漢気大爆発はエドガー・ライトお得意の手法ではあるが、本作は音楽の効果もありアガりにアガる。

そういえば

「ダメ人間が頑張る」

「主人公の音楽好きの原点は母親」

「疑似父子もの」

いう点でも『GotG』と同ベクトルだ。

 

とにかく全篇お洒落さしかないミュージカルの体を成しているハイテンションムービー。

既に公開されている海外では評価がうなぎのぼりなのも頷ける。

 

ちなみにここからは俺の悪い癖でもあるのだが

カーチェイスものだとどうしてもステイサムの顔がよぎってしまう。

f:id:berserkun:20170824035942j:image本作においても「ステイサムなら…」という言葉が次から次へと脳内を掠めたのも事実だ。

ステイサムなら強盗仲間だろうが女だろうが煽られた瞬間にブチのめすだろうし

f:id:berserkun:20170824035856j:image数の暴力は誤差。

銃撃戦が起きようものなら率先して撃ち殺しまくるだろう。

f:id:berserkun:20170824033928j:image殺意100%ステイサム。

ラストの逃走シーンにも緊迫感は一切なかったはずだ。

というかそもそも逃げなさそうだが!!

f:id:berserkun:20170824034834j:image奇襲ステイサム。

刑務所に入ることもないだろうし、万が一入ったとしても秒で脱獄しかねない。

f:id:berserkun:20170824033830j:image脱獄ステイサム。

書いてて思ったがまぁこれだとカニックなトランスポーターだな!!

ステイサムが今作を担当したら。f:id:berserkun:20170824033852j:imagef:id:berserkun:20170824034909j:imagef:id:berserkun:20170824034912j:imagef:id:berserkun:20170824035728j:imageただの4コマ漫画だ!!

それでも終盤の漢気パンデミックは四捨五入すれば『エクスペンダブルズ』と言って差し支えないほどの素晴らしさ。

このラ・ラ・ランドから『エクスペンダブルズ』へ、というアクセルベタ踏みからのドリフトしまくる展開はむしろ嬉しい大誤算といえよう。

とにかくどこを切っても傑作な本作。

ぜひぜひ友人同士でもデートでも見てほしい最高の映画だ。

しかし公開日は8/19。

以前ブログでも取り上げたように今年の夏は大作映画の目白押し。

騎士王vs海賊王。夏休み頂上決戦!! - 高速回転する方舟の片隅で。

どうしても宣伝の派手さなどでは引けを取ってしまいがちだが

傑作度合いでは負けず劣らず。

というか油断したら今夏一になる可能性すら秘めている超傑作。

監督のファンはもちろん、映画好き、音楽好きには問答無用でオススメだ。

「必見」とはまさにこのこと。

正座して観よう!!

 

少しでも引っかかれば是非な予告↓

 映画『ベイビー・ドライバー』予告編 - YouTube

 

余談だが最初の強盗のみ参加するグリフというキャラがいる。

f:id:berserkun:20170820201553j:image基本メイン以外は割と使い捨てな強盗が多い中、演じるは現役「パニッシャーことジョン・バーンサルf:id:berserkun:20170824035802j:image期待度、120%!!
中の人のイメージ的に絶対再登場する…と思ってたのだが

一切そんなことはなかった。

ここにきてまさかの使い捨て。

「もう会わなかったら死んだと思ってくれ」とはグリフ本人談だがその通りなのか、もしや!!

 

どこまでMARVELが憎い!

エドガー・ライト!!!f:id:berserkun:20170822083918j:image

 

必見とは程遠いtwitter

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter

 

騎士王vs海賊王。夏休み頂上決戦!!

f:id:berserkun:20170731235221j:image良いコラだなぁ!!!

「この夏、満を辞してあの大作映画の最新作が封切られる!!」とは毎年初夏に劇場予告にて腐るほど耳にするキャッチコピーだ。

まぁ洋画ファンからしたらある種の風物詩でもある。

さて。上記のキャッチコピーを聞いてなにを思い浮かべただろうか。

選択肢は様々あるだろうが、今年はおそらく次のどちらかだろう。

f:id:berserkun:20170802190611j:imageトランスフォーマー 最後の騎士王』

f:id:berserkun:20170802190629j:imageパイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊

おそらく男性ならトランスフォーマー女性なら『パイレーツ〜』だろう。

劇場での客層からの勝手なイメージだが!

個人的には「どちらもまぁ楽しみといえば楽しみ」という程度ではある。

それでも「やっとか!!」という声と「え、まだやってんの?」という声が半々な両作品。

今回の記事ではそんな桜木花道流川楓のごとくファン層まっぷたつな2作品をなんとなく比べてみようかと思う。

f:id:berserkun:20170806212110p:image桜木花道50人以上からフラれ続けた至高の天才。

不良成分とガタイの良さからモテないはずはないだろうが、そういうのが好きな女子は嫌いなんだろう。

清楚好きなのが好感もてるな!!

漢気と大雑把さという点から『トランスフォーマー』好きとファン層は被ってるはずだ。

f:id:berserkun:20170806212130j:image流川楓バスケのガチ天才。

ストイックさとビジュアルで女子人気高し。

まぁ現実世界ではよっぽどなことがない限りモテないタイプだろう。

実際、女友達に聞いてみれば大抵はミッチーかメガネ君がポイント高いし!

それでもその飄々さとなんとかしてくれる感は『パイレーツ〜』好きと被るはずだ。

いや、それより仙道か?どうでもいいけど!!

 

ちなみに今回、真面目なストーリーおさらいなどはいつにも増して一切ないのでそれを求める方は他ブログに行こう!!今すぐ!!!

 

ひとまず上記でタイトル並べた時点で気づいた方も多いだろうが副題がほぼ同じだ。

まぁ「最後の 冒険 or 闘い が、今始まる!!」とは洋画予告においての基礎ワードなのでいちいち鵜呑みにはしていられない。

それは本人たちの「これで最後な!!」という気持ちの表れかもしれない。

それでも完結編でもないのにタイトルに持ってくるのは珍しいとは思う。

まぁ『パイレーツ〜』の方は独自の邦題ではある。

ちなみに原題は「死人に口なし」

なかなか渋い良タイトルだな!

 

次にシリーズのつくり。

どちらも『3』までで一旦完結。f:id:berserkun:20170801000118j:image

f:id:berserkun:20170801002737j:imageどれも面白いまとまった3部作。

そして好評&金のためにシリーズ復活。

周りのメンバーはひとまず置いておいて4作目がつくられた。f:id:berserkun:20170818090557j:image

f:id:berserkun:20170818090559j:image主人公単体で堂々と。

「地球のルールが、変わる」

「"永遠"なんて、くれてやる」

どちらもヤケクソなキャッチコピーだなぁ!!

話も大体リセットされ、ここから見ても大丈夫という手軽さ。

「まぁまぁ面白い」「続編作る意味あった?」

という評価に落ち着くところもそっくりだ。

 

そして今夏、どちらも『5』となる『最後の〜』が封切られるわけだが

なんと「前3部作からのキャラがシリーズに戻ってくる」という共通点。

トランスフォーマー〜』には

f:id:berserkun:20170802190910j:imageウィリアム・レノックス。軍人。

f:id:berserkun:20170802190918j:imageシーモア・シモンズ。変人。

そして『パイレーツ〜』にはオーランド・ブルームキーラ・ナイトレイ電撃カムバック!!

f:id:berserkun:20170818091232j:imageウィル・ターナー

「すっかり海賊だなぁ…俺…」

海賊嫌いのはずが血とジャックには争えずに海賊に。

パズーからルフィを地でいく漢。f:id:berserkun:20170818091337j:imageまんまこれ。

ちなみにロミジュリな恋愛経験者。

f:id:berserkun:20170818090748j:imageエリザベス・スワン。

そのお相手。王女で海賊、という実写版ビビ。

こんな顔に生まれたかったなぁ!!

どっちもファンとしては嬉しい限りだ。

ここ数年、続編ラッシュとはよく言われるが

「前作をおざなりにはせずに」という点はよく守られていると思う。

『マッド・マックス』とかジュラシック・ワールドとか!!

『インディペンデンス・デイ』は忘れよう!

個人的にはワイスピの大規模同窓会が発祥な気もする。f:id:berserkun:20170818090854p:image紆余曲折ありながらも私たちは元気です。

というか元気すぎだ!!

『〜MAX』から『〜ICE BREAK』まで回を追うごとに規模が大きくなるのは様式美。

そしてジャンルとしてはどちらも何も考えずに笑って見られるポップコーンムービーでもある。

湯水のように金を使いラストはハッピーエンド!という能天気さ。

基本的にその場で起きていることだけ把握していれば良し!なお気楽さ。

でもこういう映画は大事だ。

さらに両者から漂う「とりあえず」感。

男同士なら『トランスフォーマー〜』

デートや女子同士なら『パイレーツ〜』

を観ておけば「まぁ満足するだろ」という感覚。

ある種の安定感とでも言おうか。

こう比べてみると畑は違えども同じく前向きに頑張っている根本の魂は同じなのかもしれない。

まぁわざわざ記事にするほどの共通点でもなかったかもしれん。

とにかくこれからも劇場公開されたら観に行ってしまう程度には好きな両作品。

実際どちらも「とりあえず」観る予定だ。

 

それでも今年はどうしても前座感が拭えない。

今夏は以下の強大すぎる2つの超大作が公開されるからだ!!

 

f:id:berserkun:20170802190658j:imageスパイダーマン/ホームカミング』

MARVEL最強の切り込み隊長。

アメコミに詳しくなくても名前は知られている圧倒的知名度

そしていよいよアベンジャーズの世界に「ホームカミング」してきた衝撃さ。

いち早く公開された海外のレビューサイトでは「過去最高のスパイダーマン」と評されるほどの完璧さ。

そして予告から漂う確定された傑作感。

期待するな、という方が無理だ!

 

f:id:berserkun:20170802190710j:imageワンダーウーマン

DC最強の隠し球。超人女戦士。

MCUのライバルにして不調だったDCEUを一転トップに押し上げた頼れる学級委員長。

同じく海外ではかなりの高評価。

まさかの今年最高のアメコミ映画との呼び声も高い。

さすがに言い過ぎだろうが!!

とはいえスーサイド・スクワッドから引き続く女性人気は決定的に不動のものにする予感。

 

どちらもシリーズものにして単独作は初、という共通点。

スパイダーマン『〜シビルウォー

ワンダーウーマン『〜ジャスティスの誕生』

にて初登場し、二大ヒーロー激突の緩衝材として完璧すぎる登場を受けてからの独立。

そして奇しくもMARVELvsDCの真っ向勝負。

おなじくどことなく漂う男女二分な雰囲気。

今までにない白熱っぷりが楽しみだ。

 

ちなみにあまり知られていないが

スパイダーマン公開日の8/11にはもうひとつ核爆弾級な作品が公開される。

f:id:berserkun:20170802190734j:imageターミネーター2 3D』

タイトルがちょっとややこしいが

リマスター&3D化という贅沢。

しかも日本最速上映だ!!

リアルタイム世代ではないだけに劇場で公開してくれることも高ポイントだ。

DVDが擦り切れるほど観まくっているがこれを観ずには死ねない。

 

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊

トランスフォーマー 最後の騎士王』

共に大好評公開中!!

 

8/11スパイダーマン ホームカミング』

ターミネーター2 3D』

8/25ワンダーウーマン

 

全部観よう!!

絶対どれも楽しめるから!!

俺は全部観る!!暇だし!

 

絶賛暇なtwitter

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter