高速回転する方舟の片隅で。

勢いしかない駄弁り映画ブログ。

人生ドン底になったら観たい映画。

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ツラい。寂しい。哀しい。切ない…

人生にネガティブな感情は付き物だ。

かつて別れた元カノに「殺し屋」呼ばわりされ

友人間ではキラーマシーンといじられていた俺でもマイナスな感情に襲われることはままある。

まぁ毎日楽しく過ごせればそれに越したことはないのだが

人生、そう上手くもいかない。

何も手につかない夜もある。

しかしそれでも何かをしてなければ頭がおかしくなってしまう。

 

そんなわがままな精神状態のときにこそ映画が効く。

・数百円で借りられる。

・ディスクをセットして画面の前でじっとしていれば2時間ほどで終わる。

・もしかしたら現状を打開できるヒントが隠されているかもしれない。

お手軽かつ強力な味方となってくれるだろう。

とはいってもここはネットの海でも最底辺な雑談ブログ。

ここに辿り着いたということは並大抵の映画は知り尽くしていらっしゃることだろう。

フォレスト・ガンプ』『ニュー・シネマ・パラダイス』『ショーシャンクの空に』『ライフ・イズ・ビューティフル』『グッド・ウィル・ハンティング』『きっと、うまくいく』etc…

もちろんどれも素晴らしい映画。

それを否定するつもりは毛頭ない。

しかし何度も名前を挙げられると「またか…」という気持ちになってしまうのも人の性。

 

なので今回は趣向を凝らして

当ブログらしいオススメを挙げていこうと思う。

並みの映画よりは人を選ぶこと請け合いだが

それでも俺の生きる糧となってくれた作品達。

「泣ける 映画」「明るい 映画」などでここへ辿り着いた方はとりあえず上記の映画を観ましょう。

ハズレない傑作ばかりだから!!

 

(今後も加筆予定)

 

1.『トランスポーター』シリーズ

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安定のステイサム。3まであるがどれも傑作。

「裏社会の運び屋がなんだかんだで悪者を潰す」に終始するシリーズではあるが、学ぶべき事柄も多い。

『1』では堂々とした裏の顔の隠し方、厳しく己を律する精神、ときにそれらを全て破る大切さ。

『2』では生意気なギャルの大人な対処法、「寂しい」と言い寄ってきた人妻を「皆寂しい」と丁寧に扱う優しさ、子供相手だろうが死んでも約束は守りきる真っ直ぐさ。

『3』では無茶ぶりの対処法、完全に詰みきった人生のぶち破り方、などなど…

そしてシリーズ通して「一人でも犯罪組織は潰せること」を身をもって教えてくれる。

高級車は潰れる。家は破壊される。暗殺者には狙われる。爆弾装置を腕にまかれる。拾った女も面倒くさい。テロ組織と敵対しまくる…

冷静に見たら絶望どころではない危機の数々。

それらをジョークと身体能力、そして鉄壁の自分ルールでなんとかする様は観ていて非常に清々しい。

f:id:berserkun:20180415150235p:imageこの後、とんでもないことになります。相手が。

特に主人公が己に課している掟の中でも

「どうなるかわからん事を、 あれこれ心配してもしょうがない」

これは自らの人生にも活かせる指針でもある。

未見の方でも俺のように狂ったほどリピートしまくっている方でも観るたびに新たな発見がある傑作。

 

2.『SAFE/セイフ』

f:id:berserkun:20180415145639j:image面倒だから全員殺せ!『SAFE』バレあり。感想。 - 高速回転する方舟の片隅で。

続いてもステイサム。基本的にこの漢にハズレなし。

似通った役ばかり演じていると思われがちだし、実際まぁそれも否定はできない。

事実、ファンの間では数々の「あるある」もある。

その中のひとつに「オープニング早々、身内に不幸が訪れる」というものがある。

そのくらい毎度不幸からスタートすることも多いステイサムだが、この作品では群を抜いている。

開始20分ほどで 職は失う。マフィアの怒りは買う。嫁さんは殺される。家は失う。財布もスられる。言葉を交わした人は殺され、昔の同僚にはボコられる。拾った女の子はロシアンマフィア、チャイニーズマフィア、悪徳警察に狙われていた。

もう相当に終わっている現状だが、これをトンチと暴力でなんとかしていく様は「痛快」そのもの。

特に中盤の「ハプニングはBAR側からじゃなく自分で起こせ!!」なシーンは

破壊衝動がすっきりなくなるほどの大暴れ。

f:id:berserkun:20180415150037j:image必見。

 

3.『ハードコア』

f:id:berserkun:20180415145843j:imageSYNCHRONIZED "KILL"ING.『ハードコア』感想。バレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

全篇、一人称視点(FPS)で進む映画界の革命児。

そしてそれに驕ることもなく内容にも手抜きなし。

本作の主人公もなかなかに詰んでいる状況で目を覚ます。

起きたら全身が改造されている。寝起きドッキリ的にテロ組織に狙われる。見知った人間が秒で死んでいく。外に出れば敵だらけ。ラストは100人組手を演じることになる。そもそも喋れない。

…などなど、枚挙に暇がない。

しかしその度重なる困難をタイトル通り「ハードコア」な方法で無理やり乗り越えていく。

最後には映画史上稀に見る清々しさ満天な「決定版!ビッチへの対処法!」で幕を下ろす。

主人公の父親であるティム・ロス

「流れた血を呑み込むか、相手に血を流させるか。お前が決めるんだ」

座右の銘にしたい漢らしさ。

f:id:berserkun:20180415145907j:image全篇「不言実行とはこのこと」を示した傑作。

 

4.ジョン・ウィックシリーズ

f:id:berserkun:20180415150323j:image殺し屋インターハイ、開幕。『ジョン・ウィック:チャプター2』バレあり。感想文。 - 高速回転する方舟の片隅で。

キアヌ・リーブス、完全復活。

静かに、そして完全にブチ切れ尽くす100倍返し映画。

『1』では亡き嫁からプレゼントされた犬と愛車

『2』ではその嫁との思い出の家

マフィアからの逆恨みにより失ったキアヌ。

しかし彼らは身体を張って後悔することとなる。

キアヌは引退した「伝説の殺し屋」だった。f:id:berserkun:20180415150419p:image一から十まで復讐を原動力に「命のデフレバーゲンセール」が開催されるすっきり大掃除ムービー。

特に『2』では『1』が舐めプに見えるほどの大暴れを魅せる。

「復讐は何も生まない」「被害者はそんなこと望んでいない」とはよく聞く言葉ではある。

確かにそうかもしれない。

しかし残された側としては黙って枕を濡らしているわけにはいかない。

「死ぬほど失ったら相手にも死ぬほど後悔させろ!」

「というか殺せ!!」

な行動力は見習うべきところがある。

そんな「ひとっ風呂浴びて行動する大切さ」を教えてくれる、近年でも眼を見張る大傑作。

ゴリゴリのアクションなので好きな人は是非。

 

5.『ナイスガイズ!』

f:id:berserkun:20180415155042p:imageラ・ラ・ライアン・ゴズリング。『ナイスガイズ!』感想。バレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

ド直球なタイトルから徹底したダメ人間賛歌。

監督は偏差値と火薬量は反比例することを俺らの胸に刻んでくれたシェーン・ブラック

基本的に後がないキャラを描かせたらハリウッドでも右に出るものはいないが

今作の主人公2人の終わりっぷりは半端ではない。

人生詰んでる探偵。裏社会でしか生きられない示談屋。

その2人が国家クラスの相手と敵対する羽目になる。

全篇お互いに酒には溺れるわ、殺し屋に狙われるわ、とにかく一難去ってまた一難どころではない危機の連続。

無様に逃げることもある。愚痴と弱音しか吐けなくなることもある。プライドなんてとうに失った。

それでも必死に生き抜けば「たまには勝つ」こともある。

「下を見て勇気出しても…」と思いがちかもしれんが

ときには主人公達のように逃げることも大事だ。

弱さは強さであることを教えてくれる優しい作品。

 

6.アントマン

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最小ヒーローが頑張るお話。

主人公スコット・ラングの人生は空回りの連続。

義賊的な行いで職と家族を同時に失った。

前科者ではバイトもままならない。

そんな崖っぷちな状況でとある博士と出会う。

なし崩し的に託された物は「身体のサイズを自在に操るハイテクスーツ」だった…

世界は救えなくとも、ダメ人間でも

「自分の周りだけはなんとかしよう」とスコットは奮起するのであった。

今や押しも引かれぬ人気大河となったアベンジャーズシリーズの関連作のひとつ。

他のヒーロー達は金持ち社長、高潔な戦士、有能な学者…などなど割と優等生が多い。

しかし本作の主人公は義賊と言えば聞こえはいいが、どこまでもどうしようもない男。

それでも自分のため、そして愛する娘のためにもう一度立ち上がることを決意する。

手が届く範囲は伸縮する能力通りほぼ身近に限られるが

大切なのは規模ではなく「行動するか、しないか」だ。

周りと比較しがちな人生。

それでも自分の正しいと信じた道を突き進む尊さは絶対に裏切らないと教えてくれる。

ちなみに本作は全体の流れで言えば12作目。

ただ他の作品との関連性は薄いので入門編にぴったり。

ベースはコメディに近いので気軽にどうぞ。

 

7.マイティ・ソー/バトルロイヤル』

f:id:berserkun:20180415162229j:image強大兄弟と破壊獣と死神と。銀河最大のサプライズパーティ。『マイティ・ソー バトルロイヤル』最速レビュー。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

30メガトン級の核爆弾達の狂宴。

アントマンと同じくアベンジャーズシリーズの中のひとつ。

しかしこちらは単体作で数えても3作目。

累計で言えば17作目という驚異の積み重ねの先。

正直手は出しづらいかもしれない。

それでも全く話がわからないこともない。

なによりハードルが高くても勧めたくなる大傑作。

マイティ・ソーを知っている人も知らない人もそのブッ飛んだコメディの連べ打ちには驚愕すること必至。

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完全に終始ヤケクソ気味なキャラ達、そして土壇場で魅せる数々の漢気大爆発には笑いつつも燃える。

これはネタバレになるだろうが

過去作において数々の困難を乗り越えてきた彼女との破局があっさりと語られるあたりは

「さすがに神様は強い」と思わずにはいられない。

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この神々の余裕さは見習っていきたい。

 

8.デッドプール

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無責任で自己中な漢の純愛物語。

好き勝手に生きてきた主人公ウェイド・ウィルソンは人生で初めての愛を知る。

しかしそれは病気によって引き裂かれてしまう。

最後にウェイドが頼ったのは怪しい人体実験組織だった…

全篇不謹慎かジョークか、な勢いで構成されている。

しかしその本質は「1人の漢が愛を知り、愛を得る」純愛ストーリーとも言える。

自暴自棄で全てを失い、自虐的で自己中でも

ひとつのきっかけで人生やり直すこともできる。 

ダークヒーロー、コメディ、アクション、ラブストーリーと山盛りだが見事にまとまっている作品。

 

ここからは個人的な思い入れだが

主演のライアン・レイノルズはかなりの苦労人。

同期が出世していく中でも自分の映画は鳴かず飛ばず

赤字総額は数億ドルを越え、嫁には離婚を言い渡される。

やっと掴んだ大好きな「デッドプール」役もお偉いさんからの意見で大改悪。

かたや、元嫁は別アメコミシリーズで大人気者に。

きっと想像を絶するドン底っぷりだっただろう。

それでもその全てを笑い飛ばし、前に進み続けた。

そして近年。デッドプールと一緒に大復活。

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世界的に大ヒットを記録。暖かく受け入れられた。

本当に嬉しかった。劇場では泣いた。

もちろんその背景を知らなくても楽しめる。

最近はブームを越えて定着した「ヒーローもの」ではあるが、どれも複雑にリンクしていたり続編が多かったりでいちいち観ていられない…という方にこそオススメ。

本作はこれだけでまとまっているので観やすさ抜群。

 

9.ジャスティス・リーグ

f:id:berserkun:20180415150625j:image超人だらけなアメコミ帰宅部。『ジャスティス・リーグ』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

オンリーワンヒーロー、集結。

1人でも最強なヒーロー達が地球の危機に電撃集合。

それぞれ人間味あふれる悩みを抱えつつも「仲間」に目覚め、最後には全員好きに弾け合う。

アクションや掛け合いも見どころだが

「オタク、ヤンキー、一匹狼、番長、学級委員長、生徒会長が手を組み世界を救う」本作。

各々「アウトサイダー」である故の弱さを持っていることには共感必至だろう。

同じヒーロー集合映画にアベンジャーズがある。

もちろんあちらも大傑作だが、開き直り具合はこちらの方が上手。

向こうは丁寧に積み重ねられたリア充的優等生作だが

こっちは「どうすりゃいいのさ!」精神にあふれた落ちこぼれ達の足掻き作。

どちらかだけが傑作ということはない。

しかし落ち込んだときに効くのは本作に軍配。

アメコミに詳しくなくても観られる傑作。

 

ここからは殿堂入り。

 

『ロッキー』

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説明不要のスポ根映画の金字塔。

現在シリーズは7作あり、どれもこれも傑作だが

個人的にはロッキー・ザ・ファイナル

スピンオフ 兼 続編であるクリード チャンプを継ぐ男

の2つは猛プッシュしたい。

とにかく俺の拙い文章力ではもはや表せないほどに「人生とは」を教えてくれる。

f:id:berserkun:20180415153715j:imagef:id:berserkun:20180415153729j:imagef:id:berserkun:20180415153747j:imageロッキー・ザ・ファイナルより。

 

f:id:berserkun:20180415153835j:imagef:id:berserkun:20180415153848j:imagef:id:berserkun:20180415153903j:imageクリード チャンプを継ぐ男より。

 

もはや俺の精神的羅針盤でもある。

人生、ツラいこともある。逃げたいときもある。

どうにもならないほどに追い込まれるときもある。

それでも彼らのように必死に耐えて前に進む。

そうすれば必ず道は拓ける。絶対にだ!!

 

『エクスペンダブルズ』

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アクション映画界のレジェンド、大集結。

味方も敵もどこを切っても伝説しか出てこない映画。

アベンジャーズ』『ジャスティス・リーグに並ぶとも劣らないある種のヒーロー大集合映画。

現在シリーズ化され『3』まで製作されているが

どれも「レジェンド達が悪者をブチのめす」に終始する作品。

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ともすれば「中身がない」と思われがちだが

その本質は中身しかない。

アクション→軽口→アクション→馬鹿話→アクション…と頭の悪さでいえば中学の休み時間レベル。

しかし、時折光る男同士の友情には胸が熱くなる。

そして悪人には人権団体が気絶するほどの問答無用さを食らわせる。

なによりメンバーそれぞれ悩みを抱えている。

しかしそれをぶっきらぼうに、そして熱く受け止め合う漢気の交換留学には性別も年齢も国境も関係なく響くはず。

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老若男女、みんな観よう!

世界平和のために!!

 

最後に勇気が出るステイサム欲張りセットを張って終わろうかと思う。

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余談。

今回の記事が誰かの役に立てれば幸いだ。

「頑張らなきゃ」やら「みんなツラい」やらは忘れていい。

今を生きてさえいれば絶対に良くなる。

どうしようもない俺でも変われた。

根拠は乏しいが、それでも生きてほしい。

あと1年やり過ごして何も変わらなかったら

俺のことをブン殴りにきてもいい!!

だからツラくても苦しくても生き延びよう!!

大層なこと言えたガラじゃないが

1人じゃないぞ!!大丈夫だ!!

 

生き抜くことだけは決意したTwitter

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter

ブログ再開のお知らせ&近況報告。

f:id:berserkun:20180413092145p:image完治しました。

更新停止宣言して割と早めに戻ってくるあたり

「めんどくせぇやつだなぁ!」と思われても致し方ありませんが、性懲りもなく戻って参りました。

1日遅ければまだエイプリルフールジョークとして処理できたが、まぁそれも後の祭りだな!!

 

なにはともあれ、引き続き当ブログをよろしくお願い致します。

だらだらやっていきたいと思っています。

 

さて。いきなり私事で大変恐縮だが

つい先程、稀に見る大失恋をした。

まぁ今まで俺が振られてきた数はステイサム映画での被害者合計数とほぼイコールなので、慣れっこではある。

友人曰く「お前のことを嫌いになった人間はダラス州民とぴったり同数」とのことらしいし、それをいちいち気にはしていられない。

それに酒飲んでタバコ吸って『エクスペンダブルズ』を観れば大抵、人生なんとかなった。f:id:berserkun:20180413103143j:image彼らが殺戮狂想曲を奏でるたびに

「俺も頑張らないとなぁ!!」

と意味なく全開のやる気が出たものだった。

 

しかし今回の失恋は26年間の人生でもダントツ一番にキツいものだったのもまた事実。

今度は酒もタバコも効かなかった。

割と本気でヘコんだ。

人前で涙目になったくらいには終わっていた。

自分でも引くくらいには落ち込んでいた。

人並みに地獄は見てきたつもりだったが、今回ばかりは完全に参っていた。

とにかく失意のドン底だった。

f:id:berserkun:20180413102538j:imageセンタービル内ドトールでの俺。

 

…ってもういいよ!俺の恋バナは!!f:id:berserkun:20180413100759j:image読者様の意見を代表したスライ。

 

とりあえずバカな俺の代わりに賢いGoogleにどうすればいいか相談してみた。

「失恋を認めましょう」

「自分を責めないであげてください」

「たまたま今回上手くいかなっただけです」

「時間が癒してくれます」

…などなど。素晴らしいお言葉の数々。

おそらくこれで救われた方もいらっしゃるだろう。

それでもこっちとしては

「数ヶ月なんて待ってられるか!」

「こっちは特効薬が欲しいんじゃ!」

という自暴自棄な気持ちになってしまう。

まぁ勝手に調べておいて逆ギレするとは完全にタチの悪い当たり屋に成り下がっている気もしなくもない。

それでも代替的に何かに打ち込むのはありかもしれない。

だが、そんな簡単に熱中できるものを持っていれば

おそらくここまで悩んではいない。

こんな闇の中で選択肢に上がりかねない自殺はバカバカしくてやる気も起きない。

かといって他に手がつけられそうなことは特にない。

 

そんな折、とある一件のLINEが入った。

「TOHOシネマズ」さんからだった。

その見出しが目に飛び込んできた。

 

「『パシフィック・リム: アップライジング』公開!」

 

まだ映画の神だけは俺を見放してはいなかった。f:id:berserkun:20180413092037j:imageメルマガ配信してくれました。

引き続き記事を読んでみると既にジュマンジが公開されていた。

そして来週にはレディ・プレイヤー1が公開される。

再来週にはアベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が待っている。

俄然、塞ぎ込んでいるわけにもいかなくなってきた。

 

もちろん映画で傷が癒えるとは限らない。

そんな簡単に立ち直れたら皆、苦労していないだろう。

 

それでも胸にぽっかりと空いてしまったこの大穴に

「ロック様」「ロボ」「怪獣」「ボイエガ」「真剣佑」「ポップカルチャー大戦争」「MARVEL集大成」

…などが続々と入ってくれるのはありがたいと言う他ない。

 

これで心の穴が埋まってくれるかはわからない。

また前向きに進んでいけるかはわからない。

 

それでもいつか、時間がかかっても

「生きててよかったなぁ!!」

と心から思える日が来ることを楽しみに生きようと思う。

 

なんからしくない記事になってしまったが

最後にレジェンド達から一言ずつもらって締めようと思う。

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勇気が湧いてくるなぁ!!!

 

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter

国王。漢気。ブラザーソウル。全てを超えた、その先で。『ブラックパンサー』感想。ネタバレあり。

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MARVEL最強黒人ヒーロー、誕生。

そこは地球最後の黄金郷。

古代文明と近代科学が共存する世界。

孤高と至高が今、激突する。

 

ネタバレなし感想。

単独作1作目ながらシリーズとしてはもう18作目。

一応配慮はされてるしリンクもそこまでじゃないが

さすがに初見だとちょっとキツめ。

全くの未見でもわからなくはないものの

最低でも『シビル・ウォー』だけでも観ておいてほしい。

とはいえ『シビル・ウォー』前にも必須な関連作は多々あるので難しいところ。

最短ルートで言えば

アベンジャーズ』→

アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』→

『シビル・ウォー』→

ブラックパンサーか。

面倒なら、まぁ大丈夫だ!!行こう!!

シリーズファンなら安心して劇場へ。

本国で大ヒットしてるのは諸々の事情を含めて、ということをお忘れなく。

 

そして今回のおまけ映像は2つ。

相変わらず1つ目で安心して帰ってしまう方も多いが、むしろ重要なのは2つ目の方。

帰宅は明るくなるまで我慢してくれ!

とりあえず90点はある傑作だ!

もうみんな行こう!!

 

注釈。

大好きな映画なのでおそらく今後加筆修正しまくります。

いつも以上に拙い記事となりますがご容赦ください。

 

ブラックパンサー

ポスタービジュアルからもわかる通りに黒人のヒーローだ。

個人的にはローディファルコンも大好きなので史上初の黒人ヒーローとは言いづらいものの

MCU映画にて黒人がメインを張るのは確かに初めて。

俺の中では「黒人ヒーロー=ブレイド」という絶対的な図式は譲れないのだが

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通称「デイウォーカー」

人間とヴァンパイアのハーフであり

MARVELの最終兵器。

夜な夜な吸血鬼どもを「撃つ」「斬る」「殴る」「蹴る」など多種多様に屠っていく最凶の番長。

早くMCUにカムバックしてほしいところ。

 

しかし本国ではそんなことはとうに忘れられたのか

近年の様々な背景もあって空前絶後の大ヒット。

変な意地を張っているわけにもいかなくなった。

なにより観たいのは事実。劇場へ駆け込んだ。

上映前には「サプライズでブレイド出てこねぇかなぁ…」とか考えていたが

そんな妄想は開始2分で吹き飛んだ。

古代からの文化とオーバーテクノロジーが融合した斬新なビジュアル。安定のド迫力のアクション。

なによりキャスト陣の熱演にただひれ伏す他なかった。

気がついたら劇場で正座する勢いだった。

すっかり失念していたが本作の監督は

あの世紀の大傑作クリード チャンプを継ぐ男の監督。

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さらには好敵手役にその主演でもあったマイケル・B・ジョーダンまで出張ってきていた。

f:id:berserkun:20180407212845j:imageあのアポロの息子アドニスクリード

もう理性を保てと言われても無理な話だった。

むしろテーマも含めて初めてアメコミ映画で敵側を応援する緊急事態に陥ってしまったほどだった。

そこには正義vs悪など存在しなかった。

本作はアメコミの皮を被った「別の何か」だ。

というわけで今回は両サイドの目線で追っていこうと思う。どちらかに肩入れはできない。

そんなどうにかなりそうなあらすじ。

 

【ティ・チャラ】はワカンダの皇子であった。

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時は『シビル・ウォー』の後。

父でもある先代国王亡き今、現国王となるのは長男でもあるティ・チャラでほぼ決まりだった。

あれこれの騒動もひと段落し、早速ワカンダにある実家へ凱旋パレードを決め込む。

そこはアフリカ奥の未開の地…ではなかった。

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むしろ先進国が発展途上に見えるほどの近未来都市だった。

完全に地球上で最も栄えた場所。

そここそが「ワカンダ」であった。

それもそのはず。

はるか昔、この地に宇宙から巨大な隕石が降ってきたことによりワカンダは世界で唯一の「ヴィブラニウム」の原産国となっていた。

この「ヴィブラニウム」という鉱石。

有名所で言えばキャップの盾の素材でもあるが

その他の金属が石ころに霞んでしまうほどの特性を持っていた。

とにかくどんなことにでも使える夢の金属。

そんなSTAP細胞ばりの性質によりここまでの発展を遂げていた。

しかもそれに驕ってしまうこともなかった。

太古からの文化をなにより尊重し、敬意を払い、見事なまでに古代文明と近代科学が融合した完璧な理想郷となっていた。

 

そんなワカンダにティ・チャラが帰国した現在。

古代からの伝統に則って「国王の儀」が執り行われていた。

この地には古くから5つの部族が共存していた。

新国王が誕生する際には反対派の部族は異議を申し立てることができた。

具体的には自らの部族から相応しいやつを代表として専任、皆の前で拳で決める天下一武道会が行われていた。

f:id:berserkun:20180407211244p:image「降参か死ねば負け」なデスゲーム、開催。

とはいえそこは前国王の長男で人格者でもあるティ・チャラで決まりかと思われていた。

しかし部族の中でも一番の武闘派、言ってしまえばオラついたゴリラの民は黙っていなかった。

f:id:berserkun:20180407211310p:image脳筋ゴリラことエムバクさん。

なにより下手すれば王になれるチャンス。

一も二もなく拳によるフリースタイルダンジョンの幕が上がるのであった。

f:id:berserkun:20180407214848p:image王座は拳で勝ち取れ!!

なかなか良い勝負をするものの、そこは意地かプライドか。

もしくは「俺が主人公だ」精神かはわからんが

武器を捨てたボクシング&カポエイラスタイルという漢気溢れる俺ジナル流派で勝利するティ・チャラであった。

 

そんなわけで国王となったティ・チャラ。

最初の任務は韓国にて行われているヴィブラニウムの取り引きをブチ壊すこと。

どうやら国を挙げて指名手配している「狂気の商人」が出張ってきているらしい。

f:id:berserkun:20180407201556j:imageユリシーズ・クロウ」

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』にて登場済み。

常日頃からヴィブラニウムを狙っているためにワカンダから指名手配されている危険人物。

ちなみにウルトロンに切り落とされた左腕には今やサイコガンが装着されている。

やたら漢気溢れる親衛隊、そして天才メカニックな妹「シュリ」の援護を受け釜山に飛ぶ陛下であった。

f:id:berserkun:20180407211415j:image「いっちょやってみっか!」

そして釜山。

ブレードランナーで広告やってたおばちゃんに案内され闇カジノへ入る陛下御一行。

f:id:berserkun:20180407201610j:imagef:id:berserkun:20180407201621p:image元気そうでなにより。

 

しかしそこにはある種の仕事敵とも言える相手がいた。

f:id:berserkun:20180407194452p:image「エヴェレット・ロス」CIA捜査官。

『シビル・ウォー』にて登場済。

役人魂と漢気という相反するものを持つ2人。

まぁ相性は良くないが、別に喧嘩するほど仲が悪いわけでもない。

互いに表面上は紳士的なだけあって雑に手を組むことにする。

f:id:berserkun:20180407194527p:imageCIA相手にこの余裕。

とりあえずワイスピのラストバトルの如き大騒動カーチェイスを電撃決行。

f:id:berserkun:20180407211551j:image

大観光カーチェイス!必見だ!!

明らかに物語中盤で起こる規模を遥かに超えている勢いそのままにクロウ捕縛に成功する。

しかし様々な尋問ものらりくらりと躱されてしまう。

f:id:berserkun:20180407211639j:image

それどころかワカンダの秘密も漏れてしまいかねないほど危うい相手であった。

完全に迂闊だった。

そんな迂闊さに拍車をかけるように

またもやワイスピイズム溢れる爆撃訪問者が現れる。

f:id:berserkun:20181023034310p:image

それは意外な相手だった。

 

【エリック・スティーヴンス】は素直な子供だった。

今日も友人とのストリートバスケに精を出していたところ、自宅上空でUFOを目撃。

何事かと急いで帰宅してみればそこには父の亡骸があった。

傷跡を見るに犯人はどうやらお伽話の中の存在と思っていたブラックパンサーらしい。

なぜヒーローが父を殺めたのか。

最初は疑問に思っていたものの、調べれば調べるほど地元でもある「ワカンダ」という国自体に疑問が湧いてくる。

潤沢な資源や技術があるのに鎖国を実施し

世の中の混乱は見て見ぬふり。

自分達はのうのうと平和に暮らしている。

上手くやれば世界をひとつにまとめることが出来るはずだ、とエリックの不信感は募っていくばかり。

若き心にブラザーソウルが芽生えた瞬間でもあった。

その疑念、父を失った怒り、そして己の無力さを糧に成長するエリック。

気づけば軍学校やMIT院を駆け上りステイサムばりの経歴を身につけていた。

f:id:berserkun:20180407201738p:image殺した数だけ身体に印をつけるお茶目さも。

いつからか本名を捨て死の商人を意味する革命家「キルモンガー」として活動するまでに至った。

その地頭の良さ、熱気、なによりイケメンさで世界のために動いていた。

今日は博物館に紳士的に押し入り、はるか先祖が強奪された美術品を強奪し返すことを成功させた。

そこにはビッグネームに釣られて仲間になったクロウの姿もあった。

f:id:berserkun:20180407194652p:image

金はある。学歴もある。仲間もいる。

いつの間にか彼女まで出来ていた。

もう人生絶好調であった。

完全に時は満ちた。

世界を良くするにはワカンダを乗っ取るのが一番。

それに親父を殺した相手は先代国王。

つまりは叔父だった。

「ついでに復讐もできる!一石二鳥じゃないの!」と

国家転覆を図るエリックであった。

そして現在。

f:id:berserkun:20180407201839p:image

ひとまず足掛かりとして釜山でミスったツレであるクロウを奪還しにきたエリック。

油断しきっていた陛下とCIA連中を躊躇なしの大量火薬で吹き飛ばした後に合流成功。

それぞれ目的は違うもののワカンダを手に入れたい気持ちは一緒。

敵の敵は味方」精神で手を組んでいた2人であったが

エリックがクロウを助けに行ったのは別の理由があった。

無理やり国家を奪ったところで民衆がついてくるわけもない。

そんな失敗は過去にいくらでも見てきた。

ならどうするか。高学歴なエリックは考えた。

「ワカンダの敵であるクロウの首を手土産に正々堂々正面から失礼しよう」

こうなってくるとデキる男の行動は早い。

クロウを即射殺。

どさくさで彼女も失ってしまったが、使命を全うするのに多少の犠牲は致し方ない。

クロウの死体片手に初の帰省を試るエリックであった。

そこには釜山から手ぶらで帰ってきていた陛下一同がいた。

初めて相対する2人。

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そんな状況でもあくまで冷静なキルモンガー。

「俺はお前の従兄弟だ。王位継承権は俺にもある」

「正々堂々と俺と闘え」

と真っ直ぐに宣戦布告。

そして国王就任早々気苦労が多いティ・チャラ。

f:id:berserkun:20180407201932p:image

しかし一国の王となったからには退くわけにはいかない。

周りがやいのやいの水を差してくる中、その挑発を快諾。

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果たして勝つのは国か王か。

f:id:berserkun:20180407211752j:image

天井知らずの漢気か。

底なしのブラザーソウルか。

親戚一同、そして世界一の超国家を巻き込んだ史上最大の跡取り争いの幕が上がる!!

 

とにかく特筆したいのは

エリックこと「マイケル・B・ジョーダン」の格好良さ。

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クリード チャンプを継ぐ男では真面目ながら熱き闘志を胸に秘めた若きボクサーを熱演していたが

今回もベクトルは違えどその「虎の目」は健在。

むしろ自分の信念を最後まで貫き通すといった点はほぼイコールと言えるかもしれない。

ラストバトルではブラックパンサー2Pカラーのようなスーツを着て闘うことになるのだが

f:id:berserkun:20180407195024p:image通称「ゴールデンジャガー

カッコいいなぁ!!

奇しくもこちらでも「猫科の目」を踏襲。

さらに瞳はある種の優しさに溢れている。

一度は全てを失いドン底に落ちた身。

しかしそこから意地で這い上がり

全世界の差別や貧困を救うために1人立ち上がった姿はもはやヒーローと言っても過言ではない。

最終的には一切の小細工なしで正面から部族の掟に則り正々堂々タイマンを申し込む始末。

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近年でも稀に見る真っ直ぐな漢。

そこには間違いなくスタローン魂があった。

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f:id:berserkun:20180407195138j:image

f:id:berserkun:20180407195302j:image俺の人生の指針。

ラストには2人で納得のいくまで拳で語り合った結果、命を落としてしまうエリック。

ワカンダで「最も夕陽が綺麗に見える丘の上」で陛下の腕の中、息を引き取ることになってしまうのだが

俺は泣いた!!あのラストで!!

エリックよりも大量殺戮かましておいて宇宙で楽しんでるどこぞの笑神様にもぜひ見習ってほしい精神だ。

f:id:berserkun:20180407195619p:image

ちょっとは反省しろ!!

 

結果的にはブラザーソウルが陛下の心に伝わったのか、その信念はワカンダにしかと受け継がれる。

エンドロール後では世界に向けて技術やヴィブラニウムを提供することを誓う陛下。

f:id:berserkun:20180407211907p:image決して忘れてはならない漢を胸に。

ここまでヒーローに影響を与えたヴィランも珍しい。

f:id:berserkun:20180407195448j:imageクリード チャンプを継ぐ男ラストより。

どんだけ好きなんだ!俺は!!

 

思えばMCUの映画ではしばしばヴィランがヒーローの裏面であることが多い。

『アイアンマン』では社長になれなかった男達。

キャプテン・アメリカでは同じ改造人間。

『ハルク』では同能力の猛獣。

マイティ・ソー』では兄弟。

アントマンでは同能力のスーツを着た相手。

ドクター・ストレンジでは兄弟子。

…などなど枚挙に暇がない。

そして本作のエリック。

同じスーツを着て闘うことももちろんだが

復讐心に駆られている姿は『シビル・ウォー』当時の陛下そのものでもあった。

結局陛下は自らその復讐の連鎖を断ち切ったが

だからこそ唯一彼の救いになれたのかもしれない。

最後の最後にブラザーになれたのかもしれない。

 

とにかく一から十までエリックの魅力にやられてしまう作品でもあるが

もちろんそれ以外の要素にも手抜きは見られない。

近年ではMCUの映画に「代替わり」的な演出が見られることも多い。

例えば

【化学】

『アイアンマン』スパイダーマン

【魔法】

マイティ・ソードクター・ストレンジ

【政治】

キャプテン・アメリカブラックパンサー

などそれぞれ受け継がれている。

当然、本作では「政治」に終始するとばかり思っていた。

しかし蓋を開けてみればそれだけじゃなかった。

むしろ全ての要素が受け継がれていた。

例えば「ヴィブラニウム」は万能金属。

それをフルに活かした【化学】の面。

本編の隅々に至るまで地球の常識を超越したようなハイテクさの数々が見られる。

本作のメカニック担当は陛下の妹である「シュリ」

f:id:berserkun:20180407204117j:image

社長に負けず劣らず…というかまだ16歳とは思えないほどの大天才っぷりだ。

ブラックパンサースーツの開発、改良に始まり

様々な特殊兵器の発案、実現。

極限まで進化したVRでワカンダから釜山の車を超遠隔操作する技術など。

f:id:berserkun:20180407202123p:image直線距離5000kmの遠隔ドライブ。

正直ここまでやられてしまうと社長の立つ瀬がなくなってしまう気もする。

まぁヴィブラニウムなしであそこまでやってる社長も十分変態ということだろうが!!

しかしシュリが強いのは機械方面だけではなかった。

恐ろしいことに「単独で医療までこなす」という無敵さも持ち合わせていた。

中盤。

ロス捜査官が銃弾を脊椎に受け、半身不随になってしまう事故が起こる。

並みの人間なら絶望してしまう事態。

しかしそれをあっさり「大丈夫」と言い放ち

体内にヴィブラニウムを埋め込むことであっさり解決。

ローディが見たら羨望で泣くこと必至。

そしてストレンジの努力さえ無に帰しかねない超技術とも言える。

これらの科学力によって超発展を遂げている都市「ワカンダ」はもはや神話的な【魔法】都市と言っても差し支えない。

f:id:berserkun:20180407204222j:image秘密都市「ワカンダ」

f:id:berserkun:20180407204235j:image今は失き「アスガルド

もう姉妹都市さながら。

神の立つ瀬もない。

 

さらには【政治】という要素。

前述したように本国で大ヒットした本作。

現実の問題と様々な深いリンクが見て取れる。

人種や政治や貧困問題など。

頭の弱い俺でもハッとさせられる要素が多かった。

それを一手に引き受けているのがエリックだ。

「正義の反対はもうひとつの正義」とは誰かが言った名言だが

これほど見事に体現しているキャラもいない。

というより観賞後には確実にこちらのインパクトの方が強い。

彼のおかげで『ウィンター・ソルジャー』以降描かれてきたMCU【政治】がさらに深みを増す。

それに浮き彫りにされるように『シビル・ウォー』で判明した「陛下はキャップと並ぶほどの人格者」という面もさらに磨きがかかっている。

f:id:berserkun:20180407204342j:image

相変わらずの慈愛漢気に満ちた瞳。

向かってくる相手すら不殺を貫く。

しかし曲がったことは許せない。

作中にてブラックパンサーが超人的な身体能力を身につけているのは「ハーブ」という超植物を摂取しているから、ということが判明する。

「身体能力が向上する」「第六感が冴え渡る」「キメると精神世界にブッとぶ」など、国王が摂取するにはあまりにもアレな植物ではあるが!

国王就任の際、その「ハーブ」で精神世界に赴くことが義務となっている。

f:id:berserkun:20180407204420p:image国家公認のトリップ世界。

そこで陛下が見たものは亡き父だった。

1回目は再会を喜ぶものの、自分の父親がエリックの父親を殺したことが判明した2回目には

正面から親父に説教する漢気を見せつける。

まさか親父も死んでから息子に説教食らうとは夢にも思っていなかっただろうが、これはこれで立派な親父超えだ。

そんな国王が相手では国際的指名手配犯なキャップの立つ瀬がない。

 

以上のように陛下兄妹だけでBIG3の立ち位置が危ぶまれるほどの万能さを誇るが

恐ろしいのは他にも魅力的ならキャラ祭りということだ。

というかどいつもこいつも漢気を内に秘めている。

国王親衛隊のオコエは武士道精神溢れる「惚れる格好良さ」を持っている。

f:id:berserkun:20180407202303p:image「Wakanda Forever !!!!」

「エムバク」は燃える要素筆頭でもある「遅れてきた加勢」を見せてくれる。

f:id:berserkun:20180407202225p:image「きたよー!!!」

そして最も刮目すべきはロス捜査官。

f:id:berserkun:20181023035104j:image

『シビル・ウォー』から引き続き、CIA所属なだけあって役人然としている彼。

白にも黒にもなりうる男だったが

中盤の事故にて半身不随となってしまった身体をシュリに治してもらってからは明らかに漢気方面に舵を取る。

終盤では元空軍パイロットという経歴を活かし

VRエースコンバット機長」に電撃就任。

操縦席の正面から戦闘機に狙われても一切怯むことはない。

むしろ「一度握った操縦桿を離すわけにはいかない」とばかりに全機を撃墜しまくるのであった。

f:id:berserkun:20180407204607p:image「YEAH !!!」な名シーン。

ラストの陛下の記者会見のシーンでは役人の中、1人で微笑みながら見守る格好良さを身につけるほどになる。

 

おまけに全編エンタメ性も忘れてはいない。

基本的に皆それぞれ「やられたらやり返す」精神を持っている。

眠たくなりそうな政治話をキャラの魅力と圧巻のビジュアルで包み込むその豪腕さ。

正直非の打ち所がない。

MCU史上最大のヒットは全く伊達ではない。

『インフィニティ・ウォー』の前座と高を括っていた人も少なくないはずだ。

事実、俺も多少その気はあった。

しかしそんな甘いものではなかった。

のんびり構えていると史上最大級の「漢気」「ブラザーソウル」に脳天を打ち砕かれる。

早くも今年ベスト3入りは堅い大傑作だ。

ぜひ観よう!!ブラザーと!!

 

そして真似しよう!!

f:id:berserkun:20180407214946p:image

ワカンダポーズ!!

 

すっかりワンダーウーマンからお株を奪ってしまった感は否めないが!!

f:id:berserkun:20180407213413j:image奇跡的な一枚。

 

 

ちなみに本作のエンドロール後のおまけ映像。

とある部族の中で暮らしているとある漢の姿が。

f:id:berserkun:20180407204814j:image

どうやら天才少女に洗脳を解いてもらった様子。

キチンと橋渡し的なサービスシーンも入れるあたり本当に信頼できる監督だ。

『インフィニティ・ウォー』楽しみだなぁ!!

 

この調子であの漢もサプライズ参戦させてくれ!!

f:id:berserkun:20180407213453j:image

出所祝いにぜひ!!

 

未知のワクワクが垣間見れる本作の予告↓

YouTube

前代未聞のワクワクが止まらない次回作の予告↓

YouTube

 

全て停止しかねないTwitter

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter

更新停止(一時的)のお知らせ。

f:id:berserkun:20180331214221j:image

いつも大変お世話になっています。

本日もこんな辺鄙のブログにお越しくださり誠にありがとうございます。

 

前置きはかったるいので端的に。

 

誠に勝手ながらブログの更新を一時停止させていただきます。再開時期は未定です。

 

おそらく現在下書きに入ってるブラックパンサーの記事が最後となります。

 

まぁ来月の大作ラッシュはどう考えても無視できないので

何食わぬ顔で再開するとは思いますが!!

 

4/6『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』f:id:berserkun:20180331212659j:image今年最大の台風の目な超大作。マジジュマンジ

ゲーム世界でロック様が大暴れ。

 

4/13『パシフィック・リム:アップライジング』f:id:berserkun:20180331212717j:imageロボと怪獣が素手喧嘩するという全世界男子の妄想を具現化した映画、待望の続編。

ジョン・ボイエガと真剣佑の夢の共演も必見。

 

4/20『レディ・プレイヤー1』f:id:berserkun:20180331212706j:imageスピルバーグ節、フルスロットルで大爆発。

全世界のオタク用、電子ドラッグ。

VR世界でありとあらゆるポップカルチャーが飛び交う恐ろしい超娯楽大作。ヤバい、の一言。

 

4/27『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』f:id:berserkun:20180331212740j:image10年が集結。完全無敵のその先は。

映画18本分の伏線が全回収。

全ヒーローが大集合する映画史上最大のお祭り超大作。

もはや意味不明なほどの最高さ。

これを観ずには死ねない。絶対。

 

以上「ロック様」「ロボvs怪獣」「オタク祭り」「MARVEL総決算」という狂気的にも程があるお祭り映画が

一週間刻みで連続公開される最高の月でもある。

楽しみだなぁ!!

 

まぁブログに書くかはわかりませんが

「高速回転する方舟の片隅」の映画館には駆け込んでると思います。確実に。

 

皆様にも良き映画人生がありますことを。

それではまたどこかで。

ありがとうございました。

 

Twitterへのお問い合わせ、ご依頼には引き続きお返事させていただきます。

ばーさーくん (@bebebeberserkun) | Twitter

濃いメンツで、闘ってみた。『功守道』感想。バレあり。

f:id:berserkun:20171215113217j:image20分の短編と侮るなかれ。

濃縮されたアジアンエクスペンダブルズ。

功夫映画ファンなら絶対見よう!

エンドロール後も見逃すな!

 

近年。大スター同士の共演が増えてきた。

観客の目も肥えてきたのだろうが、ひと昔前ならありえないような奇跡が次々と見られるのは歓喜する他ない。

例えばワイルド・スピードシリーズではヴィン・ディーゼル、ロック様、そしてステイサム。

国際的な肉弾ハゲ三兄弟が揃い踏みした。f:id:berserkun:20180331195629j:image毛髪率は驚異のゼロパーセント。

最近ブームのアメコミも共演ものとしてはメジャーなジャンルになってきた。

f:id:berserkun:20180331192301j:imageアベンジャーズ

MARVELによるアッセンブル映画。

ひとりでも最強。みんな揃えば無敵。

f:id:berserkun:20180331192325j:imageジャスティス・リーグ

ライバル社DCによる大集合ムービー。

オンリーワンどころかナンバーワンばかり。

しかしこのブームの先駆けは『エクスペンダブルズ』シリーズだろう。f:id:berserkun:20180331195759j:imageいい写真。限りなく物騒だけど!

アカデミー賞とは無縁だが俺デミー賞の常連な方々が一挙集結。

詳しくない人に説明するなら「いいとも最終回をアクション映画界でやってみた」歴史的作品だ。

とにかく右を見ても左を見ても主役級スターがごろごろ出てくる本シリーズ。

現在は『3』まで製作されている中、様々な続編の話がある。

正統派続編である『4』や、テレビドラマ界のレジェンドを集めた『ドラマシリーズ』、そして『女性版』とその世界は拡がりを見せようとしている。

どれも実現を願っているのだが、最近「スタローンが意見の相違でシリーズから脱退!」との不穏な噂もあり居ても立っても居られない現状ではある。f:id:berserkun:20180331195902j:imagef:id:berserkun:20180331195911j:imageファンならこうなることを期待しているが!

まぁそんな中でもとりわけ実現が難しそうなのが『アジア版』だ。

現在ハリウッドのアクションスターはアジア発の方々も非常に数多い。

しかしそれぞれ自国から飛び出してアメリカ、ひいては世界的大スターになった自負がある。

おいそれと簡単に集結するのは難しい。

なによりスタローンのように音頭をとる中心人物が不在。

そんなこんなで期待はしていなかったのだが

とある日、Twitterにて目を疑うような恐ろしいニュースが舞い込んできた。

ジェット・リー、ドニー・イェン、朝青龍共演の短編「功守道」がWeb公開(動画あり) - 映画ナタリー

(以下、一部引用)

「功守道」はジャック・マー扮する太極拳の達人がさまざまな武術の達人と戦っていくアクション映画。「マッハ!」のトニー・ジャー、「戦狼/ウルフ・オブ・ウォー」のウー・ジン、元横綱朝青龍、「イップ・マン」シリーズのドニー・イェン、「少林寺」のジェット・リーらが対戦相手として登場する。さらにホアン・シャオミンやトン・ダーウェイ、イギリス出身の世界的な某アクション俳優らがカメオ出演している。

アクション顧問には「グリーン・デスティニー」「マトリックス」のユエン・ウーピン、「燃えよデブゴン」シリーズのサモ・ハンサモ・ハン・キンポー)、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」「HERO」のチン・シウトンが名を連ね、「海洋天堂」でジェット・リーの息子を演じたウェン・ジャンが監督を務めた。そしてジャック・マーとフェイ・ウォンがエンディングテーマを歌う。

本作は、長年太極拳を学んでいるジャック・マーと、功守道という新たな武術を始めたジェット・リーがタッグを組み、中国武術の振興を目的に製作したもの。11月15日には功守道初の公式大会が北京で行われる予定となっている。

 

ん、良くわからんが大ニュースじゃないか!?これ???!!

こんな一大事件を見逃していた自分に腹が立ちつつも詳細を追ってみた。

まぁ簡単に言えば中国武術を盛り上げるためにスター達が手を組んで20分程の短編映画を撮ってみた」ということらしい。

言ってしまえばガチったYouTuber達。

正直あらすじらしいあらすじはほぼないのだが

そんな「闘ってみた」あらすじ。

f:id:berserkun:20171215113432p:image主人公。ジャック・マー。

太極拳の凄さを知らしめるためにこれから幾多の相手を道場破りしていこうと画策する。

怪しげな建物に押し入るとそこには数名の輩。

ヤンキーが常駐している地元のゲーセンな雰囲気だった。

当然仲良くマリカーをするわけにもいかない。

最初の相手はストリートバスケに励んでいたf:id:berserkun:20171215113524p:imageあっ!トニー・ジャーだ!!

いいポージングだなぁ!!f:id:berserkun:20171215113601p:imageムエタイvs太極拳、電撃開戦!!

とはいえ相手は大先輩。

なによりこんな最初から消耗させるわけにもいかない。

持ち味であるムエタイ顔芸を駆使しながらも一歩及ばないジャーさんであった。f:id:berserkun:20171215113605p:image股間を蹴られて悶絶ジャー。

そこから若手ボクサー、やたら身体能力高いカポエイラ使い、そして春麗コスの女性cmの片手間に倒していく。f:id:berserkun:20171215113923p:image若手に胸を貸す気ゼロな関節技。f:id:berserkun:20171215113942p:image武術家は一発で。f:id:berserkun:20171215113950p:image春麗に至っては組手すらなし。

しかしここまで好き勝手に溜まり場を荒らされるのを黙っていられないがいた。

次の相手は春麗と一緒にアーケードゲームを興じていたf:id:berserkun:20171215114258p:imageウー・ジンだ!!

どうやら白春麗と良い仲らしい。f:id:berserkun:20171215114412p:image男女グループの生々しいあるあるもそこそこに棍棒を取り出すウーさん。f:id:berserkun:20171215114508p:image二刀棒術vs長物、スタート!!

相変わらずの武器の扱いっぷりにスクショが追いつかなかったので割愛するが、なかなかに善戦するウーさん。

ジェット・リーの後継者」は伊達ではなかった。f:id:berserkun:20171215114512p:imageときおり「狼の眼」も発動する。

しかし空気が読めるのもウーさんの可愛いところ。

場を察してコメディチックにお茶を濁すことに成功。

最終的にはよくわからん体幹対決で幕を下ろす。f:id:berserkun:20171215114517p:imageファンならある意味必見。

ここまで観ているとどうにも接待プレイの雰囲気がプンプンしてくる。

まぁ先輩、ひいてはチャリティに本気出すわけもいかないのはわかるが!

しかしジャックが足を踏み入れた次の場所は今までとはまるで空気が違う。

なにより複数の女性が逃げ惑っている。f:id:berserkun:20171215115021p:imageどうやら中には「猛獣」がいるらしい。

f:id:berserkun:20171215115223p:imageあっ!ドルジだ!!!

それもよくわからんが怒っている。

物凄く怒っている。f:id:berserkun:20171215115248p:imageまさかの相撲vs太極拳、開始!!

引退して久しいとはいえその身体はガチガチの筋肉鎧な朝青龍さん。

さらには身のこなしの軽さまで見せつける始末。f:id:berserkun:20171216172213p:imageTwitter通りの我の強さ。

この明らかに今までとは違う強敵。

体格差から見ても正面から挑んでは分が悪い。f:id:berserkun:20180331193834p:imageもう絶対に分が悪い。f:id:berserkun:20180331193849p:image素人目に見ても絶体絶命だった。

しかしここで果てるわけにはいかないジャックは戦闘プランを変更。

クロバットさと合気をメインに闘うことになる。

さすがの朝青龍といえど自らの力を利用されては勝ちは難しい。

立ち会いの力をそのまま打ち消され倒されてしまう。

まぁほぼ無傷だが相撲スタイルだと負けは認める他ない。f:id:berserkun:20180331194327p:image引き際の良さも横綱級なドルジさんであった。

 

続いて辿り着いた先はファンタジーな桃源郷。 f:id:berserkun:20171216170624p:imageそこで寛いでいる1人の漢。それは…

f:id:berserkun:20171216170726p:imageあっ!!ドニーさんだ!!

和やかな雰囲気を出してはいるが明らかに只者ではない。

その証拠にこの足湯。f:id:berserkun:20171216170729p:imageラニア足湯だ。

その魚群をオーラで散らした後にあのポーズをとるドニーさん。f:id:berserkun:20171216170829p:imageまさかの葉問の構え。f:id:berserkun:20171216170833p:imageこの堂の入り方。

もはや完全に胸を貸す気はなかった。

ジャックもそれを察したのか「3発蹴り入れられて倒れなかったら俺の勝ちだから!」などと勝手に言い出す始末。

しかしそれにもドニーさんは全く動じない。f:id:berserkun:20171216170838p:image太極拳vs詠春拳、開幕!!

そして初っ端からドニーイズム全開なドニーさん。f:id:berserkun:20171216171924p:imageよく見る超高速連撃。f:id:berserkun:20171216171952p:imageよく見る受け流し。f:id:berserkun:20171216171956p:imageよく見る構え。f:id:berserkun:20171216172038p:imageよく見る眼光の鋭利さ。

俳優が武術をやっているというより

武術家が俳優をやっているドニーさん。

もう完全に容赦はなかった。f:id:berserkun:20171216172043p:imageもはやドニーさんのPV状態だった。

しかし勢い余って「三発半」の蹴りを入れてしまったことで試合が強制終了。

自らはほぼノーダメながら武術家である以上、相手を立てる大人なドニーさんであった。f:id:berserkun:20171216172109p:image主人公らしからぬ逃げ腰。f:id:berserkun:20171216172112p:image「こいつマジか…」なドニーさん。

 

しかしそれを良しとしない管理人がいた。

f:id:berserkun:20180331192619p:imageジェット・リーだ。

まずは小手調べにいきなり襲いかかる。f:id:berserkun:20180331192748p:image有無を言わせない箒での一撃。f:id:berserkun:20180331192830p:imageラストバトル。太極拳vs少林拳、スタート。

まぁ共同出資者なだけあってイーブンな闘いの後、決着はつかない。

それどころかラストはまさかの夢オチからの逮捕オチという雑さで終わる。唐突に!f:id:berserkun:20180331194328p:imageまぁこの手の映画にストーリーは求めていないのは事実。

それは割と粗めの編集からも伝わってくる。

もうベルトスクロールばりに強豪達と闘いすぎて疲れたのかもしれない。

それでも確かなアクションが見られる必見な短編だ。

 

しかしなにより見所はエンドロール後。

どこからかビデオ通話が入る。

 

f:id:berserkun:20171215115814p:imageあっ!!ステイサムだ!!?!

英語なので何言ってるかはよくわからんが

どうやら虫の居所が悪いのは確かなようだ。

拙い英語力で翻訳してみたが

「俺と出会わなくて良かったな…」

「次会ったときは俺がレッスンつけてやるよ」

とのこと。

その後、パッキャオ&ゴロフキンという最高のプロボクサーから似たような台詞が吐かれるが、正直あまり頭に入ってこない。f:id:berserkun:20171215115848p:imageパッキャオさん。f:id:berserkun:20171215115851p:imageゴロフスキンさん。

放心状態で画面を見つめていると…

 

f:id:berserkun:20171215115903p:imageあっ!!?

もう一回ステイサムだ!!!!

さっきよりイライラが増した殺意満載の目で

「俺らで迎えに行ってやるよ」

 

ジャック・マー、ご愁傷様!!

 

無料で見られる本編↓

优酷-这世界很酷

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ようこそ、超人達の祭典へ。『ちはやふる -結び-』感想。ネタバレあり。

f:id:berserkun:20180315210729j:image青春映画の金字塔、堂々の完結。

想像を絶する前作以上のインフレーションハイスピードバトル。

超人覚醒の全国大会。

最後の強敵は外か内か。

境界線の、その先へ。

 

ネタバレなし感想。

レギュラーキャラの説明はほぼないので

シリーズ初見だと多少置いてかれる可能性があります。

とはいえそこまで複雑なこともないので、興味ある方はぜひぜひ劇場へ。

ドラマムービーながら大画面大音響の価値ありです。

シリーズファンの方は安心して劇場へ。

相変わらず原作未読視点からの記事になります。

ご容赦ください。

 

早いものでもう3月。

世間はすっかり卒業シーズンとなった。

街中が着納めの制服だらけなのはそれだけ未来が明るい10代が多いということだろう。

そんな希望に満ち溢れた顔を見ながら、ふと自分の卒業式はどうだったか想いを馳せてみた。

卒業式中に2階から在校生に駄菓子をばら撒いていたS。

式が長いことを予測し大量の週刊誌を仕入れていたA。

壇上で勢いあまって告白して盛大に玉砕したT。

退場しながら爆竹やネズミ花火をばら撒いていたM。

そしていつの間にか校庭のど真ん中に組み上げられたキャンプファイヤーの積み木。

「卒業証書さえもらってしまえばこっちのもの」理論で各方面で若気の至りが蔓延っていた。

そしてその言い出しっぺであった俺は責任を持ってビデオで一部始終を録画していた。

各方面の許可が下りれば公開したいところだが、まぁモザイク処理ばっかになりそうではある。

しかしそんなどうしようもないお祭り騒ぎでも最後にはしんみりしたものだった。

とはいえ今の10代とはジェネレーションギャップがある。

今の若い世代が望むような学生生活ではなかったことは確かだ。

「じゃあ正解はなんだったのよ?!」という俺の愚問にハッキリとしたアンサーを打ち出すような映画が今春、公開される。f:id:berserkun:20180315215536j:imageちはやふる -結び-』

少女漫画ちはやふるの実写化。

3作目で完結編でもある。

「青春もの」という明らかに俺の趣味のストライクゾーンから掛け離れているシリーズだが

何の因果か以前、前作となる2部作を観たことがあった。

高速カルタで問答無用のカタルシス。『ちはやふる 上の句&下の句』感想。バレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

結果、かなりどハマりしたのだが

前作2つがテーマとリンクするような綺麗なまとまり方をしていたために少しばかり杞憂ではあった。

「まとまっているシリーズほど続編は難しい」とは通説だが、これを打ち崩すには2つの方法がある。

① 頑張って正面突破。

今までの流れを汲みつつも正当進化してみせるパターン。

前作が傑作であればあるほどに難易度高し。

② 諦める。懸命なパターン。

しかし本作はそのどちらでもなかった。

③ 開き直って全てを無理やりアップグレードさせる。

言ってしまえば作品のベクトルを捻じ曲げ、ジャンルを飛び越えてしまう禁じ手だ。

しかし過去にはランボー』『エイリアン』『ターミネーターなど、この手でシリーズ最高傑作が生まれた過去もある。

邦画ではなかなか見られないこのジェームズ・キャメロン」ルート。

完全に一か八な手法とも言える。

30代が学生服を着るような暴挙だが、ハマればこれほど愉快なこともない。

前作は四捨五入してアイシールド21だったが

今作は四捨五入するまでもなくドラゴンボールだった。

そんなワクワクしてくるあらすじ。

『上の句』『下の句』から早2年。f:id:berserkun:20180315213900j:image「綾瀬 千早」は高校3年生になっていた。

無事進級したのも束の間、自らが立ち上げた「瑞沢高校カルタ部」は大きな壁にぶち当たってしまう。

現在の部員は皆3年生。春からの新入生をなんとかして勧誘しなければ部活が消滅してしまう危機に陥っていた。

「とりあえずカルタの腕前よりビジュアルの良さを売りにしよう!」と千早と太一は戦闘服を着こなし勧誘活動に励むのであった。

当然普通の高校に広瀬すず野村周平がいれば周りは黙っていない。

有象無象のミーハーが集い、作戦は大成功…したかに思えた。

皆の前でお手本となる模擬戦が組まれ、経験者の1年生と手合わせすることになった千早。f:id:berserkun:20180315210848p:image筑波秋博。

イキった1年坊かと思いきやそこそこの腕前だったことに、うっかり千早はアクセルを踏み込んでしまう。

結果的に新1年生全員をガン引きさせてしまうのであった。

残った新入生はそんな「筑波 秋博」「花野 菫」のみ。f:id:berserkun:20180315210924j:image花野菫。

太一が好き。成り行きで入部。未経験者。

まぁそれでもなんとか部活としての体裁は保てた。

悲願の全国制覇に向けて動き出す「瑞沢高校カルタ部」であった。f:id:berserkun:20180315213926j:image

しかし千早にはひとつの悩みがあった。

 

「真島 太一」も同じく無事進級していた。

それどころか学年トップの成績を誇っていた。f:id:berserkun:20180315214004j:image忘れていたがイケメン、金持ち、運動神経抜群、秀才というモテ度120%な男。

しかしその顔は浮かないものだった。

希望進路が「東大理III」という難易度ウルトラCであったために今まで以上に勉強漬けとなっていた。

一度でも成績を落としてしまえば部活を辞めざるを得ないほどに追い込まれいた。

部長としての責任感、親からのプレッシャー、そして千早に対する恋心。

どれもこれもが重く太一にのしかかってくる。

結果的に行き場を失くしたモヤつきは部員達との温度差を生んでしまうのであった。

 

「綿谷 新」は相変わらずマイペースだった。f:id:berserkun:20180315214034j:imageというか完全に振り切れていた。

2年最後の大会で千早に「好きや」とド直球な電撃告白をした後に

3年生ながら「千早と太一が羨ましい」と部活設立も即決。

その人脈を駆使してあっという間に5人集め、改めて「カルタで日本一なら世界一や」理論へまっしぐら。

もう絶好調だった。f:id:berserkun:20180315211147p:image前作でくすぶってた分、やたら行動派に。

迷わない男は強い。

 

そんな3名を気にしながらも「頂点」は揺るぎなかった。f:id:berserkun:20180315214105j:image-女王-「若宮 詩暢」

その戦闘スタイルからサイレントクイーンの異名を持つ。

相変わらずのサディスティックさ全開。

覚醒千早でも手が届かない女王の座に君臨し続ける怪物。

f:id:berserkun:20180315214118j:image-怪物名人-「周防 久志」

ほぼ目が見えないというハンデを背負いながらもオープニングで原田先生を文字通り指先ひとつで降した正真正銘の怪物。

そのミステリアスな風貌と声の小ささから発せられるオーラは伊達ではない。

ちなみに大学7年生。

 

そんな2人を打倒すべく奮起するカルタ部一同。

しかし入ってきた新入生はどちらも違う意味で曲者。

3年生達はさすがの落ち着きだが、核となる2人はどこか上の空。

片方は恋愛を想い、片方は将来を想う。

それに追い討ちするように菫が太一に「新が千早に告白した事件」を話してしまう。

菫は太一に振り向いてほしいだけだった。

第一、完全に実話だった。

しかしそれは太一の気持ちを決めるには十分すぎた事実だった。f:id:berserkun:20180315211450p:image「…もう、俺には関係ない」

次の公式戦に太一の姿はなかった。

 

千早からすれば青天の霹靂。

新に告白されたかと思いきや今度は太一が部活を辞めた。

偶然街中で見かけた際に引退理由を問いただしても

「俺はお前のためにカルタやってた。もうやる意味もない」

とこちらもこちらで告白めいたことを言ってくる始末。f:id:berserkun:20180315214225p:imageもう完全に訳がわからなかった。

何にぶつけるわけでもなく1人涙を流してしまう千早。

新入生とは調和できない。同級生は腑抜けとマイペース野郎ばかり。

そんな状態でライバルでもある「北央高校」に勝てるわけもなかった。

あのエセサディスト須藤が引退したもののさすがの強豪校。f:id:berserkun:20180315214253p:imageみんな大好きベジータ須藤。

なすすべもなく次々と討ち死にしていく仲間達。

このまま終わってしまうのか?

しかし千早は凡人ではない。

前作ラストでは超サイヤ人並みの覚醒を見せつけたことがある超人だった。f:id:berserkun:20180315211632p:image「こんなところじゃ、終われない…!」

バックでカットインするメインテーマと共にステイサムばりに完全覚醒。f:id:berserkun:20180315211712j:image千早っぽいステイサム。

読み手の呼吸音と畳上のカルタをシンクロさせて

音ゲー方式で無双していく。f:id:berserkun:20180315211749p:imageカルタがスタイリッシュアクションになった瞬間。

そんな千早を見て他のメンバーも力が入る。

後輩もすっかり協力プレイに魅入られる。

やる気を出すとカルタも上手くなる少年ジャンプ的な展開は健在だった。f:id:berserkun:20180315214344p:image盛り上がってきたなぁ!!

結果的になんとか判定勝ちでギリギリ関東代表に滑り込む瑞沢高校であった。

 

一方で太一。

そんなカルタ部を余所目に学校と予備校の自習室を往復していた。

しかしどこかで彼ら彼女らの熱意が伝わってきたのか、自分の不甲斐なさか。

シャーペンの芯を2000円分くらいへし折ってしまう日々が続いていた。f:id:berserkun:20180316035548p:image「人生賭けたって勝てっこない?人生賭けてから言いなさい」

そんな前作の原田先生の名言がフラッシュバックしたかどうかは定かではないが

太一はとうとうシャーペンそのものをへし折り、とある場所へ出向く。

着いた先は「競技カルタ会館」であった。

たまたま居合わせた須藤に「あいつに殺されてこい」と指された場所を見てみるとそこには周防がいた。

もうなりふり構ってられなかった。f:id:berserkun:20180315214450p:image原田先生の仇、ひいては自分らの目標でもある名人。しかし使えるものはなんでも使う雑草魂が芽生えた太一は電撃的に弟子入りを志願する。

そんな太一を「面白そう」と弟子に迎える周防。f:id:berserkun:20180315214513j:imageここに「ゾロ×ミホーク」を彷彿とさせるような師弟関係が誕生した。

熱いなぁ!!

とはいえ周防は高校生の青春なぞ別に知ったことではなかった。

カルタをやり、太一に中華料理を奢らせ、塾講のバイトの助手に任命し、スイーツ食い倒れ旅を敢行。というマイペースな特訓を開始する。

しかしその瞳に何かを感じたのか、塾講のバイト中。

教壇にていよいよ周防の堤防が決壊する。

「塾講やってる自分が言うのも何だが、俺は独学で大学に合格した」

「だから正直お前らを見てると嘲笑しかできない」

「…だがまぁ、そんなことはどうでもいい」

「青春を何に使おうがお前らの自由だ」

「ところで太一…お前こんなとこで何やってんの?」

「さっさと境界線超えてこい」

この自慢から入る自分語りの末のダメ出し。

自分から連れてきておいてこの言い草。

自分が大学7年生なのは完全に棚に上げた物言いだが、だからこそ本音なのだと気付かされた。

一も二もなく教室を飛び出し走る太一だった。f:id:berserkun:20180315212124p:image高校生は走りがち。

 

そんな太一を待つ瑞沢かるた部。

無事に関東代表として全国大会に出場していた。

しかも千早の覚醒に当てられたのかすっかりかるたの面白さ、そして協力プレイに目覚めた面々。f:id:berserkun:20180315214618j:imageこうなってくるともう敵はいなかった。

タイトなダイジェスト編集でトーナメントを勝ち上がっていくのであった。

しかし飛ばしすぎたツケか奏が利き腕を負傷してしまう事態に。

このままでは闘えるわけがない。

そんな絶体絶命の場面にジョン・ウー映画ばりのスローモーションで入場してくる漢がいた。f:id:berserkun:20180315212209p:image潜在能力を解放された太一だった。

心なしか髪型も気合が入っていた。

「強くなって勝ち続ける」ことを決意した千早。

「境界線を飛び越える」ことを理解した太一。

「守り続けた」瑞沢かるた部一同。

もはやこのメンバーの間に言葉はいらなかった。

 

対する決勝の相手は「藤岡東高校」

新率いる創部1年弱のスーパールーキー校。

新は新で約束通りあっさり勝ち上がってきていた。

ちなみにこちらはダイジェストもないほどの圧勝ぶり。f:id:berserkun:20180315214706j:image「久しぶりやの…太一」

何の因果か

千早の相手は1年前に敗北を喫した「我妻 伊織」

太一の相手はカルタでも恋でもライバルな新。

相手にとって不足はなかった。f:id:berserkun:20180315214729p:imageむしろ高校3年間の最後に相応しい強敵達だった。

千早はリベンジを果たせるのか?

太一は境界線を越えられるのか?

新はどこまでマイペースなのか!f:id:berserkun:20180315214750j:imagef:id:berserkun:20180315213154p:image今、青春を全賭けした頂上決戦が幕を開ける!!

 

…というもの。

前2作で好評だった青春要素はそのままに、それどころか恋愛要素や将来の夢などが追加。

強力な新キャラまでブチ込んできたわけだが

そのどれもが調和する奇跡。

さらには過去作からさりげなく流用される数々の要素。

主人公3人のうち最も影の薄かった太一の存在感の増加。

新の代わりにカルタを辞め、千早の代わりに走る。

という伏線回収とすら言える演出の数々。

緊張感を煽るときはBGMが切られ、盛り上げるときには大音量でかかるその抑揚ある音響。

時折混じるスローモーションやアニメ的な画。

…などなど。

とにかく全方位で無敵と言える本作。

完全に収めるべきところに収めたぐうの音も出ない優等生映画だ。f:id:berserkun:20180315214954p:imageあの名場面も。

10代を客層に据えているおかげもあるのだろうが

その後味の良さは他の映画の比ではない。

 

…と、まぁ真面目に語ってみたが

本作で一番惹きつけられた要素がインフレ具合だ。

前作でも天才少女である千早、が覚醒しても勝てなかった女王、を完封する新。と明確な実力差があったが

今作ではその比ではない。

シリーズを通して凡人と天才の間には明確な「境界線」が引かれてきた。

千早は前作ラストにて、太一は周防に鍛えられて「超聴覚」をモノにしてようやくそのボーダーを踏めた。

しかし新は決してその限りではない。

数年前からとうに踏み超えている貫禄がある。

そんな新が今回は明確なライバル、そして怪物として君臨することになるわけだがf:id:berserkun:20180315214825p:image前作同様、今回も穏やかなチャック・ノリスのような出で立ち。

どうあがいても絶望しかないが、その上。

折れることない鋼のメンタルも持ち合わせている。

前作で確固たる決意を胸に固めたのもあるが

目標ができて自分の意思をはっきりさせたためだろう。

オープニング早々ヒロインに告白する。

瑞沢高校が勝てなかった北央高校をストレートで降す。

昔馴染みである我妻伊織の告白を幾度も秒で断る。

ブランクがあるにも関わらず、これらを涼しい顔であっさりやってのける様は明らかに全てを超越している。

そしてそのお眼鏡に叶った「藤岡東高校」の面々も尋常ではない。f:id:berserkun:20180315213024p:image割と雑に招集された部員だが

女王が手も足も出ない新。

千早を倒した伊織。

さらには全日本選手A級選手2人。

新曰く「このメンバーは最強」とのことだが

それは悪夢の有言実行となり、静かに大会を荒らす。

結果的に最後は「主人公補正」×2、そして原田先生の名言「運命戦は運命じゃない」という伏線のおかげもありf:id:berserkun:20180315212725p:imageいちいち腰に来る名言製造機な先生。

なんとか辛勝する瑞沢高校。

しかしその感動はこれだけの強敵がいたからに他ならない。

 

トータルすると

「受験」「恋愛」「部活」「友情」が全部綺麗に詰め込まれたデラックス幕の内弁当のような本作。

前半の日常パートの棒読み加減には目を背けたくなるが、それもまぁ本シリーズの特徴とも言えるかもしれない。

老若男女問わず、友達同士でもデートムービーにも文句なしな傑作だ。

観賞後には新の強さの印象が強すぎるせいで

どこかステイサム映画でも観ていたかのような心地も味わえる一石三鳥な映画でもある。

ただ理想的すぎる青春は人によっては劇薬かもしれない。f:id:berserkun:20180315214907p:image自分の学生時代と相談して決めよう!!

 

本作の予告↓

「ちはやふる -結び-」予告 - YouTube

 

余談。

本作では無敵艦隊を演じた新田真剣佑

気になる次回作は来月公開の…f:id:berserkun:20180315212317j:imageパシフィック・リム:アップライジング』

まさかのど真ん中ハリウッド映画だ!!

怪獣とロボットが正面から殴り合う男子の夢を具現化させた超傑作パシフィック・リムの続編であり

主人公はジョン・ボイエガf:id:berserkun:20180315212353p:image宇宙の反乱軍から地球の政府軍へ。

おまけに脇に真剣佑。f:id:berserkun:20180315212437p:imageすっかりイメチェン。

このパーフェクトにもほどがある布陣。

眼鏡を外し舞台は畳上から戦場へ。

操るはカルタからロボットへ。

相手取るは文化系高校生から巨大怪獣へ。

とんでもない進路に進んだな!!

いいぞ!!真剣佑!!

 

燃え死ぬ予告↓

映画「パシフィック・リム: アップライジング」日本版予告 - YouTube

 

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マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)とは?

f:id:berserkun:20180305200807j:image

今回はかなり大雑把な「バース」の説明記事です。

間違ってるところあればご指摘お願いします。

 

現在、日本にも定着した「アメコミ」という文化。

大雑把に言ってしまえば「スーパーヒーローが悪者を退治する」というもの。

しかしその歴史は引くほどに深い。

一口に「アメコミ」と言ってもそのジャンルは非常に多彩だ。

イメージ通りの「アクション」もあれば「政治もの」もある。「恋愛要素」もあれば「復讐もの」もある。世界を揺るがしかねない文学作もある。

そもそもなんでこんな一大文化になったか。

ひと昔前のアメリカ。

頭の凝り固まったお偉いさんが「政治的に悪影響」という何かが間違っている理由で出版物を検閲しまくる事態が起きた。

この自由の国とは到底言い難い現状。

そこでクリエイター達は抜け道を探した。

「子供向けの出版物は閲覧緩いっぽい」

「じゃあ『ヒーローもの』っていう体で好き放題やろうぜ」

かくして外は子供、中身は大人なコナン君さながらな文化が誕生した。

そしてそんな漫画を読んで育った新たなクリエイター達は次の願望を持った。

「動いている姿が観たい」

そしてそれは次々と実現しアニメ、ドラマ、映画などこれまた多方面に渡ってメディアミックスされてきた。

とはいえどれもがひとつ、ないしは少数のキャラに焦点を絞ったもの。

まぁ時間的制限がある以上、致し方ないのだがそれでは物足りないと誕生したのが

マーベル・シネマティック・ユニバース

(Marvel Cinematic Universe

f:id:berserkun:20180305203015j:image

通称「MCU

まずは会社のあれこれについて。

現在アメコミの大手企業は2つある。

ひとつは「DCコミックスf:id:berserkun:20180305200832j:imageスーパーマンバットマンなどアメコミを知らずとも名前は知ってるレベルのスーパーヒーローを有する最大手企業である。

そしてもうひとつが「MARVEL」f:id:berserkun:20180305203053j:imageアイアンマン、キャプテン・アメリカX-MENスパイダーマンなどこちらも超有名なヒーローが所属。

 

アメコミに詳しくないと全部一緒の会社と思ってしまいかねない。

まぁ日本で言えばジャンプとマガジンのような関係だと言って差し支えないだろう。

しかし日本の漫画と大きく異なる点がある。

それが「権利の帰属場所」だ。

日本の漫画、例えばドラゴンボールでいえば

権利は当然作者である鳥山明、そして集英社が保持している。

アニメ化などする場合には両者が頷かなければ実現は不可能。極論を言えば作者がOKしなければアニメもゲームも開発はできない。

対してアメコミ。権利は全て会社が持っている。

というより固定の作者はいない。

もちろん創造したクリエイターはいるが、まぁ権利は持っていない。

これがどういうことかというと例えば『スパイダーマン』の新刊を出す場合。

会社がGOサインだけ出せばもう出せる。

そこから脚本担当、作画担当、カラー担当など各方面のプロを招集して創り上げていく。

芯となる人間がいないので話によって設定がガラッと変わったり、死者が生きてたり、そもそも事件がなかったことになったりすることがしばしば見られるのはこのためだ。

しかしメリットもある。

会社が全キャラの権限を持っているのでコラボがしやすいということだ。

日本でも数々のコラボ漫画がある。

ドラゴンボール』と『ONE PIECE』の『CROSS EPOCK』などがそれに当たるだろう。f:id:berserkun:20180305201152p:image短編ながらキャラの魅力爆発の傑作。

一見の価値あり。

しかしこれを達成するまでのハードルは高い。

まずは集英社が企画を立てる。

そして鳥山明尾田栄一郎 両者に承諾が得られて初めて実現する。

対してアメコミでのコラボのハードルは笑えるくらい低い。

会社がGOサイン→実現。これだけ。

ほぼ単体作を創り出すのと変わりない。

 

さて。前置きが長くなりましたが

そんなアメコミ会社。基本的にはコラボしまくれるようにか権利の問題か面倒くさいのか全てが同一の世界観で行われている。

MARVELでいえばアイアンマンが飲んでいるときにもキャップは闘い、スパイディは宿題をし、X-MENは悩んでいる。そしてそれらが宇宙規模で行われている。

当然その魅力を実写化するのには時間がいくらあっても足りない。

そこでMARVELは考えた。

「よし、映画で大河創ろう」

具体的には

キャラひとりひとり個別に映画つくる。

下地ができたら集合映画をつくる。

また新キャラの映画つくる。

さらに集合させる。

これらをほぼ無制限に繰り返す。

というアメリカしかできない無茶な計画だ。

スピンオフではなく全てが本筋であるという膨大さ。

日本ならまず通らない企画だがそこは自由の国、アメリカ。

とりあえず自国を象徴するかのようなヒーロー『アイアンマン』を製作、公開した。

f:id:berserkun:20180305210412j:image

そしてこれが大ヒットした。死ぬほど!!

それから次々と新作映画を連発。

そのどれもが大ヒット、そして今に至る。

f:id:berserkun:20180305210428j:image元はマイナーヒーロー。

今じゃ信じられないが!!

…というわけで簡単に言えばMCUとは「様々な映画をリンクさせて大集合させてを繰り返すコラボ前提の大規模シリーズ」ってことです。

ちなみにMCUでは大きな一区切りを「フェイズ」と呼びます。知らなくても支障ないけど!

 

以下、そんなMCUのまとめ。

軽いネタバレありなので未見の方はご注意を。

 

【映画】

〈フェイズ1〉

f:id:berserkun:20180208114016j:image『アイアンマン』

天才エンジニア兼巨大軍事産業社長。

三足めの草鞋は、スーパーヒーロー。

今や現実世界でもヒーローな「トニー・スターク」が初登場。

世界有数の金持ちがいかにしてヒーロー「アイアンマン」として目覚めたかが丁寧に描かれる。

武器商人という複雑なキャラながら人間味溢れるナイスガイは全世界を虜にした。

今観ても決して色褪せていない全方位無敵な傑作。

全てはここから始まった。

 

f:id:berserkun:20180305200916j:imageインクレディブル・ハルク

天才生物学者。内に秘めたるは、最強の獣。

緑の怪物「ハルク」が初登場。

普段は穏やかな天才生物学者「ブルース・バナー」はある日、とある事故に遭う。

それにより負の感情を引き起こすと身体が怪物に変化してしまう後遺症を患ってしまう。

後に登場するアベンジャーズにて主演交代&他の作品とのリンクは少なめ、と不遇な作品ではあるが立派にMCUの一部。

むしろ公開当時の評価は『アイアンマン』に勝るとも劣らないほどに高かった。

日陰作といえどもその完成度はかなり高い。

 

f:id:berserkun:20180208114034j:imageアイアンマン2

早くも登場、大人気社長。

前作ラストにてヒーロー宣言を堂々ブチかましたトニーに新たな災厄が降りかかる。

大人気作の続編、後の集合映画アベンジャーズへの橋渡しという高いハードル難なくクリアした傑作。

ここから毎回アーマーのテクノロジーが超進化していくのがお約束となる。

相棒の「ローディ」「ウォー・マシーン」としてデビューする。

後にメイン級の活躍をしていくことになる「ブラック・ウィドウ」もここで初登場。

 

f:id:berserkun:20180208114046j:imageマイティ・ソー

別次元から降臨せし雷の神、登場。

雷神「マイティ・ソー」が初登場。

化学がメインだったMCUの世界観に神話の世界を一気に融合させたある種の博打作。

その設定の大胆さとは裏腹に小綺麗にまとまっている佳作だが、今となっては少し影が薄めなのが残念。

とはいえシリーズを揺るがすメインヴィランでもある「ロキ」やいぶし銀なホークアイが初登場と重要な作品でもある。

 

f:id:berserkun:20180208114058j:imageキャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』

高潔な戦場の英雄、現代に蘇る。

アベンジャーズの大黒柱「スティーブ・ロジャースキャプテン・アメリカ)」が初登場。

舞台は第二次世界大戦まで遡りシリーズの根幹となる歴史が語られる。

スタークの父親やキューブの存在など他作品とのリンクも少しずつ登場。

後に重要キャラとなる「バッキー」も初登場。

話としてはわかりやすい冒険活劇。

今までの中では一番コミックらしい作品。

シリーズが積み重ねられるほどに評価が上がっていく不思議な作品でもある。

 

f:id:berserkun:20180305204829j:imageアベンジャーズ

全員、集結。

いよいよ積み重ねの本領が発揮される。

宇宙から来た「ロキ」との戦いのためにヒーロー達が「アベンジャーズ」として手を組む。

「アイアンマン」に軽口叩かれる「キャップ」

「ハルク」にブン殴られる「ソー」

そして本格参戦する「ブラック・ウィドウ」や「ホークアイ

など夢の共演が次々と実現する。

クライマックスの集合には燃えること必至。

集合作というだけではなく、それぞれに見せ場ある絶妙なバランス感覚も持ち合わせている大傑作。

ここからシリーズのファンになった人も多々。


〈フェイズ2〉

f:id:berserkun:20180208114109j:imageアイアンマン3

鋼鉄の漢の行く末は。

すっかり有名になった『アイアンマン』の3作目にして完結篇。

アベンジャーズ後のトニー周辺を描く。

負の遺産との闘い、ヒーローとしての決意など綺麗な大団円を迎える。

原点に立ち返るトニー、ラストの「ホームパーティ・プロトコル」など見所満載。

個人的にシリーズでもトップクラスに好き。

 

f:id:berserkun:20180208114118j:imageマイティ・ソー/ダーク・ワールド』

無邪気な雷神、再び降臨。

アベンジャーズ後の雷神様の周辺。

地球でヤンチャしたロキの後始末に始まり、実家を揺るがす一大危機をエンタメたっぷりに描く。

こちらも1作目同様影は薄めな作品ではあるが

一歩間違えれば地球が終わるレベルの大事件ではある。

地球のレギュラー勢の見納め作でもある。残念。

この辺りから単体作でも国を跨ぐ規模になる。

 

f:id:berserkun:20180208114129j:imageキャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』

今度の敵は、全世界。全てを疑え。

アベンジャーズ後のキャップ周辺。

前作の歴史に加えて今作では「政治」が語られる。

前作で死んだはずの「バッキー」 新たな相棒「ファルコン」 そしてブラックウィドウらが国家を揺るがす陰謀に立ち向かう。

全シリーズでも最も評価が高い作品のひとつ。

様々なアクション、話運び、キャラクターなどが絶妙かつ完璧にまとめられた映画の教科書的な作品でもある。

ぐうの音も出ない傑作。未見の方は是非。

 

f:id:berserkun:20180208114144j:imageガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

銀河の果てで。ならず者達の饗宴。

ここにきて新キャラが次々と登場。

舞台は銀河の彼方。

幼少期に宇宙船に拉致られた「ピーター・クイル」は今では立派なトレジャーハンターとして宇宙を股にかけていた。

そこで腐れ縁的に

凄腕の女暗殺者「ガモーラ」

監獄の破壊王「ドラックス」

喋るアライグマ「ロケット」

植物生命体「グルート」

などと出会う。

そしてひょんなことから全銀河の危機に立ち向かうことになる。ノリで。

舞台が舞台なので「アベンジャーズ」勢との絡みはなし。

逆に言えば入門編としても完成された一本。

そして今度はMCUの世界観を宇宙方面に広げた作品でもある。

全編ノリノリな音楽映画の側面も。傑作。

 

f:id:berserkun:20180305204846j:imageアベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』

再び、集結。今度の敵は外か身内か。

前作にて地球外の敵相手に共闘したヒーロー達。

しかしその正義感はひとつのモンスターを生み出していた。

集合映画アベンジャーズの2作目。

それぞれ大事件を乗り越えたヒーロー達が再び集結する。

物語的には橋渡しの役割が強いが、それでも

相変わらずな夢の共演、そして一致団結っぷりにワクワクさせられる傑作。

実質「それぞれの2.5作目」とも言える。

さらには各キャラの掘り下げ、そして「ヴィジョン」「マキシモフ兄妹」が初登場。

 

f:id:berserkun:20180305205646j:imageアントマン

最小ヒーロー、成り行きで誕生。

新たなヒーローの誕生譚。

主人公「スコット・ラング」は義賊な行いで逮捕歴がある人生詰み気味な凄腕の盗っ人。

しかしとある日。

盗みに入った場所には不可思議な「スーツ」があった。

それは着た者の大きさを自在に操るスーパースーツであった。

世界の事情よりも自分のため、そして可愛い娘のために頑張る等身大のヒーローが誕生した。

世界的にも「アベンジャーズ」が認知された中でのお話。

いろいろな意味で「身の回り」にフォーカスされた作品。

共感のしやすさやそのコメディ性から評価はかなり高い。

作品のリンクは薄めだが、要所要所で世界が地続きであることがサービス的に描かれる。

逆に予習がいらない映画でもあるので入門編に最適かもしれない。


〈フェイズ3〉

f:id:berserkun:20180208114233j:image『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

地球最大の内戦、開幕。

哀しきヒーロー同士のぶつかり合い。

ひとつの事件からヒーロー達が分裂、闘う事態にまで発展してしまう。

キャプテン・アメリカの3作目であり、完結編。

そしてその登場キャラの多さからアベンジャーズ2.5」とも揶揄される作品。

今までシリーズが積み重ねてきた政治的背景、現実がヒーロー達に重くのしかかる。

MCUでも一、二を争うシリアスさだが

新キャラ達の共演、そして脚本の完璧さに感動を禁じ得ない超傑作。

後に重要なポジションに就くであろう「ブラックパンサー」が初登場。

さらにまさかの「スパイダーマン」も緊急参戦。

多少複雑な権利問題をクリアしたことに多くのファンは驚きと感動を覚えた。

様々な意味でターニングポイントとなる作品。

 

f:id:berserkun:20180208114208j:imageドクター・ストレンジ

天才外科医、魔術師に転職するってよ。

「スティーヴン・ストレンジ」は世界有数の凄腕外科医。

しかしとある事故からその「神の手」を失ってしまう。

現代医学では治療不可なことを悟ったストレンジが最後に頼ったのは「魔術」であった。

新キャラドクター・ストレンジ誕生譚。

魔術、多次元宇宙、精神世界などMCUの世界観を一気に拡張した作品。

アベンジャーズ」とのリンクは薄めながら

そのスケールの大きさは今後の展開を期待させてくれる。個人的傑作。

 

f:id:berserkun:20180208114218j:imageガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』

銀河のならず者、再び。今度はファミリーだ!

邦題は『リミックス』だが、原題は『vol.2』なので要注意。

前作のノリはそのままに、いやそれ以上に。

一作目から時間が経ちすっかり仲良くなったファミリーの様子が描かれる。

こちらも「アベンジャーズ」とのリンクはかなり薄め。

代わりにキャラ、世界観の掘り下げが丁寧に描かれる。

特に「シルベスター・スタローン」と「カート・ラッセル」の参戦はファン(俺含む)を大いに感嘆させた。

これでもかとブチ込まれる80年代感にしてやられた人はかなり多い。安定の大傑作。

 

f:id:berserkun:20180208114245j:imageスパイダーマン:ホームカミング』

真打ち、登場。親愛なる隣人の独り立ち。

『シビル・ウォー』にて衝撃のデビューを果たしたスパイダーマンこと「ピーター・パーカー」の単独作。

学生との二重生活、若さゆえの無茶、そして様々な成長を綺麗にまとめあげた。

期待の新星に相応しい青春ヒーロー映画。

幾度か実写化された過去のスパイダーマンとの区別のためにいろいろと新要素が追加されているが、そのどれもが大好評。

特に社長との絡みはシリーズを追っているファンからすれば感涙もの。必見。 

 

f:id:berserkun:20180208114327j:imageマイティ・ソー/バトルロイヤル』

銀河をひっくり返すサプライズパーティ。

マイティ・ソーシリーズ3作目にして完結編。

少し地味目であった前2作の借りを返さんばかりのスーパー娯楽作。

「ソー」に「ロキ」そして「ハルク」と核弾頭級の面々が勢揃い。

全てをひっくり返すような大暴れを行き当たりばったりで楽しむロードムービー

その振り切りっぷりは全世界の度肝をぬきつつも大歓迎された。

ラストにはまさかの…?

 

f:id:berserkun:20180208114311j:imageブラックパンサー

国王で、ヒーロー。最強黒人ヒーロー誕生。

シリーズ随一の良識人がいよいよ単体デビュー。

『シビル・ウォー』にて鮮烈なデビューを果たした新ヒーローの待望となる独自シリーズ1作目。

MCUも大詰めな中、キャプテン・アメリカから引き継いだ「政治」の要素を突き詰めた作品。

様々な要因から本国では記録的大ヒット。

 

 

【スピンオフドラマ】

f:id:berserkun:20180305204912j:image『エージェント・カーター』

最高の漢が愛した最高の女性。

キャプテン・アメリカ1作目に登場したキャプテン・アメリカの恋人「ペギー・カーター」が主役のスピンオフドラマ。

舞台はキャップが死闘を演じた世界大戦後。

「S.H.I.E.L.D.」の前身組織でもある秘密機関SSRで働くペギーを描く。

トニーの父親「ハワード」や、あの人工知能のモデルである執事「ジャービス」などMCUファンが喜ぶ要素満載。

映画ほどの派手さはないものの、世相を反映したような丁寧なドラマ。一見の価値あり。

 

f:id:berserkun:20180305204921j:image『エージェント・オブ・シールド』

無茶ぶりを常人チームが処理します。

アベンジャーズにて死亡したかに思えた「コールソン」捜査官はギリギリで生き延びていた!…というトンデモな設定で幕を上げる。

アベンジャーズ」をサポートする秘密組織「S.H.I.E.L.D.」をメインに据えたドラマ。

大事件の後処理やサポートの様子を連ドラ形式で楽しめる。

あの事件の裏側など映画とのリンクも多々。

とはいえドラマの中では一番のファン向け作品。

最新シリーズでは「もはや映画勢の手を借りた方がいいんじゃないか」レベルの大事件が頻発しているが、それをどうにかするこいつらもこいつら。

レギュラーキャラはほぼオリジナルながら

アメコミファンな垂涎ものののゲスト出演もあり。

最新シーズンではあの「悪魔の走り屋」も…?

 


Netflixドラマ】

舞台は全てアベンジャーズ後のNY。

f:id:berserkun:20180305203359j:imageデアデビル

悪魔の棲む街で。悪魔は、何処に?

舞台はNY決戦後の「ヘルズ・キッチン」

盲目の弁護士「マシュー・マット・マードックは心優しい善良な市民。

しかし彼には影の顔があった。

視覚以外の研ぎ澄まされた感覚と父親譲りの格闘技スキルで夜な夜な悪を討つヒーロー「デアデビル」でもあった。

映画では物足りなくなりがちなヒーローとの二重生活にフォーカスした傑作ドラマ。

ネットドラマということで容赦のないシリアスな展開、そして過激なアクションは映画にはない見所。

 

f:id:berserkun:20180305201002j:imageジェシカ・ジョーンズ』

傍若無人で、脆い。等身大女性ヒーロー誕生。

NYの一角で探偵業を営む女性ジェシカ・ジョーンズ」には公にできないスーパーパワーと過去があった。

必ずしも「ヒーロー」が歓迎されるわけではない世界。

そこで1人の女性として苦悩し、立ち向かい、ときには絶望するその様は感情移入必至。

こちらもドラマならではのアダルティックな雰囲気満載。愛憎模様がこれでもかと描かれる。

 

f:id:berserkun:20180305201011j:imageルーク・ケイジ

しき過去を背負った優しき破壊王

 

f:id:berserkun:20180305201022j:imageアイアン・フィスト

元御曹司、現在はホームレスで最強の達人。

 

f:id:berserkun:20180305201036j:imageディフェンダーズ』

裏「アベンジャーズ」誕生。

以上の4名が奇跡の集結。

名実共に「裏」アベンジャーズな面々。

それぞれ抱えている事情は違うものの、正義を愛する気持ちは同じ。

強大な敵を前に嫌々手を組むことを決意する。

アベンジャーズとはまた違った夢の共演が多々。

 

f:id:berserkun:20180306180225j:imageパニッシャー

最恐の復讐鬼。最強の自警団。

「フランク・キャッスル」は元海兵隊員ながら今は善良な市民だった。

しかしとある事件をきっかけにとことんまで悪を憎む復讐鬼となってしまう。

「殺しすら厭わない」という他のヒーローとは一線を画すその信条は観る者の心に強い爪痕を残す。

デアデビル season2』にて強烈なインパクトを残した「パニッシャー」が単独デビュー。

過激なダークヒーローなだけにネットドラマとの相性は抜群。

今後の展開に期待が高まる。

 

(今後も追加予定)

 

…とこのように今では映画18本、ドラマシリーズ8本という怪物大河に成長した。

早いもので最初の『アイアンマン』が10年前の2008年。

そして今年。節目となる10年目になるわけだが

全てが集結する歴史的超大作が封切られる。

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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』

10年の積み重ね。最強の、その先へ。

24時間の予告再生回数がギネスに載る全世界待望の歴史的超大作。

全てが集結し、大爆発する。

今から楽しみだなぁ!!

 

余談。

MCUの映画には2つの「お決まり」がある。

1つは様々なMARVELヒーロー達の「創造神」こと「スタン・リー」が作中のどこかにカメオ出演している。

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これを探すのも毎度の楽しみ。

 

もう1つは必ずエンドロールの後に「おまけ映像」がある。

それも複数ある場合が多い。

ひとつ観ただけで席を立ってしまう方も多いが、最後の最後に重大な「引き」が描かれることもあるので 劇場が明るくなるまでは絶対に見逃し厳禁だ。

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エンドロール後によく出てくる(気がする)

「S.H.I.E.L.D.」長官ニック・フューリー。

 

ちなみに今回の記事。

当ブログ一発目の校正記事でもあるが

なぜ書こうかと思ったかというと

マーベル・シネマティック・ユニバースで画像検索するとトップに来るのが移転前の当ブログ。

まさかと思いつつも見返してみたら

文章が拙すぎて恥ずかしかったからだ。

Googleに晒される日が来るとはなぁ!!

嬉しいような恥ずかしいような!!

とりあえずこれからもこんな底辺ブログをよろしくお願いします。

 

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