高速回転する方舟の片隅で。

勢いしかない駄弁り映画ブログ。

臓器を食べたいだけなのに。『ヴェノム』感想。ネタバレあり。

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爆誕。最強×最凶の最恐タッグ。

最凶最悪チームアップ、大暴れ。

お前のものは、俺のもの。

だからお前の悩みも、俺のもの。

残虐?自己中?だから何?

 

アンチヒーロー

wikipediaによれば

アンチヒーロー(英: antihero)あるいは反英雄(はんえいゆう)は、フィクション作品における主人公または準主人公の分類のひとつ。常識的なヒーロー像である「優れた人格を持ち、社会が求める問題の解決にあたる」という部分から大きく逸脱していることが多い。典型的なヒーローの型とは異なるが、ヒーローとして扱われる。

とのこと。

類語に「ダークヒーロー」という存在もある。

当ブログにお越しの方々にはお馴染みだろうが

俺は普通のヒーローよりも上記のようなキャラが好きだ。

「正義の行いだろうが自警は許されるのか?」

「悪人でも命は平等だからこそ悩む」

もちろんこれらと向き合いながら正義のために突き進む姿はカッコいい。

しかし

「俺は俺のやりたいようにやる」

「やられたらやり返す」

「悪人に人権はない」

「というか殺そう!」

こういった類の、いわゆる竹を割ったように悪人の頭蓋も割っていく奴らには闘争心を掻き立てられてやまない。

天下のMARVELで言えば

・吸血鬼をカンフー、鉛弾、日本刀で屠っていく"最凶の番長"f:id:berserkun:20181203190210j:imageブレイド

・乗り物全てを地獄仕様に魔改造し、悪人を文字通り消し炭にしていく"孤高の走り屋"f:id:berserkun:20181203190230j:imageゴーストライダー

"悪人絶対皆殺しマン"f:id:berserkun:20181203190225j:imageパニッシャー

"宇宙一の完全自由人"f:id:berserkun:20181203190237j:imageデッドプール

…などがこれらに該当する。

どいつもこいつも優等生然としている現在のMARVELに「NO!」を叩きつける、まぁ言ってしまえば「腐ってもアベンジャーズには呼ばれない」連中。

メタ的なことを言えば、映画会社の事情でなかなか参戦はできないのだが

それを逆手にとって「俺らは好きなようにやるよ!」というMARVELきっての不良軍団でもある。

そんな中、来たる11/2.

そのアメコミ内の鈴蘭高校ともいえるクラスに一人の電撃転入生が現れた。

f:id:berserkun:20181203190537j:image「ヴェノム」

見ればわかる凶悪な面構え。

初見では絶対に「ヒーロー」とは思えないが

ダメ押しのようなその黒くてマッシブなわがままボディ。

俺の中学生マインドを捉えるには十分すぎた。

ざっと解説すれば

知る人ぞ知るスパイダーマンの好敵手」である。

一応「目の敵にしているのはスパイダーマンだけ」という設定上、場合によっては普通にヒーローになりうる漢でもあるが

能力はスパイダーマンと同等、なにより元の人間としての能力…主に筋力が段違いなために非常に厄介なライバルでもある。

たぶん最初に触れたのはマブカプだったと思う。

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パッと見ただけでわかるその暴力的なフォルム。

戦い方は主に殴る、蹴る、突き刺す、喰らいつくというシンプルさ。

一瞬で虜になったのを覚えている。

そんなヴェノム。

過去に一度、実写化されていたのも記憶に新しい。

不朽の名作、ライミ版スパイダーマン3にて銀幕初登場。

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詳細は省くが、まぁファンからは悲喜交々だった。

凶悪な面構えは最高だったが、作中でこいつが何をしたかは全く記憶にない。

そのせいかシリーズは終焉。

2度のリブートを経て、現在に至る。

しかし偶然か必然か、前述したMARVEL不良軍団は皆それぞれ何かしらの失態をやらかしているもの。

ゴーストライダーがアクセルを全開にしたのは2から

世界は、狂気を。待っている。『ゴーストライダー2』感想。バレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

パニッシャーは4回もリブートされているし

対悪人専用人型最終決戦兵器。『パニッシャー:ウォー・ゾーン』バレあり感想。 - 高速回転する方舟の片隅で。

デップーに至っては「世紀の黒歴史」がある。

最高。最高。最高。最高。『デッドプール2』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。

むしろ準備万端といって差し支えない。

それを後押しするように

監督は傑作ゾンビコメディゾンビランドを撮ったルーベン・フライシャー

主演はハリウッドきってのホームランバッタートム・ハーディ」 

そして題材は「アベンジャーズ」とも「スパイダーマン」とも関連性が曖昧にされた『ヴェノム』

控えめに言って100点だった。

そして劇場へ駆け込んだ11/21.(大遅刻だ!)

俺は確信した。

本作は今年最高にして最凶最悪の「ヒーロー映画」だ、と!

そんな100000点なあらすじ。

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エディ・ブロックは優秀な記者。

毎度取材先と一悶着起こす問題児ながらもその腕と正義感は確か。

大手企業とも契約し、仕事は順風満帆。

美人弁護士な彼女ともラブラブ。

絵に描いたような幸せ街道まっしぐらだった。

そんな頼れるフリーランスにまわってきた次の仕事。

それは意識高い世界的企業「ライフ」への取材。

野生の勘から「あいつはいけ好かねぇ」と反発するエディだったが、こんな大仕事を逃す手はないのもまた事実。

それにまぁ無職だった自分を拾ってくれた恩もある。

ひとまずテレビカメラを引き連れてライフへ突撃取材に出向くエディ。

f:id:berserkun:20181203191600p:image相手は責任者「ドレイク」

一応上司からは「適当におだてて返ってきた意識高いワードでも並べておけ」とは言われていたが、そこは天下のトム・ハーディ

社会の言いなりになるつもりなど毛頭ないのか

「お前の会社、非道な人体実験してるよな?」独自の文春砲をアドリブでぶつけてみることにする。

上司への恩はあるが「それはそれ!これはこれ!」とばかりに

盗み見た彼女の仕事のメールに添付されていた極秘事項を物的証拠として論えるエディ。

彼からすれば「仕事」と自分の中の「正義感」との折衷案として最善の手を打ったつもりだった。

しかし社会はそう甘くなかった。

翌日には謎の圧力により、急転して無職になるエディ。

ついでになのか無職になる彼女。

「こうなったのは会社のせいでも社会のせいでもない、あんたのせいよ!」と正論と結婚指輪をぶつけられてしまう。

人気フリーランスから一転。

明日の電気代も払えない「無職」「彼女なし」「安アパート」生活へまっしぐらなエディであった。

こうなったら負のスパイラルは止まらない。

隣人は朝も夜も自称ロックな騒音を奏で

立ち寄ったコンビニには強盗が押し寄せ

仲良くなったホームレスは突然行方不明。

フラッと元カノをストーキングしてみれば

彼女はさっさと新しい恋人を見つけていた。

しかも相手は外科医。

もうわかりやすく人生行き詰まってしまった。

「こうなったら頼りになるのはスピリチュアルだ!」

そんなズタボロなトムハの元に一人の女性が接触してくる。

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聞くところによれば彼女はあの憎き財団「ライフ」の専属博士らしい。

彼が問い詰めた通りに「ライフは人道無視の人体実験をしている」らしい。

それを世間に公表してほしい、と。

普通なら鼻の下のひとつでも伸ばしそうなものだが、すっかり人生ドン底なエディは

「警察にでも行け。あと自分の身を案じろ」

となんとも投げやりな対応。

ひとまず分かれた2人だが

よく考えれば別段悪い話でもない。

もう守るものも失うものもない。

なにより金がない。

50%の正義感と50%の下心で厄介そうな仕事を請け負うことをビシッと決めたエディ。

そうと決まれば行動は早い。

早速コンビニに行く感覚で施設に潜入。

しかしそこには想像を絶する光景が広がっていた。

怪しげな装置の数々。

倒れている被験者の山。

しかもその中の生き残りに見覚えがあった。

友人のホームレス「マリア」であった。

ひとまず消化器で防弾ガラスをブチ破るエディだったが、それが悪手でもあった。

彼女は謎の「寄生生物」に寄生されていた。

そしてその生き物は次の宿主を探していた。

そんな折に目の前にトム・ハーディというご馳走。

なにもされないわけもない。

f:id:berserkun:20181203185621j:image「あああぁあああ!!?」

出会って5秒で合体してしまう両者であった。

そんな大騒動、財団も秒で気がつく。

物騒に武装した特殊部隊を仕向けてくる。

万事休すか、と思いきやなにやら身体能力が爆上がりしている。

鋼鉄の扉は紙切れ同然に引きちぎれ

走ってみれば脚が異常に速くなっている。

さらに気付けば10mほどの高さの樹の上にいる。

わかりやすく化け物になっていた。

f:id:berserkun:20181203191850j:imageビビりにビビるエディ。

「でもまぁ大概のことは寝れば治るだろ…」と思ったかどうかは定かではないが

一旦、家に電撃帰宅することにする。

しかし相手は天下の世界的企業。

そんなことはもちろんお見通しだった。

差し向けられる刺客。

再び万事休す…とはやっぱりならなかった。

寄生生物はエディの身体をわかりやすく乗っ取り

f:id:berserkun:20181203185656j:image大山倍達ばりの喧嘩道を披露!!

追加の刺客にも怖気づくことなく

自前のバイクを寄生で魔改造

f:id:berserkun:20181203185708j:image夜のサンフランシスコを疾走!!

やたらと被害額が嵩んでるっぽいが、そんなこと気にしていられる状況じゃなかった。

ひとまず海峡を一横断した後に落ち着いて話を聞いてみればヤツは"宇宙からきた寄生型エイリアン"「シンビオート」だと言う。

「地球へは人類を喰らい尽くしにきた」とも言う。

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どう考えてもマトモじゃない状況だが

常識など彼方へ消え去るほどのインパクトがあったのもまた事実。

加えてこれ以上失うものがない捨て鉢エディ。

身体を貸すことを渋々ながらも承諾。

しかしやっぱりこいつは一筋縄ではいかなかった。

「人間を喰いに来た」とは言いながらも

夜景を眺めれば「この星も悪くない」と言い切り

エディが元カノに未練があると見れば

「ちゃんと謝れ。後悔するぞ」と発破をかけてくる。

完全にわけがわからなかった。

そんな好き勝手に我慢ならなくなったエディが種族を超えたガチギレをしてみれば

「すまない。俺はここが好きだ

「俺はシンビオートでも落ちこぼれだった」

「だから同じ負け犬としてお前も好きだ

と狂気じみた告白をしてくる始末。

ここまで話が通じないとなるともうエディも開き直るしかなかった。

「もうわかった!!お前は何がしたいんだ!?」

「地球にいるもう一体のシンビオート「ライオット」を止めたい」

「この星を救いたい」

「あと、人が食べたい」

呆れ果てそうになるエディだった。

しかしちょっと待て、ライオットは誰に寄生してる?と聞いてみれば「ドレイクだ」と言う。

なに!?あのいけ好かない勝ち組野郎じゃないの!!

f:id:berserkun:20181203191007j:image「よし、殺そう!!」

「ついでに彼女もなんとかしよう!

こうして流れで「大いなる力には大いなる責任が伴う」ことをざっくり理解したエディ。

いよいよチームアップした負け犬一匹落ちこぼれ一体。

相手は「地球の勝ち組」と「シンビオートのエリート」の意識天元突破タッグ。

f:id:berserkun:20181203185900j:image「ライオット」

ヴェノムよりさらに凶悪な面構え。

学歴職歴年収で見れば完敗もいいところだが

こちらには失うものなど何もなし!!

果たして"最凶"は"最強"に勝てるのか?

職なし!金なし!彼女なし!

ご立派な寄生虫はあり!!

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「最凶の負け組」「最強の勝ち組」による手加減無用な場外乱闘の幕が上がるのであった…

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景気、良し!!

 

まず語らせてもらいたいのが本作の立ち位置だ。

最近は劇場へ赴けばMCU関連の何かがやっているようなアメコミバブル。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)とは? - 高速回転する方舟の片隅で。

本作の位置付けは

Sony’s Universe of Marvel Characters(SUMC)」内の一作目。

詳しくは上記の記事を参照していただければ幸いだが

元々「アベンジャーズ」と「スパイダーマン」は原作上ではかなりの繋がりがある。

しかしこと映画となると制作会社が違う。

アベンジャーズ「ディズニー」

スパイダーマンソニー

奇跡的に共演できた『シビル・ウォー』スパイダーマン/ホームカミング』は両社の協力があったからこそ。

f:id:berserkun:20181203200518j:image衝撃のデビュー。

そのうちスパイダーマンは独立してソニーの方で活躍することになっているが

その地盤を固めるためなのか出来たのが「SUMC」

「ひとまずスパイダーマン抜きで周りのキャラをバンバン実写化しよう」というもの。

これを受けて本作はファンの間では公開前からあれこれ憶測されていた。

「この世界は「アベンジャーズ」と繋がっているのか」

「それとも「スパイダーマン」側とだけ繋がっているのか」

「両方か、それともどちらでもないのか」

両社の責任者の発言もバラバラで混乱するばかりだった。

結論は「どちらとも取れるがわからない」

f:id:berserkun:20181203200625j:image今回はお休みトムホ君。

まぁおそらく「MCUには絡まないが、トムホはそのうち出てくる」くらいが一番の落とし所だろうが

本作の本質はそこじゃない。

 

「そんなことを吹き飛ばすくらい超面白い」

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そう、とにかく本作は面白い。

あれこれ考えるのも醍醐味となってきたアメコミ映画。

作品間の繋がりを見つけたときは無類の感動を覚えるもの。

しかし本作はその類の遊び心を一切排除。

「ヴェノムだけにフォーカスした」とは監督談だが

それが大いに成功している。

あちらこちらに意識が飛ぶことなく

トム・ハーディカッコいい」

「ヴェノム、ヤバい」

にひたすら一直線となっている。

なにもイースターエッグを否定するわけじゃない。

第一、俺も作品間の繋がりは大好きだ。

ただどうなるかわからない未来のためにあれこれ策を労するよりも、目の前のことにだけ集中する。

必然的にそれはエディの心情とも一致している。

なおかつ偶然的にMARVEL不良軍団とも一致している。

「周りに合わせるのは性に合わん」

「俺は俺のやりたいようにやる」

この徹底されたジャイアニズム

俺の心がこの上なく突き動かされるのもおわかりいただけるだろう。

それでいて別にアメコミ映画ファンを失望もさせていない。

「どちらの世界にも取れるように描いていないだけ」という落とし所はさすが、の一言だ。

 

ある意味、本作は昨今のヒーロー映画にすら「アンチ」を叩きつけている。

言ってしまえば「負け犬と落ちこぼれが手を組んでエリートをボコボコにする話」と総括される本作。

今回の主役は地球有数の金持ちやら世界大戦の英雄などでは断じてない。

主演はトム・ハーディという絶世のイイ男ではあるものの

職も彼女も失い、求人誌を片手にスピリチュアルに傾きかける。

隣人の騒音にも何も言えずに枕で耳を塞ぐ。

日々通うのはコンビニだけ、しかもそこが強盗に遭っても見て見ぬ振りしか出来ない。

仲良くなったホームレスは行方不明。

ここまでわかりやすくズタボロなトムハを俺は見たことがない。

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見たくなかった、とも言える。

憧れる要素はゼロ、むしろドン底具合でトムハに共感するという異常事態まで起きる。

それがたまたま寄生生命体と出会い、なんやかんやで共存。

とことんまで開き直った挙句に

これまでの鬱憤を「これでもか!」と叩き潰す。

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これをカタルシスと言わずになんというのか!

製作陣が「そっちがトムホならこっちはトムハだ!と考えたがどうかは定かではないが

思えばトム・ハーディにはかの名作ダークナイト ライジング』にて「ジョーカーを超える」宿敵ベインを演じた過去がある。

f:id:berserkun:20181203194112j:image賛否あっても俺は好き。トムハだし!

引き換え本作では一般人(一応)なトムハ。

しかしその彼に漆黒のはぐれメタル「ヴェノム」が取り憑き、殺しの経験値がたんまりと入る。

もう景気が回復する予感しかないが

f:id:berserkun:20181203194215j:image身体は正直なトムハ。

さらにそこにターミネーター2ばりの人間と人外が心を通わす友情ドラマが盛り込まれ

振り返れば廃車死体の山という底なしの無謀さ。

f:id:berserkun:20181203194231j:image特殊部隊に囲まれた時に言いたい台詞No.1。

それで世間が炎上するどころかラストには自爆覚悟でロケットを切り裂き自ら大炎上。

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最終的には漢気のストップ高状態になる。

どこを切っても惨虐性満点。

向こう見ずに走り切る様。

これだ!!まさしく!

俺の観たかった映画は!!

 

「豪華役者陣、集結!」が宣伝文句として謳われることも多くなってきた昨今。

しかし本作はそれにすら「NO!」を叩きつける清々しさがある。

「トムハがヴェノムを一本釣り」しただけ、と言われればまぁそうかもしれない。

なにせ内面を注視すればよくある大作アメコミ映画よりもラブコメの方が近いですからね。

事実、ヴェノムを美少女に置き換えればこれ以上ないほどのラノベ感はある。

「冴えない男の元に湧いて出た自分に好意を寄せる宇宙人の騒動に巻き込まれる」

こう書いてみればどこぞのToLOVEるブコメとほぼ姉妹作かもしれない。

違いといえば

・主人公は筋骨隆々、刺青がビシバシ入っている

・同居人は隙あらば人間を捕食しかねない最凶生命体

・ラストにはトラブルどころか未曾有の戦争が待ち構えている

くらいなものだ。

近年では『君の膵臓をたべたい』という名作が公開されたらしいが

計らずも膵臓どころか全部たべたい」傑作となった本作。

アメコミクラスタよりもそこらのインスタ女子に薦めたくなる異様な映画となっているが

ヴェノムの「可愛さ」Twitterでバズっている現実を見るにどうやら俺の感想もあながち見当違いではないらしい。

f:id:berserkun:20181203190622j:image見慣れれば「可愛い」と言えなくもない。

世間も映画同様に狂ってきた証拠だろうが

悪人が1ダース捕食される惨さを除けば女子会前の景気づけに最適な一本。

ダークヒーローを見にきたつもりが異星の生命体とのラブコメが展開されるという

ある意味「最狂」「最悪」な作品だが

それも含めて諸々「痛快!丸かじり!」とも言えるだろう。

問答無用でオススメだ!

喰らい尽くせ!!

ありとあらゆる鬱憤を!!

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エンドロール後。

アメコミ映画としての意地なのか、恒例となったおまけ映像が2つある。

1本は来年公開の傑作(予定)のアニメ映画『スパイダーバース』の特報。

そしてもう1本は…

 

 

とある刑務所に取材へと訪れるエディ。

その相手は最狂最悪の連続殺人鬼。

名は「クレタス・キャサディ」

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「これから…大殺戮(Carnage)が起こるぞ…」

 

"第3のスパイダーマン"「カーネイジ」が示唆されて映画は終わる。

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理性がほぼゼロなためにスパイダーマン、ヴェノムを超えうる超人性を誇る。

その力の全てを快楽に注ぎ込んでいるために非常に厄介極まりない最大重要危険人物。

しかも演じているのは

f:id:berserkun:20181203200240j:imageウディ・ハレルソン

(『ゾンビランドタラハシー役)

見逃せないなぁ!!

 

 

最後に。

2018年11月12日。

偉大なるアメコミの父が亡くなった。

「さよなら」は言いません。

これからも貴方の魂に触れ続けるから。

代わりに言います。

「ありがとう」と。

安らかにお眠りください。

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R.I.P. Stan Lee. 

 

 

満点な予告↓

映画『ヴェノム』予告 - YouTube

 

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